ブロックチェーン対応スマートフォンSagaのリリースや、ミームコインBONK(ボンク)の急騰など、Solanaチェーンの話題を聞くことが多くなりました。
そんなSolanaチェーンで利用されている仮想通貨SOL(ソル)にも、注目が集まっています。
SOLへの注目が集まる一方で、以下の悩みを持つ方も多いでしょう。
- SolanaチェーンやSOLについて詳しく知りたい
- SOLの価格や将来性を知りたい
- SOLの買い方を知りたい
結論から言うと、Solanaはイーサリアムキラーとも呼ばれる高性能なブロックチェーンで、将来性も十分にあります。
今回は、仮想通貨SOLやSolanaブロックチェーンの特徴、買い方などを解説します。
SOLを購入するかどうか検討している方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
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Solana(ソラナ)とは?5つの特徴を紹介
仮想通貨SOL(Solana)は、2020年4月にメインネットがローンチしたブロックチェーンSolana(ソラナ)の独自トークンです。
Solanaチェーンの特徴は主に以下の5点。
- 複数のコンセンサスアルゴリズムを採用
- 1秒に約5万トランザクションの高速処理
- ガス代が1円未満
- ステーブルコインによる即時決済ツールを提供
- 大型カンファレンスBreakpointを定期的に開催
順番に解説します。
1.複数のコンセンサスアルゴリズムを採用
Solanaでは、以下のコンセンサスアルゴリズムを組み合わせた独自の仕組みを構築しています。
名称 | 概要 |
---|---|
Proof of Stake(PoS) | ステーキング量の多い保有者が優先してブロックチェーンの処理を承認する |
Proof of History(PoH) | 過去に発行されたタイムスタンプ(履歴証明)をチェックして処理の正当性を検証する |
Tower Byzantine Fault Tolerance(タワーBFT) | 処理ごとにおこなわれる投票に対して前回の内容を利用し簡略化する |
コンセンサスアルゴリズムはトランザクションの基礎となる仕組みで、運用方法や処理速度などに大きく関わる要素。
イーサリアム(Ethereum)チェーンではPoSが採用されていますが、Solanaは改良を加えてさらなる高速処理を目指しています。
PoHが高速処理に繋がる理由
PoHによって処理が高速になる理由は、ノード(コンピューター)同士のやり取りが少なくて済むから。
一般的なブロックチェーンの仕組みでは、すべてのノードと通信した上で処理の正当性を検証します。
これに対してPoHは過去の処理に対してタイムスタンプを発行し、ほかのノードと通信しなくても正当性を検証可能。
PoHではノード単体で正当性を検証できるため、通信速度に左右されない高速処理が実現できます。
2.1秒に約5万トランザクションの高速処理
Solana公開前のスケーラビリティテストにおいて、1秒あたりのトランザクション(取引)処理数が47,370件を記録しました。
ブロックチェーンが処理できる取引量や、データ量の増加に対応できる能力のこと。
ホワイトペーパーによると、理論的には秒間710,000件まで処理できるとされています。
主要なブロックチェーンであるイーサリアムの処理速度が秒間15~20件程度なので、イーサリアムキラーの1つとして注目されています。
Solana以外にイーサリアムキラーと呼ばれているブロックチェーンは以下の通り。
- Cardano(ADA)
- Polkadot(DOT)
- Avalanche(AVAX)
- Polygon(MATIC)
いずれのブロックチェーンも、高速な処理速度が特徴です。
独自トークンが時価総額ランキングの上位に入っているチェーンばかりなので、あわせてチェックするとよいでしょう。
3.ガス代が1円未満
Solanaでの取引時にかかるガス代の平均は、およそ0.00025ドル(約0.036円)です。
Solanaの処理速度は速いので、混雑状況によってガス代が跳ね上がることもありません。
イーサリアムのガス代が数百円から数千円かかるのと比べると、かなり安価だと言えるでしょう。
SOL Faucetのような蛇口サイトを利用すれば、ガス代に使えるSOLを毎日受け取ることもできます。
サイト内に表示される広告や連携サービスを原資として、サイトに訪れるユーザーにSOLを提供しています。
