NFTアートが売れない理由5つと売るための10のコツ|実例を交えて徹底解説

  • NFTアートを作ったけれど売れないのはなぜ?
  • 売れるようにするにはどんなコツがあるの?
  • そもそもNFT市場って今どうなの?

これらの疑問を抱える人は多いかもしれません。

現在のNFTアート市場は冬の時代にあると言えます。

2021年から2022年の2年間は、NFTバブル期と称され大いに盛り上がりました。それに比べ、現在は低迷していると言えるでしょう。

しかしそんななかでも一部のNFTは売れています。

では、売れるNFTと売れないNFTの違いはなんでしょうか?

この記事では、NFTアートが売れない理由を分析し、売れるための10のコツを紹介します。

記事を最後まで読んでいただければ、ご自身のNFTの売り上げ向上が狙えるはずです。

目次

NFTアートが売れない理由5つ

NFTアートが売れない場合の原因として考えられるものを5つピックアップしました。

  1. 知名度の問題
  2. コンセプトが不明瞭
  3. マーケティング戦略の失敗
  4. 価格設定が不適切
  5. 付加価値の不足

それぞれ詳しく解説するのでチェックしてみてください。

1.知名度の問題

NFTが売れない理由の1つとして、知名度の不足が挙げられます。

どんなに素敵なNFTを作っても、知られなければ購入されません。

そのため、NFTの存在を広く人々に知ってもらう必要があります。

まずは、作品の知名度向上のために、積極的に情報発信を行いましょう。例えば、TwitterなどのSNSを活用すると効果的です。

以下のツイートでも指摘されているように、作品の品質向上も重要ですが、NFTの認知度を高めることはさらに大切です。

2.コンセプトが不明瞭

次に大きな原因として、コンセプトの不明瞭さが挙げられます。

NFTにおけるコンセプトとは、作品全体を貫く考え方やテーマです。

NFTを販売する際には、明確なコンセプトを持つのが非常に重要です。

たとえば、以下の例はOpenSeaに出品されているyasagure girl (やさぐれガール)というコレクションです。

「やさぐれ」というコンセプトでまとまっていて視覚的な魅力を感じますが、もしはつらつとした雰囲気の女性が混ざっていたら、コレクション全体を迷走させるかもしれません。

やさぐれガールに興味を抱いた人でも、違和感のために購入を躊躇する可能性も。

コンセプトは最初にしっかりと決めて、ブレることなく維持することが良いでしょう。

NFTアート自体のクオリティアップも必要

言わずもがな、作品自体の質も非常に大切です。

宣伝が重要である一方で、高いクオリティを持つ作品はわずかな露出でも人々の心に響き、記憶に残りやすいことも事実です。

以下はイラストレーターWAKAさんのNFTの例です。

WAKAさんの作品は、緻密に描かれた動物の表情が特徴で、一度見たら忘れられない魅力を持っています。

彼のNFTアートは、繊細さとパワフルなエネルギーに満ちています。

NFTアートの認知度を高めるために努力すると同時に、クオリティの向上にも取り組んでいきましょう。

3.マーケティング戦略の失敗

NFTアートが売れない原因の一つとして、マーケティング戦略の失敗が考えられます。

マーケティングは、宣伝戦略とも言えます。

NFTのマーケティングは、作成の段階から始まります。

前述と重複する部分もありますが、以下の要素を考慮しながら戦略を練ってみましょう。

  • NFTのコンセプトの打ち出し
  • 市場調査(トレンドを捉える)
  • 競合分析
  • ターゲット設定
  • NFT販売戦略の立案(営業、宣伝、流通方法)
  • 販売後のサポート

