出典:Writesonic
米国発のサービスであるAIライティングツールWritesonic(ライトソニック)が、日本でも広まりつつあります。
しかし、
- Writesonicとはどんなツールだろう?
- 公式サイトを見たが説明がよくわからない
- どのくらいすぐれた文章が書けるのか?
このように思っている人は多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、WritesonicはAIを使ってあらゆる種類のテキストを制作できるツールです。うまく活用すれば、SEO記事などを数分で作成できます。
本記事ではWritesonicの特徴や利用するメリットなどを解説します。
また、どの程度の品質の文章を書けるのかも実例を交えて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Writesonic(ライトソニック)とは?特徴や始め方を解説
まずはWritesonicがどのようなツールか整理しましょう。ここでは以下の概要や特徴を解説します。
- Writesonicの概要
- 始め方と使い方
- 無料でも利用できるが有料プランもあり
- 日本語での文章生成が可能だが・・・
- Google Chromeにプラグインとして追加できる
またプランについても触れているので参考にしてください。
Writesonic=AIで多彩なコンテンツを作れる神ツール
Writesonicは、AIを利用したテキストコンテンツ制作ツールです。米国のIT企業Samanyou Gargによって開発され、少しずつ認知されるようになりました。
AIを使って、ユーザーが手を動かさなくてもテキストを生成できるのが特徴です。制作できるコンテンツの種類は、SEO記事やメール文面、LPに掲載する文章や会社概要など、100以上以上にのぼります。
人間がキーボードを使って作るものなら、ほとんど何でも代行できると考えてOK。
Writesonicを活用できれば、人的、金銭的リソースの節約になるでしょう。
始め方と使い方
Writesonicを使い始めるには、まず公式サイトにアクセスしましょう。英語環境なので日本語翻訳するのがおすすめです。
画面右上の「始めましょう」をタップすると、無料会員として登録できます。またGoogleアカウントでも登録可能です。
ログインすると、上記の画面が開きます。左カラムからやりたいことを選択すると、各コンテンツ制作画面にジャンプする仕組みです。
無料でも利用できるが有料プランもあり
Writesonicは無料でも利用できますが、月間10,000単語分しか文章を生成できません。よって本格的に利用するには有料プランに登録する必要があります。
各プランの利用料金と特典(機能)は以下のとおりです。
個人および小規模チーム向けのUnlimited(上図では「無制限」)なら月額16ドルで利用できます。100種類以上のコンテンツ制作をはじめ、あらゆるサービスを活用できます。
本格的に活用するなら、Unlimited以上のプランに課金しましょう。
10,000単語のカウントは文字数ではなく、AIが生成するテキスト内容によって異なります。3,000文字のSEO記事なら15本から20本程度執筆できるくらいの分量です。
日本語での文章生成が可能だが・・
Writesonicでは、コンテンツを日本語で制作できますが、その精度には懸念が残ります。
上図はAIでツイートを作成した様子です。languageをJapaneseにすることで、日本語で出力されました。
ただ、日本人向けツイートとしてはやや不自然な内容なので、修正する必要はありそうですね。
またコンテンツ生成は日本語に対応していますが、ツールの操作自体は英語環境です。ブラウザの日本語翻訳機能を使うことをおすすめします。
Google Chromeにプラグインとして追加できる
WritesonicはGoogle Chromeのプラグイン化されており、拡張機能として利用できます。これを追加すると、Google検索した際に、Writesonicが検索キーワードに対して回答するようになります。
「SEO記事」で検索したところ、以下のように解説されました。
SEO記事が何であるか、作成するためには何に意識を向ければよいか箇条書きで解説されています。
これなら検索結果に表示される記事を開かなくても、十分な情報を集められます。
Writesonicでは、上記で紹介した使い方以外にもさまざまなコンテンツを制作できます。以下はその一例です。
- ChatGPT用のプロンプト
- SEOライクな記事タイトル
- FacebookやInstagramで使うキャッチコピー
- 職務経歴書
- 自己紹介ページ
- eコマース向け製品説明
- Amazonのブランド広告や商品説明
- Instagramのキャプション
- SEOのメタタグ
- Webサイトで商品の購買を促す文章 etc.
このように、あらゆるコンテンツを出力できます。
またAIチャットサポートや画像ジェネレータなどのサービスも利用可能です。
WriteSonicを実際に使ってみた
「Writesonicで制作できるコンテンツのクオリティはどの程度か?」と思っている人は多いでしょう。今回は実際に、以下の制作を試してみました。
- SEO記事をライティングする
- eコマース向けの商品説明文を出力する
- ツイートを作成する
- Instagramのハッシュタグを生成する
- テキストからイラストを生成する
いずれに関しても日本語の不自然さが目立ちましたが、内容自体は充実したものが出力されました。またイラスト・画像生成ではそれなりに高品質なものが生成できています。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
SEO記事をライティングする
まずはSEOライティング。キーワードと、参照にする上位記事を指定すると、それに沿った記事が出力されます。
上図のとおり、見出しごとにきちんとした記事がアウトプットされました。SEO記事は、ほかのコンテンツと比較して日本語が自然な傾向にあります。
一方で見出し直下のリード文の記述がない、小見出しの内容がややありふれているなどの弱点もあります。ある程度の修正と加筆が必要になるでしょう。
eコマース向けの商品説明文を出力する
続いてeコマース向けに、商品説明文を出力します。
- eコマースとは?
