メタバースとVRの違いは?ゴーグルやオンラインゲームとの違いまで網羅

  • 結局、メタバースとはなんだろう?
  • VRって何のことだろう?
  • メタバースとVRの違いは?

上記のような疑問を持っている人は多いでしょう。

近年ではメタバースやVRなど、新しいテクノロジーが次々に登場しています。しかし、それぞれの定義や違いは混同されがちです。

そこで本記事では以下の点を解説します。

  • メタバースやVR、その他関連技術の定義や違い
  • VRとメタバースの魅力
  • メタバースを楽しむためのVRデバイスおすすめ3つ

本記事を読めば、VRやメタバースなど、それぞれの言葉の意味を理解できるはず。ぜひ参考にしてください。

そもそもメタバースとは?

メタバースとは、オンライン上でアバターを使ってコミュニケーションをとれる仮想空間のことです。

ゲームだけでなくビジネス、教育、建築など、さまざまな分野で活用されています。

メタバース内ではアバターやアイテムがNFT化され、仮想通貨を使って取引されるケースも。

Meta(旧Facebook)や、マイクロソフトなどの大手企業がメタバース事業に参入しており、世界的に注目を集めています。

メタバースについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。

目次

メタバースとVRの違いを完全解説

まずメタバースとVRの違いを理解しましょう。そのあとで、ARなどの関連用語との違いも解説します。

VR=限りなくリアルに近い仮想現実のこと

VRとは、Virtual Realityの略称で、限りなくリアルに近い仮想現実を指します。

専用のデバイスを使うことで、あらゆる景色や空間を、まるでその場にいるかのように体感できます。

わかりやすくいえばプレイステーションVRなどです。ゴーグルのようなデバイスを通せば、仮想現実を楽しめます。

メタバース=Web上に展開される新しい社会空間

メタバースとは、主にWeb上で展開される、新しい社会空間のことを示します。

基本的にはなんらかの「ワールド」があり、そこに経済や社会、交流が存在します。

プラットフォームによっては、そこに戦いがあることも。

メタバースの一例として、The Sandbox(ザ・サンドボックス)やcluster(クラスター)などが挙げられます。ここには仮想の空間が広がり、ユーザー同士で交流したり、NFTを売買したりすることが可能です。

また、メタバースのほとんどはVRを利用できます。つまり、自分がまるで仮想空間で過ごしているかのような感覚を楽しめるわけです。

ARとVRでは何が違うのか?

ARは、バーチャルの視覚的情報と現実を組み合わせる「拡張現実」のことを示します。

簡単に言えば、現実の光景にVR映像を重ねる技術です。

ARのわかりやすい例として、ポケモンGOが挙げられます。同アプリでは、現実世界にポケモン(AR)が登場し、まるで本当にポケモンと出会っているかのように感じられます。

memo:VRとバーチャルで何が違うのか? VRのVがバーチャルのV

VRとバーチャルには、以下の違いがあります。

  • VR(Virtual Reality)=仮想現実
  • バーチャル=仮想的な視覚情報

VRのなかに、バーチャル(仮想的)な視覚情報という意味が含まれています。

VRのVがバーチャルなわけです。

メタバース・VR・ARの違いを一覧でまとめ

ここまででいくつかの専門用語が出てきたので、一覧で違いをおさらいしましょう。

用語意味
メタバースWeb上に広がる仮想空間。そこには新しい社会が成り立ち、経済や交流がある。
VRVirtual Reality(仮想現実)のこと。仮想の視覚的情報をあたかも目の前にあるかのように体感できる。
ARAugmented Reality(拡張現実)のこと。現実世界の景色に、VR情報を重ねる。
バーチャル仮想的な視覚情報のこと。

VRメタバースとそうでないメタバースの違い

メタバースにはVRが用いられるものとそうでないものがあり、これには大きな違いがあります。

VRメタバースでは、VRデバイスを活用し、その世界がまるで現実であるかのように体感できます。ここが従来のゲームやコミュニティとの大きな違いです。

一方で、メタバースにVRは必須ではありません。VRメタバースのほとんども、デバイスなしで平面画面の状態でプレイすることは可能。

VR環境ではないとなると、従来のオンラインゲームなどと体感が変わりません。ただしNFTを作ったり、交流したりすることは可能です。

VRメタバースによって広げられた新しい魅力

メタバースをVR環境下で利用する場合、以下2つのメリットが挙げられます。

  • 非日常的な空間に行ける
  • ゲームの世界に飛び込める

近年ではメタバースが注目され、ユーザーも増えています。その背景には上記の強烈なメリットが関係しているのでしょう。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

