企業の収益の柱の一つとしてメタバースを構築・運営するケースが増えています。
メタバースを利用した事業拡大は、新規事業の創出、マーケティング、ブランディングなどの強化に効果的です。
しかし、
- メタバースを開発している会社はどこ?
- どのようなサービスがあるの?
- 国内・海外それぞれの開発会社を知りたい
など、メタバース開発企業についての疑問を持つ方も少なくありません。
そこで、この記事ではメタバース開発企業を知りたい方のために、国内企業13社・海外企業7社・計20社を紹介します。
サービス内容についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メタバースとは、オンライン上でアバターを使ってコミュニケーションをとれる仮想空間のことです。
ゲームだけでなくビジネス、教育、建築など、さまざまな分野で活用されています。
メタバース内ではアバターやアイテムがNFT化され、仮想通貨を使って取引されるケースも。
Meta(旧Facebook)や、マイクロソフトなどの大手企業がメタバース事業に参入しており、世界的に注目を集めています。
メタバースについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
メタバースサービスとは?概要やできることを解説
そもそもメタバースサービスには、どのようなものがあるかについて整理しましょう。それが以下の3つです。
- 3D空間のビジネスプラットフォームを構築
- デジタルグッズの制作・販売
- NFT発行・販売・転売
それぞれ詳しくみていきましょう。
3D空間のビジネスプラットフォームを構築
メタバースによる3D空間のビジネスプラットフォームは、ユーザーとの重要な接続ポイントです。具体的には、以下のようなプラットフォームの種類があります。
- バーチャルショールーム
- イベント会場
- 仮想オフィス
- ゲーム
バーチャルショールームでは、自社製品やサービスを展示・販売できます。実際に商品を手に取ったり試着したりと、リアルに近い体験ができるのがメリットです。
また、コンサートや講演会などのイベントも物理的な障壁なく開催できます。距離的な問題がないため、世界中から集客可能です。ワークショップなどの小規模のものから数万人が集まる大イベントまで柔軟に対応できるでしょう。
ここ数年で、リモートワークが日常になりましたが、メタバースであれば仮想オフィスとして離れた距離のスタッフ同士がミーティングできます。
さらに、ゲームなどのエンターテイメント機能を利用して、若年層へアプローチが可能です。
デジタルグッズの制作・販売
メタバース空間では、アバターのおしゃれを楽しめ、そのためのデジタルグッズも取引されます。
デジタルグッズは、NFT(Non-Fungible Token)を用いて所有権の証明が可能です。その作成を担うクリエイターという新しい仕事も創出されています。
また、アバターとおそろいのファッションを楽しむといった新しい提案もBeams(ビームス)や.st(ドットエスティ)などが展開しています。
リアル店舗とメタバースで同じ商品が同時販売されるので、アバターとのペアルックを楽しむ人も増加傾向です。
NFT発行・販売・転売
NFTは、ブロックチェーン技術を用いて発行されるデジタル資産です。メタバース空間では、デジタルアート、音楽、ゲームアイテムなどをNFTとして発行・販売・転売できます。
NFTは、唯一無二のデジタル資産であるため、希少性が担保でき、発行・販売・転売により新たな収益源を創出できるのです。
具体的な例として、2024年2月に株式会社日本総合研究所(日本総研)が社会福祉法人わたぼうしの会と協業して、障がいを持つ人のNFTアートコレクションを販売しました。
NFTアート「グッドジョブさん」の購入者は、特典として非営利目的に限りライセンスを得られ、わたぼうしの会への商品開発に参加できます。
このように営利目的の企業以外に、社会貢献や資金調達としてもNFTが利用されています。このプロジェクトを技術的にサポートしたのはデジタルアートを手掛ける株式会社tart(2024年4月にNEORTと合併・社名変更)です。
メタバースサービスを提供している日本企業13選
メタバースサービスを提供している日本企業を13社紹介します。
- 株式会社Cluster(クラスター)|スマホで利用できるメタバースプラットフォーム
