出典：CoinGecko
近年、多くのNFTゲームがリリースされ、Polygonチェーンが利用されています。
Polygonチェーンで構築されたNFTゲームには仮想通貨MATICが必要なため、興味をもった方もおられるでしょう。
しかし、
- MATICの特徴を知りたい
- 購入方法や使い方を知りたい
- 将来性があるか知りたい
などの悩みをもつ方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、MATICは手順さえわかれば簡単に購入でき、将来性が期待できる通貨です。
そこで、今回は初心者でもわかりやすいように、特徴や購入方法、将来性について解説します。
MATICが使えるおすすめNFTゲームも紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨ポリゴン（MATIC）とは？4つの特徴を紹介
| 通貨名 | MATIC／Polygon |
| シンボル | MATIC |
| ネットワーク | Polygonチェーン |
| 総発行枚数 | 100億枚 |
| 公式サイト | https://polygon.technology/ |
MATICの特徴は以下の通り。
- イーサリアムのレイヤー2トークン
- 処理速度が速くガス代が安価
- PoS（プルーフオブステーク）アルゴリズムを採用
- Polygonチェーンとイーサリアムチェーンの2種類が存在
価格動向や、MATICを採用するNFTゲームも紹介するので参考にしてください。
１.イーサリアムのレイヤー2トークン
MATICはPolygonチェーン上でガス代の支払いなどに利用される通貨です。
Polygonチェーンは、イーサリアムの処理速度の遅さやガス代の高さの問題を解消するために作られたレイヤー2チェーン。
イーサリアムの処理ではブロックチェーンに記録されたデータをすべて確認する必要があり、処理に時間がかかりネットワーク手数料も高額になります。
レイヤー2チェーンではブロックチェーン処理をせず、取引に必要なデータ処理だけをして効率良く送金手続きが可能です。
２.処理速度が速くガス代が安価
MATICは前述したとおりイーサリアムの問題点を解消するために作られたため、処理速度が速い特徴があります。
イーサリアムが1秒に処理できるブロックチェーンの件数（TPS）が15〜25件であるのに対して、MATICは最大10,000件という処理速度の高さを誇ります。
また、MATICは送金やスワップ時に必要なガス代（ネットワーク手数料）が安い点もメリット。
イーサリアム（ETH）の送金には数十円から数千円のガス代が必要ですが、MATICを送金する際は数円から数十円で済みます。
meta land編集部が実際にETHとMATICを送金してみたところ、ETHのガス代は0.00016ETH（約40円）、MATICのガス代は0.0075MATIC（約1円）という結果になりました。
送金する時間によってもガス代は変動しますが、MATICのガス代はイーサリアムの約40分の1という結果になりました。
３.PoS（プルーフオブステーク）アルゴリズムを採用
MATICはブロックチェーンの承認処理のアルゴリズムに、PoS（プルーフオブステーク）を採用しています。
PoSとは、ブロックチェーンの処理を承認する人（マイナー）を選ぶ仕組みのこと。MATICの保有量の多いマイナーが選ばれます。
それに対して、ビットコインはPoW（プルーフオブワークス）アルゴリズムでマイナーを選出。PoWでは処理を行う際に、一番PCスペックの高い人が選ばれます。
高性能なPCを動かすための電力消費量が多く、環境破壊につながる危険性があるとの指摘も。
しかし、PoSでの処理には高機能なPCスペックが必要ないため、PoWと比較して99％以上電力消費を抑えられるのです。
計算処理量も少ないため、処理速度が速くネットワーク手数料も抑えられます。
４.国内取引所では2種類のチェーンのMATICを購入可能
MATICはPolygonチェーンで構築された通貨ですが、国内取引所ではイーサリアムチェーンで構築された通貨も購入できます。
PolygonチェーンのMATICはNFTゲームのアイテム購入などに利用されますが、イーサリアムのMATICは利用できないので注意しましょう。
イーサリアムチェーンのMATICは、価格上昇を見込んだ投資用やイーサリアムチェーンで構築されたDEXで使われます。
- 分散型取引所（DEX）とは？
-
ブロックチェーンで構築された中央運営者の存在しない仮想通貨取引所。
2023年9月現在、PolygonチェーンのMATICは以下の取引所で購入可能。
- Coincheck
- BITPoint
- Zaif
- SBI VCトレード
イーサリアムチェーンのMATICを購入できる取引所は以下の通りです。
- bitbank
- bitFlyer
- DMM Bitcoin
どの取引所でも同じMATICと表記されているため、購入時はどちらのチェーンか確認しておきましょう。
仮想通貨ポリゴン（MATIC）の価格動向
これまでのMATICの価格動向を見てみましょう。
