出典:NOT A HOTEL
NOT A HOTEL NFTは、保有することで毎年ランダムな宿泊施設への宿泊権が貰えるNFTコレクション。
NFTに興味がある方なら、聞いたことがあるかもしれません。
しかし、
- NOT A HOTEL NFTがどのような仕組みなのか知りたい
- 購入方法が知りたい
- 将来性があるのか知りたい
などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。結論から言うと、NOT A HOTEL NFTは国内のNFTマーケットプレイスに出品されているため、簡単に購入可能。
これまでのNFTの主流であった観賞用のアートとしてではなく、保有者のユーティリティ(特典)要素がメインとなる新しいNFTの活用方法として注目を集めています。
本記事では、NOT A HOTEL NFTの特徴や購入方法、将来性について解説します。
2023年11月に発表された最新のIEO情報についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
NOT A HOTELとは?3つの特徴を解説
NOT A HOTELの特徴は以下の通り。
- ホテルや住宅の宿泊権を購入できるサービス
- 発行元はNOT A HOTEL株式会社
- IEOを実施し独自通貨NACを発行予定
順番に解説します。
1.ホテルや住宅の宿泊権を購入できるサービス
NOT A HOTELは、NFTを購入すればホテルや別荘の宿泊権を得られるコレクション。以下2つのNFTで構成されています。
- MEMBERSHIP
- THE KEY
MENBERSHIP NFTを購入すれば、年に1回ランダムな日程で全国のNOT A HOTELや別荘の宿泊権が発行されます。
宿泊先もランダムに決定されるため、毎年新しい宿泊先にと泊まれる楽しさが魅力。
一度NFTを購入すれば47回宿泊権が発行されるため、47年間利用できることになります。
MENBERSHIPプランは3種類
NOT A HOTELのメンバーシッププランは、宿泊日数に応じて以下の3種類が存在します。
3泊できるMEMBERSHIP Xの価格は580万円と非常に高価ですが、1泊あたりの価格はMEMBERSHIP Sと大きく変わりません。
また、MEMBERSHIP X保有者限定の施設が利用できる特典も存在します。
毎年3連泊以上の旅行をする方であればむしろお得になる可能性もあるため、購入を検討してみると良いでしょう。
2.発行元はNOT A HOTEL株式会社
NOT A HOTEL NFTの発行元は、NOT A HOTEL株式会社。
2020年に設立された比較的新しいベンチャー企業です。
「世界中にあなたの家を」をコンセプトに掲げており、普段利用しない別荘や、長期間不在となる家の宿泊権をNFTとして販売する事業を行っています。
代表取締役の濵渦伸次(はまうずしんじ)氏は、過去に創業した会社をZOZOグループに売却。売却後はZOZO創業者の前澤友作氏と共に、ZOZOグループの成長に寄与した経歴を持ちます。
創業から1年で総合売上金額100億円を達成。現在も成長を続けており、不動産業界などから注目を集めています。
3.IEOを実施し独自通貨NACを発行予定
2023年11月、NOT A HOTELはIEOを実施し、仮想通貨NACを発行すると発表しました。
仮想通貨を使った資金調達手段。
IEOでは約10億円の資金調達を予定しており、NOT A HOTELの新しい施設の建築に充てられます。
購入したNACはNOT A HOTELに預けることで、宿泊権が得られる仕組みです。
宿泊できる施設のグレードや日数は預けたNACの数量によって異なります。
NOT A HOTEL NFTで宿泊できる施設の所在地
2023年12月現在、NOT A HOTEL NFTで利用できる宿泊施設の所在地は以下の通り。
- 宮崎県・青島(5拠点)
- 栃木県・那須(2拠点)
- 福岡県(8拠点)
また、石垣島や群馬県・みなかみ町、北軽井沢にも拠点を建設中です。
宿泊できる施設一覧は以下のページから確認できます。
NOT A HOTEL NFTの購入方法・使い方を解説
NOT A HOTEL NFTの購入方法と使い方を解説します。
手順は以下の通り。
- Coincheckの口座開設
- 仮想通貨ウォレットMetaMaskを準備
- Coincheck NFTでNOT A HOTEL NFTを購入
順番に見ていきましょう。
Coincheckの口座開設
NOT A HOTEL NFTは、Coincheckが運営するNFTマーケットプレイスCoincheck NFTで購入できます。
利用するには口座を開設する必要があるため、事前に登録しておきましょう。
Coincheck公式サイトにアクセスして「口座開設」をクリックすると登録ページが表示されます。
メールアドレス登録が完了したら、本人確認書類を提出しましょう。
審査が完了すれば取引可能となります。
NOT A HOTEL NFTはイーサリアム(ETH)を使用して購入します。取引ができるようになったら必要な金額分を購入しておきましょう。