VRメタバースなら「非日常的な空間に行ける」

VRメタバースなら、VRデバイスを用いて「非日常的な空間に行ける」へ行けるようになります。

例えば、架空の街を歩いたり、探索したりすることが可能。VR技術によって、それがあたかも現実であるかのように感じられます。

上記はプラットフォームのひとつ、clusterのプレイ動画です。海辺や水族館の探索を楽しめます。

このように新しい世界を楽しめるのはメタバースの大きなメリットのひとつです。

ゲームの世界に飛び込める

ゲームの世界にも飛び込んで、刺激的な体験を楽しめるのもポイントです。

例えば銃を持って戦ったり、飛行機を操縦したりすることが可能です。

上記はStarAtlas(スターアトラス)というメタバース(ゲーム)のプレイ動画。飛行機を操縦したり、宇宙空間で銃撃戦を繰り広げたりすることが可能。

従来のゲームでは、いくらグラフィックが美麗だとしても、画面の中でのできごとにしかすぎませんでした。

しかしVRメタバースなら、上記のような非日常が実際に起こっていて、そこに参加しているように体感できます。

【補足】VRメタバースを楽しむにはVRデバイスが必要

上記のように、VRのメタバースでは日常ではあり得ない体験をさも現実であるかのように楽しめます。

ただしVR環境を楽しむにはデバイスが必要です。

VRゴーグル 白

こういったゴーグルの形をしたものを見たことはないでしょうか?

これこそVRデバイスです。装着してメタバースに入ることで、VR環境を体感できるようになっています。

VRデバイスは別売りで、自身で購入する必要があります。

VRメタバースを楽しむならゴーグルを手に入れよう!3つの種類と値段・メリット

「VRデバイスが欲しいけど、どのゴーグルを購入すればよいかわからない」と悩んでいる人も多いでしょう。この場合、以下のいずれかを入手するのがおすすめです。

  • スマホタイプ/やや低画質だが1万円から始められる
  • スタンドアローン/値段はそこそこで取り回しが効く
  • 据え置き/高価だが最も高品質なVR体験ができる

上から順にライト・ミドル・ハイグレードといったところです。それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。

スマホタイプゴーグル/1万円から始めるVR体験

最もおすすめなのは、スマホタイプのゴーグルです。

スマホゴーグル
(引用:SNAWA

上記のように、メタバースを操作するスマートフォンを格納。そしてレンズを通して画面を見ることでVRを体感できます。

ただしこれだけだと、画面は見られても操作はできません。実際にアバターを動かすには、Bluetoothリモコン(コントローラー)が必要です。

ブルートゥースリモコン
(引用:ELECOM

ゴーグルは高くても4,000円、リモコンも6,000円あれば十分なものが手に入ります。したがって10,000円からでもVR環境を整えることが可能。初心者はまずスマホでメタバースを楽しんでみるのがよいでしょう。

お手製ゴーグルも作れる

どうしても費用をかけたくないなら、お手製のゴーグルを作ることも可能です。 VRほどの没入感はありませんが、「3Dがどのような景色か」を体験する程度であれば役立ちます。

