メタバース美術館の魅力とは?国内外の美術展示を8つ紹介!

  • メタバース美術館って何?
  • VRヘッドセットは持っていないけれど、楽しめる?

上記のような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?

休日に美術館巡りをするのが趣味の人や、忙しくてリアルの美術館へ行く時間がない人であれば、メタバース美術館がどういうものか気になりますよね!

そこで本記事では以下について解説します。

  • メタバース美術館とは一体どのようなものか?
  • おすすめのメタバース美術館にはどのようなものがあるか?
  • メタバース美術館を自分で作ることはできるのか?

本記事を読めば、メタバース美術館がきっと身近に感じられるはずです。

そもそもメタバースとは?

メタバースとは、オンライン上でアバターを使ってコミュニケーションをとれる仮想空間のことです。

ゲームだけでなくビジネス、教育、建築など、さまざまな分野で活用されています。

メタバース内ではアバターやアイテムがNFT化され、仮想通貨を使って取引されるケースも。

Meta(旧Facebook)や、マイクロソフトなどの大手企業がメタバース事業に参入しており、世界的に注目を集めています。

メタバースについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。

目次

【今話題!】メタバース美術館とはどんなもの?

仮想世界で美術を鑑賞できるメタバース美術館。具体的にどのようなものかを知りたいですよね。ここでは、その特徴をわかりやすく解説します。

メタバース美術館の醍醐味は、簡単に言うと以下3点。

  1. 24時間いつでもどこからでも鑑賞できる
  2. 友達と会話しながら鑑賞できる
  3. ヘッドセットなしでも鑑賞できる美術館もある

ポイントは、世界各地にちらばって収蔵されている名画を自宅でオンライン鑑賞できる点です。友達と話しながらでもOKです。

VRヘッドセット必須のサービスもありますが、そうでないものもたくさんあります。中には気軽にスマホのみで鑑賞できる美術館も。

詳細を見ていきましょう。

特徴①24時間いつでもどこからでも鑑賞できる

アート鑑賞が趣味の人にとっての悩み、それはなかなか美術館に出向く時間を作れないことではないでしょうか。土日しかお休みがない方だと、美術館の混雑も悩みの種ですよね。

しかし、メタバース美術館であれば、問題の大部分は解決できます。メタバース美術館の魅力的な点としては、以下があります。

  • 地理的な制限がないため、美術館まで交通機関や車などで移動する必要がない
  • 来館者数が多くても並ぶ必要がない
  • 開館時間などを気にせず、24時間鑑賞できる

展示場に人が多く作品を至近距離で鑑賞できないと、もどかしい気持ちになりますよね。

来館者数が多くて入場制限がかかる場合も。その様子は以下のツイートの通りです。

しかし、メタバース美術館の場合は、24時間いつでも距離の制約なく鑑賞が可能です。開館時間や曜日を気にする必要がありません。

また、メタバースであれば美術館の所在地を心配する必要もありません。それも大きな魅力と言えるでしょう。

特徴②友達と会話しながら鑑賞できる

友達と感想をシェアしながら絵画を鑑賞したくても、美術館のルールによっては会話が禁止されている場合があります。

美術ファンであれば、静かに鑑賞したい気持ちと、作品について意見交換したい気持ちがありますよね。メタバース美術館では、その両方が叶います。

たとえば、VRChatのワールドに友達を招待すれば、ヘッドセットなどを通じて(PC内蔵マイクでもOK)音声で会話が可能です。

もちろん、テキストチャットで会話しながらでも鑑賞ができますよ。

特徴③ヘッドセットなしでも鑑賞できる美術館もあり

「VR美術館で絵画をじっくり鑑賞したいけれど、VRヘッドセットがないから無理…」と思っていませんか?

