【仮想通貨・NFTを守る】Revoke(リボーク)のやり方を初心者にもわかりやすく解説

出典:Revoke.cash

2024年に入り、仮想通貨業界では無料で通貨が貰えるエアドロップブームが巻き起こっています。

ブームに便乗した詐欺が増加しており、安全対策のために「Revoke(リボーク)」が必要だと聞いた方もいるでしょう。

しかし、

  • そもそもRevokeがどのような意味なのか知らない
  • 具体的なやり方を知りたい
  • 注意点や事前の対策方法を知りたい

などの悩みをもつ方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、RevokeはNFTや仮想通貨の送付許可を取り消すこと。悪質なサイトにウォレットを連携してしまった際に行います。

今回は初心者でもわかりやすいように、Revokeの概要や使い方、注意点などを解説します。

画像つきで詳しく解説しているので、大切な資産を守るためにもぜひ最後までご覧ください。

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目次

Revoke(リボーク)とは?概要を解説

Revoke
出典:Chrome Store

Revokeの主な概要は以下の通り。

  • Revoke=NFT・仮想通貨の送付承認を取り消すこと
  • 主要なブロックチェーンであれば対応している
  • 定期的に実施することで安全性が高められる
  • Revokeサイトやエクスプローラーを利用する

順番に解説します。

Revoke=NFT・仮想通貨の送付承認を取り消すこと

Revokeとは、NFTや仮想通貨の送付承認を取り消すことを意味します。

仮想通貨ウォレットをブロックチェーンアプリにつないだことがある方なら、接続時に「Approve(承認)」という操作をしたことがあるでしょう。

Approveすると、サイト側からは仮想通貨やNFTを自由に送付できるようになります。また、一度ApproveするとRevokeしない限りウォレットは連携されたまま。

万が一、連携したサイトがハッキングされると、ウォレットが操作され資産を抜き取られてしまいます

RevokeすればApproveは取り消されるため、サイトがハッキングされたとしてもウォレット内のNFTや仮想通貨を操作できなくなるのです。

Revokeと接続取り消しの違い

ブロックチェーンを使ったサイトでは、ウォレットの接続を解除できます。しかしRevokeとは違い、完全に連携が解除されたことにはなりません

一度Approve(承認)したサイトでは、コントラクト(ブロックチェーンの処理)が継続しているため、ウォレットの連携を解除した後でも通貨やNFTを操作できてしまいます。

接続を解除しただけではApproveを取り消したことにならないため、ハッキング予防にはならないため注意が必要です。

ウォレットの接続・署名とApprove(承認)の違い

初めてウォレットを連携する際には、2段階の接続作業が必要です。まずウォレットをサイトに接続し、署名します。

この段階ではまだウォレットはサイトと連携されておらず、サイト側はウォレット内の資産を送付できません

接続と署名が完了すると、次にサイト側が使用できる通貨の上限数を設定し、Approve(承認)します。

これでサイトとウォレット間で自由にNFTや仮想通貨を移動できるようになるのです。

主要なブロックチェーンであれば対応している

Revokeはよほどマイナーなブロックチェーン以外はほぼ対応しています

対応している主なチェーンは以下の通り。

  • イーサリアム
  • BNB
  • Polygon
  • Optimism
  • Avalanche

Revoke専用サイトRevoke.cashは70種類以上のブロックチェーンに対応しています。Revokeしたいブロックチェーンが対応しているか確認してみると良いでしょう。

Revoke.cashにウォレットを接続して、画面右上のブロックチェーンマークをクリックすれば対応するネットワークが表示されますよ。

Revokeネットワーク画面

定期的に実施することで安全性が高められる

Revokeは定期的に実施することで、ウォレットの安全性を高められます

サイトがハッキングされるとSNSなどで情報が流れますが、常にSNSをチェックできないため、見逃してしまうことも。

しかし、ハッキングされたサイトのApproveをそのままにしておくと、知らないうちに資産を盗まれてしまいます

月に1回はRevokeするように習慣をつけると良いでしょう。

Revokeサイトやエクスプローラーを利用する

Revokeを実施する際はRevoke.cashなどの専用サイトや、Etherscanなどのブロックチェーンエクスプローラーを使用します。

ブロックチェーンエクスプローラーとは?