-
ECとも呼ばれ、インターネットを通じて商品を販売するサービスのこと。
今回は目覚まし時計を販売すると想定し、商品の特徴もいくつか指定しました。
単語数や出力パターン数も指定できます。結果として以下が出力されました。
コンパクトながら機能の目覚まし時計デジタル。表示で時間を確認しやすく、80デンベルの目発まし音で確実に起こしてくれます。直後12cmの小さなサイズなので、場所を取らずに設置できます。朝の忙しい時間でも、この目覚まし時計がしっかりとあなたを起こせるでしょう。
目覚まし時計は、デジタル表示と80デジベルの目覚まし広がる特徴です。直径12cmのコンパクトなサイズで、場所を取らずに設置できます。起き時間を忘れないように、目覚まし時計があなたを優しく起こしてくれますシンプルなデザインは、どんな部屋にもマッチし、目覚まし時計の機能性を選びます。朝のルーティンを素晴らしいスタートにするために、この目覚まし時計を選びましょう。
スタイリッシュなデザインの12cmのコンバクトな目覚まし時計。デジタル表示で時間を正確に示し、80デジベルの音で確実に起きられます。この目覚まし時計は、忙しい朝でも、使いやすいです。コンパクトなサイズですので、ペッドサイドや旅行にも最適です。おしゃれで信機性の高い目覚まし時計をお探しの方におすすめです。
ややぎこちない日本語ですが、商品の特徴がきちんと反映されています。文章も長くはないので、多少修正するだけで掲載に耐えうるものになるでしょう。
ツイートを作成する
続いて、X(Twitter)向けのツイートを作成します。トピックに「お金 節約」を指定しました。
以下のツイート向けテキストが出力されました。
プロ並みの節約術 クーポンやセールを活用しよう スクーポンを使う、セールを利用する次に残り物を食べる、お弁当を作る 残り物を食べる、お弁当を作る。友達と服を交換する。電球を使う。水の使用量を減らす。菜園を作る。図書館で本を借りる賢い買い物で大幅節約 #節約術#質素な非らし
不必要な出費を抑え、お得な情報を見つけることで、より多くのお金を節約しましょう!型今日から富を見過しましょう!!。#節約術 #経済的自由#賢い使い方
以下の5つの荷単なコツで、プロのようにお金を安心しましょう:1貯金を自動化する 2家で料理をする頻度を増やする 3不要な定期購読をやめる 4クーポンや割引を使って買い物をする 5事前に計画的に買い物をする 今日から節約をして、銀行口座がさらに始めますのを見守りましょう!
ツイートに関しては、他のコンテンツと比較して日本語の不自然さが目立ちました。絵文字やハッシュタグも適切とは言いがたく、大幅な修正が必要な状態です。
テキストからイラストを生成する
続いて、テキストからイラストを生成してみます。プロンプトを入れるだけでよいのですが、日本語だと精度が落ちるため、「white sand, blue sea(白い砂浜、青い海)」と入力しました。
さらに「強化された」をクリックするとプロンプトがブラッシュアップされるので、これも利用します。すると上図のとおり、きちんと意図したとおりのイラストが出力されました。
アングルが地面に対して垂直であるなど、ややクセがありますが、それなりのクオリティに仕上がっています。プロンプトを上手に使えれば、実用性もありそうです。
- プロンプトとは?
-
AIがどういう動作をするか指示する命令文のこと。
WriteSonicを使うメリットとは?
実際にWritesonicを使うメリットとして以下が挙げられます。
- 書けるコンテンツが非常に多い
- 費用が安い
- 外部ツールと連携できる
- 補助ツールが充実している
まずできることが多いのは、Writesonicならではの強力なメリットです。また費用の安さや各種ツールの充実度も見逃せません。それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
1.書けるコンテンツが非常に多い
なんといっても、できることが多いのが魅力的です。
上述したとおり100種類以上のテキストコンテンツを生成できます。SEO記事から職務経歴書、商品説明からハッシュタグなど、とにかく対応範囲が広いのが特徴。
多少の修正や見直しは必要ですが、あらゆる文章を自動で執筆できるのは大きなメリットです。うまく活用すれば、執筆にかかるリソースやライターへの外注費用をしっかりと削減できるでしょう。
吹き出し:ただ、先ほど述べたとおりツイート作成などでは実用性がないなど、得意不得意がある点には注意が必要です。
2.費用が安い
費用の安さもWritesonicのメリットです。Unlimitedプランなら月16ドルで多彩な機能を利用できます。
AIツールのなかには、Writesonicよりできることが少ないにもかかわらず、月額数万円かかるものもあります。その点を踏まえれば、比較的リーズナブルだといえるでしょう。
3.Zapiar(ザピア)と連携できる
Zapiarと連携できるのも、Writesonicのメリットとして挙げられます。
- Zapiarとは?