- 株式会社HIKKY(ヒッキー)|世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」主催
- 株式会社NTTコノキュー|誰でも簡単にメタバースを構築できる「DOOR」「XR City」
- グリー株式会社|プラットフォーム「REALITY」
- サイバーエージェント|バーチャルストアを企業に提供
- MetaTokyo株式会社|メタバース内の文化都市開発
- 株式会社リプロネクスト|メタバース開発
- monoAI technology株式会社|自社プラットフォーム「XR CLOUD」
- メディアエクイティ株式会社|NFT発行・販売・転売
- 株式会社はばたーく|メタバースECサイト「MetaUCK」
- 株式会社アルゴバース|toB向け企業メタバース構築
- 株式会社Gugenka|VR/AR/MRなど先端コンテンツを活用した日本アニメのデジタルグッズ販売と技術研究
- 株式会社alphaspace|メタバース空間の製作
1.株式会社cluster(クラスター)|スマホで利用できるメタバースプラットフォーム
株式会社clusterは、メタバースプラットフォームcluster(クラスター)を開発・運営するメタバース開発会社です。clusterのメタバースには、スマートフォン、PC、VR機器などさまざまなデバイスからアクセスできます。
バーチャルイベント開催数は世界一、イベント総動員数は3,500万人を突破など、実績ある日本を代表するメタバース開発会社です。
clusterのビジネスモデルはおもに以下の3つです。
- プラットフォーム製作サポート
- 企業ブース製作サポート
- メタバース内の広告掲載
- アバターアイテム販売
clusterは、企業や団体向けにメタバースプラットフォームを構築もしくは提供しています。また、cluster内で広告掲載することの収益化も実現させました。
参加者が増えるとアバターが装着するデジタルアイテム販売などの流通も活性化するため、新しいクリエイターエコノミーも確立させています。
2.株式会社HIKKY(ヒッキー)|世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」主催
出典:株式会社HIKKY
株式会社HIKKYは「誰もが自由に創り、アクセスできるオープンなメタバースを実現する」というビジョンを掲げ、VR/AR/MRなどのXR技術を活用したさまざまなサービスを展開しています。
事業内容は主に以下のとおりです。
- メタバースイベント企画・運営
- メタバースでの商品展示・販売・接客
- メタバース内での社内研修
- XR技術の研究開発
おもなサービスとして以下の3つがあります。
- バーチャルマーケット
- Vket Coud
- Vket Real
バーチャルマーケット(通称Vket)は、世界最大のVRイベントで、メタバース上の巨大なショッピングモールのようなものです。2018年以来年2回開催され、毎回全世界から120万人以上が来場。ギネス世界記録も取得しています。
Vket Coudは、ブラウザからアクセスできるメタバース開発エンジンです。無料でメタバースを作成でき、メタバースへの参入障壁を下げるのに役立っています。
またVket Realでは、メタバースとリアル会場の双方向イベントを企画・開催。メタバースになじみのない人への啓発活動にも取り組んでいます。
3.株式会社NTTコノキュー|誰でも簡単にメタバースを構築できる「DOOR」「XR City」
株式会社NTTコノキューは、NTTドコモの100%子会社として2022年に設立されたメタバース事業をメインとする企業です。事業の柱は以下の3つです。
- メタバース事業
- デジタルツイン事業
- XRデバイス事業
メタバースプラットフォーム「DOOR」では、ブラウザで使えるメタバース空間を無料で制作出来ます。
ほかにもARコンテンツを体験できる、新感覚街あそびアプリ「XR City」、XR技術を活用したバーチャルライブシステムMatrix Stream(マトリックスストリーム)、3Dショールーム「360Media」、VRゴーグルを使用しての体験システム「ABALシステム」などを提供しています。
4.グリー株式会社|メタバースプラットフォーム「REALITY」