安心してください。VR美術館の中には、VRヘッドセットが必須の場所とそうでないところがあります。

たとえば、VRヘッドセットなしで楽しめる美術館は下記の通り。その他、どのようなツールで鑑賞可能かも記載したので、参考にしてみてください。

PCのみで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
ゆのくにの森 メタバース美術館無料
MiraVerse®ミュージアム 広重 ×無料
西洋絵画美術館V2.0××無料
VR美術館 世界の巨匠アート展無料
OnCyber×〇(オーナーの許可制)無料
The VR Museum of Fine Art××無料
The Museum of Other Realities×Androidのみ有料2,050円
Google Arts & Culture VR△ZOOMなどを利用×無料

メタバース空間の移動方法を覚えよう

VRヘッドセットを使わずに、パソコンでメタバース空間を移動する方法を表にまとめました。これから訪れる美術館で動く時の参考にしてみましょう。

キー操作内容
Escメタバース内でのカーソル操作を一時停止して、マウスが通常操作ができるようになる
W前へ進む
S後ろへ下がる
A左へ移動
D右へ移動
スペースジャンプ
V視点を変える(一人称から三人称へ)
Bコミュニケーションの動作を選択する
Enterチャット機能が有効になる

国内のおすすめメタバース美術館4選

次に、国内のおすすめメタバース美術館を4つ紹介します。

  1. ゆのくにの森 メタバース美術館
  2. MiraVerse®ミュージアム 広重
  3. VR Art Museum 西洋絵画美術館 v2.0
  4. VR美術館 世界の巨匠アート展

ゆのくにの森メタバース美術館では加賀の伝統工芸が、MiraVerse®ミュージアム 広重では歌川広重の浮世絵が楽しめるのが魅力。

VR Art Museum 西洋絵画美術館 v2.0とVR美術館 世界の巨匠アート展には、多くの西洋絵画が展示されています。見ごたえ満点ですよ。

①ゆのくにの森 メタバース美術館

スクロールできます
PCで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
ゆのくにの森 メタバース美術館無料

ゆのくにの森メタバース美術館は、石川県加賀市にある加賀伝統工芸村が開催しています。

実際のゆのくにの森には、全部で11の館があり50種類以上の伝統工芸体験ができるゾーンがあります。

メタバース美術館では、ゆのくにの森で開催されているイベントや伝統工芸体験の様子を収めた写真が展示されています。

館内で作品として展示されているのは以下の館での写真です。

  • 輪島塗の館
  • 九谷焼の館
  • 和紙の館
  • 友禅の館
  • お菓子の館
  • 越前の館
  • 山中漆器の館
  • 金箔の館

興味のある館の写真の箇所に近づき、VIEWボタンをクリックすると、館の詳細ページにジャンプします。

スマホからでも入場できる美術館で、館内もシンプルな造り。初めてのメタバース美術館を体験するには最適です。

②MiraVerse®ミュージアム 広重 |凸版印刷

スクロールできます
PCのみで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
MiraVerse®ミュージアム 広重 ×無料

印刷会社として有名な凸版印刷がメタバース上に構築したメタバース美術館の名前は、MiraVerse®(ミラバース)ミュージアム。

2022年4月に始まったこのサービスには現在、第一弾として歌川広重の浮世絵などの作品が展示されています。

展示されている作品は、もともとリアルに存在する山形県天童市にある広重美術館に所蔵されている合計33作品です。

最大の魅力は、印刷会社だからこそ可能な、高精細なメタバース空間。色や質感が見事にメタバース上で表現されていて、新しい鑑賞体験ができます。

PCとVRヘッドセット装着での入場が推奨されていますが、パソコンだけでも楽しめます。日本美術に興味のある人はぜひ鑑賞してみてくださいね。

ミラバースミューイアムの様子

③VR Art Museum 西洋絵画美術館 v2.0(VRChat)

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PCのみで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
西洋絵画美術館V2.0××無料

VR Art Museum 西洋絵画美術館は、パブリックドメイン化された名作絵画が展示されているVR美術館。

パブリックドメイン化とは、著作者が没後70年経過し誰でも複製や転載ができるようになることです。

誰もが一度や二度は目にしたことのある古典絵画、19世紀頃までの作品が、原寸大かつ日本語での解説つきで、150点展示されています。

入場するとすぐのところに、館内の地図と説明のボードが貼られているため、初心者の人も迷わず鑑賞できるのが便利ですね。

VR Art Museum 西洋絵画美術館内の地図

フロアは1階と2階に分かれています。展示されている作品の種類は下記のようになっています。カバー範囲がとても広いので、見ごたえがありますね!