NFTがうまく売れない場合は、上記の要素をノートなどにまとめ、整理した上で、改めて戦略を考えましょう。

また、TwitterのスペースやVoicyなどの音声コンテンツでは、NFTマーケティングに関する企画が多くあります。

マーケティングに迷ったときは、一人で悩むのではなく上記のようなメディアを活用することも有効です。

NFTを販売して成功した実績のある人、NFTマーケティングについて専門性のある人の配信コンテンツは知見にあふれています。

NFTアートを売る上での貴重なヒントとなるでしょう。

4.価格設定が不適切

NFTアートを販売する際に難しいのは価格設定です。

売れないNFTアートは、価格設定が不適切な場合があります。

Tokyo Otaku Mode共同創業者兼COOのpaji@paji_a)さんは、NFTの価格設定について、以下の持論を提唱しています。

NFTコレクションを販売していくときの価格設定どれほど著名人であっても、すごく労力をかけている作品であっても、最初の販売価格はタダ同然(数百円)」くらいに設計したほうが、失敗する可能性が低いといえます。心配しなくても、二次流通があるので、価格はあとから市場が判断して最適化されていきます。

NFTコレクションをどう売っていくべきか #2「価格設定戦略」

NFTがどんなに好きな人であっても、NFTコレクションの最初の1枚を購入するのは勇気がいります。

最初はそのハードルを下げるためにも、安価で買いやすい値段からスタートしてみましょう。

5.付加価値の不足

最後に考えられる売れない原因の1つは、付加価値不足です。

実際、ただのNFTでは売れにくい状況が存在しています。

2021年から2022年のNFTバブル期には、NFTアートが単体で飛ぶように売れていました。

特にPFP(プロフィール)NFTが人気であり、その時代を象徴するものと言えます。

PFP NFTとは

SNSなどのプロフィール画像に使用されるNFTはPFP NFT。

SNSなどのプロフィール画像に使用されるNFTはPFP NFTです。

しかしながら、現在のNFT市場は低迷しており、冬の時代と言われています。

単なるSNSのアイコンに使えるNFTなどではなく、さらなる付加価値が求められています。

例えば、コミュニティへの入場券となるNFTや、実物の商品と交換可能なNFTであれば、付加価値があると言えるでしょう。

NFTアートを売るための10のコツ

NFTアートを売るためには、以下のようなコツがあります。

  1. 作品のストーリー性を高める
  2. ターゲットを明確にする
  3. Twitterで頻繁に投稿して認知度を上げる
  4. 適切な価格を設定する
  5. 人気のコレクションを参考にする
  6. SNSのプロフィールNFTにしやすい作品を販売する
  7. インフルエンサーや有名人とコラボする
  8. 需要と供給を考える
  9. 魅力あるコミュニティを構築する
  10. NFTマーケットプレイスを選ぶ

順番に解説するので、参考にしてみてくださいね。

1.作品のストーリー性を高める

ストーリー性のあるNFTアートは、売れやすい傾向にあります。

ぴぴぴさんは、自身のNFTイラストや4コマ漫画の販売で300万円の借金を返済したことで有名です。

彼女の4コマ漫画は、実話を元にしたオリジナルストーリーで、借金返済の葛藤から始まります。

ぴぴぴさんはNFTの人気に興味を持ち、NFTクリエイターとして活動し、借金返済を目指します。

彼女のストーリーに共感した人々が作品を購入し、総取引額は20ETH(約500万円)に上りました。

ぴぴぴさんのNFTの事例は、まさにストーリー性が高いNFTの代表例と言えるでしょう。

2.ターゲットを明確にする

NFTを売るためのコツ、2つ目はターゲットの明確化です。

例えば初めてNFTを購入する人であれば、プロフィールNFTを持っていない可能性が高く、アート自体が好みかどうかで購入を決める傾向があります。

一方で、既にプロフィールNFTを持っている人は、ユーティリティ要素のあるNFTを求める可能性が高いでしょう。

その場合、コミュニティへの参加権などの特典が付いているNFTは需要があります。

たとえば、世界的人気を誇るBored Ape Yacht ClubのNFTも、購入すれば会員限定のDiscordコミュニティに参加できるなどの特典があります。

ターゲットが既にNFTを保有している層であれば、工夫が必要です。

現実のペンダントと紐付いたティファニーのNFT

2022年8月、ティファニーがNFTコレクション「NFTiffs」販売しました。その結果、販売開始数十分ですべて完売しました。


NFTiffsはただのNFTコレクションとは異なり、CryptoPunksのNFTを保有している人が購入すれば、同じデザインの実際のペンダントをもらえる特典がありました。


