仮想通貨業界で中心的な役割を果たすイーサリアム。価格も順調に値上がりしており、将来性が期待されています。中には1000万円までの値上がりを予測するサイトも。
しかし、
- 本当に1000万円まで値上がりするのか？
- そもそもイーサリアムとはどういう存在か？
- どうやって購入すればよいのか？
このように思っている人は多いでしょう。
結論から言うと、イーサリアムが1000万円になる可能性は低いでしょう。しかし、将来的な価格上昇は期待されています。
そこで本記事では、有力サイトや投資家の予想内容や今後の値動き、またイーサリアムの基本的な特徴やメリットに関して解説します。
イーサリアムに興味がある方はぜひ参考にしてください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
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イーサリアムは1000万円になるか？今後の予想と価格上昇の要因
結論からいうと、イーサリアムが1000万円まで値上がりするか断定はできないものの、そのような予測は存在します。
これは米国の仮想通貨の価格変動予測サイト、PricePredictionが公表したイーサリアムの将来的な値動きをまとめた表です。表中では2031年の段階で約6万1000ドル、1ドル150円なら約910万円になります。
そして2032年の段階では約9万ドル、同レートで約1350万円まで値上がりするとのこと。すなわち2031年から2032年の間に、1000万円まで値上がりすることとなります。
ただし、これほどの値上がりを予測しているのはPricePrediction以外に確認できず、判断材料が不足しています。また1000万円に至るかどうか以前に、値上がりするのか、購入するべきなのかわからないですよね。
よりよい判断を下すため、さらに以下の点に関して知っておきましょう。
- 有力サイトによる10年後までの値動き予想
- これからの予想に役立つこれまでの値動き
- 購入のタイミング
順番に解説します。
有力サイトによる10年後までの値動き予想
まず、PricePrediction以外の有識者や有力サイトによる値動きの予想を見てみましょう。
AIを活用した値動き予想サイトのCoinPriceForecastによれば、2035年段階でも6,783$までしか値上がりしないとのこと。
1ドル150円とするなら、約97万円までしか値上がりしません。1000万円になるという予測と比較すると随分と現実的です。
米国の価格予想サイトDigitalCoinでは、2029年の段階で200万円ほどと予想しています。同じく価格予想サイトCryptoNewsZは2028年には186万円と見立てました。
他のサイトも似たような予測で、2024年から起算して5年から10年の間に、1ETHあたり100万円から200万円になるだろうと考えているようです。
つまり、イーサリアムが1000万円まで値上がりする予想は相当強気な部類に入り、普通に考えれば実現する可能性は低いと判断できるでしょう。
とはいえ、ほとんどのサイトが程度の差こそあれ値上がりを示唆しています。その点を踏まえれば、イーサリアムは積極的に購入してよい銘柄といえるでしょう。
イーサリアムのこれまでの値動き
続いて、イーサリアムのこれまでの値動きをチェックしてみましょう。
2017年から2024年までの値動きチャートです。
最初の顕著な値上がりは2017年〜2018年。仮想通貨の仕様変更の一つ、ハードフォークが実施された影響で大きく値上がりしました。
仮想通貨プロジェクトの大型アップデートのこと。新しい通貨が生まれることもある。
しかしそのあとすぐに下落。原因として、中国などがICO（企業による仮想通貨を担保とした資金調達）を禁止したことなどが挙げられます。
イーサリアムで企業がお金を集めにくい情勢になったことが、チャートに反映されたわけですね。
2021年にはビットコイン先物ETFの承認や、イーサリアムがNFT売買時の利用先として認知されるなどの後押しがあり、過去最高値となる約54万円に到達しました。
しかし、その後はロシアによるウクライナ侵攻や仮想通貨Terraの大暴落が影響し、値下がりしました。
このように価格は乱高下しているものの、2017年段階と比較すれば大幅に値上がりしています。仮想通貨自体が普及している情勢を鑑みれば、今後も基本的には価格は上がると判断できるでしょう。
今後も暴落する可能性はある？
今後もイーサリアムが暴落する可能性は否定できません。原因となるイベントが予測できず、回避できないからです。
過去には国家間戦争やイーサリアムには無関係な仮想通貨のトラブルにより価格が暴落しました。これらは誰にも予測できるものではありません。
さらに新たな戦争が起これば、イーサリアムのチャートに影響を与える可能性もあります。