1階2階
ルネッサンス以前聖書の物語ルネサンスマニエリズムバロック美術ロココ新古典主義ロマン主義写実主義アカデミック美術印象派象徴主義ポスト印象派ごちゃまぜ

館内はとても広く、解放感に溢れています。作品ごとの解説のボリュームもあるので、絵画をじっくり堪能したい人にはぴったりの空間です。

作品に近づき、青いカーソルを絵画の下にある紺色の再生ボタンの上でクリックすると、音声の解説が流れますよ。

音声を再生するボタン

画像の左にある黒いボタンにカーソルを近づけると、「解説を読む」という表示が出るので、クリックすると、作品の解説が読めるようになります。

解説を表示させるボタン

鑑賞するには、VRChatのアカウント作成が必要!

VR Art Museum 西洋絵画美術館 v2.0は、VRChatというメタバースプラットフォーム上に1つのワールドとして展開されています。

鑑賞するために必要なのはVRChatのアカウント。他のVR美術館もVRChatアカウントが必要なところが多いので、作っておくと便利ですよ。

VRChatアカウントを作り、ワールドを検索する方法

VRChatの公式ページにアクセスします。

VRChat TOP画面

右上のloginをクリックし、その後画面が以下に切り替わったら、「Create a New Account」をクリックしましょう。

VRChat アカウント作成画面

メールアドレス、パスワードなどを入れてアカウント作成を作成します。

ログインできたら、検索窓で「VR Art Museum 西洋絵画美術館 」を検索してみてください。

西洋美術館を選択する

見つかったら、画像の箇所をクリックしてみましょう。

美術館の画面に切り替わったら、「Launch」をクリックしてみてください。

④VR美術館 世界の巨匠アート展(cluster)

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PCのみで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
VR美術館 世界の巨匠アート展無料

VR美術館 世界の巨匠アート展は、有名なアーティストであるモネ、ゴッホ、ルノワールやフェルメールなど巨匠の作品を中心に楽しめるメタバース美術館です。

VR美術館 世界の巨匠アート展は、メタバース美術館初心者の方におすすめの美術館と言えます。理由は以下4点。

  • メタバース内の構造がシンプル
  • 展示作品に有名どころが多い
  • スマホからも鑑賞できる
  • メタバースプラットフォームが日本語対応

VR美術館 世界の巨匠アート展は、天空が開けていて、解放感があるのが魅力です。また、展示のされ方が一直線で、入り組んでいません。

VR美術館 世界の巨匠アート展の空間

日本人に人気のあるアーティスト作品が盛りだくさん

展示作品が難解というよりは有名どころが多いのも特徴。日本人に愛されている、モネ、ゴッホ、ルノワールやフェルメールのアート展が用意されています。

VR美術館 世界の巨匠アート展のシリーズは以下の3つです。

  • <VR美術館>世界の巨匠アート展1(モネ、ゴッホ)
  • <VR美術館>世界の巨匠アート展2(ルノワール)
  • <VR美術館>世界の巨匠アート展3(フェルメール)

スマホでVR美術館 世界の巨匠アート展を鑑賞するときは、clusterというアプリがあればOKです。ダウンロードしてアカウントを作成すればすぐ使えます。

clusterは日本製アプリなので、すべて日本語表示です。操作がしやすいので、安心して使ってみてくださいね。

VR美術館 世界の巨匠アート展内の様子

以下のTwitter投稿は、世界の巨匠アート展(モネ、ゴッホ)を鑑賞した人の美術館ツアーレポート。美術ファンにはたまらなく楽しい時間を過ごせそうです。

海外のおしゃれなメタバース美術館3選

次に、おしゃれな雰囲気の海外のメタバース美術館を紹介します。

ひとつずつ見ていきましょう。

  1. OnCyber
  2. The Museum of Other Realities
  3. The VR Museum of Fine Art
  4. Google Arts & Culture VR

OnCyberは主にNFTアートが展示されているギャラリー。

The Museum of Other Realitiesでは、有名な彫刻や絵画が展示されています。

The VR Museum of Fine Artは近未来型の幻想的な3Dアート中心。

Google Arts & Culture VRでは、古今東西の美術品だけでなく建築物や遺跡、文化財が幅広く楽しめますよ。

海外製メタバースサービスですので、非日常感たっぷり。新鮮な気分を味わってくださいね。

①OnCyber|NFTのVRアートギャラリー

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PCのみで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
OnCyberNFTギャラリー×××無料

NFTアートが好きな人におすすめなVR美術館はOnCyber。多くのNFTコレクターの作品がシェアされているギャラリーです。

OnCyber上にコレクションしたNFTを展示している芸能人といえば、EXILEの関口メンディーさん、元AKB24の小嶋陽菜さんなどが有名です。

関口メンディさんのギャラリーには、日本の人気NFTクリエイターおにぎりマンさんのNFTアートがあります。

関口メンディさんのギャラリー

小嶋陽菜さんの展示は、ネコが並んでいて可愛いですね!

