ChatGPTを使って作成したミームコイン$TURBOが時価総額50億円を超える

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画像出典・記事参考:nft now

2023年5月3日、ChatGPTを使って作成したミームコイン「$TURBO」が時価総額50億円を突破する快挙を達成しました。

2023年5月6日現在、時価総額は既に100億円を超え、海外取引所MEXC、Bybit、Bitgetにも上場しています。

ミームコインとは?

インターネット上で人気のキャラクターをモチーフにしたジョーク性のある仮想通貨のこと。

2023年4月14日に発売されたミームコイン「PEPE」の価格が1か月で48倍に急上昇し、仮想通貨市場で注目を集めています。

開発者はNFTアーティストのRhettMankind氏。驚くことに、彼はプログラムの知識がまったくない状態で$TURBOを開発したのです。

プログラミング未経験者がChatGPTを使って仮想通貨を作成し、時価総額が50億円を超えたことは、おそらく世界初の出来事でしょう。

Mankind氏がどのような方法で$TURBOを作り上げたのか、そのストーリーを紹介します。

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目次

初めはただの冗談のつもりだった

Mankind氏はこれまでNFTコレクション「Generations」を販売していましたが、NFT市場が停滞し、売り上げが低迷していました。

出典:Foundation Mankind氏が販売するNFTコレクション「Generations」

Mankind氏は、その当時の状況について次のように語っています。

「私はNFTアートに数年間携わってきましたが、今年のNFT市場は20か月ぶりの低水準になり、作品を売るには厳しい状況でした」

引用:nft now

そこでMankind氏は、チャットGPTを使って何かおもしろいことができないかと考えました。

最初に、彼はチャットGPTに以下のように指示しました。

あなたはMemeCoinGPT、現在のすべてのミームコインを超えることができる仮想通貨の天才Alです。私はファンの助けを借りて、あなたの提案を実行します。予算69ドルで最も成功した新しいミームコインに変えることがあなたの目標です。違法なことは何もせず、CoinGeckoでトップ300ランキングを達成します。

引用:https://twitter.com/rhett/status/1650265724198465538

CoinGeckoとは?

世界最大規模の仮想通貨データ収集サービス。世界700か所以上の取引所と1万種類以上の仮想通貨動向をランキング形式で追跡している。

ランキングのトップ200から300には、日本でも取り扱いのある$LSKや、NFTゲームリーダーAxie Infinityの独自通貨$SLPが並んでおり、大変な挑戦であることがわかります。

まず、ChatGPTはコインの具体的なコンセプトを指示しました。コインの名前、魅力的なバックストーリー、ロゴなどです。

さらに、Mankind氏はChatGPTに名前の作成や他のアイデアを提案するよう依頼しました。

Mankind氏は、ChatGPTが提案した10種類の名前の中からHypeHound、AstroCorgi、FomoFeline、TurboToadの4つを選び、Twitterのフォロワーにどの名前が良いか意見を求めました。

結果的に圧倒的な支持を受け、コインの名称は「TurboToad」に決定

次にMankind氏は、AIイラスト生成サービス「Midjourney」を利用して作成した画像をフォロワーに選んでもらった結果、宇宙服を着た黄色とオレンジのヒキガエルのキャラクターが採用されました。

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立ちはだかるプログラミングの壁

通貨作成フェーズに進む際に問題が起きました。ChatGPTは2021年9月までのミームコイン情報しか持っていなかったのです。

そこでMankind氏は最近流行りのミームコインやトークンの情報を入力したところ、AIは新たな情報を理解し、プロジェクトのコードを書くようアドバイスしました。

しかし、Mankind氏はコードの書き方をまったく知らなかったのです。

「これが最初のつまずきだったかもしれません」とMankind氏は振り返ります。

そこで彼は、ChatGPTにプログラミングの手助けを依頼しました。何時間ものやり取りを重ね、Twitterやコミュニティのサポートも得ながらコードが完成。

$TURBOの開発が始まってからたった2日目に、ホワイトペーパーとスマートコントラクトが完成し、ウェブサイト構築に取り掛かりました。

出典:turbotoad $TURBOの通貨概要
ホワイトペーパーとは?

仮想通貨の基本的な情報が書かれたプロジェクトを知ってもらうためのアピール文書や説明書のこと。

スマートコントラクトとは?

ブロックチェーンのプログラムを利用した、契約を自動で実行してくれる仕組みのこと。

通常、仮想通貨の開発には数か月から数年の期間が必要です。たとえば、Solanaは2017年にホワイトペーパーが発表され、2020年にローンチされるまで3年かかりました。

たった2日で仮想通貨を開発し、しかも非プログラマーが作成したことは驚異的です。

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革新的な試みが著名人に注目される

$TURBOがローンチされると、ChatGPTを使った革新的な試みが著名なNFTコレクターPranksy氏の目にとまり、$TURBOのさらなる拡大につながるシステムが導入されました。

https://twitter.com/pranksy/status/1653121335243972613
Pranksy氏とは?

2017年に600ドル(約8万円)を元手にNFTトレードを始め、9億円まで資産を増やしたNFTコレクター。

NFTコレクションサービス「NFTBOX」の創設者でもある。

新バージョンの$TURBOがリリースされてから、わずか48時間で時価総額が1億円に達したのです。

当初の想定をはるかに超える結果にMankind氏は驚きを、最近投稿された動画で次のように語っています。

$TURBOの開発から多くのことが生まれはじめ、私の想像をはるかに超える独自のプロジェクトが進んでいるため、圧倒されます。私が勢いだけで作ったものが彼らに影響を与えた、というだけで本当にすばらしいことです。

引用:nft now

$TURBOの話題はSNSで広がり、時価総額は今もなお上昇中。

今後、DogeCoinやSHIBのようにミームコインの代表格になることが期待されています。

Mankind氏の試みは、ChatGPTの新たな可能性を切り開いたものです。

プログラミングスキルを持っていなくても、仮想通貨発行という複雑なプロジェクトを成功させたことは、今後の起業家や技術者に大きな影響を与えるでしょう。

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この記事を書いた人

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