OpenSea(オープンシー)でNFTが売れない?5つの理由と売るためのコツ

世界最大規模のNFTマーケットプレイス、OpenSea(オープンシー)。

誰でも簡単にNFTを出品できる反面、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょか。

  • OpenSeaでNFTを出品したけど、なかなか売れない
  • どうやったら売れる作品になるのか教えて欲しい
  • 売れているコレクションとの違いを知りたい

そこでこの記事では、OpenSeaでNFTが売れない5つの理由と、売れる作品にするためのコツを紹介します。

売れている人気コレクションもまとめたので、NFT販売の参考にしてください。

目次

OpenSeaでNFTが売れない5つの理由

OpenSeaでNFTが売れない理由としては、次のようなことが考えられます。

  • 市場が飽和している
  • コレクションの認知度が低い
  • 価格が高い
  • 価値が伝わっていない
  • コンセプトが統一されていない

自身のコレクションに当てはまる部分がないか、一緒に確認していきましょう。

市場が飽和している

NFT市場は急速に拡大しており、多くの作品が生み出されています。

ただ一般的な認知度はまだ低く、需要と供給のバランスが取れていない可能性もあります。

NFT市場自体が供給過多となっている今、その中で戦うには、ニッチなジャンルやニーズを見つける必要がありそうです。

コレクションの認知度が低い

OpenSeaのNFT出品数は8,000万点以上といわれています。

魅力的なコレクションであっても、認知されていなければ買い手がつかないことも。

そのため、SNSなどを活用して自分のコレクションを宣伝するなど、存在を知ってもらう活動が必要です。

価格が高い

NFTアートの中には、数万円以上で取引される作品があります。

しかし、自分の作品が同じ価格帯で売れるとはかぎりません。

価格に見合った価値が備わっていない場合、購入を見送られることも。

他の作品と比較して、適切な価格設定になっているか見直してみましょう。

価値が伝わっていない

もしかすると、あなたが出品したNFTの価値がユーザーに伝わっていないかもしれません。

NFTの世界では美しい作品=売れるとは限りません。

あなたのNFTを手にするメリットがユーザーに伝われば、購入の可能性がぐんと上がるでしょう。

コンセプトが統一されていない

NFTが売れにくい理由のひとつに、コンセプトが統一されていないことが上げられます。

なぜなら一貫性がないと、どんなコレクションなのかがわからなくなってしまい、購入意欲をそがれるからです。

もし異なるジャンルのNFTをまとめて出品しているのであれば、コレクション分けて出品してみましょう。

作品に統一感を出すことでコンセプトが明確化し、作品の魅力が伝わりやすくなりますよ。

OpenSeaでNFTが売れるようになる5つのコツ

OpenSeaで売れているNFTは、以下のポイントを押さえていることが多いです。

  • トレンドの把握など市場調査をする
  • SNSで宣伝する
  • 価格を高くしすぎない
  • 付加価値をつける
  • コンセプトを統一する

売れるコレクションにするために、ひとつずつみていきましょう。

トレンドの把握など市場調査をする

売れる作品にするためには市場調査を行い、トレンドを把握することが重要です。

たとえば、過去に売れたNFTには以下のような特徴があります。

  • ドット絵
  • SNSアイコンにしやすい
  • 希少性がある
  • 付加価値がついている

ただ、NFT市場は急速に変化しており、需要があるものとないものが存在します。

最新のトレンドを把握し、市場調査を行うことが自身の作品のヒントになるでしょう。

SNSで宣伝する

SNSを活用した宣伝は、作品をアピールするために非常に効果的です。

多くのNFTコレクションは、自分たちの作品を宣伝するためにSNSアカウントを開設し、積極的に投稿しています。

クリプト忍者Twitterアカウント画像
引用元:Twitter

SNSをうまく活用することで、多くのユーザーに自分の作品をアピールできますよ。

ユーザーとつながりが持てる

日々、SNSではさまざまなクリエイターたちがユーザーと交流をしています。

ユーザーとの交流は作品の改善点や良いところを知る重要な手がかりとなります。

初心者こそ積極的にSNSで発信活動をして、自分の作品を多くの人に知ってもらいましょう。

価格を高くしすぎない

認知度が低いうちは、価格を抑えて販売しましょう。

なぜなら、購入のメリットが伝わっていないのに価格が高すぎると、購入を見送られる可能性があるためです。

三菱UFJフィナンシャル・グループの調査によると、約6割の人が1万円以下でNFTを購入しているそうです。

NFT購入金額グラフ画像
引用元:NFTの利用状況に関するアンケート結果

最初は数百円など初心者でも手が届きやすい価格から始め、徐々に価格を上げていきましょう。

Free mint(フリーミント)を試してみるものあり

フリーミントとは、NFTを無料(手数料である「ガス代」のみ必要)で新たに発行することです。

フリーミントを行うメリット
  • 作品やブランドの注目や認知度が向上する
  • 多くの人に作品を届けられる
  • 作品に興味を持ってもらえ、ファンの獲得に繋がる可能性がある