Coincheckメニューの販売所から「ETH」を選択し、購入金額を入力して手続きを済ませれば購入完了です。
仮想通貨ウォレットMetaMaskを準備
NOT A HOTEL NFTを利用するには、仮想通貨やNFTアイテムを保管するウォレットが必要です。
はじめてウォレットを作るなら、日本語に対応していて使いやすいMetaMaskがおすすめ。
MetaMaskはGoogle Chromeの拡張機能としてインストールできて便利です。
MetaMaskの使い方を詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
Coincheck NFTでNOT A HOTEL NFTを購入
Coincheckにログインしたら、メニューからCoincheck NFTページにアクセスしましょう。
NFT一覧からNOT A HOTEL NFTを選択すればコレクションページが表示されます。
購入したいNFTを選択し、購入手続きを済ませましょう。
NOT A HOTELの用語・使い方
ここからは、NOT A HOTEL NFTを使用する際の用語や使い方について解説します。
- Reveal(リビール)|宿泊日が決定
- Air drop(エアドロップ)|宿泊権の送付
- THE KEY(ザ・キー)|宿泊権
Reveal(リビール)|宿泊日が決定
Reveal(リビール)とは、NOT A HOTEL NFTのMEMBERSHIP NFTに宿泊日が発行されることを指します。
購入時のMEMBERSHIP NFTは無地ですが、Revealされると宿泊日が刻印されます。
MEMBERSHIP NFTを購入したら保有者専用ページにアクセスし、手動で発行可能です。また、購入から30日が経過すると自動的にRevealが行われます。
公式サイトとCoincheck NFTで購入しても同じです。
この時点ではまだ宿泊地がどこになるかは決まっていません。
Air drop(エアドロップ)|宿泊権の送付
Air drop(エアドロップ)とは、Revealで宿泊日が発行された後に、宿泊権であるTHE KEYが仮想通貨ウォレットに配布されることを意味します。
エアドロップの実施日は、チェックアウトする日付からどれだけ日数が離れているかで変わります。
正確にはチェックアウトする日からの日数ですが、Revealで刻印された日付でイメージするとわかりやすいですよ。
- 90日以上:90日前
- 60日以上90日未満:Reveal後すぐ
- 60日未満:翌年のチェックアウト日の90日前
つまり、宿泊日が刻印されているMEMBERSHIP NFTを購入する際、購入日よりも日付が60日未満の場合は翌年にしか宿泊できません。
翌年に新しくRevealされてからしか宿泊できないので注意しましょう。
THE KEY(ザ・キー)|宿泊権NFT
THE KEY(ザ・キー)はホテルや別荘への宿泊権となるNFT。THE KEYが配布されてからようやく宿泊施設が決定する仕組みです。
Air dropが実施されると、公式サイトに連携した仮想通貨ウォレットに付与されます。
Coincheck NFTでMEMBERSHIP NFTを購入した場合はウォレットではなく、Coincheck内に発行されます。
自身でMetaMaskに出庫し、公式サイトで予約手続きをする必要があるため注意しましょう。
チェックイン2日前の12:00から転売が不可能になり、宿泊後はバーン(燃焼)されて無くなります。
NFTを二度と使用できないように消去すること。
NFTを転売してみよう
来年移行宿泊する予定が無かったり、THE KEYのAir dropで明らかになった宿泊日が気に入らなかった際は、NFTマーケットプレイスに出品しましょう。
2023年12月時点で、MENBERSHIP S(1泊プラン)は最低7.81ETH(約250万円)で購入可能です。
ETHの価格が高騰していることもあり、リリース価格の185万円よりも割高になっています。
THE KEYはOpenSeaで購入可能。2023年時点では0.138ETH(約45,000円)から出品されています。
NOT A HOTEL NFTの将来性についてのポイント
NOT A HOTEL NFTの将来性に関するポイントは以下の通り。
- 累計約50億円の資金調達に成功
- 物件は今後も増加する予定
- 仮想通貨NACが価格高騰する可能性
1.累計約50億円の資金調達に成功
NOT A HOTELは、累計約50億円の資金調達に成功。特に金融業界や不動産業界から注目を集めており、将来性が期待されています。
2023年2月に実施されたシリーズAラウンドでは、28.5億円の調達に成功。以下の大手企業から出資を受けました。
- SMBCベンチャーキャピタル株式会社
- ニッセイ・キャピタル株式会社
- KDDI Open Innovation Fund 3号
- GMO VenturePartners 株式会社
- 株式会社マーキュリアインベストメント
- みずほキャピタル株式会社
(参照:PR TIMES)
