SNSで人気ブロックチェーンゲームの話題が盛り上がると、セットで語られることも多いImmutable X。
ガス代がかからないなどユーザーからは良い評判が多いですよね。
しかし、
- Immutable Xとはどのようなものか
- なぜImmutable Xが話題なのか
- IMXの購入の仕方がわからない
など、悩みを抱えている方も多いはずです。結論から言うと、IMXはイーサリアムのレイヤー2チェーンImmutable Xで使われる仮想通貨。
処理速度が速く、NFT取引の際にガス代が無料な点がメリットです。
本記事では、IMXの特徴や将来性、購入方法などについて、初心者の人にもわかりやすく説明します。IMXが気になる人は、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
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また、仮想通貨を実生活で手軽に利用したい方は、仮想通貨を含む複数資産を入金可能なクレジットカードAurora Cardもおすすめですよ。
仮想通貨IMX（Immutable X）とは？4つの特徴を解説
仮想通貨IMXの特徴について説明します。
ポイントは下記の4つです。
- Immutable Xはイーサリアムのレイヤー2ソリューション
- NFT取引でガス代が不要
- ゲーム開発者やプレイヤーのニーズに合わせて設計されている
- ステーキングにより報酬を獲得できる
順番に見ていきましょう。
１.Immutable Xはイーサリアムのレイヤー2ソリューション
Immutable Xは、2018年に設立され、オーストラリアを拠点とするImmutable社が開発したイーサリアムのレイヤー2チェーンです。
取引処理をブロックチェーンの外で行う技術。イーサリアムの取引速度の遅さや高い手数料の問題を解決するために作られた。
仮想通貨IMXは、Immutable Xの独自通貨。NFT取引時の手数料やステーキングで使用され、ガバナンストークンとしても機能します。
Immutable Xの特徴は、イーサリアムのセキュリティを継承しつつ処理速度が速い点です。
取引はオフチェーンで処理しますが、セキュリティについてはイーサリアムのメインチェーンに依存しています。
結果的に、イーサリアムの堅牢なセキュリティ体系を利用しつつ、取引はイーサリアムの外で行うため、速さを実現できるのです。
Immutable zkEVMも開発
さらにImmutable社はImmutable Xの他に、Immutable zkEVMと呼ばれるレイヤー2のブロックチェーンも開発しています。
Immutable zkEVMは、ゲーム専用のネットワークとしてPolygonとImmutableによって共同開発されました。
ゲーム開発者にとっての利点が多く、今後NFTゲーム開発の強い武器になると考えられます。
2023年11月28日にリリースされるメタバースゲームIlluvium（イルビウム）は、Immutable zkEVMを使って開発されました。
PolygonやIlluviumについて詳しく知りたい方は、下記の記事をぜひチェックしてみてください。
レイヤー2には大きくわけてOptimisticRollupとzk-rollupがあります。
Rollup（ロールアップ）は、レイヤー1とレイヤー2を繋ぐ役割を果たしています。
Immutable Xが採用しているzk-rollupは、処理内容を具体的に明示せずに、その正当性をメインチェーン（イーサリアム）に提出するのが特徴です。
zk-rollupを利用すれば、ユーザーがパスワードを入力しても、管理者は入力されたパスワードを確認できません。
しかし、入力内容は正しいということは管理者に伝わるため、ユーザーのセキュリティが向上します。
さらに、メインチェーンには取引データが直接書き込まれないため、処理スピードも高速化されるメリットがあります。
一方、OptimisticRollupでは、取引はすべて正当だという仮定のもとに処理を進めます。
メインチェーン（イーサリアム）には異議申し立てや緊急の取引のみが記録される仕組みです。
不正が見つかった場合のみ、異議を申し立てする仕組みなので、楽観的（Optimistic）な方法とされ、名前の由来にもなっています。
