Worldcoin(ワールドコイン)とは?仮想通貨のもらい方や日本のOrb登録場所も解説
Worldcoin(ワールドコイン)と呼ばれる仮想通貨が、最近注目を集めています。仮想通貨に投資している方なら、SNSなどで目にしたことがあるでしょう。
- Worldcoinがどういったプロジェクトなのか知りたい
- 仮想通貨WLDを無料でもらう方法を知りたい
- Worldcoinに登録する際に使うOrb(オーブ)の場所を知りたい
このように思っている方も多いのではないでしょうか。
Worldcoinでは無料でWLDを分配しており、アプリを使ってWorld IDの登録・認証をおこなえば誰でも受け取れます。
今回はWorldcoinの特徴や仕組みを紹介し、アカウントの登録方法からWLDのもらい方まで解説します。
日本でも展開している要注目プロジェクトなので、ぜひ最後までご覧ください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
海外取引所のmetaland専用キャンペーンは「【2024年8月最新】海外仮想通貨取引所のキャンペーン情報をカテゴリー別に紹介」記事で紹介しているので、ぜひ活用してください。
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Worldcoin(ワールドコイン)とは?特徴や将来性を紹介
Worldcoinは国や背景に関係なくすべての人にIDを与え、一定額のお金を定期的に配布することを目的としたプロジェクトです。
特徴や将来性は以下の通り。
- ユニバーサルベーシックインカムが無償で配布される
- OpenAIのサム・アルトマンが開発に携わっている
- 多額の資金調達を完了している
- グローバル展開を2023年7月24日から開始
- 登録者数が230万人を超えている
1.登録者にユニバーサルベーシックインカムとして無料配布される
通貨名 | Worldcoin |
シンボル | WLD |
ネットワーク | オプティミズム(Optimism) |
総発行枚数 | 100億枚 |
公式サイト | https://worldcoin.org/ |
Worldcoinのプラットフォームに登録すると、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)として仮想通貨WLDが無料で配布されます。
- ベーシックインカムとは?
-
一定の金額を一定期間毎に配布する仕組み。所得水準などによって制限されることはない。
ユニバーサルベーシックインカムは、ネット上でAIと人間の区別がつかなくなる時代が訪れることを前提として、人間に対してのみ分配金を支払うための仕組みです。
そのため、プラットフォームに登録するには、本物の人間であることを証明する必要があります。
2.OpenAIのサム・アルトマンが開発に携わっている
Worldcoinの開発には、OpenAIのCEOサム・アルトマンが携わっています。
OpenAIはAIの研究や開発をおこなっている企業で、ChatGPTを提供していることで有名。
すでにAI分野で成功している人物が携わっていることから、Worldcoinも成功すると期待する声も高まっています。
3.多額の資金調達に成功している
Worldcoinは数回にわたって出資を受けており、2023年9月までに総額2億4000万ドル(約350億円)もの資金を調達しています。
- 2021年10月:2500万ドル(約36億円)
- 2022年3月:1億ドル(約147億円)
- 2023年5月:1億1500万ドル(約169億円)
これらの投資には、Coinbase VenturesやBlockchain Capitalといった有名企業が参加しています。
多額の資金調達に成功している点から、Worldcoinは多くの企業や投資家から信頼されているといえるでしょう。
4.グローバル展開を2023年7月24日から開始
Worldcoinの開発は2020年から始まり、2023年7月24日からグローバル展開を開始しました。
開始時は20ヶ国でWorldcoinを展開し、2か月後には34ヶ国まで広まっています。
Worldcoin利用可能国には日本も含まれており、ホームページやアプリを日本語で表示することも可能です。
需要が高まれば、さらに多くの国で展開されていくでしょう。
ちなみに、Worldcoinを開発した国でもあるアメリカでは、規制上の問題により利用できません。
同日にWLDトークンが上場
グローバル展開が始まると同時に、複数の仮想通貨取引所でWLDが上場しました。
WLDが上場したのは、主に以下の海外仮想通貨取引所です。
- Binance
- Bybit
- OKX
- Bitget
上記の取引所に上場するには厳しい審査を通過する必要があるため、WLDは信頼性の高い仮想通貨だといえるでしょう。
仮想通貨WLDの価格・チャート動向
上場直後のWLDの価格はおよそ383円でしたが、2023年9月30日時点では264円まで下落しています。
まだWLDには使い道がない状態なので、価格が下がり続けるのは当然といえるでしょう。
しかし、Worldcoinの開発が進んでWLDの使い道が生まれれば、価格の上昇が期待できます。
WLDの将来性に期待できると感じたら、Worldcoinに登録して無料配布を受け取るとよいかもしれません。
5.登録者数が230万人を超えている
Worldcoinがローンチしてから55日経過した2023年9月17日現在、登録者数は230万人を突破しました。
登録者は増え続けており、直近7日間では3万8千人が新規登録しています。
ここまで登録者が増加しているのは、Worldcoinに対する期待の表れだといえるでしょう。
日本においても関心を持つ人は多く、ローンチ直後にはWorldcoinに登録するための行列が見られました。
Worldcoinの仕組み・使い方を解説
Worldcoinは以下のような仕組みで運用されています。
- 実在する人物であることを証明するWorld IDを発行する
- 実在を証明する方法として虹彩認証を採用している
- World ID登録者は定期的にトークンが受け取れる