アドレス入力欄にSolanaウォレットの入金アドレスを入力すれば、0.00001SOL(約0.1円)を獲得できますよ。
DeFiやゲームなどのDApps開発に向いている
高速かつ低コストで利用できるSolanaチェーンは、金融サービスやゲームなどのDApps開発に向いています。
ブロックチェーン上で機能する分散型アプリケーションの略称。
すでに公開されているDAppsでは、以下のようなサービスが有名です。
- Jito|仮想通貨を預けて報酬を得られるサービス
- Marinade Finance|仮想通貨を預けて報酬を得られるサービス
- Star Atlas|メタバースゲーム
- STEPN|Move to Earnゲーム
- Genopets|Move to Earnゲーム
開発言語はRust、C++、Moveなど幅広いため、今後も多くのDAppsがリリースされるでしょう。
また、2023年7月にリリースされたNeon EVMによって、Solanaはイーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を得ました。
イーサリアムで有名なDAppsがSolanaに対応し、ブロックチェーンの利用者がさらに増えるかもしれません。
4.ステーブルコインによる即時決済ツールを提供
2022年2月に、Solanaチェーンを利用した決済ツールSolana Pay(ソラナペイ)がローンチされました。
Solana Payを導入した店舗では、ステーブルコインの1つであるUSDCや、SOLを使った決済ができるようになります。
特定の法定通貨と同じ価値になるよう作られたトークン。
QRコードを使って決済処理をおこなえるため、ネット上だけでなく実店舗でも低コストでの導入が可能。
関連するサービス・ツールには、販売管理できるDecafやウォレット不要なTipLinkが挙げられます。
大手ECサービスShopifyもSolana Payを導入済み
2023年8月、ECサイトを作成できるプラットフォームShopifyとSolana Payが統合したと発表されました。
決済方法にSolana Payを導入するには、App Storeからアプリをインストールして有効にするだけ。
Solana Payを導入する店舗が増えれば、ECサイト利用者にSolanaを知ってもらうきっかけにもなるでしょう。
5.大型カンファレンスBreakpointを定期的に開催
2021年より年に一度、Breakpointという大型カンファレンスイベントが開催されています。
Breakpointでは、Solanaに参入しているプロジェクトから、ロードマップの進捗や新しい技術が発表されます。
過去に開催されたBreakpointの日程や場所は以下のとおりです。
- Breakpoint 2021|11月7~10日にポルトガル・リスボンで開催
- Breakpoint 2022|11月4~7日にポルトガル・リスボンで開催
- Breakpoint 2023|10月30日~11月3日にオランダ・アムステルダムで開催
いずれも参加者数は1万人を超えており、その様子はYouTubeで視聴できます。
2024年は、9月19~21日にシンガポールで開催予定です。
仮想通貨SOLの価格チャートや関連ニュース
仮想通貨SOLの価格は、2023年12月18日時点で約9,935円。
ここでは、SOLの価格変動に関連した以下の出来事を紹介します。
- 2021年2月:SOLステーキング開始
- 2021年8月:NFTブーム到来
- 2022年1月:ネットワークの一時的な稼働停止
- 2022年11月:暗号資産取引所FTX破綻
- 2023年10月:Breakpoint2023開催
2021年2月:SOLステーキング開始
SOLの価格がはじめて大きく上昇したきっかけは、Solanaでのステーキングの開始です。
仮想通貨を預けて報酬が得られる仕組みのこと。
ステーキングは預ける通貨の量が大きいほど稼げるため、SOLを購入する理由が生まれました。
2021年2月1日時点では約500円であったSOLの価格は、5月19日には6,000円台まで上昇しました。
開発者が集まってアプリを開発するハッカソンイベントも同時期におこなわれたのも相まって、SOLの需要が高まったと考えられます。
2021年8月:NFTブーム到来
2021年はNFTがブームになり、ブロックチェーン業界全体で価格の高騰が起こりました。
Solanaも例に漏れず、Degenerate Ape Academyなどを中心にNFTが取引されるようになります。
