メタバース投資とは?3つの投資対象とおすすめ銘柄|仮想通貨・土地・ETF

近年、Facebookが社名をMetaへ変更するなど、メタバースへの関心が高まっています。

将来性を感じてメタバースに投資したいと考える方も多いのではないでしょうか?

  • メタバースに投資する方法を知りたい
  • どのようなメタバース投資があるのか知りたい
  • 自身に適したメタバース投資を比較検討したい

そこで本記事では、このようなお悩みを解決すべく、初心者におすすめのメタバース投資先を3つ紹介します。

それぞれの特徴をわかりやすく解説しているので、ぜひ読み進めてみてください。

そもそもメタバースとは?

メタバースとは、オンライン上でアバターを使ってコミュニケーションをとれる仮想空間のことです。

ゲームだけでなくビジネス、教育、建築など、さまざまな分野で活用されています。

メタバース内ではアバターやアイテムがNFT化され、仮想通貨を使って取引されるケースも。

Meta(旧Facebook)や、マイクロソフトなどの大手企業がメタバース事業に参入しており、世界的に注目を集めています。

メタバースについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。

目次

メタバース関連の仮想通貨(暗号資産)へ投資

メタバース関連の仮想通貨は数十種類存在していますが、その中で投資価値が期待できる通貨を5つまとめました。

  1. ETH|メタバースには欠かせない通貨
  2. MANA|Decentraland内の通貨
  3. SAND|The Sandbox内の通貨
  4. Enjin|Enjin Platform内の通貨
  5. AXS|Axie Infinity内の通貨

それぞれの通貨の特徴を一緒に見ていきましょう。

1.ETH|メタバースには欠かせない通貨

名称ETH(イーサ)
発行開始日2015年8月7日
発行上限数なし
現在の価格(2023年6月)1ETH:約25万円
購入できる取引所CoincheckbitFlyerなど
公式サイトhttps://ethereum.org/ja/

ETHは、2023年6月時点で時価総額においてビットコインに次ぐ第2位の人気通貨。

仮想通貨時価総額ランキング
出典:CoinMarketCap

イーサリアムプラットフォームは、ブロックチェーンを使ったアプリ開発や、取引や契約を自動化できる機能を有します。

このプラットフォームで利用する独自通貨がETH(イーサ)です。

NFTの購入やガス代などにも使用されており、メタバースにおいて不可欠な存在となっています。

価格上昇の期待が高い

米価格予想サイト「CoinPriceForecast」によると、ETHの価格は2025年末に3,400ドル、2028年には4,000ドルを超えると予想されています。

ETH価格上昇予想
出典:CoinPriceForecast

また、金融最大手の「ゴールドマンサックス」が、ETHが価値の保存手段としてビットコインを追い抜く可能性が高いと言及。

評価の良さから、ETHの将来性の高さがうかがえますね。

2.MANA|Decentraland内の通貨

名称MANA(マナ)
発行開始日2017年9月6日
発行上限数2,193,883,827 枚
現在の価格(2023年6月)1MANA:約48.58円
購入できる取引所bitbankBinanceなど
公式サイトhttps://decentraland.org/

MANAは、VRプラットフォーム「Decentraland」内で使用される仮想通貨です。

主にゲーム内でのアイテムや売買や、プラットフォームの運営方針に関する投票権などに使用されています。

Decentralandは、以下のように大企業から注目を浴びていることでも有名です。

  • コカ・コーラ、サザビーズなどの大手企業が提携
  • サムスンのプラットフォームが期間限定でオープン
  • 日本の芸能プロダクション「アソビシステム」が、Decentraland上に「Meta Tokyo」を作成

今後、Decentralandのユーザーや参加企業が増えれば、MANAの価格上昇も期待できるでしょう。

MANAの国内取引所は「bitbank」のみ

2023年6月現在、MANAの取扱がある国内取引所はbitbankのみ。

Binanceなどの海外取引所もMANAを扱っていますが、以下のような不安要素があります。

  • 日本円の入金不可
  • 日本語対応していない
  • 金融庁の許可を得ていない

もし海外取引所の利用が不安であれば、bitbankの利用をおすすめします。

3.SAND|The Sandbox内の通貨

名称SAND(サンド)
発行開始日2019年10月29日
発行上限数3,000,000,000 枚
現在の価格(2023年6月)1SAND:約65.66円
購入できる取引所Coincheckbitbankなど
公式サイトhttps://register.sandbox.game/