作り方は下記の動画が参考になるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=GXHLWiDyIWY

動画のとおりでなくとも、ゴーグル型の中にスマートフォンとふたつのルーペを固定さえすれば何とかなります。

材料は100均で揃えられ、400円か500円ほどしかかかりません。興味がある人は一度試してみましょう。

スタンドアローンタイプゴーグル/取り回しが利いて便利

スタンドアローンのゴーグルは、頭部に装着するタイプです。VRデバイスのなかでは最も一般的です。

スタアロゴーグル
(引用:Lenovo

スタンドアローンはパソコンから独立しているため、取り回しが利くのが便利です。また操作はキーボードでおこなうため、リモコンを購入する必要はありません。

費用は15,000円から50,000円程度です。価格が高くなるにつれて、画質や没入感が向上したり、軽量になって装着しやすくなったりします。

据え置きタイプゴーグル/VRデバイスの中で最も高品質

据え置きタイプゴーグルは、VRデバイスの中で最も高品質なタイプです。基本的にPCへ有線接続します。

据え置き型ゴーグル
(引用:Meta

コードレスであるため行動が制限されるなどの欠点はありますが、有線であることも相まって、画質や没入感の高さが特徴です。

価格は30,000円から70,000円程度です。初心者にはおすすめしませんが、メタバースにフルコミットしたい人にはおすすめです。

メタバースやVRに関するよくある質問まとめ

本記事ではメタバースとVRに関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。

  • メタバースやVRに1兆円投資する会社があるのは本当か
  • ゴーグルなしでも、メタバースは楽しめるか
  • VRChatとVRでは何が違うのか
  • 企業事例はあるか
  • メタバースで副業やビジネスはできる?

それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。

メタバースに1兆円以上投資する会社があるのは本当?

事実です。旧Facebook、現メタ社のCEO、マーク・ザッカーバーグが、「2021年以降、年間1.5兆円を投資する」と述べています。

Meta社 ニュース
引用:DIAMOND SIGNAL

このように多額の投資の対象となるメタバースは、今後も成長が望めるでしょう。

ゴーグルなしでもメタバースは楽しめる?

ゴーグルなどのVRデバイスがなくても、大半のメタバースはプレイできます。例えばclusterやThe Sandbox、Horizonwold(ホライゾンワールド)は非VR環境下でも問題ありません。

ただしVRデバイスがないと、メタバースはあまり楽しくないかもしれません。体感が家庭用ゲームなどと同じだからです。

今までのオンラインゲームと同等の体感にとどまるでしょう。

メタバースを存分に楽しみたいなら、VRデバイスが欲しいところです。

VRChatとVRでは何が違うの?

VRChatは、テクノロジーではなく、メタバースプラットフォームの名称です。

有名なプラットフォームでユーザー数も多いため、登録しておいてもよいでしょう。

VRはVirtual Reality、仮想現実という技術です。VRChatはVRを用いて作られたプラットフォームだと考えましょう。

メタバースを利用した企業事例はある?

企業によるメタバースの利用事例は多数存在します。

セレクトショップ「BEAMS」は、なんとメタバース上にショップを開店しました。実際に商品を試着し、最終的には購入することも可能です。

佐賀県のIT企業木村情報技術会社では、自社メタバース空間で会議を実施しています。

上記のようにメタバースは、あらゆる企業が利用しています。VR技術向上や企業向けサービスが充実してくれば、さらに企業利用は普及するかもしれません。

メタバースでは、副業やビジネスができる?

メタバースでは、副業やビジネスを実施することが可能で、主にNFTの売買がその手段となります。

NFTとは、最新技術によって偽物やコピーを作成できないデジタルデータを意味します。

わかりやすくいえば、アートやアバター、アイテムなどがNFTです。一部のメタバースでは、土地などもそのように定義されます。

そしてNFTは、ユーザー間で自由に売り買いすることが可能。例えば自分で描いたアートや、手に入れたレアアイテムなどを売却できます。

もちろん、自分が欲しいNFTを購入することも可能です。

詳しくはこちらの記事で解説しているので、ご参考にしてください。

まとめ

本記事ではメタバースとVRの違いに関して解説しました。最後に最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • メタバース=Web上に広がる仮想空間。そこには新しい社会が成り立ち、経済や交流がある
  • VR=Virtual Reality(仮想現実)のこと。仮想の視覚的情報をあたかも目の前にあるかのように体感できる
  • AR=Augmented Reality(拡張現実)のこと
  • バーチャル=仮想的な視覚情報のこと
  • VRメタバースなら、仮想現実を楽しんだり、ゲームの世界へ飛び込んだりできる
  • VRを楽しむにはゴーグルが必要。初心者には廉価なスマホタイプがおすすめ
  • 値段そこそこで取り回しが利くスタンドアローン型もある

まずメタバースがVRありきではないことを理解しておきましょう。異なるふたつのテクノロジーが合わさることで、一般にイメージされる「仮想空間での生活」が形作られています。

VR環境で楽しむメタバースの世界やゲームは非常に刺激的です。ぜひ一度ゴーグルを用意して、新しい世界を体感しましょう。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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