出典:skrumble.com
値動きの激しい仮想通貨のなかでも、比較的価格が安定しているリップル(XRP)。
将来性が期待されており、リップルを購入しようと考えている方もおられるでしょう。
しかし、
- リップルがSEC(米国証券取引委員会)との裁判に勝つと100万円まで値上がるのは本当?
- そもそもリップルとは何か?
- リップルはどうやって購入するのか?
このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
結論からいうと、リップル1枚あたりが100万円になる可能性はきわめて低いでしょう。ただし値上がりが期待されるのは事実で、裁判の行方や保有枚数しだいではまとまった収益が得られそうです。
本記事ではリップルの概要や特徴をおさらいしつつ、リップルの今後の値動きや将来性に関して解説します。現在保有している、もしくは新規購入を考えている人はぜひ参考にしてください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
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【2024年8月】リップル社と米SECの約4年間にわたる裁判が終了
米国時間の2024年8月7日、リップル社と米SECの約4年間にわたる裁判がようやく幕を閉じました。
最終的に、仮想通貨取引所を通じて販売されたXRPについては証券ではないという判断となりました。
ただし、機関投資家向けにXRPを販売したことは証券取引法に違反しているとして、リップル社には1億2,500万ドルの罰金が命じられたのです。
しかしこの罰金については、米SECはリップル社に対して当初20億ドルの罰金を要求していましたが、大幅に減額された形です。
長らくリップル社が「一部勝訴」の状態が長く続いていましたが、実質的な勝利を手にしたと言えるのではないでしょうか。
このニュースを受け、XRPは日本時間の7日から20%以上価格が高騰しています。
裁判が長引いていることが影響してか、2023年後半からのビットコイン好調の波に乗れなかったXRP。次回バブル到来時の高騰に期待です。
そもそもリップル(XRP)とは?4つの特徴を解説
まずはリップルの概要と特徴をおさらいしましょう。ポイントは大きく分けて4つあります。
- 主要な仮想通貨銘柄のひとつである
- 世界中の銀行で利用できる
- 送金速度がきわめて早い
- 手数料が安い
特に送金速度の速さや手数料の安さなどは、リップルならではのメリットです。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1.リップル=主要な仮想通貨銘柄のひとつ
リップルは、数ある仮想通貨のなかでも主要なものとして知られています。
リップルは2012年にRipple Labs Inc.よって、新しい国際間送金システムを担う通貨としてリリースされました。2023年9月時点での時価総額はビットコイン、イーサリアムに続く3位で、広く普及しています。
上手からもわかるように、仮想通貨としては比較的価格が安定しつつ、また値上がり傾向もあります。
そのような背景もあり、投資対象としても好まれるようになりました。
2.世界中の銀行で利用できる
リップルが広く普及した理由は、投資対象としての魅力だけではありません。世界中の銀行で利用でき、国際間での取引や決済手段として優秀だという背景があります。
仮想通信Watchによれば、総資産高が世界で上位100位以内にランクインする銀行のうち、38行でリップルを利用できます。日本では三菱UFJとみずほ、三井住友銀行での導入が確認できました。
後述するようにリップルは送金速度と手数料の安さが特徴。国際間の取引や決済を円滑に済ませられるため、多くの銀行で導入されるに至りました。
使用できる場所が多いのはユーザーにとって何よりのメリットですね。
3.送金速度がきわめて早い
送金速度がきわめて早いのは、リップル最大のメリットです。
リップル公式サイトの発表によれば、たとえばビットコインでは、送金を指示してから完了するまでに45分もの時間を要します。一方でリップルは送金完了まで3.3秒しかかかりません。
一般ユーザーからすれば、大きな違いではないかもしれません。しかし一刻を争うビジネスシーンでは、送金のラグは大きな課題です。
リップルを利用すれば送金してすぐに着金するため、多くの企業が利用するようになりました。
4.手数料が安い
手数料が安いのも、リップルのメリットです。先ほど掲載したリップル公式サイトの発表をもう一度見てみましょう。
出典:ripple
たとえばビットコインを送金するには$1.88の手数料がかかります。日本円では300円前後と、決して無視できないコストでしょう。
一方でリップルの手数料は、わずか$0.0004、つまり0.06円前で送金できます。
多くのユーザーは、国際間での通貨取引に生じる手数料に課題を感じていました。しかしリップルなら、非常に安いコストで送金できます。
この点も大きなメリットとなり、リップルは国際間ビジネスをおこなう企業などによって好んで活用されています。
リップルとビットコインの違いは?目指す方向性が違う