SANDは、ボックスアートでつくられたメタバース空間「The Sandbox」内で使われる仮想通貨です。

NFTの売買などに使用されます。

The Sandboxはスクウェア・エニックスやアディダスなど、大手企業との提携で注目度が上昇。

https://twitter.com/thesandboxgame/status/1498327362462699524

それらにともなう、SANDの価格上昇に期待が寄せられています。

サウジアラビアのデジタル機関と提携

2023年2月、サウジアラビアのデジタル政府機関とThe SANDBOXの提携が発表されました。

この発表により、SANDの価格が前日比で30%上昇。

投資家やメタバースに関心を持つ人々にとって、重要な通貨のひとつといえるでしょう。

ステーキングでSANDを増やす方法も

SANDをステーキングして、利益を増やす方法もあります。

ステーキングとは?

仮想通貨を預けることで、保管期間に応じて利益を得られる仕組みのこと。

さらに、THE SANDBOXのLANDを所有している場合、ステーキング参加時にSANDの増加速度が上昇します。

ステーキングする際は、以下の準備をしておきましょう。

  • SANDを、mSANDへブリッジ(異なるチェーンに移動)
  • ブリッジ時に、ETHがガス代として必要

以下の動画で、ブリッジの詳しい手順を解説しています。

公式サイトでも、ステーキングについて解説されているので、参考にしてみてください。

About Staking – The Sandbox Knowledgebase (old)

4.Enjin|Enjin Platform内の通貨

名称Enjin Coin(エンジンコイン)
発行開始日2019年10月29日
発行上限数1,000,000,000枚
現在の価格(2023年6月)1ENG:約35.44円
購入できる取引所CoincheckGMOコインなど
公式サイトhttps://enjin.io/enjin-coin

Enjinは、オンラインゲーム開発用のプラットフォーム「Enjin Platform」で使用される仮想通貨です。

2020年には、マインクラフトをブロックチェーン上でプレイできる「EnjinCraft 」をリリースしました。

Enjinは国内の大手取引所に上場した際、価値が高騰。

上場前後の約4カ月で、約27倍の値上がりを記録しました。

Enjin2021年の1月から4月の値動き
出典:CoinMarketcap

多くの大手企業と提携を進めており、今後も注目の仮想通貨です。

メルト機能で損失リスクを抑えられる

エンジンコインには「メルト(溶解)」という機能があります。

この機能は、Enjin Platformで発行したNFTが不要になった場合、Enjinに戻せるのです。

Enjin Platformは現在、35種類のゲームとNFTの発行に連携しています。

仮に、利用しているサービスが終了しても、アイテムをメルトしてEnjinに戻せばOK。

ユーザーにとって利便性が高い通貨といえます。

5.AXS|Axie Infinity内の通貨

名称AXS(アクシーインフィニティ)
発行開始日2020年10月27日
発行上限数270,000,000枚
現在の価格(2023年6月)1AXS:約700.12円
購入できる取引所bitbank
公式サイトhttps://axieinfinity.com/