「パズドラ」などのソーシャルゲームで有名なグリー。メタバース事業では、個人ユーザー向けにスマートフォン向けメタバース「REALITY」を提供しています。
メタバースに関して、以下のサービスを展開しています。
- メタバースイベント開催
- メタバースプラットフォーム構築
- アプリ・サービス開発
- メタバース広告
- NFTコンテンツ開発
- コンサルティング
法人向けには、メタバース構築プラットフォーム「REALITY XR cloud」を運営。そのほか、メタバース内で活躍するVTuberのタレント事業「REALITY Studios」にも取り組んでいます。
5.サイバーエージェント|バーチャルストアを企業に提供
2022年2月、サイバーエージェントの子会社として株式会社CyberMetaverse Productions(サイバーメタバースプロダクション)が設立。
メタバース空間における未来ショッピングの形として収益モデルを構築しました。実店舗にECサイトとメタバースの2つの商業空間をリンクさせて、売上アップを狙うものです。
2023年11月にはメタバース空間上のバーチャルストアを開設。最初の事例として、日本マイクロソフト株式会社のバーチャルストアをヤマダウェブコム内に構築しました。
6.MetaTokyo株式会社|メタバース内の文化都市開発
MetaTokyo株式会社(メタトーキョー)は、NFTを活用したオープンメタバース上に「グローバル文化都市トーキョー」を開発する合弁会社です。
メタトーキョーは「Decentraland(ディセントラランド)」に購入した土地の一部にポップアップミュージアム「SPACE by MetaTokyo」を建設し、限定イベントなどを開催しています。
主な事業は、メタバース空間の開発とイベントの企画・運営です。企業向けには、メタバース空間を活用したマーケティングやプロモーションのサポートを提供しています。
7.株式会社リプロネクスト|メタバース開発
株式会社リプロネクストは、ビジネスで活用するためのメタバース構築サービスを展開しています。主なサービスは以下のとおりです。
- 観光PR
- オープンキャンパス
- オフィス・工場見学
- イベント開催
- 社員研修
企画から開発まで対応でき、自治体や学校などからの依頼が多いのが特徴です。製作するプラットフォームも指定でき、NFT製作の相談にも乗ってもらえます。
8.monoAI technology株式会社|自社プラットフォーム「XR CLOUD」
monoAI technology株式会社は、メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を開発、提供しています。また「XR CLOUD」をOEMで提供しているため、ゼロからメタバースを開発する必要はありません。
相談・企画・製作・運用まで一気通貫で依頼ができ、有料チケット販売やECサイトとの連携など、マネタイズしやすいのも特徴です。成長を続けた結果、2022年12月に東証グロースに上場を果たしています。
9.メディアエクイティ株式会社|NFT発行・販売・転売
メディアエクイティ株式会社は、NFTマーケット「HEXA(ヘキサ)」を運営。仮想通貨やウォレット不要で日本円で決済可能のNFTマーケットプレイスです。
オンラインサロンやファンクラブなどのコミュニティ機能もあり、インフルエンサーの画像・動画・音声などをNFT化して価値を作り出しています。
メタバース空間としてHEXAメタバース・ゲートウェイ(β)を提供しており、不動産の所有権を得られるプロジェクトもあります。
10.株式会社はばたーく|メタバースECサイト「MetaUCK」
株式会社はばたーくが提供するのは、MetaUCKというメタバースプラットフォームです。
MetaUCKの中では、独自の経済と通貨があり、不動産も売買できます。ほかにも、NFTの販売や店舗経営、イベント開催なども可能です。
11.株式会社アルゴバース|toB向け企業メタバース構築
PR動画を始めとした映像制作を企業向けに請け負う株式会社アルゴバースは、3DCG制作が強み。電子マニュアルやCGイメージインストラクターの作成、スマートグラス用のアプリ開発など企業向けのソリューションが中心です。
そのなかでメタバースを利用したPR動画作成やマニュアル作りなどを手掛けています。
12.株式会社Gugenka|VR/AR/MRなど先端コンテンツを活用した日本アニメのデジタルグッズ販売と技術研究