その結果、11月8日にはSOLの価格は28,000円台まで上昇。
その後はNFTブームも冷めていき、ほかのブロックチェーンと同様に価格が下降していきます。
2022年1月:ネットワークの一時的な稼働停止
Solanaではネットワーク障害がいくつも起きており、2022年中に7回発生しました。
なかでも1月に起きたネットワーク障害では、6~12日の長時間にわたって断続的にシステムが停止しています。
2021年にも起きているネットワーク障害も合わさって、Solanaはトップ争いから脱落したとの声も。
その結果、SOLの価格は2021年2月に10,000円を割りました。
なお、2023年3月以降、Solanaでネットワーク障害は発生していません。
2022年11月:暗号資産取引所FTX破綻
Solanaにとって痛手となったのは、暗号資産取引所FTXの破綻です。
FTXの創業者サム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏はSolanaを支持し、ブロックチェーンの発展に貢献していました。
しかし2022年11月にサム氏が詐欺などの容疑で逮捕され、FTXは経営破綻する結果に。
この影響を受けて、SOLの価格はFTX破綻前の半分以下(約2,000円)にまで落ち込みます。
2023年10月:Breakpoint2023開催
ブロックチェーン業界全体の景気が回復し始めたタイミングで、Breakpoint2023が開催されました。
Breakpoint2023では、以下のようなポジティブなニュースが公表されました。
- 秒間100万トランザクションを処理できるFiredancerのテストネット公開
- AWS(Amazon Web Services)やGoogle Cloudとのパートナー提携
- ゲーム開発プラットフォームGameShiftのオープンベータ版ローンチ
- 別ブロックチェーンサービス(Render NetworkやHelium Network)の移行完了
Breakpoint2023終了以降、SOLの価格はFTX破綻前よりも高くなり、その後も上昇し続けています。
仮想通貨SOLの購入方法をわかりやすく解説
仮想通貨SOLは以下の手順で購入可能です。
- Solana用のウォレットを用意する
- 口座を開設する
- 日本円を入金する
- SOLを購入する
- ウォレットに出金する
取引所からSolanaウォレットに入金して、DeFiサービスで利用する方法も解説するので参考にしてください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
海外取引所のmetaland専用キャンペーンは「【2024年8月最新】海外仮想通貨取引所のキャンペーン情報をカテゴリー別に紹介」記事で紹介しているので、ぜひ活用してください。
また、仮想通貨を実生活で手軽に利用したい方は、仮想通貨を含む複数資産を入金可能なクレジットカードAurora Cardもおすすめですよ。
1.Solana用のウォレットを用意する
まずはSolanaに対応したウォレットを用意します。
おすすめのウォレットは、PCとスマートフォンで利用でき、ユーザー数が多いPhantom Wallet。
Solanaに対応したウォレットが手持ちになければ、Phantom Walletをインストールするとよいでしょう。
MetaMaskも拡張機能を導入して利用可能に
これまで人気の仮想通貨ウォレットMetaMaskは、Solanaチェーンに対応していませんでした。
しかし、MetaMask SnapsでSolana Wallet機能を追加すれば、ウォレットサービスSolflareをとおしてSolana上で利用できるようになりました。
MetaMask Snapsとは、2023年7月にベータ版で導入された、PC用の拡張機能プラットフォーム。
Solana Walletを追加して初期設定を終えると、MetaMaskに紐づいたSolana用のアドレスが生成されます。
管理に少々手間がかかりますが、気になる方はインストールしてみるとよいでしょう。
2.口座を開設する
SOLを購入できる以下の暗号資産取引所で、口座を開設します。
- GMOコイン
- SBI VCトレード
どちらも同様の手数料ですが、口座にSOLを持っているだけでステーキングできる機能をもつGMOコインがおすすめです。
トップページの右上にある「口座開設」ボタンから、口座を開設してください。
口座を開設したあとに、指定された本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)を提出すれば、仮想通貨を取引できるようになります。