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プログラミング不要でワークフローを自動化できるWebサービス。
Zapierと連携した場合、ツイートやメール送信を自動化する、Writesonicで制作した記事をそのままWordPressで公開するなど、より高度な操作が実施できるようになります。
ZapierはLinked inやShopifyと互換性があるため、Writesonicでそれらのサービスに関連したコンテンツを制作し、そのままアップロードすることもできますよ。
もしZapierを利用しているなら、ぜひWritesonicとの連携を検討しましょう。
また上述したとおりGoogle Chromeにプラグインとして導入することも可能です。
4.補助ツールが充実している
テキストコンテンツ以外の補助ツールが充実しているのも魅力です。上述したイラストや画像の生成サービス、AIチャットサポートなども自由に利用できます。
さらには文章のトンマナを覚えさせられるブランドボイス、チャットボットを作成できるボツニックという補助ツールも。
テキストベースのコンテンツ制作がメインではありますが、それだけにとどまらないツールを利用できるのは大きな魅力です。
Writesonicに関するQ&A
Writesonicniに関するよくある質問に回答します。
- ChatGPTとどちらがすぐれている?
- 日本語対応の予定は?
- 自分たちの仕事が奪われるのでは?
「Writesonicの登場で仕事が奪われるかもしれない」と不安になる方もいるでしょう。その点にも回答しているのでぜひ参考にしてください。
- ChatGPTとどちらがすぐれている?
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結論からいうと、多機能性ではWritesonicが、アウトプットの品質ではChatGPTのほうがすぐれています。
たしかにWritesonicは制作できるコンテンツが多く、英語環境でのパフォーマンスは魅力的。しかし日本語で出力した場合の文章は不自然で、ほぼ毎回修正が必要です。
一方でChatGPTなら、自然な日本語が出力されます。
上記は「内勤営業(インサイドセールス)が注目される背景」に関して、小見出しの内容を作成するように指示した場合の結果です。Writesonicよりも整った日本語で出力されているのがわかるでしょう。
今のところWritesonicよりもChatGPTのほうが、安心して利用できそうです。
多機能なのはWritesonicですが、ビジネスの場面で使うとなると、正確性にすぐれるChatGPTのほうが優秀だといえるでしょう。
ChatGPTの始め方を詳しく解説!注意点や有料プランの特徴も紹介 2022年にAIチャットツールChatGPTがリリースされました。簡単なテキスト入力だけでクオリティの高い回答ができることから、急激に注目が集まっています。 ニュースやSNS…ChatGPTのビジネス活用方法10選を紹介|具体的なプロンプト事例やアイデアを解説 OpenAI(オープンエーアイ)社が開発したAI搭載のChatGPT。ローンチ以来、話題に上らない日はありません。 しかし、 活用できている人って、どのように利用しているの?…ChatGPTプラグインとは?おすすめ10選とフル活用するコツを解説 ChatGPTはAIを活用したチャットツール。夕食の献立の提案や、ビジネスサポートなど、さまざまなシーンで有効活用できます。 さらにChatGPTにはプラグインが存在し、導入… - 日本語対応の予定は?
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2023年9月現在、Writesonicが日本語対応する予定は確認できません。また日本語出力の精度が向上するといったアップデート情報も未確認です。
日本国内で満足に利用できるようになるのはまだ先の話になりそうです。
- 自分たちの仕事が奪われるのでは?
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結論からいえば、一部の仕事は奪われるかもしれません。
Writesonicは、SEO記事や商品説明文など、あらゆるテキストコンテンツを生成できます。よってこれらで生計を立てていたなら、いくらか収入源を失うかもしれません。
しかしWritesonicは常に完璧な文章を出力できるわけではありません。日本語環境だと不自然さが残り、人間が書いたものには及ばない部分もあります。
その点を踏まえれば、文章生成に関わる仕事が完全にWritesonicに取って代わる可能性は、現段階では低いでしょう。
とはいえChatGPTをはじめとしたAIツールが台頭しているのは事実です。たとえばWebライターやWebデザイナーの仕事は代替されつつあり、収入源を増やすなどの対策をしたほうがよいかもしれません。
まとめ
本記事ではWritesonicに関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- Writesonicは100を超える種類のテキストコンテンツをAIで制作できる
- たとえばSEO記事なら、ものの数秒で執筆できる
- Writesonicは誰でも簡単に無料で利用できる
- 本格的に利用するなら、使用制限がないUnlimited($16/月)の利用がおすすめ
- 日本語対応しているが、ややぎこちないので、修正や確認は必要になる
- 特に日本語でのツイート作成は不得手
- それでも費用の安さや補助ツールの充実度は魅力的
Writesonicとにかくできることが多く、あらゆる面で作業やビジネスを助けてくれます。テキストコンテンツだけでなく、画像やチャットボットを生成、制作する機能まであります。
ただ、アウトプットの日本語がやや不自然なのが気になるでしょう。実際に運用する場合は、その点を踏まえて、Writesonicに頼りきらないことがポイントになりそうです。