シリーズAラウンドとは、スタートアップ企業が事業を正式に始めた後に実施される資金調達のこと。
シリーズAラウンドの平均調達額は数億円と言われているため、NOT A HOTELは比較的高い資金を獲得できていると言えるでしょう。
資金調達額の大きさは期待度の表れのため、将来性があると言えます。
2.物件は今後も増加する予定
2023年12月現在、NOT A HOTELが運営するNOT A HOTELや別荘は全国に15箇所存在。2025年までに50箇所まで増加を予定しています。
宿泊先のバリエーションが増加するため、NOT A HOTEL NFT保有者にとってメリットとなるでしょう。
新たな拠点は、購入者から費用が集まってから建築する仕組み。建築しても結局売れずに負債を抱えるリスクがないため、長期的な事業継続が可能です。
3.仮想通貨NACが価格高騰する可能性
2024年にIEO予定の、仮想通貨NACの価格が高騰する可能性があります。
日本では過去に4回IEOが実施されており、いずれも販売価格より価格が上昇しています。以下の表は過去に実施されたIEOの販売価格と最高価格です。
IEO銘柄 | 販売価格 | 最高価格/IEO価格と比較 |
---|---|---|
PLT(パレットトークン) | 2.2円 | 63.54円/約29倍 |
FCR(FCRコイン) | 2.2円 | 2.639円/約1.2倍 |
FCR(FCRコイン) | 0.41円 | 0.5046円/約1.2倍 |
NIDT(ニッポンアイドルトークン) | 5円 | 約125円/約25倍 |
IEOは国内取引所のGMOコインで実施される予定のため、あらかじめ口座を用意しておく必要があります。
IEOに参加する予定の方は、事前に登録しておきましょう。
NOT A HOTELに関するQ&A
NOT A HOTELに関するよくある質問に回答します。
疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- NOT A HOTELの注意点はありますか?
- NOT A HOTELはいくらで購入できますか?
- 購入に必要な仮想通貨は?
- 宿泊日を選ぶことはできますか?
- THE KEYのみで宿泊できますか?
- NOT A HOTELの注意点はありますか?
-
NOT A HOTELの注意点として、以下のようなものが挙げられます。
- サービス継続が不可能になる可能性がある
- どこのホテルになるかわからない
- 確実に転売できるとはかぎらない
NOT A HOTELが倒産した場合、サービスを継続できなくなる可能性があります。そのような場合、NFTの価値を失ってしまう可能性があります。
また、宿泊地を自身で決定できないため、こだわりのある方には不向きかもしれません。
MEMBERSHIP NFTやTHE KEYはNFTマーケットプレイスに出品できますが、販売希望価格で買い手がつかないことも。
買い手がつかないと価格を下げざるを得なくなるため、損をしてしまう可能性があります。
NOT A HOTEL NFTを購入する前に、上記のリスクを理解した上で慎重に検討しましょう。
- NOT A HOTELはいくらで購入できますか?
-
2023年12月現在、MENBERSHIP S(1泊プラン)はCoincheck NFTで最低7.81ETH(約250万円)から購入可能。
THE KEYはOpenSeaで0.138ETH(約45,000円)から購入できます。
- 購入に必要な仮想通貨は?
-
NOT A HOTEL NFTを購入するためには、仮想通貨イーサ(ETH)が必要。ETHはどの国内取引所でも購入可能です。
NFTはCoincheck NFTか、OpenSeaに出品されています。
- 宿泊日を選ぶことはできますか?
-
宿泊日が発行されていないMEMBERSHIP NFTでは、宿泊日を選択することはできません。
すでに宿泊日が刻印されているものを選ぶか、宿泊地まで決定しているTHE KEYを購入しましょう。
- THE KEYのみで宿泊できますか?
-
THE KEYのみを購入することでホテルや別荘に宿泊可能です。その際は一度きりの宿泊となるため、来年以降の宿泊はできません。
来年以降も宿泊したいのであれば、MEMBERSHIP NFTを購入するか、THE KEYを再度購入しましょう。
まとめ
今回は、NOT A HOTEL NFTについて解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- 毎年ランダムに宿泊地が決まるNFTコレクション
- 宿泊日もランダムに決定し47年間毎年宿泊権(THE KEY)が発行される
- 購入には仮想通貨ETHが必要
- 仮想通貨NACを販売するIEOを予定している
- 今後も宿泊地は増加する予定
NOT A HOTEL NFTは、毎年ランダムにホテルや別荘への宿泊権であるNFT(THE KEY)が発行されます。
発行されたTHE KEYは、NFTマーケットプレイスに販売することも可能。
普段から頻繁に旅行する方であれば、一度購入を検討してみてはいかがでしょうか。