Gugenkaは、メタバースコンテンツを作成するXRクリエイティブスタジオです。HoloModelsやMakeAvatarの商品を購入できるデジタルプロダクト専用のメタバースマーケット「XMarket」も運営しています。
VRChatの公式パートナーであるため、VRChat上にメタバースを構築する際、契約からチケット販売まで全面的にサポートしてもらえるのが特徴です。
また、スマホでキャラメイクできるアプリ「MakeAvatar」も利用でき、独自システムにより有料イベントの開催も代行してもらえます。
13.株式会社alphaspace|メタバース空間の制作
株式会社alphaspaceは、XR技術を用いた映像制作や、メタバースでのライブオペレーションなどを手掛ける企業です。
技術力の高さから「Epic Games社」が販売・配信するオンラインゲーム「フォートナイト」上でのメタバース空間の制作も担っています。
XR業界では20年以上の知識と経験があり、リアルヒューマン、バーチャルヒューマン、アバターの魅力を増幅させるカメラトラッキングが特徴的です。
プロジェクションマッピングを活用した演出など臨場感あふれる作品を創出しています。
メタバースサービスを提供している海外企業7選
メタバースサービスを提供している海外企業を7社紹介します。
- Meta|デバイス開発からワールド構築まで
- Microsoft|仮想オフィスでビジネスをサポート
- VRChat|世界最大級のメタバース空間
- Roblox|全世界ユーザー数4億人超のメタバースプラットフォーム
- Animoca Brands|The Sandboxを運営
- Decentraland|ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム
- NAVER Z Corporation|アジア最大のメタバースプラットフォーム「ZEPETO」
1.Meta|デバイス開発からワールド構築まで
Meta社は、2021年10月に社名をMetaに変更し、メタバース事業への注力を表明。仮想空間「Horizon」シリーズを中心に、さまざまなメタバース事業を展開しています。
代表的なのが以下の3つの事業です。
- Horizon Worlds:バーチャルワールド構築プラットフォーム
- Horizon workrooms:VRデバイスを用いたバーチャルワークスペース
- Meta Quest:VRヘッドセット
Horizon Worldsは、ユーザーがアバターを作成し、バーチャル空間を自由に探索、構築、交流できるプラットフォームです。
Minecraftのようなブロックを用いた建築や、イベント開催、ゲームプレイなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。
2022年2月にアメリカで先行リリースされ、2023年8月には日本を含む170ヶ国以上で利用可能となりました。
Horizon Workroomsは、VRデバイスを用いたバーチャルワークスペースです。アバターを用いて会議に参加したり、共同で作業したり、ホワイトボードや3Dモデルを共有したりとバーチャル空間で自由に作業可能です。
Meta Questは、Meta社が販売するVRヘッドセットです。高解像度のディスプレイ、6DoFトラッキング、独立型設計など、高性能なVR体験ができます。
Horizon WorldsやHorizon Workroomsをはじめ、さまざまなVRコンテンツを楽しめるでしょう。現在はシリーズ3まで進化しています。
2.Microsoft|仮想オフィスでビジネスをサポート
Microsoftは、世界最大手のソフトウエア会社。パソコンOS「Windows」を代表として、WordやExcelなどの「Microsoftオフィス」やTeamsなど、私たちの生活に不可欠なサービスといえます。
そのMicrosoftが手掛けるメタバースサービスは、大きく以下の2つです。
- Microsoft Mesh:Teamsのメタバース版
- 産業用メタバース:リアルタイムデータを使用して製品の設計と商用化を強化
メタバース会議システムMeshを全世界に向けて2024年2月からスタート。PCもしくはVRデバイス(Meta Quest3)で利用できます。
リモートワークでも対面での交流のように感じられる没入型体験システムとして考案されました。
