Pump.funは、2024年1月に登場したソラナチェーン上のサービスで、次々と現れる新しいミームコインをいち早く見つけて売買できるマーケットプレイスです。
しかし、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。
- Pump.funの使い方がわからない
- 初動の見極めや売却タイミングに迷っている
- 詐欺的なコインに騙されたくない
結論からいうと、Pump.funは急騰する可能性のあるミームコインを購入できるチャンスがある一方で、詐欺や暴落(ラグプル)リスクも存在します。
同時に価格変動ルールや参加者の傾向、過去の実績などを確認して、詐欺コインを回避する必要があります。
本記事では、Pump.funの特徴を網羅し、購入方法と注意点、将来性、よくある質問までわかりやすく丁寧に解説します。
ミームコイン初心者やPump.fun利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
Pump.funとは?5つの特徴を紹介

ここでは、Pump.funの特徴を次の5点で整理します。
- ソラナ発のミームコイン系DEX
- 使用トークンはSOL・手数料は1%
- ボンディングカーブで価格変動と売り時が明確
- PumpSwapはAMM型DEX
- PUMPトークンリリース予告で注目増
ソラナ発のミームコイン系DEX
Pump.funはソラナチェーン上に構築されたミームコイン専用の分散型取引所(DEX)です。
2024年1月にローンチされ、わずか1年で600万種類以上のミームコインが発行され、ソラナエコシステムを代表する存在へと成長しました。

匿名で誰でも簡単にミームコインを発行でき、フェアローンチで売買できる点が特徴です。
特別な人だけが先に買える不公平な仕組みではなく、誰もが同じタイミングでコインを売買できる。
盛り上がりや売買タイミングをゲーム感覚で楽しめるのが特徴です。

使用トークンはSOL・手数料は1%
Pump.funで使用する通貨はソラナのネイティブトークンであるSOLのみです。
トークン作成時には約2ドル相当のSOLが初期費用として必要となり、取引ごとに1%の手数料がかかります。
KYC(本人確認)は不要で、ソラナウォレットを連携するだけで、個人情報を入力しなくてもミームコインを取引できるため、自由度の高さが利用者から評価されています。

ボンディングカーブで価格変動と売り時が明確
Pump.funでは、ボンディングカーブと呼ばれる価格曲線により、購入者が増えるほどトークン価格が自動的に上昇します。
初期参加者が得をしやすく、価格上昇の「ピークで売り抜ける」文化が自然と形成されているのです。
ただし、短期で利確して終える発行者も多いため、売り時のタイミングを見極めることが求められます。
適切なタイミングをつかめば、大きな値上がりの恩恵を得るチャンスも広がるでしょう。
人気トークンはRaydiumなど外部DEXへ「卒業」する仕組みもあります。卒業すると、外部DEXでの自由な売買が可能になり、流動性や取引量の増加が期待できるのがメリットです。
PumpSwapはAMM型DEX
PumpSwapは、2025年3月に正式リリースされたPump.funエコシステム内の自動マーケットメイカー型(AMM)DEXです。
注文板を使わずに価格を自動で決める仕組みのDEX。
ユーザー同士が直接注文を出し合うのではなく、UniswapやPancakeSwapのように、流動性プールを通じてスワップ(両替)取引されます。
PumpSwapでは、Pump.funで発行されたミームコイン同士をシンプルな画面操作でスワップできるのが魅力です。
取引スピードが速く手数料も一定で安定しているため、快適な取引が体験できるでしょう。

PUMPトークンリリース予告で注目増
2025年7月12日にPUMPトークンがリリースされ、1トークン$0.004で1250億トークンが12分で完売しました。
the $PUMP public sale has now ended.
— Pump.fun (@pumpdotfun) July 12, 2025
we are delighted to reveal that the $PUMP public sale was able to sell out in only 12 minutes.
we would like to thank our entire community for participating!
the $PUMP tokens will now enter the distribution phase 👇🏻 pic.twitter.com/uqhQwRkL4f
日本語:$PUMP一般販売は終了しました。
$PUM公開販売がわずか 12 分で完売したことをお知らせいたします。
ご参加いただいたコミュニティの皆様に感謝申し上げます。
$PUMPトークンは配布フェーズ👇🏻に入ります。
その後、日本時間の7月15日午後11時26分頃に各取引所での公開取引が開始され、価格は取引開始直後に一時53%上昇し、取引量は5億ドル(約744億円)超を記録したのです。
PUMPトークンは投資家から高い関心を集めているといえるでしょう。
【速報】 $PUMP 上場
— SOU⚡️仮想通貨 / ビットコイン (@SOU_BTC) July 14, 2025
– セール価格0.004ドル→現在0.006ドル pic.twitter.com/CImRcelJcD
Pump.funでミームコインを購入する方法