ブロックチェーンの情報を調べられるツール。ウォレットアドレスを入力すれば送金・スワップなどの記録を検索できる。

どちらを使用しても機能面における違いはないため、使いやすい方を利用すると良いでしょう。

はじめてRevokeする際は、日本語に対応しているRevoke.cashがおすすめですよ。

Revoke.cashの使い方を画像つきで解説

許可をリボーク(取消)する方法
出典:Revoke.cash

まずはRevoke専用のサイトRevoke.cashの使い方を解説します。

手順は以下の通り。

  1. Revoke.cashにアクセス・ウォレットを接続
  2. コントラクト一覧を確認
  3. Revokeするコントラクトを選択
STEP

Revoke.cashにアクセス・ウォレットを接続

まずはRevoke.cashにアクセスして、画面右上の「ウォレットを接続する」をクリックしてウォレットを接続しましょう。

ウォレット接続画面

ウォレット選択画面が表示されるので使用しているウォレットを選択します。

ウォレット選択画面
STEP

コントラクト一覧を確認

ウォレットを接続すると、承認したサイト一覧と通貨が表示されます。

承認サイト一覧

ネットワークを変更したい場合は、画面右上のネットワーク選択メニューから切り替えましょう。

ウォレットのネットワークを切り替えたら、Revoke.cashでも同じネットワークを選択しましょう。

ネットワーク選択画面
STEP

Revokeするコントラクトを選択

Revokeする通貨が決まったら、通貨欄の右にある「取り消す」をクリックしましょう。

取り消しの画面

ウォレットが起動して、Revokeに必要なガス代が表示されます。問題なければ「確認」をクリックすればRevokeは完了です。

【Etherscan】エクスプローラーを使ったRevokeのやり方を解説

出典:Etherscan

Revokeはウォレットの送付履歴などを確認できるエクスプローラーサイトでも実施可能です。

今回はイーサリアムチェーンのRevokeが可能なEtherscanを使って解説します。

手順は以下の通り。

  1. エクスプローラーにアクセス
  2. Token Approvalsページにアクセス
  3. Revokeするコントラクトを選択

イーサリアム以外のネットワークをRevokeしたい場合は、「(ネットワーク名)+ scan」と検索すると、対応するネットワークのエクスプローラーサイトが表示されますよ。

STEP

エクスプローラーにアクセス

まずはEtherscanの公式サイトにアクセスしましょう。

Etherscanにアクセスする際は、偽サイトに注意が必要です。

Googleで検索して表示された偽のエクスプローラーサイトにウォレットを連携して、資産を盗まれた事例も存在します。

偽サイトは不自然なアドレスの場合があるため、まずは目視で正しいURLか確認すると良いでしょう。

STEP

Token Approvalsページにアクセス

次に、画面右上の「More」メニューから「Token Approvals」ページにアクセスしましょう。

Token Approvals

下記のような画面が表示されたら、画面中央の「Connect to Web3」ボタンをクリックしてウォレットを接続します。

ウォレット接続画面
STEP

Revokeするコントラクトを選択

Revokeするコントラクトを選択して、画面右側の「Revoke」をクリックしましょう。

Revoke画面

Revokeするコントラクトの詳細ページが表示されるので「Revoke」をクリック。Revokeに必要なガス代が表示されるので「承認」をクリックすればRevokeは完了です。

Revoke承認画面

Revokeについての注意点|事前の対策も重要

注意のイメージ画像

Revokeを実施する際の注意点と、詐欺などを避けるための事前対策を解説します。

  1. Revoke時にはガス代が必要
  2. はじめてApproveする際は内容を確認
  3. 不審なURLはアクセスしない
  4. 新興プロジェクトを使用した後はRevokeしておく

1.Revoke時にはガス代が必要

Revokeの際は、ガス代が必要な点に注意が必要です。承認したサイトで使用した通貨を一度にRevokeできるわけではなく、承認したコントラクトを1つずつRevokeする必要があります

例えば、BNBチェーンのDEX(分散型取引所)PancakeSwapのApproveをRevokeしようとすると、以下の画像のように4つのコントラクトが承認されています。

コントラクト承認画面

上記はスワップやステーキングに使用するなど、用途が異なるため別の処理と扱われるのです。

ステーキングとは?