基本的には値上がりが予想されるものの、暴落のリスクは常に伴うと考えましょう。
イーサリアムはいつ購入すべきか？
イーサリアムを購入するタイミングとしては、以下が挙げられます。
- 価格の暴落直後
- 大型アップデート直前
まず、価格の暴落直後を狙うのがセオリーです。価格が底をついたタイミングで購入できれば、価格が回復した際に含み益を得られます。
また大型アップデートの直前直後もおすすめです。
仮想通貨ETHではなく、プラットフォームとしてのイーサリアムの機能が大幅に改変されること。例えば2023年には、Shanghaiの名称が与えられたアップデートにより出金機能の導入や、ガス代が安価になった。
大型アップデート後に、イーサリアムは値上がりする傾向が見られます。
大型アップデートの予定は、CoinPostなどの仮想通貨ニュースサイトなどで報じられます。アップデート情報が入ったら、購入の準備を進めるとよいでしょう。
1000万円になると期待されるイーサリアムとは？特徴とメリットを解説
ここまでイーサリアムの今後の値動きに関して解説しました。
1000万円まで値上がりする可能性は低そうですが、それでも向こう5年から10年で、1ETH当たり100万円から200万円にはなりそうです。その点を踏まえれば、積極的に購入してよさそうですね。
しかしそもそもイーサリアムとは何なのかよくわからないという人も多いでしょう。そこで下記では、その特徴や、メリットとデメリットを解説します。
- 価格の安定感
- スマートコントラストによる信頼性の高さ
- NFTやメタバースの普及による値上がりの可能性
解説に入る前に、まずはイーサリアムの基本情報と特徴についておさえておきましょう。
イーサリアム（ETH）とは主要な仮想通貨のひとつ。NFT購入時の基軸通貨や投資対象、またインターネット上の迅速な送金手段として普及しています。
その存在感は時価総額にも表れており、2024年1月現在、ビットコインに次ぐ2位につけています。
特徴としてプラットフォームとしても成り立っている点が挙げられるでしょう。イーサリアムを利用して契約システムを構築したり、取引記録を残したりすることでビジネス面でも活用できます。
メリット①価格の安定感
まずイーサリアムは、以下の要因から比較的価格が安定しているとされます。
- すでにNFT売買時の基軸通貨となるなど、ポジションが確立している
- バーン（余剰供給量の焼却）によって価格が暴落しにくいように管理されている
- 安定感がある仮想通貨の代表格であるビットコインと価格動向がある程度連動する
上述のとおりイーサリアムは広く普及しており、急減に価格を落とすとは考えられません。
常に一定の需要があり、よほど強力なライバル通貨（いわゆるイーサリアムキラー）が登場しない限り、価格は安定するでしょう。
またバーンによって供給量を調整して希少性を担保し、価格がコントロールされているのもポイントです。
メリット②スマートコンストラクトによる信頼性の高さ
スマートコンストラクトによって、信頼性を高く保っているメリットです。
これは、ある取引や約束事に関して、事前に定めた条件が達成された場合、自動的にそれが実行される仕組みを意味します。例えばある取引に関して支払いされた場合、自動的に商品が引き渡されるといったことを実現可能。
そもそも投資やビジネスでの取引や約束事は、個人間の信頼に依存する、あるいは仲介者を利用することでおこなわれます。
これだと約束が破られるケースもあったわけですが、スマートコンストラクトは個人の意思を介入させる余地なく、自動的に約束事が守られます。この点が評価され、イーサリアムは広く普及しているわけですね。
イーサリアムはスマートコントラクトを擁することで、多くの企業や個人から必要とされています。
そして今後さらに普及することで、価格の向上が期待できるわけですね。
メリット③NFTやメタバースの普及による値上がりの可能性
またNFTやメタバースの普及により、値上がりの可能性を秘めているのもメリット。今後これらが発展すれば、イーサリアムが値上がりし、より多くの利益を得られる期待があります。
近年ではNFTが盛んに売買され、またメタバースも普及し始めています。
例えばFacebookは社名をMetaに変えて、メタバース事業に力を入れ始めました。それだけ、メタバースには可能性があることの表れでしょう。
NFTとメタバースに関連した売買は基本的にはイーサリアムを用います。
上記の画像は、NFTマーケットプレイスOpenSeaのトップページ。上図のとおり価格や出来高はETH（イーサリアム）で記載されています。
もちろん他の仮想通貨でも購入できますが、代表的なNFTコレクションはほぼイーサリアムを使って取引されます。
NFTやメタバースがさらに普及すれば、イーサリアムの需要が高まるのは自然な成り行きです。これらの普及による追い風を受けて値上がりする可能性を秘めているのは、イーサリアムならではのメリットだといえるでしょう。