小嶋陽菜さんのOnCyber

以下は、NFTクリエイターのハラペーさんのギャラリーです。ハラペーさん含む、国内外の様々な有名クリエイターによるNFTが展示されていて、見ごたえがありますよ。

OnCyberのハラペー美術館

②The VR Museum of Fine Art|19世紀から20世紀の名作絵画

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PCのみで鑑スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
The VR Museum of Fine Art××不明無料

The VR Museum of Fine Artでは古代から近代までの名作を鑑賞できます。2階建てで、多数の彫刻と絵画の名作が展示されています。

以下のトレイラー映像を視聴いただくと、美術館の雰囲気がわかりますよ。

魅力は古代彫刻が鑑賞できるところ。国内のVR美術館では彫刻の鑑賞はできないので、ぜひ高品質な映像で楽しんでみてください。

その他、絵画はレオナルド・ダヴィンチのモナリザ、モネの水連の絵画などが楽しめます。

以下の動画だけでも、かなり見応えがありますよ。

③The Museum of Other Realities|モダンな3Dアート作品が中心!

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PCのみで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
The Museum of Other Realities××不明有料

The Museum of Other Realitiesは、前衛的な芸術が好きな人にぴったりのVR美術館。幻想的な3Dのオブジェが多く展示されています。

以下の動画は、VRヘッドセットを使用して、The Museum of Other Realitiesを仲間と会話しながら、楽しんでいる様子です。

ご覧いただくとわかるように、The Museum of Other Realitiesは、ファンタジックであると同時に近未来的な作品が多いのが特徴。

最先端アートにも触れてみたい人はぜひチェックしてみてくださいね。

④Google Arts & Culture VR|古今東西の名画をスマホで!

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PCで鑑賞スマホで鑑賞VRヘッドセット対応友達と音声会話友達とテキスト会話料金
Google Arts & Culture VR無料

Google Arts & Culture VRは、Googleが提供する仮想現実のアプリケーションです。美術館、博物館、世界遺産など世界中の文化財、美術j品をVRで楽しめます。

現在は、国際女性デーにちなんで、女性アーティストの作品が多数展示されているメタバース美術館へ入場が可能。繊細で可憐なドローイングは女性アーティストならではです。

以下のリンクから、VRヘッドセットなしでもPCから楽しめる他、Google Arts & Culture VRのアプリ版をダウンロードして、スマホからもアクセスできますよ。

Google Arts & Culture VRのHer Own Muse内の様子
Google Arts & Culture VRのHer Own Muse内の様子
Google Arts & Culture VRのHer Own Muse内の様子

360°動画も見ごたえ満点!

Google Arts & Cultureで面白いのは、360°の方向から作品を鑑賞できる仕組みがあること。たとえば以下にアクセスすると、動画再生中にマウスカーソルで3D空間の移動ができます。

なお、以下はヴィクトリア女王の大広間の映像です。様々な角度から部屋の美しい装飾を鑑賞できるのが非常に便利なので、ぜひ試してみてくださいね。

OsborneHouseの天井

メタバース美術館の作り方|3つの方法を紹介!