- World Appを通してショッピングなどができる
1.実在する人物であることを証明するWorld IDを発行する
Worldcoinで登録したユーザーには、実在する人間の証明としてWorld IDが発行されます。
World IDは、スマートフォンのアプリを使って提示できるデジタルパスポートです。
Worldcoinが社会に浸透すれば、World IDを身分証明証として利用できるようになるでしょう。
World IDを利用するアプリを開発するためのキット(SDK)は、すでに一般公開されています。
開発者はSDKを利用することで、ショッピングアプリや金融サービス、SNSなどにWorld IDを導入できます。
2.実在を証明する方法として虹彩認証を採用している
Worldcoinに登録する際、実在する人間であることを証明する方法として、虹彩認証を採用しています。
虹彩認証とは、瞳の瞳孔周辺にあるドーナツ状の模様(虹彩)を識別する認証方法です。
指紋認証や顔認証よりも高い精度で人物を特定でき、他人と間違えられる可能性はきわめて低いと言われています。
Worldcoinの虹彩認証では、Orb(オーブ)と呼ばれる球体の装置を利用します。
認証に使った画像は消去される
Worldcoinはセキュリティの万全さを強調しており、虹彩認証に使った画像は消去すると明言しています。
仮にWorldcoinのデータベースがハッキングされたとしても、虹彩画像を基とした個人データが流出する可能性は低いでしょう。
ただし、虹彩画像を暗号化したうえで保存する選択肢も用意されています。
画像を保存しているユーザーは、定期的に虹彩を再認証する頻度を減らせるメリットがあるとのことです。
3.World ID登録者は定期的にトークンが受け取れる
虹彩認証を済ませてWorld IDを登録したユーザーは、WLDトークンの受け取り資格を得られます。
WLDを受け取るには、公式アプリのWorld Appからトークンを請求(Claim)するだけ。
毎週トークンを請求できるので、消失する前にアプリを起動して受け取る必要があります。
4.World Appを通して仮想通貨を売買する
World Appには仮想通貨の売買機能も付いており、手に入れたWLDトークンを売ることが可能です。
WLDの価格はつねに変動しているので、売るときはタイミングに注意しましょう。
WLDを売って得たお金は、米ドルと価格が連動した仮想通貨USDCとして、仮想通貨取引所やウォレットに引き出せます。
また、World App内でBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)といった、別の仮想通貨を購入することも可能です。
WLDの買い方についてはぱんだくりぷとさんの「仮想通貨ワールドコイン(WLD)はどの取引所で買える?買い方・特徴・将来性」記事もわかりやすいのでぜひ参考にしてください。
Worldcoinのもらい方・登録方法
無償でWLDを受け取るには、Worldcoinへの登録が必須です。
以下の手順でWorldcoinの登録をおこない、WLDを手に入れましょう。
- World Appでアカウントを作成する
- 登録会場を予約する
- 会場でOrb(オーブ)を使った登録をおこなう
- World App内でトークンを請求する
Worldcoinが規制されているアメリカに在住している人や、18歳未満は登録できないので注意してください。
World Appでアカウントを作成する
公式ページからApp StoreもしくはGoogle Playにアクセスし、World Appを入手します。
World Appをインストールしたらアプリを起動し、アカウントを作成しましょう。
利用規約等への同意にチェックを入れたうえで「New account」を選択し、電話番号を設定すれば、アカウントを作成できます。
その後の質問に「No, maybe later」と答えると、World Appのダッシュボード画面が表示されるでしょう。
登録会場を予約する
アカウントを作成できたら、虹彩認証を実施している登録会場を予約します。
登録会場の確認・予約をおこなうページには、以下のいずれかの方法でアクセスできます。
- アカウント作成直後の質問に対して「Yes, verify now」を選択する
- World Appのダッシュボード画面上部にある「Verify with an Orb」をタップする
- 公式ページのメニューから「オーブを探す」を選ぶ
予約ページでは登録会場の一覧が表示されるので、好きな会場を選んでカレンダーから予約日を決めましょう。
予約日時は日ごとに更新されるため、予約を受け付けていなかった会場もこまめにチェックしてみてください。
なお、会場によっては予約が不要な場合もあります。
日本の登録会場は東京のみ(2023年9月時点)
2023年9月時点で常設されている日本の登録会場は、東京の3か所のみです。
- NOX Gallery Tomigaya(渋谷区富ヶ谷)
- EDGEoff(渋谷区代官山)
- Singularity Tokyo(渋谷区神南)
ただし、2023年9月1~3日に大阪の登録会場が設けられるなど、不定期的な開催事例もあります。
常設の登録会場が増減する可能性もあるため、公式X(Twitter)や予約ページで確認しましょう。
会場でOrb(オーブ)を使った登録をおこなう
予約した日時に登録会場へ行き、Orbを使った虹彩認証をおこないます。
会場ではスタッフがサポートしてくれるので、指示に従って登録を進めてください。
スムーズにいけば数分程度で登録が終わるでしょう。
登録が終わりアカウントが認証されると、認証済みのWorld IDが発行されます。
World App内でトークンを請求する
虹彩認証が終わりWorld IDが発行されたら、World AppでWLDトークンを請求できるようになります。
画面右下のアイコンをタップして請求ページを開き、請求ボタンを押してWLDを獲得しましょう。
請求し忘れたWLDは消失してしまうため、必ず受け取るよう気を付けてください。
Worldcoinに関するQ&A
Worldcoinに関する、よくある質問と回答を紹介します。
- 登録会場に行かないと虹彩認証ができませんか?