また、製造、モビリティ、エネルギー、消費者向け商品、医療、国防における産業変革を進めるために「産業用メタバース」のソリューションも提供しています。
3.VRChat|世界最大級のメタバース空間
バーチャル空間にアクセスするためのソーシャルVRアプリ「VRChat」。オリジナルのアバターを作成してVR空間内で交流やゲームが楽しめます。
同時アクセス数は、2024年1月に約10万人を記録。2024年2月の月間訪問数は760万人とのことです。
そのなかで日本人の割合は12.9%でアメリカに次ぐ2位であり、日本人のメタバース人口の多さが伺えます。
このVRChat上では、大手企業がイベントなどを開催。事例として、サンリオ・モスバーガー・NISSAN・京セラなどが3Dワールドを作成しています。
商用利用の場合は、運営会社への申請が必要ですが、最も利用者が多いメタバース空間として、利用する企業は今後も増えそうです。
4.Roblox|全世界ユーザー数4億人超のメタバースプラットフォーム
アメリカのソフトウエア会社で、オンラインゲームのプラットフォーム運営やゲーム制作システムを開発するRoblox(ロブロックス)。
ユーザー自身がクリエイターとしてゲーム開発できると同時に、子どもたちがプログラミングやゲーム作りを学べるプラットフォームでもあります。
世界で2番目にダウンロードされており、日本でも爆発的な伸びを見せています。1日当たりのアクティブユーザー数は2024年3月時点で7,770万人。とくに13歳以下の人口が32%を占めています。
ゲームとしての知名度が高いRobloxですが、欧米では若年層へのプロモーションとしても利用されています。
NIKE、Gucci、FIFAなどの有名企業がRoblox内にゲームやワールドを制作し、ファンマーケティングに活用中です。
参照:SPA!
5.Animoca Brands|The Sandboxを運営
Animoca Brandsは、香港に拠点を置くブロックチェーンゲーム開発会社です。2014年に設立され、2022年には評価額50億ドルを超えるユニコーン企業に成長しました。
独自のNFT技術やブロックチェーン技術を開発しており、革新的なゲーム体験を提供しています。
そのなかでも『The Sandbox』が最も有名です。メタバース上の土地を購入し、自由に建物やアイテムを作成・売買できます。有名企業は、こぞってThe Sandbox内に土地を購入し、自社のプロモーションに活用しました。
基軸通貨SANDも発行され、The Sandbox内で独自の経済圏が確立しています。
6.Decentraland|ブロックチェーンを活用したメタバースプラットフォーム
Decentraland(ディセントラランド)は、カリフォルニアを拠点とする非営利団体が運営するNFTゲームです。
メタバース内では、アバターを操作して散策したり、友人と会話したりできます。映画鑑賞やデジタルアート鑑賞もでき、美術館などの芸術に関する建築物も多く存在します。
仮想通貨取引所のCoincheckは、Decentraland内に「Oasis KYOTO」というメタバース都市の建設を進めています。
2035年の近未来をコンセプトにしており、アーティストとファンをつなぐ交流の場や企業のコミュニティ育成の場として活用予定です。
7.NAVER Z Corporation|アジア最大のメタバースプラットフォーム「ZEPETO」
NAVER Z Corporation(以下、NAVER Z)は、アジア最大のメタバースアプリ「ZEPETO(ゼペット)」を提供しており、韓国インターネット大手企業NAVERの子会社です。
アバターのカスタマイズ、ミニゲーム、ファッションアイテムの購入、バーチャルイベントへの参加など、さまざまな機能を提供しています。
なかでもアバターのカスタマイズに力を入れており、アプリ内で豊富なファッションアイテムやアクセサリーの販売が可能です。
そのほか、プラットフォーム開発や運営、プラットフォーム内の広告事業など、ZEPETOを利用して事業を展開しています。
メタバースのサービスに関するよくある質問
メタバースのサービスに関する、よくある質問を集めました。
- メタバースは今後伸びる?
- メタバースで稼ぐ方法は?
- メタバースの弱点は?
- メタバースを使ったゲームは?
- メタバースは今後伸びる?