ユーティリティを求める人々によって、NFTの購入が進んでいる時代と言えるでしょう。

3.Twitterで頻繁に投稿して認知度を上げる

NFTを売るためのコツの3つ目は、Twitterを活用した販売促進です。

販売促進と言っても難しく考える必要はなく、ご自身のNFTがアートの魅力を外に向けて発信するだけです。

NFTプロジェクトのアカウントを作ったら、まずは1日10回のオリジナルツイートをしましょう。

情報が溢れている中で自分の存在をアピールするためにも、特に初期は積極的なツイートが必要です。

フォロワーを増やすには、ツイート内容はもちろんのこと、更新頻度も重要です。更新頻度が低いと以下のような印象を与えてしまいます。

  • NFTプロジェクトへの取り組みがあまり意欲的ではないと思われる
  • 停滞感を感じさせる

しかし、何をツイートして良いかわからない人もいると思います。

その場合は、以下の内容を発信していきましょう。

  • なぜこのNFTプロジェクトを始めることにしたのか
  • どのような人にこのNFTを保有してほしいのか
  • このNFTを保有して、ホルダーの人にどのような変化や経験をしてほしいのか

熱量の高いツイートをすれば、NFTに価値を感じてくれる人も増えるでしょう。

なお、ツイートを頻繁に更新することと並んで効果的な施策として、NFTのGiveawayがあります。

 NFTのGiveawayとは?

NFTの無料プレゼント

フォロワーが増えてから、Giveawayを行うと大きな宣伝効果があります。ぜひ試してみてくださいね。

Twitterのスペース機能を活用する

Twitterでの発信を頻繁に行ってフォロワーが増えてきたら、次に取り組むべきはスペースです。

Twitterのスペース機能とは

Twitter上でリアルタイムに音声を配信できる機能

スペースは情報の拡散性が高いのが特徴です。ユーザーはスペースを聴いて有益だと感じればリツイートしたり、感想をツイートし、さらなる拡散が期待できます。

自分のNFTについての想いを文字情報だけでなく、音声で伝えるメリットは、声からその「人柄」が伝わるからです。

実際に相手の顔は見えないかもしれませんが、声を聞くとNFTを作成している人の人格や熱量が伝わってきます。

定期的にスペースを開催して、自分のNFTコレクションへの熱い想いを語りましょう。

NFT宣伝枠も活用する


TwitterでNFTに関する情報収集していると、時折「#NFT宣伝枠」「#NFT紹介枠」というハッシュタグのついたツイートを目にする機会があります。


NFT宣伝枠とは、ツイートのリプ欄で自由にNFT作品の宣伝ができることを意味します。


たとえば、以下のツイートはNFTランキングサイトの公式アカウントからのものです。


このアカウントでは、定期的に国内NFTの24時間取引量TOP10がツイートされていますが、これもNFTの宣伝に利用できます。

「#NFT宣伝枠」と検索して、自分のNFTを宣伝すれば、多くの人へのアピールが叶いますよ。

4.適切な価格を設定する

NFTアートを確実に売るには、価格設定が非常に重要です。

ポイントは最初に価格を安く設定し、購入しやすくすることです。

イモトさんはCoolGirlコレクションのファンダーであり、2023年5月にCoolGirlNFTの57番目をオークションで5.2ETH(約1,300万円)で販売しました。