ここでは、Pump.funを使ってミームコインを購入するための手順を、初心者にもわかりやすく6つのステップに分けて解説します。
- ウォレットの準備
- 国内仮想通貨取引所の開設
- SOLの購入・送金
- Pump.funアプリのダウンロード
- トークンを選んで購入する
- 売却タイミングを見極める
ウォレットの準備
まずは、ソラナチェーンに対応したウォレットを用意しましょう。
直感的でシンプルなUIにより使いやすさで定評のあるPhantomウォレットがおすすめです。
ウォレットを作成したら、リカバリーフレーズを忘れずに保管しましょう。
国内仮想通貨取引所の開設
SOLを購入するには、日本円に対応した国内仮想通貨取引所の口座が必要です。
bitbank、SBI VCトレードなど主要な取引所でSOLが購入可能です。
取引所について詳しくは以下の比較記事をご覧ください。

SOLの購入・送金
口座開設したら、日本円を入金しSOLを購入しましょう。
その後、STEP1で作成したPhantomウォレットへ送金します。
送金時にはネットワークミスに注意し、必ずソラナチェーン(SOL)を選択してください。
誤送信すると資産を失う可能性があります。
Pump.funアプリのダウンロード
Pump.funはスマートフォンアプリに対応しており、iOSとAndroidの両方で利用できます。
App StoreまたはGoogle Playから「Pump.fun」で検索し、公式アプリをダウンロードしましょう。
インストール後は、先ほどのウォレットを接続して準備完了です。

トークンを選んで購入する
アプリを起動したら、画面下のメニューにある虫眼鏡をタップします。
すると「Creation time(作成時間)」や「Market Cap(時価総額)」の項目が表示されます。
表示されたミームコインの一覧から、初動の盛り上がりそうなトークンを探してみましょう。
トークンを選択後、SOLで任意の枚数を購入します。

売却タイミングを見極める
購入後は「Bonding Curve Progress(価格進行度)」を確認しましょう。
トークンがどれだけ買われたかを示す進行度。
数値が高いほど外部DEXへ移行する可能性が高くなります。
- 0%付近:まだほとんど買われていない初期段階
- 50%付近:ある程度の資金が入り、価格も上がり始めている状態
- 100%到達:最大まで買われ、外部DEXへの移行が見込まれる
80〜90%に達した時点で一部利確するのが安全です。
すべてを長期保有するのではなく、少しずつ利確することで暴落のリスクを軽減していきましょう。
Pump.funでトークンを購入する際の注意点

Pump.funは手軽に楽しめる反面、詐欺や暴落などのリスクもあります。
ここでは、トークン購入時に確認しておくべき5つの注意点を紹介します。
- 短期売買と急落を前提に設計された仕組み
- 卒業の有無で成長性を見極める
- ソフトラグを想定して売買する
- 発行者と保有者構成でリスクを判断する
- 急騰の裏にbotがいると疑うべき
短期売買と急落を前提に設計された仕組み
Pump.funは、設計自体が短期的な価格変動と急落を前提とした構造です。
一般的な投資よりは、タイミングと運を競う「ゲーム」に近く、どれだけ慎重に判断しても損失が発生するリスクは常にあります。
わずか数分で時価総額が10倍に急騰するトークンも存在しますが、その後すぐに急落する場合も多いため、勢いだけで参入するのはリスクが高いといえます。
「誰が買っていて、誰が売りそうか」を意識し、チャートの動きだけで判断しない冷静さが大切です。

卒業の有無で成長性を見極める
Pump.funでトークンを選ぶ際には「卒業」が近いかどうかが成長性を判断する重要な指標です。
卒業すると、外部DEXで自由に売買でき、流動性や取引量が増加する可能性があります。他のDeFiと連携することで、流動性提供やレンディングなどで活用の幅が期待できるのも魅力です。
Bonding Curve Progress(ボンディングカーブ進行度)が100%に達し、Raydiumなどの外部DEXに移行できる状態を指す。
この進行度が高くなるほど売買が活発になり、注目度や価格の上昇期待も高まります。
一方で、進行度が低いまま停滞しているトークンは取引が鈍り、注目されないまま放置されて売買が続かず、価格も伸び悩む傾向にあります。
トークンの現状フェーズを見極めるには、Bonding Curve Progressをこまめにチェックし、進行度の動きから市場の関心度や参加者の熱量を読み取るとよいでしょう。