3.日本円を入金する
暗号資産取引所で口座を開設できたら、銀行口座から日本円を入金します。
即時入金または振込入金で、SOLを購入するための日本円を振り込みましょう。
即時入金で利用する銀行によっては、入金してから7日間は同額の仮想通貨を出金できなくなるので注意してください。
4.SOLを購入する
現物取引をおこない、日本円を払ってSOLを購入します。
取引する銘柄を「ソラナ(SOL)」に変更し、売買区分を「買」に選択すれば、SOLを購入できます。
GMOコインにおけるSOLの取引数量は0.01~200です。
取引数量の範囲内で買う量を指定し、確認画面から取引を確定しましょう。
5.ウォレットに出金する
購入したSOLをブロックチェーン上で利用するには、ウォレットに出金する必要があります。
暗号資産の入出金画面でSOLを選択し、必要事項を入力してウォレットに送りましょう。
宛先のアドレスは、ウォレットのダッシュボードから確認できます。
Phantom Walletではブロックチェーンごとにアドレスが異なるため、Solanaのアドレスを間違えないようにコピーしてください。
送付を確定してからしばらく待てば、ウォレットにSOLが追加されます。
Solana(SOL)に関するQ&A
仮想通貨SOLに関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Solanaの主要なNFTマーケットプレイスは?
- ブロックチェーンの開発者は誰ですか?
- Solanaに将来性はありますか?
- オワコンではないですか?
- Solanaの主要なNFTマーケットプレイスは?
-
以下のNFTマーケットプレイスで取引できます。
なかでもMagic Edenは、Solana上でもっとも取引されているNFTマーケットプレイス。
ビットコインやポリゴンなどのブロックチェーンにも対応しているので、利用してみるとよいでしょう。
- ブロックチェーンの開発者は誰ですか?
-
Solanaチェーンを開発しているのは、アナトリー・ヤコヴェンコ(Anatoly Yakovenko)氏らが創設したSolana Labsです。
Solana Labsには、日本人エンジニアの小野寺 諒氏も参加しています。
- Solanaに将来性はありますか?
-
高速かつ低コストで利用できるSolanaは、将来性があると言えるでしょう。
以下のような大手企業と提携しており、これからもSolanaが発展していく可能性は十分に考えられます。
- Meta(旧Facebook)
- Brave
- stripe
まだまだ成長する余地が残されているため、Solanaの今後に要注目です。
また、Solanaチェーンを基盤としたスマートフォン「Solana Mobile」もリリースされています。2024年8月時点で予約を受け付けている第二世代スマホ「Chapter2」について詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
Solana Mobile Chapter 2とは?注目ポイントや購入方法を徹底解説 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています 2023年12月、Solana Mobileの第二弾としてChapter2がリリースされました。前作のSagaでは高額エアドロップが行われたた… - オワコンではないですか?
-
Solanaは成長を続けているため、オワコンとは言いにくいでしょう。
2023年12月16日には、DEXの取引高がイーサリアムを超えたことが話題に。
DEXとは?分散型の取引所。仮想通貨の交換(スワップ)などがおこなえる。
Solanaが真の意味でイーサリアムキラーとなる日は近いのかもしれません。
まとめ
本記事では、仮想通貨SOLおよびSolanaについて解説しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 仮想通貨SOL(ソル)は、Solanaチェーンの独自トークン
- Solanaチェーンの特徴は高速処理と安いガス代
- FTX破綻などでSOLの価格は暴落したが、2023年10月頃から上昇傾向にある
- GMOコインやSBI VCトレードでSOLを購入できる
ブロックチェーン市場が回復していくなかで、Solanaチェーンは再評価されつつあります。
今後のSolanaに可能性を感じる方は、SOLの購入を検討してみるとよいでしょう。