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グローバルインフォメーションの市場調査レポートによると、メタバース市場規模は2024年に1,167億4,000万米ドルと推定され、2029年までに6,699億6,000万米ドルに達すると予測されています。
成長の内訳は、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、複合現実(MR)の使用増加、ゲームやエンターテイメント業界での需要増加などです。
とくにゲーム部門での市場拡大が顕著で、18歳未満の子どもたちがおもなユーザーとなっています。
メタバースの市場規模は拡大する?現在から2030年までの推移をグラフ付きで解説 | meta land テクノロジーの発展により、市場拡大が進むメタバース。本記事では実際の市場規模はどの程度なのか、日本や世界のメタバース市場はどう発展するのか、情報をまとめました。 - メタバースで稼ぐ方法は?
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メタバースで稼ぐ方法には以下のようなものがあります。
- Play-to-Earn(P2E)
- NFTやNFTアイテムの制作・販売
- メタバース空間の制作・販売
- アバターのコーディネート・販売
- 仮想不動産の売買
- イベント企画・運営
ゲームプレイで稼ぐ、クリエイティブな活動で稼ぐ、土地や資産を売買して稼ぐなど、メタバースを利用して稼ぐ方法は多岐に渡ります。
メタバース人口が増えれば、イベントの企画・運営や事業コンサルタントなど、企業のメタバース参入を支援する仕事も増えていくでしょう。
【副業OK】メタバースで稼ぐ方法12選|稼げるゲーム5選も | meta land メタバースではPlay to Earnをはじめ、さまざまな方法でリアルマネーを稼ぐことが可能です。収益モデルや副業に適したメタバースプラットフォームを紹介します。 - メタバースの弱点は?
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メタバースは、多くの可能性を秘めた画期的な技術ですが、以下のような弱点もあります。
- 高性能なPCやデバイスが必要
- 高速かつ安定的な通信環境が必要
- 個人情報など情報漏洩のリスク
- 仮想通貨やNFTに関する法整備
高性能なデバイスや通信環境が必要なメタバースは、誰でも参加できるとは言いがたいジャンルです。
ただ、デジタルネイティブの若年層にとって、メタバースはゲームを通じて日常となりつつあります。
一方で、法的な整備が追い付いていないといった現状もあります。仮想通貨やNFTに関する詐欺が日常的に横行しており、安全対策や法整備の課題は山積みといえるでしょう。
メタバースの危険性とは?廃人化・情報流出リスクなどを防ぐ安全策 | meta land メタバースの持つ危険性が心配されています。本記事では危険性への対策や、それでもメタバースを利用するメリットを解説します。 - メタバースを使ったゲームは?
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メタバースを使った代表的なゲームを8個リストアップしました。
- Fortnite(フォートナイト)
- Roblox(ロブロックス)
- ZEPET(ゼペット)
- The Sandbox(ザ・サンドボックス)
- Decentraland(ディセントラランド)
- Axie Infinity(アクシー・インフィニティー)
- cluster(クラスター)
- 元素騎士ONLINE
ほかにもブロックチェーンを利用したゲームはたくさんあります。稼げるNFTゲームについては、こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
【2024年8月最新版】NFTゲームのおすすめ人気ランキング31選|始め方や稼ぎ方も合わせて解説 | meta land NFTゲームはゲーム内キャラクターやアイテムがNFTとして取引されます。特徴や始め方、おすすめゲーム31作品や注意点について解説します。
まとめ
この記事では、メタバースサービスを開発できるおすすめ企業について解説しました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- メタバースサービスはプラットフォーム提供から構築・イベント運営など多岐に渡る
- プラットフォームを持つ開発企業も多い
- PCやスマートフォンから接続できるメタバースのニーズが高まっている
- メタバース世界人口のうち日本人が占める割合は高い
大手企業や自治体が集客の入口としてメタバースを利用するケースは増えています。そのため、メタバース開発企業のニーズは、今後も高まっていくでしょう。
ただし、一時のお祭り騒ぎのような状態は落ち着いており、本当に実力のある企業が生き残っていくと考えられます。世界的に見てもユーザー数が多い日本で、メタバース開発企業が成長・発展していくのが楽しみですね!