実際、フリーミントをきっかけにNFTを入手できたという声があります。

高額なNFTを購入できないユーザーでも手軽に入手できるため、より多くの人々に作品を楽しんでもらえるきっかけになりますよ。

フリーミント=成功するとは限らない

残念ながら、無料提供しても必ず成功するとは限りません。

コレクションの価値を感じてもらえない場合は本末転倒です。

フリーミントによって期待できる効果を予想し、その上で判断することが大切です。

付加価値をつける

NFTを売るためには、作品に付加価値を付けることも重要。

たとえば、Azuki(アズキ)というコレクションは良い例です。

Azuki画像
引用元:OpenSea

Azukiの保有者は「THE Garden」というコミュニティの参加権が得られます。

コレクション保有者のみ得られる特典をつけることで、ブランディングや他のコレクションとの差別化を図れますよ。

コンセプトを統一する

コンセプトの統一は、作品のブランド力や価値を高める効果があります。

というのも、コンセプトがバラバラだと、どのようなコレクションかわからなくなってしまうからです。

実際、売れているコレクションは色合いやデザイン、テーマなどを統一しているケースが多いです。

コンセプト統一参考画像
引用元:OpenSea

世界観の統一はコレクションへの関心や愛着を高め、集めたいという欲求の促進にも繋がります。

PFP用のNFTを作成してみる

「PFP」とは、SNSのプロフィールアイコンに使うために作られたNFTです。

TwitterやInstagramがNFT対応アイコンを実装するなど、NFTをプロフィール画像に設定する人が急増しています。

PFP用のNFTは実用性が高く人気があるため、ひとつの選択肢として考えてもいいでしょう。

今後はメタバースゲームが注目との声も

Bored Ape Yacht Club(BAYC)を運営するYuga LabsのCEOが変わることで、メタバースゲームにトレンドが移るのではといわれています。

「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などのNFT(非代替性トークン)を手掛けるYuga Labsは19日、米大手ゲーム企業Activision Blizzard(アクティビジョン・ブリザード)のトップ、ダニエル・アレグレ氏を新しい最高経営責任者(CEO)に任命したことを発表した。

引用元:COINPOST

アレグレ氏はブロックチェーンゲームやメタバース開発、コミュニティ作りに長けているため、メタバースゲームのトレンドに影響を与えるのでは、と言われています。

Web3.0業界はトレンドが早いので、つねに最新情報をキャッチアップしていきましょう。

【参考にしたい】売れているNFTコレクション3選

OpenSeaで人気のコレクションを3つまとめました。

  • CryptoPunks
  • Bored Ape Yacht Club(BAYC)
  • CryptoNinja Partners(CNP)

ぜひ、ご自身のNFT運営の参考にしてみてください。

CryptoPunks

CryptoPunks画像
引用元:OpenSea

CryptoPunksは、2017年に開発された最初期のNFTコレクションのひとつ。

総発行数1万点で、8ビットスタイルのピクセルアートで構成されています。

当初は無料でリリースされましたが、現在は一点27億円で取引されるなど大きな話題になっています。

他のNFTコレクションに影響を与え、NFT市場の爆発的な成長を支える原動力のひとつといえるでしょう。

Bored Ape Yacht Club(BAYC)

BAYC画像
引用元:OpenSea

Bored Ape Yacht Club(BAYC)は、2021年にリリースされた猿の顔をモチーフにしたNFTコレクション。

多くの有名人や海外セレブが保有しており、世界で最も人気が高いNFTのひとつです。

BAYCを購入した著名人
  • マドンナ(歌手・女優)
  • エミネム(ヒップホップMC・ラッパー)
  • ジャスティン・ビーバー(ミュージシャン・俳優)
  • ステフィン・カリー(NBAプレイヤー)
  • 関口メンディー (GENERATIONS、EXILE)
  • 松浦勝人 (エイベックス会長)

2023年4月現在、フロア価格は63.3ETH(約1,500万円)になっており、投資としても魅力的なコレクションです。

BAYC所有者は特典がある

BAYCの所有者は、特典を受けられることでも有名です。

たとえば、BAYCを含む人気NFTコレクション保有者の一部に、空港ラウンジ利用権の付与を試験的に始めるそうです。

こういった特典を受けられることも、ブランディングにつながっているといえます。

CryptoNinja Partners(CNP)

