bitFlyer(ビットフライヤー)は、ビットコイン取引量がトップレベルで信頼性の高い、国内の仮想通貨取引所です。
しかし、次のように考えている方も多いでしょう。
- ほかの取引所と比べて出金手数料が高く感じる
- bitFlyerの出金手順がよくわからない
- 手数料を安く抑える方法を知りたい
結論からいうと、bitFlyerの出金手数料はいくつかのコツを押さえることで節約できます。
今回は、bitFlyerで日本円や仮想通貨を出金する方法や、手数料を安くするコツなどを詳しく解説します。
bitFlyerでスムーズかつお得に出金したい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
なお、bitFlyerで口座開設する方法については、以下の記事で解説しています。

bitFlyerで日本円を出金する方法

ここでは、bitFlyerで日本円を出金する方法について、以下の手順で解説します。
- 入出金画面で出金先を登録する
- 出金を実行する
- 着金するのを待つ
入出金画面で出金先を登録する
日本円を出金するために、出金先の銀行口座を登録します。
メニューの「入出金」から入出金画面に移動し、タブを出金に切り替えてください。
タブ内の登録ボタンを押すと、銀行口座の情報を入力する画面に移動します。

以下の項目を入力し、登録を完了させましょう。
- 銀行名
- 支店名
- 口座種別(普通または当座)
- 口座番号
- 銀行口座名義
登録した銀行口座は、入出金画面に一覧表示されるようになります。

出金先には本人名義の口座しか使えないので注意してください。
出金を実行する
一覧から送金先を選択し、日本円の出金を実行します。

送金したい金額を入力し、内容を確認してから次に進めてください。
確認後は、SMSまたはアプリを使った二段階認証も必要です。
以上の手続きが完了すると出金が申請されます。
着金するのを待つ
出金を申請できたら、あとは日本円が着金するのを待つだけです。
ただし、日本円の出金にかかる時間は銀行の営業時間に影響されます。
14時30分以降や土日祝日に手続きした場合は、着金が翌営業日以降になるので注意してください。
たとえば、金曜日の夜に出金手続きをした場合、実際に口座に着金するのは月曜日以降です。
着金に時間がかかるのを考慮して、なるべく早めに手続きを済ませましょう。
bitFlyerから仮想通貨を送付する手順

ここでは、bitFlyerから仮想通貨を送る手順について、以下の順で解説します。
- ウォレットなど出金先を用意する
- 仮想通貨または日本円を選択する
- 出金先を登録する
- 出金を実行する
ウォレットなど出金先を用意する
bitFlyerで出金を申請する前に、まず出金先を用意する必要があります。
他の仮想通貨取引所の口座や、仮想通貨用のウォレットを準備しましょう。
出金する仮想通貨の銘柄によって使えるウォレットの種類が異なるので、対応しているものを事前に確認しておいてください。
ウォレットを用意する場合、利用者が多くて人気のあるMetaMaskや、多くの銘柄に対応しているBitget Walletなどがおすすめです。


仮想通貨または日本円を選択する
出金先の準備ができたら、入出金画面で出金したい仮想通貨を選択します。
メニューの「入出金」で入出金画面に移動し、出金する仮想通貨の銘柄を一覧から選択してください。

bitFlyerで取り扱われている銘柄の中には出金できないものもあるので注意しましょう。
出金先を登録する
出金タブに切り替えると表示されるボタンから、出金先を登録します。
仮想通貨を選択している場合はメールが送られるので、メール内のリンクから登録画面に移動して以下の項目を入力してください。
項目 | 説明 |
---|---|
ラベル | bitFlyerの一覧上で表示される名称 |
アドレス | 送金先となるウォレットや取引所のアドレス |
アドレス所有者 | 登録者本人かそれ以外かを選択(※本人以外の場合は詳細の入力も必要) |
送付先 | 送付先の種別(国内取引所・海外取引所・ウォレット) |
送付先取引所名 | 送付先の取引所の名称(※送付先が取引所の場合に入力) |
送付先の国地域 | 送付先のアドレス所有者または取引所が所在する国 |
以上を入力して登録すると、入出金画面の出金タブ内で出金先として表示されるようになります。