鑑賞するだけではなく、メタバース美術館を作ることができるのを知っていますか?自分のお気に入りのNFTや画像を集めれば、なんと美術館を作ることができます。

ここでは、メタバース美術館やギャラリーを作る3つの方法を紹介します。

  1. OnCyber
  2. ギャラリスト3D
  3. matterport

OnCyberでは、近年流行しているNFTアートをコレクションして展示できます。

ギャラリスト3Dでは、展示する作品の画像ファイルさえあれば、自分の個展を開催可能。

matterportでは、作品が展示されているリアルギャラリーをメタバース美術館にすることができるんですよ。詳しく説明していきます。

なお、以下の表では3つの美術館作成ツールで扱える展示品や料金についてまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

名称展示品料金
OnCyberNFT無料
ギャラリスト3D通常の画像ファイル有料
matterport実空間を撮影有料

①OnCyber(オンサイバー)|NFTアート専用のギャラリー

画面右上の「Connect Wallet」をクリック。NFTが入っているウォレットを接続しましょう。

OnCyberでウォレットを接続する画面

OnCyberとは、メタバース上にNFTを展示できるサービスです。自分が所有しているNFTをメタバース空間に展示し、気軽に美術館をを作れます。

順番に説明していきますね。

STEP
ウォレットの選択

以下のウォレットから選ぶことができます。ここでは、MetaMaskを例に接続の仕方を紹介しますね。署名を要求されたら、クリックしてください。

ウォレット選択画面

画面右上にアイコンが表示されたら、ウォレットとの接続OKです。次に、右下の「Start Your World」をクリックしてください。

OnCyberでワールドを作る操作
STEP
NFTアートの展示

美術館に入場したら、飾りたい箇所をクリックしてみてください。

OnCyberでNFTを設置する操作

すると、以下のように自分の保有しているウォレットの中にあるNFTが表示されます。

補足:チェーンごとに選択できます。たとえば、Polygonネットワークで購入したものであれば、Polygonを選択すると、NFTが表示されます。

チェーンを選ぶ操作

画像サイズ、フレームの模様を選択できます。またNFTに関する説明書きを添えたい場合は、CuratorNotesに入力しましょう。

OnCyber編集画面
STEP
プレビューの確認

NFTの展示が完了したら、右下のプレビューをクリックしてみてください。問題なければ、右下の「Publish」をクリック。

ワールドを発行する操作

これで、美術館の作成は完了です。

OnCyberワールド設置完了

以下のTwitterでも手順がわかりやすく動画で説明されています。

②ギャラリスト3D|作品さえあれば、ギャラリーを開ける

ギャラリスト3Dは、アートや写真を展示して自分だけの美術館を作成できる有料のサービスです。

デジタルカメラやスマホで撮影した画像ファイルを投稿して、メタバース美術館に展示する流れとなります。

プランは主に2種類。SOLOとMULTIプランがあります。違いは、以下の表をチェックしてみましょう。無料7日体験サービスもありますよ。

スクロールできます
プラン名料金詳細
SOLO5,500円最大60作品、最大60名の作家で作成可能VR対応
MULTI3,300円最大72作品、1人の作家まで展示可能PDF出力や印刷も可能VR、AR対応可能

制作の大きな流れは4ステップ!

制作のおおまかな流れは以下の通りです。

  1. プランを選択し、ユーザー登録をする
  2. プランを申込む(カード情報など入力)
  3. ダッシュボードで、作品やアーティストの情報を入力し以下を設定し、画像をアップロード
  4.  ギャラリーを公開する

詳細手順:バーチャルギャラリーの作り方。ギャラリー展示方法

以下のYoutube動画で手順が詳しく説明されているので、ぜひ参考にしてみてください。

出来上がりはどのようなメタバース美術館となるのか気になりますよね。ギャラリスト3Dで作成されたデモの美術館に入ってみましょう。

GALLERIST IIID DEMO

シカゴ美術館所蔵 印象派画家作品展

モダンなギャラリースペースとなっていて、おしゃれな空間ですね!

ギャラリスト3Dで作成したギャラリーの様子

③matterport(マーターポート)|実空間をメタバース空間へ

matterporは、すでに作品が展示されている空間がある人におすすめのサービス。高性能なカメラからスマホにまで対応しており、キャプチャした空間でメタバースを作成できます。

たとえば、自分の開催した個展を、リアル空間だけではなくメタバース空間でも楽しんでほしい場合に利用するのがおすすめ。

どのような空間ができるかは、以下のページに一覧があるので、チェックしてみてください。

Virtual tours shared by the Matterport community

Matterportのデザイン一覧

「高性能なカメラは持っていないから無理」と思うかもしれませんが、実はこのmatterportはスマホのカメラにも対応しています。

matterporで対応しているカメラは以下の5種類。

  • Pro2 カメラ
  • Pro3 カメラ
  • Leica BLK360 G1
  • 他社製360度カメラ
  • スマホ(Android、iOS)

手順は、おおまかに以下の4つです。

  1. リアル空間に作品を展示
  2. カメラでその空間を360°スキャンする
  3. 撮影した映像を編集
  4. 完成したメタバース空間をアップロードし公開

最終的に、空間のURLが発行されるので、簡単に自分のメタバース空間を皆にシェアできるのが魅力的ですね。

スマホで無料でメタバース空間を作成できる!