CNP画像
引用元:OpenSea

CryptoNinja Partners(CNP)は日本発のNFTの中で、イーサリアムチェーンで最も売買されているコレクションです。

CNPの2次流通での売買取引数が2万件を突破し、日本発のイーサリアムチェーンでのNFTとして最多の取引数を達成したことをお知らせします。

引用元:PR TIMES

またスマホアプリやふるさと納税の返礼品など、多様な事業を展開しています。

福井県坂井市・松川レピヤン・CryptoNinja Partners・あるやうむが、コラボ返礼品企画第3弾「坂井市ふるさとCNP2022」を12月9日に提供開始

引用元:PR TIMES

日本発のNFTで、とくに勢いがあるコレクションのひとつです。

CNP保有者にはお得な特典も

CNPには保有者のみが利用できるアプリやNFTの優先購入枠など、多数の特典があります。

たとえば「CNP OWNERS」というサービスでは、CNPのオーナーが国内外の店舗やオンラインショップをお得に利用可能。

また、コミュニティ内では活発な交流が行われており、様々な企画が日々立ち上がっています。

今後の成長に期待が高まっていることも、人気の理由といえるでしょう。

OpenSeaでNFTを販売するときのQ&A

OpenSeaでNFTを販売するときの疑問と回答を紹介します。

  • OpenSeaで売れるものは?
  • OpenSeaでNFTが売れたらどうなる?
  • OpenSeaでNFTが売れた際、するべきことは?
  • OpenSeaのオークションで売れなかった場合どうなる?
  • Polygon(ポリゴン)チェーンで出品すると売れない?

気になる項目をチェックしていきましょう。

OpenSeaで売れるものは?

OpenSeaではデジタルアートをはじめ、さまざまなものが販売できます。

  • デジタルアート・イラスト
  • 写真
  • 動画
  • 音楽
  • ゲームアイテム
  • メタバースの土地

どんなNFTが売られているか、ぜひOpenSeaでチェックしてみてください。

OpenSeaでNFTが売れたらどうなる?

OpenSeaのアカウントダッシュボードでNFTが売れたか、保留中の取引があるかどうかを確認できます。

ウォレットを接続したら、自身のアイコンにカーソルを合わせ「Profile」を選択。

「Activity」を選択すると、取引履歴が確認できます。

OpenSea取引確認画面画像
通知の設定方法

OpenSeaにメールアドレスを登録しておくとNFTが売れた際、通知を受け取れます。

まず、自身のアイコンにカーソルを合わせて「Setting」をクリック。

OpenSeaメルアド設定画像1

「Email Address」にメールアドレスを入力し、画面下の「Save」をクリックすれば設定完了です。

OpenSeaメルアド登録画像2

OpenSeaでNFTが売れた際、するべきことは?

NFTが売れたら、なぜ売れたのか分析しましょう。

以下のような分析をすることで、今後の作品制作や販売戦略に役立てられます。

  • 購入者の特徴:どのような人が購入したのか、年齢層や性別、国籍、職業など
  • 購入のきっかけ:なぜ購入したのか、注目した理由
  • 売れた時期と価格:いつ、いくらで売れたか
  • プロモーションの効果:販売前に行ったプロモーションの効果

これらの分析を行い、改善点を見つけ、継続して売れる作品にしていきましょう。

売れたことをSNSで報告しよう

SNSでの報告は、興味を持ってくれる人を増やすきっかけにつながります。

また、購入者がSNSを持っている場合、感謝の気持ちを直接伝えましょう。

購入者とコミュニケーションを深めることで、リピーターになってくれるかもしれませんよ。

OpenSeaのオークションで売れなかった場合どうなる?

OpenSeaのオークションはキャンセル方法などによって、ガス代が変わってきます。

  • 出品時間が過ぎて売れなかった場合:ガス代はかからない
  • 販売をキャンセル:ガス代がかかる
  • オークションに再出品:ガス代はかからない

ちなみに、まったく別のNFTを出品する場合はガス代が必要になるので気をつけましょう。

Polygon(ポリゴン)チェーンで出品すると売れない?

結論からいうと、ポリゴンで出品してもNFTは売れます。

ポリゴンでも売れる理由
  • 購入者側に手数料がかからない
  • 低価格の作品が多い
  • 処理速度が速い

ETHで売れなかったNFTが、ポリゴンで出品し直したら売れた例もあるようです。

宣伝やマーケティングによっては、ポリゴンでも売れる可能性は十分あるといえます。

ただし、ポリゴンがマイナスになることも

ポリゴンでもNFTは売れるとはいえ、力を入れて運営していないように感じるユーザーもいるようです。

実際、海外で人気のあるコレクションの多くはETHで出品されています。

最初はポリゴンで認知度を高め、その後ETHへ移行をひとつの選択肢に考えておきましょう。

まとめ

この記事では、OpenSeaでNFTが売れない5つの理由と、売れる作品にするなるためのコツを紹介しました。

最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 市場調査を行い、トレンドを把握しよう
  • SNSなどで宣伝活動し、認知度を上げよう
  • 他のコレクションと比較して、高額でないか見直そう
  • コンセプトを統一して、わかりやすいコレクションにしよう
  • 付加価値をつけ、購入者にとって魅力的な作品にしよう

まずは売れているコレクションを分析し、自分の作品に反映させましょう。

NFTアートはまだ新しい市場なので、長期的な視点で考え、継続して売れる作品にしてみてください。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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