トラベルルールによって出金できない場合も
bitFlyerでは2022年3月28日からトラベルルール(TRUST)に対応しており、特定の条件下では一部の取引所への直接送金が制限される場合があります。
具体的には、日本を含む通知対象国で登録されており、TRUST通知に対応していない取引所には送金できません。
日本国内に送金する場合、TRUST通知に対応しているCoincheck(コインチェック)には送金できますが、それ以外の取引所は対応していないため送れません。

通知対象国やルールは変更される可能性があるため、出金する際はチェックしましょう。
以下の記事では取引所の所在地も記載しているので、海外に出金する際の参考にしてください。

出金を実行する
出金タブ内で送金先を選択し、出金を実行します。

送金したい数量を入力し、内容を確認して次に進めてください。
確認後は、SMSまたはアプリを使った二段階認証も必要です。
以上の手続きが完了すると送金処理が始まり、承認が完了すると仮想通貨が送られます。
出金手数料を節約する3つのコツ

bitFlyerの出金手数料を節約するためのコツを3つ紹介します。
- 三井住友銀行の口座に出金する
- 出金額に注意する
- 手数料が安い銘柄を出金する
1.三井住友銀行の口座に出金する
日本円を出金する際に最も効果的な節約方法は、出金先の銀行口座に三井住友銀行を指定することです。
bitFlyerでは、三井住友銀行への出金手数料が他の銀行に比べて安く設定されています。
具体的な金額は以下のとおりです。
- 三井住友銀行:220円または440円
- ほかの銀行:550円または770円
もし三井住友銀行の口座を持っていない場合でも、これを機に開設を検討する価値は十分にあります。
2.出金額に注意する
日本円の出金手数料は2段階に分かれており、出金する金額が3万円未満かどうかで決まります。
たとえば三井住友銀行の場合、3万円未満であれば220円、3万円以上であれば440円です。

仮に出金額が3万円だと手数料が高くなってしまうため、一度2万円台に抑えて出金したほうが節約できます。
反対に、出金額が6万円以上であれば、分割せずに一括して出金したほうがお得です。
ほかの銀行の場合も、出金額と手数料のバランスを配慮して出金方法を考えると良いでしょう。
3.手数料が安い銘柄を出金する
仮想通貨を出金(送付)する場合、手数料は銘柄ごとに異なります。
そのため、目的の銘柄をそのまま出金するよりも、別の銘柄を取引所外で交換したほうが手数料を安くできるケースがあります。
2025年7月時点では、エックスアールピー(XRP)やステラルーメン(XLM)などが手数料無料です。
手数料は変動する可能性があるため、送金前には公式サイトの手数料一覧ページで最新の情報を確認することをおすすめします。
出金できない4つの原因と対処法

ここでは、bitFlyerで出金ができない場合に考えられる4つの原因と、それぞれの対処法を解説します。
- 二段階認証が有効化されていない
- 残高が不足している
- 出金処理に時間がかかっている
- システム障害やメンテナンスが影響している
二段階認証が有効化されていない
bitFlyerでは、二段階認証を有効化していないと出金手続きを進めることができません。
もし出金画面で二段階認証に関するエラーが表示されたら「設定 > セキュリティ設定」を確認し、SMSや認証アプリによる二段階認証が有効になっているかを確認してください。

まだ設定が済んでいない場合は、速やかに設定を完了させましょう。
残高が不足している
根本的な問題として、残高が不足していれば出金できません。
出金にかかる手数料を追加した金額が必要となるので、合計額が口座内にあることを確認してください。
仮想通貨を取引したとき価格変動によって日本円換算での残高が意図せず減っている可能性に注意しましょう。
出金処理に時間がかかっている
出金手続きを終えても資金が送られない場合は、処理に時間がかかっているのかもしれません。
日本円が出金されるのは営業日のみで、3日以上かかる可能性に注意してください。
仮想通貨を出金する際は必要承認(コンファメーション)が実施されており、銘柄ごとに所要時間が異なります。
ネットワーク状況や銘柄によっては数時間かかることもあるので、bitFlyerのFAQページで目安となる時間を確認すると良いでしょう。
いつまで経っても着金しない場合は送金先の設定が間違っているかもしれません。
システム障害やメンテナンスが影響している
ユーザー側の設定や入力に問題がなくても、bitFlyer側のシステム障害や緊急メンテナンスによって一時的に出金ができない場合があります。
過去には、2025年2月17日に約12時間にわたる出金関連のシステムトラブルが発生した事例も。
【お詫び:日本円出金停止のお知らせ】
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer) February 17, 2025
本日 8:50 頃から、システムの不具合により日本円の出金がご利用いただけない状態となっております。
復旧作業を早急に進めておりますが、お客様には大変なご不便とご迷惑をおかけしており、心よりお詫び申し上げます。
システムが正常に復旧次第、公式X(… pic.twitter.com/WRd5BeTaU6
もし何度試しても原因不明のエラーが続く場合は、bitFlyerの公式サイトや公式Xアカウントをチェックしてみてください。
また、bitFlyer Statusページで、各サービスの稼働状況をリアルタイムで確認することも可能です。
bitFlyer出金に関するQ&A