しかし最初のCoolGirlNFTは0.01ETHで販売されていました。着実に価格を少しずつ上げていったのがわかります。

ぜひ以下のツイートを参考にしてみてください。

NFTのヴィンテージ化を狙おう

では、なぜ最初は0.01ETHだったものが5.2ETHまで値上がりするのでしょうか。

それは、Tokyo Otaku Mode共同創業者でありCOOであるインフルエンサーpaji (@paji_a)さんの発言が参考になります。

時間経過により、NFTがヴィンテージ化する

アートの世界と同じく、いまNFT化されている作品は、数年後には単に「経過年数が長い」というだけでヴィンテージとして評価が上がることもあり得ます。

人は時間を未来に向かって生きているので、「時間」だけは巻き戻せ無いからです

つまり、優れたNFTアートであれば、時間経過を経て値上がりする可能性があります。

NFTコレクションをどう売っていくべきか #2「価格設定戦略」

価値があれば、年代物のワインやウイスキーのように希少性が増し、ヴィンテージ化が期待できるでしょう。

5.人気のコレクションを参考にする

NFTアートを売るためには、人気のコレクションを参考にして、戦略を立てる必要があります。

たとえば、以下のツイートでわかるように、現在人気があるコレクションはイケハヤ氏がファウンダーのMusubi Collection。

参考にする方法としては以下が考えられます。

  • イケハヤさんのTwitterを研究する
  • コミュニティに参加し、活動を観察する
  • イケハヤさんのVoicyやスペースなどを参考にして、成功した要因を分析する

イケハヤさんに限らず、自身のNFTコレクションと同じジャンルのNFTを分析するのも有益な方法です。

徹底的な研究と分析を通じて、良い方法を採用しながら、自身のNFT販売を成功させましょう。

世界に向けて英語で発信しよう

以下はOpenSeaのNeo Tokyo Punsk NFTの紹介文です。英語で説明されているのがわかります。

世界最大手のNFTマーケットプレイスでは、日々世界中のNFTファンがNFTを検索し、作品を見つけています。

英語で発信することで、検索結果にも表示される可能性が高まります。

ブログやTwitterで英語で情報を発信するのも、海外のファンを増やすための効果的な手段です。

英語で発信すれば、より多くの国や地域の人々にもNFTの魅力を伝えられるでしょう。

自分のNFTコレクションを世界中に知らせるためには、英語での発信も重要です。

6.SNSのプロフィールNFTにしやすい作品を販売する

NFTを売るために、SNSのプロフィールで使いやすい作品を販売するのも重要です。

多くの人が購入したNFTをSNSのアイコンにして、フォロワーに自慢したいと考えているからです。

以下のように、NFTはプロフィールに掲載してファッション感覚で楽しまれる側面があります。

プロフィール画像として使われるには、特に構図が重要です。正方形のデザインで、丸く切り取った場合に映えるNFTは、より売れやすいでしょう。

例えば、世界的に有名なBored Ape Yacht Club、CryptoPunks、Azuki、NEO Tokyo Punks、CNPなどは、プロフィールアイコンとしてぴったりのサイズです。

以下では、インフルエンサーのManabuさんがCryptoPunksのNFTをプロフィールに使用しています。背景画像と組み合わせて、シックな色合いのCryptoPunksのアイコンがおしゃれですね。

Twitterや他のSNSのプロフィール画像で映えるNFTアートをデザインすることに注力しましょう。

NFTがSNSアイコンに綺麗におさまっているい例

7.インフルエンサーや有名人とコラボする

NFTアートは、インフルエンサーや有名人とのコラボレーションによって認知度を大きく上げ、売り上げを伸ばすことがあります。

例えば、XANA(ザナ)は、株式会社NOBORDER.z(ノーボーダーズ)が開発しているメタバースプロジェクトです。

イケハヤ氏がファウンダーを務めるCryptoNinjaとのコラボレーションにより、2023年2月25日にZANAXANA: PENPENZ(ペンペンズ) NFTがリリースされました。

初リリース時の価格は2023年1月21日には0.001ETHと安価でしたが、現在のフロアプライスは0.28ETHとなっています。総取引額は235ETH(約700万円)となっています。

