The Sandboxは、プレイすることで独自トークンSANDを稼げるPlay to Earn(P2E)ゲームです。
メタバースゲームの代表作としてThe Sandboxが挙げられる機会が多いため、以下の点が気になる人も多いでしょう。
- The Sandboxをプレイして本当に稼げるのか
- プレイする以外に稼ぐ手段はあるのか
- より稼ぐにはどうすればいいか
そこで今回は、The Sandboxでの収益化方法を大きく4つに分けて紹介します。
- ゲームをプレイする
- SANDをステーキングする
- NFTを作成・販売する
- LANDを運用する
それぞれの方法を比較して解説しているので、この記事を読めば自分にあった稼ぎ方が見つかるでしょう。
ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそもThe Sandboxは稼げる?稼げない?
結論から言うと、The Sandboxは将来性があるため稼げるようになる可能性は高いでしょう。
ただし、プレイヤーとして遊ぶだけではいけません。
ゲームをプレイするだけで得られる報酬はあるものの、イベントが開催されているときに限られており継続性がないからです。
収益化を目指すのであれば、ゲームをプレイする以外の方法を検討するべきでしょう。
ゲームをプレイして稼ぐ場合、法律の関係で日本在住者はとくに稼ぎにくくなります。
アバターやLAND(土地)などのNFT保有者のみ受け取れる報酬や、リーダーボード(ランキング)による報酬を、日本在住者は受け取れないと公式で明記されています。
稼ぐチャンスが明らかに少なくなるので、プレイしてもらえる報酬はおまけ程度に考えましょう。
メタバース市場は2030年には78兆円まで拡大する見込み
The Sandboxで稼げるようになると予想する根拠として、メタバース市場の拡大が挙げられます。
総務省が公開している令和4年版の情報通信白書によると、2021年に4兆2640億円だったメタバースの世界市場が、2030年には78兆8705億円まで成長すると予測されています。
世界のメタバース市場が拡大するとともにThe Sandboxがますます注目され、今後の利益拡大へとつながる可能性は高いといえるでしょう。
The Sandboxの土地を所有している有名企業が多数
「The Sandboxってそこまで注目されるメタバースなの?」と思われるかもしれませんが、すでに多くの企業がThe Sandboxへの参入を表明しています。
参入済みの企業のうち、世界的に有名な大手企業をいくつか表にまとめてみました。
企業・ブランド名 | 購入しているLAND(土地)の場所 |
---|---|
adidas Originals | -84, 107 |
avex technologies(エイベックス) | -6, -109 |
Gucci | -0, -37 |
Smurfs | -72,-85 |
The Walking Dead | -60, -36 |
Ubisoft | -60, 107 |
Warner Music Group(WMG) | -84, 35 |
世界的に有名なアーティストであるSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)やSteve Aoki(スティーヴ・アオキ)、DEADMAU5(デッドマウス)などの参入も発表済み。
これらの企業やアーティストがメタバースを一般公開すれば、The Sandboxの注目度はますます高まるでしょう。
日本のアニメやマンガも参入している
日本でよく知られている以下のアニメやマンガも、The Sandboxに参入しています。
また、ドラゴンボールやセーラームーン、ワンピースなどの人気アニメを制作している東映アニメーションも参入しました。
これらの作品は海外でも人気があるため、アニメやマンガに興味のあるユーザーを集めると期待されています。
正式リリースが控えている
The Sandboxは2023年3月現在でもプレイできますが、まだ正式リリースには至っていません。
しかし、はじめてアルファ版が公開された2021年11月に、独自トークンSANDの価格が約100円から800円以上にまで高騰しています。
正式リリース時にも同様にSANDの価格が上昇し、早い段階からThe Sandboxに参加している人が利益を得られる可能性は十分にあるでしょう。
The Sandboxで稼ぐ4つの方法
The Sandboxで稼ぐ具体的な方法と違いについて、以下の表にまとめました。
方法 | 特徴 |
---|---|
ゲームイベントに参加する | ・元手がなくても参加できる ・収益性は低い |
SANDをステーキングする | ・投資量が多いほどリターンが大きい ・放置しても収益が得られる ・損をするリスクがある |
NFT(アセットやLAND)を販売する | ・短期間で利益を得られる可能性がある ・NFTを自作して売ることも可能 ・売れなければ利益が出ない |
LANDを運用して不動産収入を得る | ・不労所得を得られる可能性がある ・安定した収益を狙いやすい ・大前提としてLANDが必要 ・LAND開放を待たなければならない |
いずれの方法においても、The Sandboxのアカウント取得やKYC認証が必要です。
別記事でThe Sandboxの始め方を解説しているので、そちらの記事を参考にして稼ぐ準備を進めましょう。
1.ゲームのイベント報酬を獲得して稼ぐ
The Sandboxの公式ページにアクセスし、メニューのPlayを選択すると、現在開催されているイベントの一覧が表示されます。
イベントを選択すると達成すべきタスクが表示されるので、順番に条件を達成していきましょう。
条件を達成したタスクは上端が緑色になるため、どこまでタスクを進めたかわかりやすくなっています。
ただし、達成しても緑色にならなかったり、緑色になるまで時間がかかったりするタスクもある点には注意してください。
イベントでよくあるタスクには、以下のようなものがあります。
- ゲーム内クエストをクリアする
- ゲーム画面のスクリーンショットをTwitterで共有する
- KYC認証をおこなう ※一度おこなえばOK
なお、アバター保有が条件のタスクを含んだイベントは、日本在住者が報酬の対象外である可能性があります。