気になる料金ですが、なんと無料も含め、3種類のプランが用意されています。

スクロールできます
プラン名料金詳細
無料0円/無制限アクティブスペース1・ユーザー2
スターター1,200円/月アクティブスペース5・ユーザー2
Pro&Business8,300円/月アクティブスペース25・ユーザー5

詳細が気になる人は、ぜひ公式ページをチェックしてみてください。

Capture, share, and collaborate the built world in immersive 3D

操作方法は、以下の動画を視聴いただくと、イメージが湧くでしょう。

メタバース美術館に関するよくある質問

VRヘッドセットはどんなものを購入すれば良いですか?

メタバース美術館の種類によって、対応しているVRデバイスは異なります。

以下の表に、それぞれのメタバース空間に対応しているVRデバイスをまとめました。

種類対応VRデバイス
ゆのくにの森 メタバース美術館非対応
MiraVerse®ミュージアム 広重 (VRChat)HTC Vive
HTC Vive Pro
Oculus Rift
Oculus Rift S
Oculus Quest
Oculus Quest 2
Oculus Quest Link
Valve Index
詳細
西洋絵画美術館V2.0(VRChat)
VR美術館 世界の巨匠アート展(cluster)
PC(Windows、Mac)
スマートフォン(iOS、Android)
Meta Quest 2
SteamVR(OpenRデバイス
clusterにて動作確認済みの機種は以下
Oculus Rif
Oculus Rift S
HTC VIVE
HTC VIVE Pro
OnCyber非公開
The VR Museum of Fine ArtValve IndexHTC ViveOculus RiftWindows Mixed Reality
The Museum of Other Realities
Google Arts & Culture VRGoogle Cardboard

メタバース酔いへの対策はありますか?

メタバース酔いとは、仮想空間を体験するときに起きる、車酔いに似たような症状のことを言います。対策としては、以下のポイントがあります。

  • こまめに休憩を取る
  • VRヘッドセットのベルトなどを調整し、自分に合うサイズにする
  • メタバース空間を体験する部屋の換気をよくする

初めてメタバースを体験する人は、まずメタバース空間に慣れることが必要です。最初は、長時間にならないようにしましょう。休憩をこまめに挟んで楽しむのがおすすめです。

まとめ

本記事では、メタバース美術館の特徴やおすすめのメタバース美術館、そしてメタバース美術館の作り方まで解説しました。

最後に、重要な点をおさらいしておきましょう。

  • メタバース美術館は、24時間いつでもどこからでも鑑賞できる
  • 友達と会話しながら鑑賞できる
  • ヘッドセットなしでも鑑賞できる美術館はたくさんある
  • ゆのくにの森メタバース美術館、MiraVerse®ミュージアム では日本の伝統的アート作品を楽しめる
  • 西洋絵画美術館V2.0とVR美術館 世界の巨匠アート展では、有名な西洋絵画作品を解説付きで堪能できる
  • OnCyberではNFTアートを楽しめるだけではなく、自分のNFTギャラリーも作成できる
  • The VR Museum of Fine Artは、名作絵画だけではなく古代彫刻まで楽しめる
  • The Museum of Other Realitiesは、近未来的かつ幻想的な3Dアートが魅力的
  • Google Arts & Culture VRでは、絵画や彫刻以外に、有名な建築物の中を隅々まで鑑賞できる
  • 個人でもメタバース美術館を作成できる

まずは気軽にスマホでメタバース美術館を楽しむのがおすすめ。慣れてきたら、お気に入りの美術館視聴に対応したヘッドセットを用意すると良いでしょう。

また、アート制作をする人は、本記事で紹介した方法でギャラリーを作成してみると、より多くの人に作品を見てもらえますよ。

ぜひ、メタバースを体験してお気に入りの美術館を見つけてみてください。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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