リップルとビットコインの違いは、目指す方向性にあらわれています。
上述したとおり、リップルは高速かつ格安な国際間取引の決済を実現するためのトークンとして開発されました。
ビットコインも国をまたいだ利用は想定していたものの、主だった目的は暗号資産を作ること。
暗号資産とは、ブロックチェーン技術によって「今誰が持っているのか」「以前は誰が持っていたのか」などの情報が全世界に公開される資産を指します。よって、新しく偽造してもすぐにバレてしまうわけですね。
ビットコインは、このように決して偽造されない仮想通貨を作ることを目的としてリリースされました。
リップルもビットコインも同じ仮想通貨ですが、その目的が大きく異なることがわかります。
リップルの開発は2004年まで遡ります。同年にカナダのエンジニアRyan・Fuggerによって考案され、現行の形に近い基礎システムが作られました。
その後2012年に仮想通貨としてリリースされ、国際間の決済や取引を高速化させるトークンとしての運用が開始。
運用開始後、リップルは順調に普及します。しかし2020年12月、米国証券取引委員会から「暗号資産を未登録の証券として違法に売却した」として、運営元が提訴されました。
これによりリップルの価格や今後の普及が不安視されるようになります。しかし後述のとおり部分的に勝訴したため、将来的な発展や値上がりが楽観視されるようになりました。
リップルは100万円になる?値上がりが見込める4つの要因
冒頭で述べたとおり、リップル1枚が100万円になる可能性はほとんどありません。
2023年9月時点のリップルの価格は1XRP=70円台。100万円になるということは、価格が約15,000倍になることを意味しており、現実的ではないでしょう。
とはいえ、数ある仮想通貨のなかでも特に値上がりが見込める銘柄なのはたしかです。
理由は大きく分けて4つ。
- 米SEC(米国証券取引委員会)との裁判に一部勝利した
- 運営元が上場を考えている
- 決済方法としてより一般的になりつつある
- 希少価値が高まる可能性がある
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1.SEC(米国証券取引委員会)との裁判に一部勝訴した
まずSECとの裁判で、リップル側の一部勝訴が認められたのは、今後の値上がりが予想される大きな要因のひとつです。
リップルはSECから「通貨は有価証券であり、その登録がないまま販売したので、証券法違反だ」と提訴されていました。
しかし3年にもわたる裁判のすえ、「少なくともリップルは有価証券ではない」との判決が出て、リップル側が一部勝訴します。
これにより今後の普及や価格安定がある程度期待できるようになりました。実際、判決が出た2023年7月13日にリップルの価格は急上昇しています。
その後も提訴前よりも高い価格で取引されています。今後もさらに値上がりするかもしれません。
判決がひっくり返るかもしれない
ただし注意したいのは、また裁判が始まる可能性があることです。2023年8月に、SECが裁判所に再審理を求めました。
チャートを見る限り、市場が再審理請求を心配している様子はありません。ただし再審理の開始が報じられる、あるいは判決が覆るなどすると、一転して値下がりする可能性があります。
よってリップルに投資する場合、再審理の動向をきちんと把握する必要がありそうです。
2.運営元が上場する可能性がある
リップル社が上場を考えているのも、値上がりが期待できる理由のひとつです。
通貨としてのリップル(XRP)は多くの取引所に再上場していますが、運営元のRipple Labs Inc.はナスダックに上場していません。
もし上場を果たした場合、当然ながらRipple Labs Inc.のさらなる成長が期待されます。それが仮想通貨のチャートにも反映され、値上がりする可能性があるわけです。
ただし、Ripple Labs Inc.のナスダック上場が近いと報じるニュースは見受けられません。SECからの裁判もまだ決着がついていないことなども考えると、上場するのはまだ先の話になりそうです。
3.決済方法としてより一般的になりつつある
決済方法としてより一般的になりつつあるのも、値上がりが期待できる理由です。
リップルは、リリースされて以来、欧米を中心に順調に取扱銀行を増やしてきました。さらにはアジア圏での普及にも力を入れており、その拠点として子会社「SBI Ripple Asia」が立ち上がっています。
仮想通貨ニュースメディアCOINPOSTによれば、2021年にはフィリピンへの送金ネットが完成したとのこと。
このような取り組みによってリップルの利便性が高まると、当然ながら需要が高まり、値上がりも予想できるわけですね。
4.希少価値が認識される期待がある
希少価値が認識される期待があるのも、値上がりが予測される理由です。
リップルは、すでに上限数1,000億枚の発行が終わった仮想通貨。また発行元は「追加発行はしない」と明言しました。よって、追加の発行によって暴落することはありません。
また、リップルが使える国や銀行、場面が増えており、需要のほうが大きくなりつつあります。
そうすると希少価値があると認識され、ブームのような状態になることで値上がりする可能性もあります。
2032年にはいくらになる?