イベントの詳細を必ずチェックし、日本在住者でも報酬を得られるか確認したうえでイベントに参加しましょう。
報酬はクレームページで受け取る
基本的に、イベントで獲得した報酬は自分で受け取らなければなりません。
公式ページのメニューにあるEarn > My Claimsからクレームページを開き、届いている報酬を受け取りましょう。
ただし、NFTを受け取る際には、ガス代として数百~数千円相当のETHを支払う必要があるので注意してください。
受け取る報酬がSANDの場合は、ガス代を払うことなく受け取れます。
2.仮想通貨SANDをステーキングして収益化する
公式ページで利用できるステーキング機能を使えば、The Sandboxの独自トークンであるSANDを増やせます。
公式ページのメニューでEarn > Stakingを選択するとステーキングページが表示されるので、手持ちのSANDを入金しましょう。
年利はおよそ10%で変動しているので、現在の利率についてはAPR/ARのパーセンテージを確認してください。
ステーキングで得た報酬は随時加算されていき、受け取るボタンを押せばいつでも受け取れます。
SANDの価格変動に注意
ステーキングは確実にSANDを増やせる方法ですが、SANDは仮想通貨なので価格変動に注意しなければなりません。
いくらSANDが増えても、SANDの価格が下がってしまえば利益どころか赤字になる可能性すらあります。
たとえば、ステーキングでSANDの量が1.5倍になったとしても、価格が半分にまで下がっていたら、日本円換算では損をしてしまいます。
保有しているSAND(A) | SANDの価格(B) | 資産額(A×B) |
---|---|---|
100 SAND | 100円 | 100×100 = 10000円 |
150 SAND | 50円 | 150×50 = 7500円 |
「いつの間にか赤字になっていた・・・」といった事態を防ぐためにも、ステーキングする際はSANDの価格変動に目を光らせておくべきでしょう。
3.NFTを販売して稼ぐ
The Sandboxに関連するNFTをマーケットプレイスで売却できれば、短期間で報酬を得ることが可能です。
以下のような手段でThe SandboxのNFTを入手し、公式ストアやOpenSeaで販売しましょう。
- ゲームイベントなどの報酬として獲得する
- マーケットプレイスで購入する
- ツールを利用して自作する
1つ目の方法では継続してNFTを手に入れるのは難しく、2つ目の方法では在庫を抱えるリスクがあります。
作成したぶんNFTを用意でき、無料で始められる3つ目の方法が、NFT販売の手段としておすすめです。
自作したNFTを売るにはVoxEditが必要
The Sandboxで利用できるNFTを作成するには、公式ページで配布されているVoxEditが必要です。
メニューの作成 > AssetsからVoxEditをダウンロードページし、アバターやアセットの作成を開始しましょう。
基本的な剣の作り方を日本語で解説しているページがあるので、まずは例にならって作成してみるとよいでしょう。
(参照)The Sandbox Japan|VoxEdit超入門-テンプレで剣を作る
VoxEditの詳しい使い方については、The VoxEdit Academyなどを参考にしてください。
NFTにする3Dモデルが完成したら、ファイル > エクスポート > マーケットプレイスへのエクスポート からNFTにする作業を進めていきます。
NFTの設定画面に移動するので、名前や説明文、パラメータなどの特徴を設定してください。
設定を終えてNFTを公開すると、審査を経てマーケットプレイスに出品されます。
いくつもNFTを作成して商品を増やし、売上を得る確率を高めていきましょう。
4.LANDを運用して不動産収入を得る
The Sandboxの土地であるLANDを保有していれば、土地のレンタル代や利用料、入場料といった形でLANDを運用し、不動産収入を得ることが可能です。
こうした不動産収入のシステムは2023年中にThe Sandboxで利用できるようになる予定で、実装されればLANDの値上がりも期待できるでしょう。
手に入れたLANDをそのまま運用することも可能ですが、Game Makerツールを利用してメタバースを構築すれば、さらなる収益を得るチャンスがあります。
Game Makerは公式ページで無料配布しているので、LANDが公開できるようになるまでに、自分のメタバースの作成に挑戦することも可能です。
高騰しやすそうな土地を選んで購入しよう
土地を運用して利益を得るには、なるべく値段が上がりそうなLANDを購入しなければなりません。
よく訪問されるLANDの近くであれば価格高騰が期待できるので、以下のような土地の近くを選んでLANDを購入するとよいでしょう。
- 有名人・企業が所有している土地
- 大型のイベントを企画している所有者の土地
- イベントを頻繁におこなっている所有者の土地
公式ページのメニューからマップを選択し、売られている土地の周辺をよくチェックしてからLANDの購入を検討してみてください。
LANDがなくてもメタバース作成を体験できる
Game Makerでメタバースを作成する際、LANDを所有する必要はありません。
LANDを購入する前に、公式ページでGame Makerをダウンロードして、メタバースの作成を体験しておくとよいでしょう。
日本語の操作マニュアルが公開されているので、使い方がわからないときは参考にしてください。
(参照)The Sandbox Japan|Game Maker 操作マニュアル
メタバースとは、オンライン上でアバターを使ってコミュニケーションをとれる仮想空間のことです。
ゲームだけでなくビジネス、教育、建築など、さまざまな分野で活用されています。
メタバース内ではアバターやアイテムがNFT化され、仮想通貨を使って取引されるケースも。
Meta(旧Facebook)や、マイクロソフトなどの大手企業がメタバース事業に参入しており、世界的に注目を集めています。
メタバースについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
The Sandboxの収益化に関するQ&A
ここでは、The Sandboxの収益化に関してよくある質問に答えていきます。
- 4つの収益化方法で稼げるのはどれ?