Optimistic RollupやzkEVMの話は少し専門的で難しいので、なんとなくわかれば大丈夫です。
２.NFT取引でガス代が不要
Immutable Xの最大の特徴は、NFT取引においてガス代を負担する必要がない点です。
ユーザーはNFTの取引、交換、ミント（発行）などでガス代を支払う必要がありません。処理に必要なガス代をImmutable X側が負担する仕組みだからです。
なお、ガス代はかかりませんが、NFTの購入や売却の際にImmutable Xへ支払う2％の手数料が発生します。
また、Immutable zkEVM上での取引はガス代がかかるので注意しましょう。
Immutable zkEVMはゲーム開発者向けのネットワークのため、NFTゲームをプレイする際に利用することはまずありません。
Immutable Xもゲーム開発者用ネットワークのため、Immutable zkEVMは開発機能を拡張するツールとイメージすると良いでしょう。
３.ゲーム開発者のニーズに合わせて設計されている
Immutable Xは、NFTゲーム開発者が使いやすいように設計されているブロックチェーンです。
複雑なやりとりをシンプルにするためのREST APIを提供しているからです。
Representational State Transfer Application Programming Interfaceの略。
複雑なブロックチェーンのやりとりを簡素化できる仕組み。
開発者は、REST APIとImmutable Xのシンプルなソフトウェア開発キット（SDK）を組み合わせて使用すれば、ウォレット機能を簡単にプラットフォームに統合できます。
他のブロックチェーンであれば数週間程度の時間を必要とする構築作業が、Immutable Xであれば数時間で可能です。
Immutable Xの魅力は、ゲームやNFTプロジェクトを構築しやすい点と言えるでしょう。
Immutable Xを採用するNFTゲーム
Immutable Xは開発者にとって利点が多いため、多くのゲームで採用されています。
有名なゲームとしては下記が挙げられます。
- Gods Unchained
- Illuvium
- Guild of Guardians
- Ember Sword
それぞれについてわかりやすく解説した記事があるため、ぜひチェックしてみましょう。
Guild of Guardiansはモバイルアプリに特化したMMORPGアクションゲーム。
ヒーロー（プレイヤー）が他二人と合計3人のチームと結成してダンジョンに潜入し、敵を倒して報酬やアイテムを獲得できます。
ゲームの様子は以下の投稿から見られるので、チェックしてみてくださいね。
４.ステーキングにより報酬を獲得できる
Immutable Xではステーキングもできます。
預けた暗号資産の数量や期間に応じて報酬を得られる機能。
IMXをステーキングする具体的な流れは下記の通り。
- 取引所で購入したIMXをMetaMaskへ送金（ETHチェーンで送金しましょう）
- ステーキングページへアクセスしてETHをImmutableウォレットへブリッジ
- Immutable公式サイトからステーキング
- NFTを1回以上取引
それぞれ詳しく解説します。
取引所で購入したIMXをMetaMaskへ送金
取引所から自分のMetaMask宛にIMXを送金します。
使用するネットワークはイーサリアムを選択しましょう。
Immutable Marketでブリッジする
まず、Immutable Marketにアクセスします。
画面右上の「ConnectWallet」をクリックして、MetaMaskへ接続しましょう。
次にBalancesをクリックしてステーキングする資金をブリッジします。
ネットワークをまたいで仮想通貨を移動すること。ここでは、ステーキング資金をイーサリアムネットワークからImmutableネットワークへ移動させることを言う。
「AddFunds」「Deposits from Wallet」の順でクリックし、ブリッジする数量を入力し、「Next」で進みます。
次に「Confirm」をクリックすれば、MetaMaskが起動します。MetaMaskからの指示に従い、署名してください。
これでブリッジは完了です。（処理が完了するまで、数分かかる場合があります。)
ETHをImmutableウォレットにブリッジする際にはガス代としてETHが必要です。