デメリットは仮想通貨特有の不安定
上述のとおり、イーサリアムにはさまざまなメリットがあります。しかしデメリットとして、仮想通貨特有の不安定感がある点を覚えておきましょう。
実在の通貨や株式と異なり、仮想通貨は値動きが激しい傾向にあります。
イーサリアムは安定していると解説しましたが、それは仮想通貨の中では比較的安定していることを意味するにとどまります。
過去には大暴落したこともありました。一時期は1ETHあたり約54万円まで高騰したのが、短期間で3分の1以下の約17万円まで価格下落したケースもあります。
これほどの暴落は、法定通貨や株式ではまずあり得ません。イーサリアムにはこれだけの不安定さがあることを知った上で、購入するようにしましょう。
イーサリアムに関するよくある質問
本記事ではイーサリアムの値動きに関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
- ビットコインとイーサリアムを買うならどっち？
- イーサリアムがビットコインの価格を超えることはある？
- イーサリアムはオワコンと聞いたけれど本当？
- ビットコインとイーサリアムを買うならどっち？
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以下の理由からビットコインとイーサリアム両方を買うのをおすすめします。
- リスク分散になる
- ビットコインには安定感がある
- イーサリアムにはNFTやメタバースの普及による価格高騰が期待される
まず両方を買えばリスク分散ができます。片方が暴落しても、もう片方が持ち堪えることで、損失をおさえられます。
また、ビットコインは価格に安定感があるのがメリット。法定通貨に採用される、利用提携先が多いなどの背景から、イーサリアムより暴落しにくい強さがあります。
一方のイーサリアムは、やや安定感にかけるもののNFTやメタバースの普及などの要因で、ビットコインではありえない勢いで価格上昇する期待があります。
つまり両方を買えば、それぞれの長所と短所をおぎないつつ、リスク分散も実現できるでしょう。
meta land
ビットコインは将来1億円になる？2030年の価格予想と買うべきかを解説 | meta land 専門家の主張をもとに、ビットコインの価格が1億円になる要因を考えます。あわせて購入時に損失を出さないためのポイントも解説していますので参考にしてください。 - イーサリアムがビットコインの価格を超えることはある？
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イーサリアムがビットコインの価格を超える可能性は、多くの有識者や調査会社により指摘されています。
仮想通貨をメインに取り扱う投資ファンドBKcoin Capitalの主要人物Ren Yu Kongは、イーサリアムとビットコインの価格逆転が、（2023年11月から起算して）今後5年以内に起こりうる趣旨の発言をしています。
ただしイーサリアムとビットコインの価格はある程度の比例の関係にあります。逆転が起こるとすれば、イーサリアムだけが値上がりするという状況が必要です。
また、両者の間には1枚あたり550万円ほどの価格差があることも踏まえれば、逆転の可能性があるとはいえ実際に生じるとは考えにくいでしょう。
- イーサリアムはオワコンと聞いたけれど本当？
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結論から言うと、イーサリアムはまだオワコンとは言えないでしょう。
まず、イーサリアムの価格は乱高下しながらも、基本的には価値を高めてきた経緯があります。2023年からは上昇傾向であり、まだまだ含み益を出せる可能性があります。
またイーサリアムはNFT売買時の基軸通貨であり、時価総額はビットコインに次ぐ2位です。そのため、今後も価格が上昇する可能性は十分に考えられます。
まとめ
本記事ではイーサリアムの今後の値動きに関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- 1000万円まで値上がりする可能性は、普通に考えれば低い
- 購入するなら、暴落直後かアップデート直前直後がおすすめ
- イーサリアムは仮想通貨の中では価格が安定している
- メタバースやNFT、スマートコンストラクトの普及による値上がりが期待される
- 一方で仮想通貨の枠を出ず、価格変動が激しい点には注意
たしかにイーサリアムが1000万円になると予測する向きがあります。
しかし「5年から10年かけて、100万円から200万円になる」と予想するケースが多く見られます。いずれにせよ、イーサリアムが値上がりする可能性は十分に考えられそうです。
タイミングを見計らいイーサリアムを購入すれば、将来的に収益が得られるかも。本記事を参考に、ぜひ一度購入を検討してみましょう。