- 無償配布以外にWLDを手に入れる方法はありますか?
- Worldcoinオペレーターとは?
- 利用しているブロックチェーンは何ですか?
- プロジェクトに危険性はありますか?
- 登録会場に行かないと虹彩認証ができませんか?
-
Orbを使わないと虹彩認証ができないため、登録会場に行かなければなりません。
新しい場所が増える可能性もあるので、自宅の近くに会場がなくてもWorld Appでアカウントを作成しておくとよいでしょう。
なお、認証を終えていなくても、World AppでWLDを請求する代わりに、受け取りの予約ができます。
予約は1年経過するまで有効なので、登録会場に行けるようになるまで認証待ちのWLDを貯めておきましょう。
- 無償配布以外にWLDを手に入れる方法はありますか?
-
World Appで請求する以外にも、以下のような方法でWLDを入手できます。
- World Appに仮想通貨や法定通貨を入金してWLDを購入する
- 海外の仮想通貨取引所(Bybitなど)でトレードする
- Worldcoinオペレーターになる
- 開発者や教育者としてWorldcoinに貢献する
- Worldcoinオペレーターとは?
-
Worldcoinオペレーターとは、Orbを所有し、虹彩認証による登録をサポートする人たちです。
所有しているOrbで登録した人数に応じて報酬が与えられています。
公式サイトでWorldcoinオペレーターが募集されているので、興味があれば応募してみるとよいでしょう。
なお、Worldcoinオペレーターになるには面談を受ける必要があり、Worldcoinを推進するための経験や手法を示さなければなりません。
- 利用しているブロックチェーンは何ですか?
-
Worldcoinが利用しているブロックチェーンはオプティミズム(Optimism)です。
- オプティミズム(Optimism)とは?
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イーサリアムの処理速度の遅さと送金コストの高さを解消するために作られた、イーサリアムのレイヤー2チェーン。
WLDトークンはイーサリアム(Ethereum)チェーンにも対応していますが、World Appで入出金できるのはオプティミズムのみ。
World Appで入出金する際はイーサリアムを利用しないように注意しましょう。
- プロジェクトに危険性はありますか?
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Worldcoinは虹彩認証のセキュリティ性の高さを主張しているものの、悪用される危険性はゼロではありません。
こうしたプライバシーの問題を懸念した各国の政府機関が、Worldcoinの合法性を確認するための調査を始めました。
- イギリスの情報コミッショナーオフィス(ICO)
- フランスの情報処理と自由に関する国家委員会(CNIL)
- アルゼンチンの公共情報アクセス庁(AAIP)
- ケニアの合同特別調査委員会
ケニアではWorldcoinの活動を停止させたり、出国しようとした関係者を拘束しようとしたりする処置もとられています。
セキュリティ面の信頼性が保証されない限り、全世界に展開するというWorldcoinのビジョンを実現するのは困難かもしれません。
まとめ
本記事では、Worldcoinの特徴や使い方について解説しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- Worldcoinは、世界中の人間にWorld IDを与え、経済格差を抑えるためのプロジェクト
- World IDを発行・認証したユーザーは、アプリをとおして仮想通貨WLDを定期的に請求可能
- 人間であることを証明してWorld IDを認証させるには、Orbを用いた虹彩認証が必要
- 虹彩認証ができないユーザーでも、World Appでアカウントを作ればWLDの受取予約が可能
- 受取予約をしたWLDは12か月以内に虹彩認証すれば引き換え可能
プロジェクトの目的や創設者の知名度から、Worldcoinは世界中の仮想通貨ユーザーに注目されています。
早く登録するほど多くのWLDが受け取れるので、メリットや危険性を考慮しつつWorldcoinへの登録を検討してみてください。