Immutableステーキング公サイトでステーキングする
Immutableステーキングサイトへアクセスします。
ウォレットを接続したら、右上の「Connetct Wallet」を接続します。
MetaMaskと接続したら、下記のようなステーキング箇所があるため、数量を入力し「Stake」をクリック。
ウォレットが起動するので、署名を行えばステーキングが開始されます。
NFTを1回以上取引
ステーキング報酬を得るためには、通貨を預けている期間中にNFTを1回以上取引する必要があります。
NFTカードゲームGods Unchainedのカードであれば数円から販売されているため、ステーキングの際に購入すると良いでしょう。
これまでのIMXの価格推移・チャート
上記はIMXの現在価格です。
2021年11月後半には1058円まで高騰しました。しかしそれ以降はFRBの金融政策に起因する株式市場の低迷の影響を受けて、仮想通貨市場全体が低迷。
2023年以降も約160円台で推移しています。
今後Immutable X上で構築されているゲームが本格リリースを迎え、プレイヤー数が伸びれば、IMXの価格上昇に繋がるかもしれません。
仮想通貨IMX（Immutable X）の買い方・始め方
仮想通貨IMXの購入方法を説明します。
購入手順は下記の通り。
- MetaMaskウォレットの作成
- 国内取引所Coincheckの開設
- 日本円を入金
- 仮想通貨IMXを購入
- IMXをMetaMaskへ送金
順番に見て行きましょう。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
海外取引所のmetaland専用キャンペーンは「【2024年8月最新】海外仮想通貨取引所のキャンペーン情報をカテゴリー別に紹介」記事で紹介しているので、ぜひ活用してください。
また、仮想通貨を実生活で手軽に利用したい方は、仮想通貨を含む複数資産を入金可能なクレジットカードAurora Cardもおすすめですよ。
MetaMaskウォレットの作成
IMXをNFTゲームやステーキングで使用する場合、仮想通貨ウォレットが必要です。
はじめてウォレットを作成する方には、シンプルな操作性かつ日本語に対応しているMetaMaskがおすすめ。
MetaMaskの使い方を詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
国内取引所Coincheckの開設
2023年11月現在、国内でIMXを購入できるのはCoincheckのみです。
まずはCoincheckの口座を開設しましょう。
公式ページにアクセスしたら、画面右上の「会員登録」をクリックしましょう。
メールアドレスと新しいパスワードを入力し、新規アカウントを作成。
本人確認書類を提出し、審査が完了すれば取引ができるようになります。
日本円を入金
次に画面左側から「日本円の入金」をクリックし、Coincheckの口座へ入金しましょう。
仮想通貨IMXを購入
販売所からIMXを選択し、購入する数量を入力しましょう。
購入手続きを済ませればIMXの購入は完了です。
IMXをMetaMaskへ送金
MetaMaskを起動して、赤枠の箇所をクリックし、自分のウォレットアドレスをコピーします。
Coincheckの送金画面で、送金先の欄に貼り付けて、IMXをMetaMaskへ送りましょう。
仮想通貨IMX（Immutable X）の将来性・今後の見通し
仮想通貨IMXの将来性や今後の見通しに関するポイントは以下の通り。
- NFTゲームプロジェクトで活用される可能性
- 環境への影響が最小限
- アマゾンウェブサービス（AWS）との連携によるポテンシャル
順番に解説します。
１.NFTゲームプロジェクトで活用される可能性
Immutable XはNFT取引時のガス代が不要のネットワーク。
今後新たなNFTゲームがImmutable Xを採用し、注目度が高まればIMXの価格上昇にも期待できます。
2023年11月9日にはフランスの大手ゲーム開発企業Ubisoftとの提携を発表。
UbisoftはアサシングリードやFar Cryなど、世界的に人気のあるゲームタイトルをリリースしています。
これまでリリースした人気ゲームがNFTゲームとしてリニューアルされ、Immutable X上でリリースされる可能性もあるでしょう。