仮想通貨を預けて報酬を得る仕組みのこと。

万が一PancakeSwapがハッキングされてしまった場合は、上記すべてのコントラクトをRevokeする必要があり、その都度ガス代が必要になります。

2.はじめてApproveする際は内容を確認

はじめて使用するDEXやブロックチェーンアプリとウォレットを連携する際は、Approve画面の内容を確認するようにしましょう。

詐欺サイトの場合、内容が「あなたのウォレットの通貨をすべて移動します。」などと記載されている可能性があります。

内容を読まずに承認すると、ユーザー自身がその行為を許可したことになってしまうのです。

英語だからと安易に承認せず、まずは翻訳して内容を確認した方が良いでしょう。

3.不審なURLはアクセスしない

仮想通貨のエアドロップが活発に実施されている影響で、SNSでは詐欺URLが記載された投稿が増加しています。

悪意をもって投稿しているユーザーもいれば、正しいURLだと勘違いして信頼のあるインフルエンサーが誤って投稿していることもあります。

いつも投稿をみているアカウントだからといって安易にURLにアクセスせずに、プロジェクトの公式アカウントからURLにアクセスしましょう。

Google検索で表示されたサイトが詐欺の可能性も

プロジェクト名を検索した際に、一番上に表示されるサイトが詐欺サイトのこともあります。

Googleではお金を出せばサイトを一時的に上位表示させる広告機能があるため、詐欺サイトが悪用しているのです。

エアドロップなどを狙ってブロックチェーンプロジェクトを探す際は、DefiLlamaなどのDEX情報サイトで公式サイトのリンクを検索すると良いでしょう。

画面上部からサイト名を検索すると「information」の項目にWebsiteのリンクがありますよ。

公式サイトへのリンク画面

4.新興プロジェクトを使用した後はRevokeしておく

新興プロジェクトにウォレットを連携した際は、念のためにRevokeしておいた方が良いでしょう。プロジェクト自体が詐欺の可能性もあるため、ウォレットから資産を盗まれてしまうことも。

また、新興プロジェクトはセキュリティ体制が整っていないことも考えられるため、ハッキングされた際にウォレットを操作される可能性もあります。

新しいプロジェクトを利用して、しばらく使わない場合はRevokeしておきましょう。

5.Revoke.cashのX(Twitter)アカウントをフォロー

Revoke.cashのX(Twitter)公式アカウントでは、DeFiサービスのハッキング情報が発信されています。

使ったことのあるサイトがハッキングされていることがわかれば、すぐにRevokeした方が良いでしょう。

エアドロップなどで新規プロジェクトにウォレットをつないだ際は、その都度Revokeしておくとセキュリティが高まりますよ。

Revokeに関するQ&A

FAQ

Revokeに関するよくある質問と回答を紹介します。

疑問をお持ちの方は参考にしてください。

  • Revokeする際の費用はいくら必要ですか?
  • Revokeする基準はありますか?
  • 仮想通貨が盗まれてしまった後でもRevokeは有効ですか?

Revokeする際の費用(ガス代)はいくら必要ですか?

Revokeする際のガス代は、使用するネットワークによって異なります

主なネットワークのガス代は以下の通り。

  • イーサリアムチェーン:数百円〜数千円
  • Polygonチェーン:数円〜数十円
  • BNBチェーン:数円〜数十円
  • Solanaチェーン:〜1円

特にイーサリアムチェーンのガス代が高く、時間帯によって価格が変動します。日本では昼の12時から夕方18時の間が安い時間帯だとされています。

Revokeする際のガス代を知りたいのであれば、Ethereum Gas Price Chartなどのガス代チェックツールを使用すると良いでしょう。

日本語に対応しており、現在のガス代がいくらかをチャートで判断できます。

Ethereum Gas Price Chart
出典:Ethereum Gas Price Chart

イーサリアムのガス代について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

Revokeする基準はありますか?

Revokeは以下のような基準で実施するとよいでしょう。

  • 知名度の低いサービスを利用した場合
  • 新しくできたサービスを利用した場合
  • 連携したサービスのハッキングが発覚した場合

知名度が低い、または新しくできたブロックチェーンサービスを利用した際は、念のためRevokeしておいた方が良いでしょう。

プロジェクト自体が詐欺であったり、セキュリティの脆弱性を突かれてハッキングされる可能性があるからです。

仮想通貨が盗まれてしまった後でもRevokeは有効ですか?

仮想通貨を盗まれてしまった後にRevokeしても、盗まれた通貨がもどってくることはありません

しかし、その後もウォレットを操作される可能性があるため、Revokeはしておいた方が良いでしょう。

また、「資金を取り戻すから秘密鍵を教えて」などのリプやDMは詐欺なので、相手にしないように注意しましょう。

まとめ

この記事では、Revokeの概要やRevokeサイトの使い方、注意点について解説しました。

最後に重要な点をおさらいしておきましょう。

  • RevokeはウォレットへのApprove(承認)を取り消すこと
  • ウォレットの接続を解除してもRevokeしたことにはならない
  • 悪質なサイトにウォレットを連携すると仮想通貨を盗まれる可能性がある
  • Revokeして承認を取り消せばウォレットを操作できなくなる
  • 悪質なサイトを承認している場合はRevokeサイトで警告マークがつく

Revokeは大切な仮想通貨やNFTを守るために必要です。詐欺サイトにウォレットを承認したままだと、最悪の場合すべての資産を盗まれる可能性も考えられます。

本記事を参考にして、月に1度はRevokeする習慣をつけるようにしましょう。

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この記事を書いた人

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