AXSは、3対3のNFTカードバトルゲーム「Axie Infinity」内で使われる仮想通貨です。

ゲーム内ではアイテムの売買や、プラットフォームの運営方針の投票権などに使用されます。

プレイヤーの中には、ゲーム内で稼いだAXSを他の仮想通貨と交換して、生活費を稼ぐ人もいるようです。


2022年5月にアプリをリリースするなど、将来性が期待できる仮想通貨のひとつでしょう。

ステーキングで稼ぐ方法も

2021年9月に、AXSのステーキング機能が開始されました。

AXS ステーキングダッシュボードで手続きを行い、Ronin Chainネットワークに仮想通貨を預ければ、金額に応じたAXSを受け取れます。

注意すべきは、ステーキング期間中は、基本的にAXSを引き出せない点です。

仮想通貨の価格は大きく変動する可能性があるため、無理のない範囲で試してみましょう。

メタバース空間の土地(不動産)へ投資

メタバースゲームの中には「LAND」という土地があります。

実際の土地と同じようにビジネスとして利用したり、レンタルして不動産収入を得ることが可能です。

中でも投資価値が期待できるLANDを3つまとめました。

  1. The Sandbox|ボクセルアートで構築されたメタバース
  2. Decentraland|長い歴史を持つメタバース
  3. Axie Infinity|モンスター育成やバトルを楽しめるメタバース

ひとつずつ見ていきましょう。

1.The Sandbox|ボクセルアートで構築されたメタバース

名称The Sandbox(サンドボックス)
LAND価格(2023年6月)0.40ETH(約10万円)~
発行上限数166,464個
販売場所The Sandbox公式マーケットプレイス
公式サイトhttps://www.sandbox.game/en/map/?lng=5&zoom=3

The SandboxのLANDは、96メートル×96メートルの正方形の土地区画です。

米著名ラッパーSnoop Doggが所有する区画に隣接する土地が、約70,903SAND(5,000万円相当)で落札されたというニュースが話題になりました。

また、The Sandboxは700を超える企業と提携しており、すでに土地を所有している企業も多く存在します。

The Sandbox提携企業
出典:The Sandbox

今後ユーザーが増えれば、LANDの価格上昇も期待できるでしょう。

不定期でLANDセールを開催

The Sandboxでは、通常よりも安くLANDを購入できる、LANDセールを不定期で開催しています。


また、Coincheck NFT(β版)でも、期間限定でLANDセールを開催。

Coincheck NFT(β版)の期間限定LANDセール
出典:Coincheck NFT(β版)

キャンペーンを利用すれば、普段は高額で入手困難なLANDをお得に購入できます。

The Sandboxの公式Twitterをフォローして、最新情報を入手しましょう。

2.Decentraland|長い歴史を持つメタバース

名称Decentraland(ディセントラランド)
LAND価格(2023年6月)0.49ETH(約12万円)~
発行上限数90601区画
販売場所Decentraland公式マーケットプレイス
OpenSea
Coincheck NFT(β版)
公式サイトhttps://decentraland.org/

DecentralandのLANDは、1,216平方フィートの正方形の土地区画です。

2021年にはLANDの一区画が、240万ドル(約2.7億円)で売却されるというニュースが報じられました。

また、日本の芸能プロダクション「アソビシステム」が、Decentraland上に「Meta Tokyo」を作成したことも話題になりました。

続々と企業が参入しており、デジタル不動産としての価値が期待されているLANDのひとつです。

3.Axie Infinity|モンスター育成やバトルを楽しめるメタバース

名称Axie Infinity(アクシーインフィニティー)
LAND価格(2023年6月)0.36ETH(約9万円)~
発行上限数なし
販売場所Axie Infinity公式マーケットプレイス
公式サイトhttps://land.axieinfinity.com/

Axie InfinityのLANDは301×301(正方形)の土地区画です。

2021年にレア度の高い土地が550ETH(約2.7億円)で取引され、話題になりました。

購入した土地はキャラクターの繁殖や探索にも利用できるので、楽しみながら運用できるのも特徴です。

メタバース関連の投資信託・株式へ投資

ITやテクノロジー企業に限らず、さまざまな企業がメタバースに力を入れています。

投資におすすめなメタバース関連の投資信託・株式を3つまとめました。

  1. METV||45銘柄から構成されるETF
  2. eMaxis NEO|AIが自動で銘柄選定を行うETF
  3. メタ・プラットフォームズ|Meta社の個別株式

ひとつずつ一緒に見ていきましょう。

1.METV|45銘柄から構成されるETF

METVは通称「メタバースETF」と呼ばれ、メタバース企業に特化した投資信託です。

ETFとは?