２.環境への影響が最小限
Immutable Xは、NFTの取引や生成時に環境負荷がかからないカーボンニュートラルな仕組みを採用しています。
温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする試み。ゼロにするとは、排出量から吸収量と除去量を引くとゼロになる状態にすること。吸収や除去では、植林をしたり、省エネや再生可能エネルギーを導入したりなどをする。
NFTの取引や発行時に通常必要なエネルギーを大幅に減少させることにより、温室効果ガスの排出を削減。さらに、わずかながら発生する温室効果ガスをゼロにするために、カーボンクレジットを購入しています。
温室効果ガスの排出を削減または回収する活動を行った結果として得られる排出権のこと。
さらに、2025年までカーボンクレジットのコストを負担し続けると発表しており、NFTが将来的に普及していく中でその責任を果たすとしています。
ビットコインをはじめとするブロックチェーンプロジェクトは、温室効果ガスの排出量が問題となっています。
Immutable Xは環境問題への対策がしっかりしており、他のブロックチェーンプロジェクトと大きく差別化できていると言えるでしょう。
参考：Immutable X
３.アマゾンウェブサービス（AWS）との連携によるポテンシャル
IMXの開発元Immutableは、アマゾンウェブサービス（AWS）と提携するなど、活発にビジネスを拡大しています。
2023年10月11日には、AWSと提携。AWS上でブロックチェーンゲームの開発が可能となりました。
Amazonの提供するクラウドサービスプラットフォーム。ストレージを始め、データベース、サーバとして活用できるなど、サービスは多岐にわたる。
Immutableはアマゾンのクラウドプラットフォーム上でのゲーム開発者に、最大10万ドルの支援金を提供すると発表しています。
さらに、AWS上でソフトウェアを提供する組織向けの共同販売プログラム「ISVアクセラレイト」にも参加したため、AWSの専門リソースにアクセス可能となりました。
仮想通貨IMX（Immutable X）に関するQ&A
仮想通貨IMX（Immutable X）に関するよくある質問と回答を紹介します。
- IMXの価格はいくらですか？
- IMXはステーキングできますか？
- 専用のウォレットが必要ですか？
- IMXの価格はいくらですか？
-
現在のIMXの価格は以下の通りです。
仮想通貨市場全体が低迷している影響を受けて、低い価格で推移しています。
今後、Immutable X上で構築されているゲームの本リリースや、市況の変化を受けて上昇する可能性もあるでしょう。
- IMXはステーキングできますか？
-
IMXはステーキングサービスを提供しています。
IMXをステーキングする具体的な流れは下記の通り。
- 取引所で購入したIMXをMetaMaskへ送金（ETHチェーンで送金しましょう）
- ステーキングページへアクセスしてETHをImmutableウォレットへブリッジ
- Immutable公式サイトからステーキング
- NFTを1回以上取引
- 専用のウォレットが必要ですか？
-
ステーキングではImmutable Xの専用ウォレットを使用します。
専用ウォレットはWebブラウザで利用でき、インストールする必要はありません。MetaMaskを接続して署名と接続を行えば利用可能です。
まとめ
本記事では、Immutable Xの特徴、始め方、将来性などについて解説しました。
最後に重要な点をおさらいしましょう。
- Immutable Xはレイヤー2ソリューションの1つ
- Immutable Xと後発のImmutablezkEVMがある
- Immutable zkEVMはゲームに特化した処理スピードの速いネットワーク
- 国内でIMXが上場しているのはCoincheckのみ
- NFT取引の際のガス代が無料（手数料はかかる）
- Immutable Xは2025年までのカーボンニュートラルを確約している
- 2023年に入ってからアマゾンウェブサービス（AWS）や仏大手のUbisoftと提携している
Immutable X上には多くのゲームが展開されています。
ゲームが本格リリースを迎えてユーザー数が増えれば、IMXの価格も上昇する可能性があるでしょう。