MATICは2017年にMatic Networkとしてローンチし、2021年まで価格は1円〜3円を推移していました。
2021年にはMatic NetworkはPolygon Networkにリブランディング。
5月にはPolygonチェーンに対応したQuickSwapや、AAVEなどのブロックチェーンプロジェクトがリリースされ、価格は約260円まで上昇しました。
2021年12月にはNFTブームにより300円台まで価格上昇するも、その後仮想通貨Terraの崩壊や海外取引所FTXの破綻の影響を受け価格は徐々に下落。
2023年9月現在は、1MATIC＝約80円を安定的に推移しています。
Polygonチェーンを採用するNFTゲーム4選
Polygonチェーンを採用する人気のNFTゲームを紹介します。
- Crypt Busters｜爽快サバイバルアクションゲーム
- DEFY｜ARと位置情報を活用したMove to Earn
- PolkaFantasy｜日本の2次元文化に特化
- League of Kingdoms｜やりこみ度の高い戦略MMO
１.Crypt Busters｜爽快サバイバルアクションゲーム
Crypt Busters（クリプトバスターズ）は、2023年8月にリリースされた爽快感のあるサバイバルアクションNFTゲーム。
プレイヤーは兵士や戦闘車両NFTを駆使して、正体不明のウィルスに感染したクリーチャーを倒して生き残りを目指します。
クリーチャーを倒すとコアと呼ばれるアイテムを入手でき、仮想通貨BQTに変換できます。
Crypt Bustersをプレイするためには、兵士NFTの購入が必要です。
兵士NFTはCrypt Busters公式マーケットプレイスで仮想通貨BQTを使って購入可能。2023年9月現在、一番安い兵士NFTは200BQT（約400円）で購入できます。
２.DEFY｜ARと位置情報を活用したMove to Earn
DEFY（ディフィ）は、歩いて仮想通貨を稼げるMove to Earnゲーム。AR（拡張現実）と位置情報を活用して、現実世界のマップを歩いて仮想通貨を稼ぎます。
マップに表示されたエリアに存在するパズルを解き、ウォレットを獲得すればゲーム内通貨FCOINを獲得可能。FCOINは仮想通貨DEFYに交換できます。
NFTアイテムのマスクをレベルアップすることでも仮想通貨DEFYを獲得可能。
マスクは公式マーケットプレイスでPolygonチェーンの仮想通貨DEFYを使って購入できます。
仮想通貨DEFYはMetaMaskに入金したMATICをQuickSwapで交換するか、海外取引所Bybitで購入可能です。
３.PolkaFantasy｜日本の2次元文化に特化
PolkaFantasy（ポルカファンタジー）は、2023年6月にリリースされた日本の2次元文化に特化したNFTゲーム。3体1組のパーティを編成し、他のプレイヤーとのバトルを楽しみます。
NFTキャラクターや武器はtofuNFTで購入でき、ゲームで使用すればバトルを有利に進められます。
指定された期間の勝利数に応じて、仮想通貨ZENNYを獲得可能。ZENNYはNFTキャラクターや、武器を入手できるガチャで利用できる他、レベルアップにも利用できます。
４.League of Kingdoms｜やりこみ度の高い戦略MMO
League of Kingdoms（リーグオブキングダム）は、やりこみ度の高い戦略MMOゲーム。プレイヤーは城や兵力を強化して、大陸に存在する他のユーザーと覇権を争います。
ゲーム内で獲得した資源をNFT化するためのDragoNFTや、資源NFTをMATICで購入できます。
また、フィールド上の土地（LAND）を購入して、他のプレイヤーが資源を採掘すれば、報酬として仮想通貨LOKAを獲得可能です。
ゲーム内で使える各NFTは、tofuNFTで購入できます。
MATICを使ってブロックチェーンゲーム関係のNFTを購入するなら、tofuNFTをおすすめします。
tofuNFTはブロックチェーンゲームのNFTに特化したマーケットプレイスです。
OpenSeaやBlurなど、海外のNFTマーケットプレイスでは購入できないNFTコレクションを購入可能です。
偽物のNFTが少ない点もメリットのため、プレイしているゲームのNFTを購入する際は利用してみましょう。
tofuNFTについて詳しく解説している記事があるので、そちらも参考にしてください。
仮想通貨ポリゴン（MATIC）の購入・使用方法を解説
MATICの購入手順と使用方法を解説します。
手順は以下の通り。
- 国内取引所に登録
- 日本円を入金
- MATICを購入
- MetaMaskを準備
- Polygonチェーンを追加・入金
国内取引所に登録
MATICを購入するために、国内取引所の口座を開設しましょう。
2023年9月現在、MATICを購入できる国内取引所は以下の通り。
- Coincheck
- BITPoint
- Zaif
- SBI VCトレード
- bitbank
- bitFlyer
- DMM Bitcoin
イーサリアムチェーンのMATICは、PolygonチェーンのNFTマーケットプレイスで使用できないので注意しましょう。
日本円を入金