仮想通貨取引所のChangellyによれば、2032年時点でリップルは年間平均$22.80になると予想されています。
2023年時点のリップルの価格は$0.74程度。それが2032年までに$22.80まで伸びるとされています。つまり30倍近く値上がりするかもしれません。
リップルを購入する方法
リップルは以下の方法で購入できます。
- 仮想通貨取引所で口座開設する
- 購入資金を入金する
- リップルの値動きチャートを確認する
- リップルを購入する
リップルを購入するには、仮想通貨取引所に口座を作る必要があります。取引所はいくつかありますが、もっとも開設が簡単なのはCoincheckです。
開設できたら資金を入金し、リップルを購入するだけで、決してむずかしくありません。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
海外取引所のmetaland専用キャンペーンは「【2024年8月最新】海外仮想通貨取引所のキャンペーン情報をカテゴリー別に紹介」記事で紹介しているので、ぜひ活用してください。
また、仮想通貨を実生活で手軽に利用したい方は、仮想通貨を含む複数資産を入金可能なクレジットカードAurora Cardもおすすめですよ。
仮想通貨取引所で口座開設する
まずはスマートフォンでCoincheckにアクセスし、アプリをダウンロードしましょう。その後の口座開設手順は以下のとおりです。
- アカウント情報を入力する
- 本人確認をおこなう
- 住所や氏名などの基本情報を入力する
- 本人確認書類を提出する
基本的に画面の指示に従えば問題ありません。
なお本人確認では顔写真を撮影しますが、失敗することが多いようです。その場合は以下の動画を参考にしてください。
購入資金を入金する
続いてリップルの購入資金を入金します。手順は以下のとおり。
- ウォレットのタブをタップする
- 日本円を選択して入金を選択する
- 入金方法と金額を選択する
なお入金方法は銀行・コンビニ・クイックの3種類があり、手続き方法がやや異なります。
以下の動画で詳しい手順が解説されているので参考にしてください。
リップルの値動きチャートを確認する
続いてリップルの値動きチャートを確認しましょう。もしかしたら、値上がりした直後で、そのまま購入すると損をするかもしれません。
販売所のタブで、リップルのチャートを閲覧できるので、ここで確認しましょう。
リップルを購入する
購入しても問題がないと判断できたら、購入しましょう。引き続き、リップルのチャートを閲覧した状態で画面右下の購入ボタンをクリックします。
このあと、購入枚数を入力します。最後に「日本円でXRPを購入」をタップすれば手続きは完了です。
リップルの今後に関するQ&A
本記事ではリップルの今後に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
- Googleはリップル出資を中断した?
- 1,000円になる可能性はある?
- 結局いつまでガチホすればよい?
- 大暴落する可能性はある?
やはり値動きや取るべき投資スタイルに関して不安を抱えている人は多いでしょう。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
- Googleはリップル出資を中断した?
-
結論からいうと、Googleがリップルへの出資を中断したとの報道や発表は確認できませんでした。
なお、厳密に言えばGoogleから出資を受けているわけではありません。リップルに出資しているのはGoogle Venturesです。
といっても同社はGoogle傘下の子会社であり、従業員の大半がGoogle出身者と言われています。「Googleから見込まれて出資している」というのは事実だといえるでしょう。
リップルが「やばい!」と言われるのは誤解!値上がりが期待できる可能性を解説! 主要な仮想通貨銘柄として地位を確立したリップル(XRP)。基本的に値動きが安定した銘柄として多くのユーザーから信頼されています。 しかし、 SNSでリップルがやばい… - 1,000円になる可能性はある?
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結論からいうと、1,000円になる可能性はあります。
上図は、仮想通貨取引所のChangellyによる2032年までのリップルの値動き予測です。2029年時点で$7.65まで値上がりすると報告されました。
2023年9月20日時点で1ドル147.81円です。この相場を当てはめると2029年時点では1,130円と、1枚あたり1,000円を超える計算になります。
- 結局いつまでガチホすればよい?
-
いつまでガチホ(長期保有)するかは、仮想通貨投資の目的によります。
2032年あたりから急激な値上がりが予測されるため、それまでは持っておきたいところです。そこから先で保有するかどうかは、今後の新しい予測や市場の動きによって判断する必要があります。
一方でSECに提訴されて上場が取り消されるなど、予想できないトラブルもありました。
SECとの争いでは、一部勝訴したあとで再審を請求されており、リップル側に不利な判決が出るかもしれません。もしそうなら暴落もあり得ます。
よって長期保有を検討する場合は、裁判の行方を追いかける必要があるでしょう。
リップルはいつまでガチホすればよい?過去のデータから運用方法を解説 今後の値上がりが強く期待されているリップル(XRP)。価格上昇の予想も出揃っており、ユーザーや投資家から注目を集めています。 値上がりに備えて、売却せずに粘り強…
まとめ
本記事では、リップルの今後に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- リップルは主要な仮想通貨のひとつ
- もともとは高速かつ安全な国際取引の決済手段として開発された
- 送金速度がきわめて早く、手数料も格安であるため、世界中で普及している
- リップルが100万円まで上昇するは現実的ではないが値上がりが見込まれる
- その根拠としてSECに対する一部勝訴、決済方法としての普及などが挙げられる
- 2032年ごろには平均$22.80、2023年と比べおよそ30倍ほどの価格になるとも予測されている
SECとの裁判で今後が危ぶまれたリップルですが、一部勝訴の判決が出たことで一気に展望が明るくなりました。再審請求されるなどの心配事はありつつも、今後は基本的に値上がりが見込めます。
100万円に化けるかどうかは分かりませんが、今のうちに購入しておけば、それなりの売却益を得られそうです。