bitFlyerの出金に関する、よくある質問と回答を紹介します。
- 送金先を間違えたときは?
- ほかの取引所と比べて手数料は高いですか?
- 手数料を無料にする方法はありますか?
- bitWireとは何ですか?
- 出金できる最小額はいくらですか?
- 送金先を間違えたときは?
-
すでに出金されてしまった仮想通貨や日本円は取り戻せません。
出金時には選んだ送り先に間違いがないか必ず確認しましょう。
なお、日本円の出金が手続き中の場合に限り、出金一覧のキャンセルボタンを押すことで申請を取り消せます。
平日の9時~14時30分になるとキャンセルボタンが表示されなくなるので注意。
- ほかの取引所と比べて手数料は高いですか?
-
bitFlyerの出金手数料は、ほかの国内主要取引所と比較しても安いといえるでしょう。
特に、三井住友銀行で3万円以下の日本円を出金するケースではトップレベルの安さです。
とはいえ、手数料が無料の取引所も存在するため、ほかの取引所を利用したほうがいいケースもあり得ます。
以下の記事では取引所ごとに日本円の出金手数料を掲載しているので、気になる方は比較してみてください。
meta land【2025年最新】仮想通貨取引所比較ランキング16選|初心者におすすめの選び方も解説! | meta land 国内、海外取引所15選を取扱銘柄数や手数料などをもとにしてランキング形式で紹介。選び方のコツやトラベルルールについても解説します。 - 手数料を無料にする方法はありますか?
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残念ながら、日本円の出金手数料を完全に無料にする方法はありません。
ただし、利用する銀行や出金額によっては220円まで抑えられます。
仮想通貨の送付においては、リップル(XRP)やステラルーメン(XLM)など一部の銘柄は送付手数料が無料です。
また、ビットコイン(BTC)に限り、bitFlyer独自のbitWire機能を利用して手数料無料で送金できます。
- bitWireとは何ですか?
-
bitWire(ビットワイヤー)は、bitFlyerが提供する独自のビットコイン(BTC)送金サービスです。
この機能の最大の特徴は、ウォレットのアドレス代わりに相手のメールアドレスを指定する点です。
ただし送金先に指定できるのは、bitFlyerのアカウントに登録されているメールアドレスに限られています。
手数料無料で即時にビットコインを送金できるため、bitFlyerユーザー同士で手軽にやり取りしたい場合に便利でしょう。
- 出金できる最小額はいくらですか?
-
出金できる最小額は、資産の種類によって異なります。
日本円の場合、出金できる最小金額は1円からと設定されています。
仮想通貨は銘柄ごとに最小送付数量が定められているので、公式サイトの手数料ページで確認しましょう。
以下は、主要な仮想通貨の最小送付数量の例です。
銘柄 最小送付数量 BTC(ビットコイン) 0.001 BTC ※bitWireを除く ETH(イーサリアム) 0.001 ETH XRP(エックスアールピー) 20 XRP XLM(ステラルーメン) 2 XLM
まとめ
本記事では、bitFlyerの出金について解説しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- bitFlyerから日本円を出金するには銀行口座が必要
- 仮想通貨を出金する際はウォレットや取引所を用意してアドレスを確認する
- 入出金画面で、資産の種類と送付先、数量を入力すれば出金できる
- 日本円の出金手数料は三井住友銀行を利用すると最安220円に抑えられる
- 仮想通貨の出金では、送付手数料が無料の銘柄を選ぶのがおすすめ
bitFlyerの出金は、正しい手順とコツを押さえれば手数料を節約できます。
ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、bitFlyerでの出金を実践してみてください。