国内取引所の口座を開設したら、MATIC購入用の日本円を入金しましょう。
今回はBITPointの画面を使って解説します。
BITPointにログインしたら、画面左のメニューから入出金ページにアクセスしましょう。
JPYの欄にある「入金」をクリックします。
「銀行振込」を選択すると、入金用の口座名が表示されるので、振込手続きを済ませましょう。
MATICを購入
日本円を入金したら、MATICを購入します。
「コインを買う」ページにアクセスしたら、画面右に表示されている「MATIC」を選択しましょう。
購入するMATICの金額を入力して「確認画面へ」をクリック。
購入時のMATICレートと数量が表示されるので、問題無ければ購入手続きを済ませましょう。
以上でMATICの購入は完了です。
MetaMaskを準備
NFTマーケットプレイスやNFTゲームでMATICを使用するには、仮想通貨ウォレットが必要です。
はじめて仮想通貨ウォレットを作るなら、日本語対応で使いやすいMetaMaskをおすすめします。
MetaMaskはGoogle Chromeの拡張機能としてインストールでき、5分ほどでウォレットが作成可能です。
MetaMaskの使い方を詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
Polygonチェーンを追加・入金
MATICをメタマスクに入金するにはまず、Polygonチェーンを追加する必要があります。
MetaMaskを起動して画面左上のネットワーク選択メニューを開き「ネットワークを追加」をクリック。
ネットワークが表示されるので「Polygon Mainnet」を追加しましょう。
Polygonネットワークに切り替えたら、画面中央にある入金用アドレスをコピーします。
コピーしたアドレスを取引所に登録して、MATICをMetaMaskに送金しましょう。
入金アドレスを間違うとMATICを失ってしまうので注意が必要です。
他の通貨へのスワップはMetaMaskを使うのが便利
NFTゲームをプレイする際にPolygonチェーンの通貨が必要であれば、MetaMaskのスワップ機能を利用してみましょう。
DEX（分散型取引所）を使うより手軽にMATICを他の通貨に交換できますよ。
MetaMaskにMATICを入金したら「スワップ」ページに切り替えて、交換したい通貨を選択しましょう。
交換したいトークンが表示されない場合は「通貨名 コントラクトアドレス」と検索して、見つかったアドレスを検索欄に入力しましょう。
今回は、Crypt Bustersで使用する通貨BQTのコントラクトアドレスを入力しました。
通貨名が表示されたら「インポート」をクリックしましょう。
| 仮想通貨BQTのコントラクトアドレス | 0x7Fce5d83C2AF60bb703C2585196De164Be3918C0 |
交換するMATICの数量を入力して「スワップ」をクリック。
ガス代の確認画面が表示されるので、問題なければ「確認」をクリックしましょう。
以上でMetaMaskを使ったMATICのスワップは完了です。
MATICが利用できるPolygonチェーンに対応したDEXは以下の通り。
- Uniswap
- PancakeSwap
- Sushiswap
- QuickSwap
UniswapやPancakeSwapは、もともとPolygonチェーンではないネットワークで構築されているため、Polygonチェーンを利用する際はネットワークを切り替える必要があります。
Uniswapであれば、画面右上のネットワーク選択メニューから切り替えましょう。
他のDEXもほぼ同じ場所からネットワークを切り替えられますよ。
仮想通貨ポリゴン（MATIC）の将来性
MATICの将来性が期待できるポイントは以下の通り。
- NFTゲームで広く利用されている
- 新通貨POLへのアップデートを予定している
- AIによるMATICの価格予想
１.NFTゲームで広く利用されている
MATICは処理速度が高速でガス代が安価なため、NFTゲームに広く利用されています。
新しいNFTゲームプロジェクトは続々と登場しており、2023年には下記のNFTゲームのリリースが発表されました。
- Crypt Busters
- DEFY
- Eternal Crypt -Wizardry BC-
どのゲームも注目度が高く、多くのユーザーがゲームをプレイしています。
NFTゲームにPolygonチェーンを使うのは主流となりつつあるため、今後も多くの作品がリリースされればMATICの価格上昇も期待できます。
２.新通貨POLへのアップデートを予定している
Polygonチェーンを開発するPolygon Labsは、2023年6月13日に新しいロードマップ「Polygon2.0」を公開。将来的に基軸通貨をMATICからPOLに変更する予定です。
Polygon2.0のアップデートでは、主に開発者やマイナー向けのシステムを変更。セキュリティと開発の利便性が高まるとされています。
Polygonチェーンを利用する開発者が増加すれば、MATICの需要も高まるでしょう。