ソフトラグを想定して売買する
Pump.funでは、トークンの急落によってプロジェクトが突然終了する「ソフトラグ」が頻繁に発生します。
発行者や大口保有者がトークンを高値で大量売却した結果、価格が暴落する現象。
プロジェクト自体は残るが、価値はほぼゼロになることも。
完全な詐欺(ラグプル)とは異なりますが、投資家にとっては実質的な損失を招くリスクが非常に高いため、注意が必要です。
発行者が流動性を引き抜いて資金を持ち逃げする詐欺行為。
プロジェクトは完全に終了し、ユーザーは売ることもできず資産を失う。
そのため、事前に兆候を見極め、早めに利確や撤退を判断するのが重要です。
急な値動きに振り回されず、余裕のあるうちに出口戦略を考えておくとよいでしょう。
発行者と保有者構成でリスクを判断する
トークンの信頼性を見極めるうえで、発行者と保有者の動きは非常に重要な指標です。
発行者のウォレットアドレスから過去の履歴を確認できるため、詐欺的なトークンを繰り返し作っているかどうかをチェックしましょう。
また、トークンの保有者分布にも注目が必要です。特定の上位アドレスに保有が集中している場合は、価格操作や急な売り抜けのリスクが高まります。
反対に、分散しすぎている場合にはbotによるばらまきの可能性も。
購入前には、保有者の構成やコメント欄の反応なども参考にし、リスクの兆候を見逃さないようにしましょう。

急騰の裏にbotがいると疑うべき
現在のPump.funでは、自動で売買を繰り返すbot(開発者が仕込んだ自動取引ツール)が多く、人間が反応してから動いても手遅れになる場合がよくあります。
以下のような動きはbotの可能性があるので注意が必要です。
- 取引が秒単位で連続している
- ホルダー数が少ないのに取引量が異常に多い
- チャートが急に跳ね上がり、すぐ落ちる
特に「トークン発行直後の初動」や「進行率が90%以上になったタイミング」はbotによる価格の吊り上げの可能性が高いといえます。
見た目の勢いに流されず、冷静な視点を持つようにしましょう。

Pump.funの将来性

Pump.funは、ソラナ上でミームコイン文化を定着させた中心的なプラットフォームです。
ここでは、将来性に焦点を当てて解説します。
- 日次1万件超のトークン生成が続く高いアクティブ性
- 年間3億ドル超の収益が生む強固なWeb3ビジネス基盤
- ミームローンチ市場の主導権が揺らいでいる
日次1万件超のトークン生成が続く高いアクティブ性
Pump.funは、ソラナ上で日々多くのトークンが発行されるアクティブなプラットフォームです。
最盛期には1日あたり約3.200ドル(約5億円)もの手数料収益を上げた実績があり、ソラナ上の革新的なミームプラットフォームとして高い将来性を示しています。
2025年7月時点で累計1,189万種類のトークンが発行され、直近24時間だけでも12,519トークンが新たにローンチされています。

トレンドの一過性ではなく、日々2〜6万件という安定した生成数が継続されている点は注目に値します。
年間3億ドル超の収益が生む強固なWeb3ビジネス基盤
Pump.funは、ミームを起点としたプロジェクトでありながら、高い収益力を示しています。
DeFiLlamaによると、年間の手数料収入は約6億ドル(約893億円)、年間収益は約3.65億ドル(約540億円)という実績が確認されています。
このような持続可能な収益構造により、Pump.funは一過性のブームにとどまらず、ソラナ上のインフラになりつつあると考えられるでしょう。


ミームローンチ市場の主導権が揺らいでいる
Pump.funの将来性には、一部で懸念の声も上がっています。
ソラナ系のミームコインローンチ市場では、2025年7月に入ってPump.funの勢いが鈍化し、報酬設計や価格調整が可能な「LetsBonk.fun」がシェア約50%を獲得するなど、勢力図に変化が見られます。
(2025年7月時点)


また、ソラナ最大のDEXであるJupiterが提供する「Jupiter Studio」のように、参加や貢献などの新たな価値観を取り入れる動きも注目を集めつつあります。
こうした中でPump.funが先行者優位を維持し続けるには、より多くのユーザーに「参加の意味」を提供する設計思想の進化が求められるでしょう。
Pump.funに関するよくある質問

