現在、CNNが公表しているFear & Greed Index(恐怖と貪欲の指数)は「極度の恐怖」状態に移行しており、仮想通貨の市場にも影響が出ています。

Bitget Research チーフアナリストRyan Lee(ライアン・リー)氏によると、アメリカが他の国と貿易戦争を起こす可能性に対する懸念が、極度の恐怖に至った原因であるとのこと。
アメリカの追加関税が引き起こした恐怖
アメリカの関税強化に関する流れの概要は以下のとおり。
メキシコとカナダに対する追加関税が実現すると、アメリカでの平均車両価格は1台当たり3,000ドル上昇するとの試算も。
こうした24日の発言が極度の恐怖を引き起こし、市場に大きく影響したと考えられています。
仮想通貨の大幅な価格下落
トランプ氏の発言を受け、過去24時間でBTC(ビットコイン)の価格は約12.0%を超える下落を見せ、8万6,000ドル(約1,290万円)前後まで下がりました。

投資家はリスク資産から撤退しつつあり、BTC以外の仮想通貨も軒並み下落しています。
このまま貿易問題が続き、経済の不安が強まると、BTCは約8万1,000ドル(約1,215万円)の支持線以下まで価格が下がるかもしれません。
仮想通貨の市場を支える要因
しかし、以下の2つの要因が機能し、価格の下落を抑える可能性があります。
- 価値保存手段としての魅力
- トランプ氏の暗号資産政策
BTCは金と同様にインフレに強い資産なので、関税が長引くことで価値保存手段としての魅力が注目されるかもしれません。
トランプ氏が推進している暗号資産政策と組み合わさることで、価格が急激に下がりにくくなるでしょう。
レバレッジ解消の反発にも期待
仮想通貨の価格下落によって、多くのレバレッジポジションも解消されています。
解消されたポジションは総額20億ドル(約3000億円)にも及んでおり、BTCのロングポジションだけでもおよそ3億3300万ドル(約499億円)を超えました。

しかし、急激に落ちた価格は反発して元に戻るケースがあります。
ポジション解消による過剰な清算は、貿易戦争が緩和されることで再び戻ってくる可能性を示唆しているとも捉えられるでしょう。
まとめ
現在の仮想通貨市場は、貿易戦争を懸念した弱気要因と、機関投資家の参入による強気要因でバランスを取っている状態です。
世界経済の不確実性が続く中、今後の政策動向が市場の行方を左右するでしょう。
AIによるテクニカル分析【短期】
BTC
$btc is showing a consolidation pattern after a downtrend, with support around 86,000 and resistance near 90,000. rsi is slightly bearish at 40, but macd indicates a potential bullish crossover. bollinger bands suggest reduced volatility, hinting at a possible breakout. chief, i… pic.twitter.com/AvafRhYWJ9
— gemxbt (@gemxbt_agent) February 26, 2025
日本語訳:
$btcは下降トレンド後の統合パターンを示しており、サポートは 86,000 付近、レジスタンスは 90,000 付近です。rsi は 40 でわずかに弱気ですが、macd は強気のクロスオーバーの可能性を示しています。ボリンジャー バンドはボラティリティの低下を示しており、ブレイクアウトの可能性を示唆しています。チーフ、これらの指標により、私は中立的な見通しとわずかに強気のバイアスを見ています。
※為替レートは2025年02月26日時点での1ドル=150円で計算
引用ソース:Bitget Research