- ゲームで遊ぶだけでは稼げない?
- The Sandboxは未成年でも収益化できる?
- 手に入れたSANDやNFTを確認するには?
- 購入したSANDをステーキングできないのは何故?
- 4つの収益化方法で稼げるのはどれ?
-
なるべく短期間で稼ぎたいのであれば、NFTの販売が手っ取り早いです。
初期投資できる予算が多く、時間がかかってもいい場合は、ステーキングが安定しやすいでしょう。
将来的に大きく稼げる可能性が高いのはLANDの運用なので、価格が高騰する前にLANDを購入するのもアリです。
いずれの方法をとるにしても、稼げない可能性がある点を理解したうえで取り組んでください。
- ゲームで遊ぶだけでは稼げない?
-
大きく稼ぐのは難しいですが、無料でゲームをプレイできるため、リスクを抱えずに報酬を得られるメリットがあります。
正式リリースに向けて報酬が増える可能性もあるので、ゲームのイベント報酬もチェックしておくとよいかもしれません。
日本在住者には制限がかけられていますが、いくつもの日本企業が参入している以上、ほかの国の在住者に劣る報酬が今後も続くとは考えづらいでしょう。
過去には日本在住者限定の報酬が渡された例もあり、ツクヨミやアマテラス、スサノオといったアバターが配布されました。
- The Sandboxは未成年でも収益化できる?
-
未成年者はThe Sandboxで収益を得られません。
なぜなら、The Sandboxの利用規約により、そもそも未成年はThe Sandboxにアクセスしてはならないとされているからです。
(参照)The Sandbox|利用規約
利用規約を無視してプレイすること自体は可能かもしれませんが、収益を受け取るにはKYCが必要なので、報酬を受け取れない可能性が高いでしょう。
The Sandboxに限らず、多くのマーケットプレイスや仮想通貨取引所が18歳未満の利用を制限しているため注意してください。
- 手に入れたSANDやNFTを確認するには?
-
公式ページにログインしている状態で、ページ右上にあるSANDアイコンをクリックすれば、ウォレットに入っているSANDの量を確認できます。
NFTを確認したい場合は、同じく右上にある自分の名前をクリックし、インベントリを選択してください。
メタマスクウォレットで確認したい場合は、以下の表のアドレスおよびトークンIDを使って、メタマスクにトークンを追加しましょう。
追加するトークン 追加するアドレス SAND(イーサリアム) 0x3845badAde8e6dFF049820680d1F14bD3903a5d0 SAND(ポリゴン) 0xbbba073c31bf03b8acf7c28ef0738decf3695683 NFT
※スマートフォンでのみ追加可インベントリでNFTを選択した詳細画面に書かれているADDRESSおよびトークンID コントラクトアドレス一覧 - 購入したSANDをステーキングできないのは何故?
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The SandboxでステーキングできるのはポリゴンチェーンのSANDなので、購入したSANDがイーサリアムチェーン上のものである可能性があります。
購入したSANDがポリゴンに入っているか、前項の方法で確認してみてください。
もし間違えてイーサリアムのSANDを購入してしまった場合は、公式ページのブリッジ機能を利用してポリゴンに移動させましょう。
イーサリアムでSANDを入金し、ポリゴンで引き出せばOKです。
まとめ
この記事では、The Sandboxでの稼ぎ方について解説しました。
最後に4つの方法をおさらいしておきましょう。
- 初期費用無料で小さく稼ぐゲームプレイ
- 初期費用と時間をかけて稼ぐステーキング
- 商品を用意することで短期的な収益を狙えるNFT販売
- 正式リリースまでに準備をして不動産収入を目指すLAND運用
The Sandboxには将来性があるため、早い段階から取り組むほど稼げるチャンスが高まります。
投資できる資産や時間を踏まえたうえで、自分にあった稼ぎ方を検討してみてください。
これからThe Sandboxを始める方は、以下の記事を参考にしてください。