Pump.funに関する、よくある質問と回答を紹介します。
- Pump.funは安全ですか?
- トークン作成者が突然売り抜けることはありますか?
- トークンを買うときの注意点を教えてください
- Pump.funは日本人も使えますか?
- PUMPトークンが購入できる取引所はどこですか?
- Pump.funの競合にはどんなサービスがありますか?
- Pump.funは安全ですか?
-
Pump.funは、誰でも簡単にミームコインを取引できるプラットフォームであるため、安全性はユーザーの判断に大きく依存します。
特に、匿名でのトークン作成が可能であるため、価格操作や詐欺目的のプロジェクトも少なくありません。
トークンを購入する前には、開発者のSNS活動、X(旧Twitter)での発言、過去の実績などを調べるようにしましょう。
情報が少ない、あるいは不透明な場合は、投資を見送る判断が賢明です。
- トークン作成者が突然売り抜けることはありますか?
-
Pump.funでは「ソフトラグ」と呼ばれる突然の売り抜け行為が発生することがあります。
ソフトラグとは、トークン発行者が大量の保有分を一気に売却し、価格を暴落させる行為です。
Pump.funのボンディングカーブ構造では、買いが入るたびに価格が上昇するため、最初に多く保有した人が売れば、利益を得る一方で市場価格が急落する仕組みになっています。
つまり、Pump.funはこの「売り逃げ」が前提の設計となっており、どのタイミングで売るかがゲーム性の一部として成立しています。
だからこそ、Pump.funを利用する際は「価格が上がったら売り抜ける」前提で、短期戦に臨む姿勢が大切です。
- トークンを買うときの注意点を教えてください
-
初心者は「勝ちにいく」より「負け方をコントロールする」意識を持つのが重要です。
なぜなら、Pump.funは運やスピードが問われる環境で、必ずしも予想通りに価格が動くとは限らないからです。
損しても後悔しない金額で参加し、あらかじめ「どこで売るか」「何%で逃げるか」を決めておくと、冷静に対応できます。
事前に注目されている発行者や進行率なども確認しましょう。感情より準備が勝敗を分けます。
- Pump.funは日本人も使えますか?
-
Pump.funは日本国内からでも利用できます。特別な制限はなく、ソラナ系のウォレットを接続すれば誰でも利用可能です。
サイトはブラウザ上で動作し、本人確認(KYC)などの手続きも不要なため、初心者でも気軽に始められます。
iOSとAndroidのアプリもあるため気軽に利用できるでしょう。
ただし、利用にあたっては以下のような注意点があります。
- 英語圏のユーザーが中心となるため、リアルタイムの情報収集は主に英語
- 日本円での入出金には為替リスクも伴う
- 利益が出た場合は日本の税法上「雑所得」として申告義務が生じる
Pump.funは自由度が高い反面、自己責任の範囲も非常に広いため、リスクを理解したうえで慎重に利用するようにしましょう。
- PUMPトークンが購入できる取引所はどこですか?
-
PUMPトークンは以下の海外仮想通貨取引所で購入できます。
- Bybit
- Kraken
- Bitget
- MEXC
- KuCoin
- Gate.io
how do I participate in the public sale?
— pump.fun (@pumpdotfun) July 9, 2025
1) complete KYC verification on https://t.co/xmKGNt3otZ or on any of our partner’s non-US platforms:
– https://t.co/mqLb8dGQb2
– https://t.co/TYiAq2eqHj
– https://t.co/90SuUWEqE5
– https://t.co/0B0OJ1gNmP
– https://t.co/YFTJdHkIyk
-… pic.twitter.com/0P3tR786tA - Pump.funの競合にはどんなサービスがありますか?
-
Pump.funの競合としては、LetsBonk.funやJupiter Studioが挙げられます。
いずれもソラナ上でミームコインの取引に参加できるサービスですが、それぞれ特徴が異なります。
- LetsBonk.fun:BONKコミュニティとRaydiumが連携して運営しており、報酬配分や価格設定のルールを自由に調整できる。
- Jupiter Studio:ソラナ最大のDEX「Jupiter」公式のローンチ支援ツール。詐欺対策や流動性ロックなど、公平性と信頼性を重視した高度な設計が可能。
それぞれに個性があるので、気になるサービスがあれば一度チェックしてみるとよいでしょう。
まとめ
本記事では、Pump.funの仕組みや将来性、注意点について解説しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- Pump.funはソラナ上の革新的なミームコイン発行プラットフォーム
- PUMPトークンの成功を背景に、ソラナの代表的プロジェクトへ成長
- 誰でも手軽にトークンを作れる一方で、ソフトラグ構造には注意が必要
- 競合の台頭や規制動向など、将来性を左右する外部要因も存在
- botによる取引環境の変化にも対応した冷静な判断が重要
Pump.funは、Web3時代の新たな参加型経済の一端を担う可能性を秘めたサービスです。
ミームコインを通じて新たな価値創出に関わってみたい方は、リスクも理解したうえで、ぜひ一歩踏み出してみてください。