また、PolygonはもともとMATICネットワークという名称で開発されており、基軸通貨のMATICは以前のプロジェクト名がそのまま使われていました。
そのため通貨名の変更理由は、Polygonチェーンの通貨であることをわかりやすくするためのブランディングの一環だと考えられます。
新通貨POLにアップデートされる際は、保有するMATICは自動的にPOLに変換されます。
３.AIによるMATICの価格予想
MATICは将来的にいくらまで価格上昇するのか、AI調査会社DigitalcoinとCoinPriceForecastの予想を見てみましょう。
2023年9月17日時点でのMATICの価格は0.52ドルです。
| AI調査会社 | 2025年 | 2030年 |
|---|---|---|
| Digitalcoin（※最高価格） | 1.91ドル | 5.48ドル |
| CoinPriceForecast（※年末価格） | 0.97ドル | 1.63ドル |
AIの価格予想は必ずしも実現するわけではありません。
しかし、2社のAIがどちらも価格上昇すると予想しており、MATICの将来性が期待できるポイントだと言えるでしょう。
仮想通貨ポリゴン（MATIC）に関するQ&A
MATICに関するよくある質問と回答を紹介します。
疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- MATICが購入できる国内取引所はどこですか？
- POLアップデート後にMATICは使えなくなりますか？
- Poyogonチェーンのガス代はいくらですか？
- イーサリアムチェーンのMATICの使い方は？
- MATICとディズニーの関係とは？
- MATICが購入できる国内取引所はどこですか？
-
2023年9月現在、MATICは以下の国内取引所で購入できます。
PolygonチェーンのMATICが購入できる取引所- Coincheck
- BITPoint
- Zaif
- SBI VCトレード
イーサリアムチェーンのMATICが購入できる取引所- bitbank
- bitFlyer
- DMM Bitcoin
国内取引所ではPolygonチェーンとイーサリアムの2種類のMATICが存在します。
購入前にどちらのチェーンのMATICを購入できるか確認しておきましょう。
- POLアップデート後にMATICは使えなくなりますか？
-
MATICがPOLにアップデートされた際には自動的に通貨が変換されるため、保有しているMATICがなくなることはありません。
特に手続きは必要ないため、心配無用ですよ。
- Polygonチェーンのガス代はいくらですか？
-
Polygonチェーンのガス代は、使用する時期と利用方法によって変動し、数円から数十円必要です。
meta land編集部が実際にMATICを取引所に送金してみると、0.0075MATIC（約1円）でした。
- イーサリアムチェーンのMATICの使い方は？
-
イーサリアムチェーンのMATICの使い方として、以下の2つが挙げられます。
- 取引所から移動せず投資用に保有する
- イーサリアムチェーンのDEX（分散型取引所）で利用する
イーサリアムチェーンで構築されたMATICは、PolygonチェーンのNFTマーケットプレイスでは利用できません。
しかし、MATICの価格上昇を狙い、投資用として利用するのであればイーサリアムチェーンでも問題ないでしょう。
投資用に購入した後、イーサリアムチェーンで構築されたDEXで使用することもできます。
DEXではMATICを預けて報酬が得られるステーキングも可能です。
- MATICとディズニーの関係とは？
-
MATICの開発元Polygon Labsは、ディズニーが2022年に主催したWeb3.0事業開発プロジェクトであるディズニー・アクセラレーターに選出されました。
出典：disney.com ディズニー・アクセラレーターは没入体験型のメタバース事業開発を目標としており、拡張現実（AR）、NFT、AI技術の成長を目指しています。
ディズニーとメタバースの関係については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
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まとめ
この記事では、MATICの特徴や購入方法、将来性について解説しました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- MATICはPolygonチェーンのネイティブトークン
- 処理速度が速くガス代が安いメリットがある
- 国内取引所で購入できる
- イーサリアムチェーンとPolygonチェーンの2種類のMATICがある
- 将来的に新通貨POLへのアップデートを控えている
MATICは処理速度が高速でガス代が安価なため、NFTゲームをはじめとしたさまざまなブロックチェーンアプリに利用されています。
Polygon2.0へのアップデートも控えており、今後の躍進が期待できる通貨だと言えるでしょう。
本記事を参考にして、この機会にMATICを購入してみてはいかがでしょうか。