Exchange Traded Fund の頭文字を取ったもので、上場投資信託の一種です。

複数の投資家から集めた資金を一つにまとめ、投資のプロに運用を行ってもらいます。

メタバース系のEFTの中ではもっとも有名で、AppleやMicrosoftなど45銘柄から構成されています。

上位10銘柄は以下の通り。普段よく目にする企業が揃っているのが特徴です。

METV銘柄
出典:$METV The Roundhill Ball Metaverse ETF

METVは、テクノロジー企業に幅広く投資したい人におすすめのEFTといえるでしょう。

METVの取り扱いは「サクソバンク証券」のみ

METVは2021年6月に新設された、比較的新しいEFTです。

そのため、国内の証券会社では「サクソバンク証券」のみが取り扱っています。(2023年6月現在)

楽天証券やSBI証券など、他の証券会社での取り扱い開始時期は未定なので気をつけましょう。

2.eMaxis NEO|AIが自動で銘柄選定を行うETF

eMaxis NEO(イーマクシス・ネオ)は、三菱UFJ国際投信が運用するテーマ型インデックスファンドシリーズです。

インデックスファンドとは?

市場の値動き(インデックス)に連動するように運用される投資信託のこと。

手数料の安さや、運用の簡単さから、初心者向きと言える。

AIが各企業を分析し、自動で銘柄選定を行ってくれるのが特徴です。

同シリーズは全9本から構成されており、メタバース系企業を集めた「バーチャルリアリティ」をはじめ、自動運転やロボットなど最先端技術のファンドが揃っています。

eMaxis NEOファンド一覧
出典:マネックス証券

また、過去に多数の受賞歴を持ち、高い評価を得ています。

eMaxis NEO受賞歴
出典:eMaxis NEO

AIによる銘柄選定という新しい投資に興味がある方は、eMaxis NEOのバーチャルリアリティに投資してみてはいかがでしょうか。

3.メタ・プラットフォームズ|Meta社の個別株式

Instagramなど、世界最大のSNSを運営するソーシャルテクノロジー企業「Meta」の個別株式もよい投資対象だと言えるでしょう。

旧FacebookからMetaへ社名変更したニュースは、大きな話題となりました。

2023年4月時点では株価が下落傾向にありましたが、現在は回復の兆しをみせています。

Meta社には不安要素もあるかもしれませんが、次世代VRデバイス「Meta Quest 3」の発表など、メタバースにおける将来性も期待できます。

Meta社は今後も注目すべき企業といえるでしょう。

メタバース関連の投資を始めるときのQ&A

メタバース関連の投資を始めるときのよくある質問をまとめました。

  • ETF(上場投資信託)は、楽天証券やSBI証券で購入できますか?
  • 今後、メタバース関連銘柄の物価はどうなりますか?
  • メタバース投資を始めるときの注意点はありますか?

気になる項目をチェックしてみましょう。

ETF(上場投資信託)は、楽天証券やSBI証券で購入できますか?

楽天証券やSBI証券でも、ETFの購入は可能です。

以下のリンクから、各社のEFT一覧を確認できます。

ただし、メタバースETFで有名なMETVは、楽天証券やSBI証券では取り扱われていません。

METVに投資する場合は、サクソバンク証券を利用しましょう。

今後、メタバース関連銘柄の物価はどうなりますか?

2023年はMicrosoftやディスニーのメタバース部門のレイオフなど、一部で雲行きの怪しいニュースが報じられました。

一方で、AppleのVision Proの発表など、明るいニュースも。

https://twitter.com/en_pr_neur/status/1667276632174854145

メタバースの需要が増えると、関連銘柄の価格上昇の可能性もあります。

引き続き、市場の動向をチェックしておきましょう。

メタバース投資を始めるときの注意点はありますか?

メタバースに限らず「100%儲かる」や「必ず値上がりする」という宣伝には注意しましょう。

実際、マッチングアプリやSNSを通じたトラブル事案もあるようです。

過剰な宣伝や誇大な表現に注意しながら、投資に取り組みましょう。

まとめ

本記事では、おすすめのメタバース投資先を3種類、初心者向けに解説しました。

最後に重要な点をおさらいしましょう。

  • メタバース関連の仮想通貨(暗号資産)への投資
  • メタバース空間のLAND(土地)の売買や運用での収入獲得
  • メタバース関連の投資信託・株式への投資
  • 特定の銘柄ではステーキングによる収益化が可能
  • プラットフォームによっては、LANDをお得に購入できるキャンペーンも
  • 「必ず儲かる」といった過剰な広告には注意

メタバース事業は、まだ新しい市場。

今後、需要拡大の可能性は十分あるといえるでしょう。

適切な情報収集とリスク管理を行いながら、メタバース関連への投資を検討してみてください。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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