そのほか、市町村とコラボレーションして、認知度を高める手段もあります。様々な方向にアンテナを張って、マーケティングや営業を行ってみてくださいね。

8.需要と共有のバランスを考慮する

NFTアートを売るためには、需要と供給のバランスを慎重に検討するのが重要です。

最初に結論を述べると、作品の枚数を最初は少なくするのがおすすめです。

たとえば、4枚リリースし、そのうち3枚売れた場合、「これしか残っていない」という印象をアピールできます。

一方、最初に20枚を出品し、そのうち3枚しか売れなかった場合、17枚が売れ残ることになり、「こんなに売れ残っている」という印象を与えてしまいます。

つまり、最初の供給を絞ることで、NFTの価値を高められます。

売り方次第で買い手が抱く印象は大きく異なります。

需要と供給のバランスを意識して、NFTを出品するようにしましょう。

9.魅力あるコミュニティを構築する

NFTを売るために欠かせないのは、魅力的なコミュニティの構築です。

作品をリリースする前にコミュニティを形成することが重要です。

リリースしてから作るのでは遅いため、注意しましょう。

NFT販売の前にコミュニティを築き、そのメンバーにアローリスト(NFTを優先的に安く購入できる権利)を提供するのがポイントです。

事前に参加しているコミュニティメンバーに対して、購入の約束をするシステムを確立しましょう。

AL(アローリスト)とは

NFTを優先的に安く購入できる権利、ホワイトリストとも呼ぶ。

コミュニティに属する人々は単なる顧客ではなく、NFTの共同制作者として捉え、さまざまな意見やアイデアを収集するのが良いでしょう。

次第に、コミュニティの活気や熱狂は口コミで外部に広がっていきます。

結果的に、コミュニティに参加したいという理由でNFTアートを購入する人も現れる可能性があります。

NFTアートの売り上げは、意欲的なコミュニティの形成にかかっています。

10.NFTマーケットプレイスを選ぶ

NFTアートを売る場合、どこで売るかも重要です。

現在のNFTマーケットプレイスのユニークユーザー数は以下の通りです。

ユニークユーザーとは?

マーケットプレイスに訪問したユーザー数のこと

NFTに興味を持ち、サイトを訪れた人の数が落ち込んではいるものの、多く訪問されているマーケットプレイスはOpenSeaです。

よって、より多くの人の目に留まりたいのであれば、OpenSeaを選ぶとよいでしょう。

NFTマーケットプレイス別のユニークユーザー数
出典:DuneAnalytics

ターゲットによっては販売チェーンも選ぶ

NFTマーケットプレイスでNFTアートを売る際にポイントとなるのは、販売チェーン(ネットワーク)の選択です。

現在、OpenSeaでは8種類の販売チェーンでNFTの出品が可能ですが、主要な選択肢はイーサリアムとPolygonです。

イーサリアムとPolygon以外のネットワークで出品されているNFTを購入する人はまだ少ないと言えます。

ターゲットに応じて、イーサリアムかPolygonかを選択しましょう。

少ない資金でNFTを購入する人をターゲットとする場合は、Polygonがおすすめです。

ガス代も安く、余剰資金が多くないユーザーにとって購入しやすいからです。

イーサリアムはブランド力があり、取引量やアイテム数も多いのが特徴です。

以下の表を参考にして、どの販売チェーンでNFTを売るかを検討してみてください。

OpenSeaイーサリアムPolygon
入手方法仮想通貨取引所で購入OpenSeaまたはMetaMask上でETHからブリッジ
取引量多い少ない
アイテム数多い少ない
価格帯高め低め
出品者の負担出品時のガス代は無料少量のガス代
購入者の負担購入時のガス代購入・ブリッジ時のガス代
円への換金不可

参考になるNFTアートの成功事例

AZUKI|アメリカ初の日本アニメ調ストリートスタイル

AZUKIは、2021年12月に発表されたコレクションで、日本のアニメイラストに似た特徴を持ちながらも、アメリカを発祥としています。

1月に販売された際には、1点あたり3400ドルのコレクションがわずか3分で完売するほどの人気ぶりでした。

AZUKIが成功した要因は、以下の3つが挙げられます。

  • Discordコミュニティをリリース前から立ち上げ、メンバーが積極的に発言を行ったこと。
  • スタイリッシュでファッショナブルなイラストがPFP NFTとして提供されたこと。
  • NFTを購入し保有することで、購入者限定のコミュニティであるThe Gardenへのアクセスが得られること。

この事例から、NFTアートのクオリティだけでなく、コミュニティの盛り上げ方も重要であるのがわかります。

さらに、AZUKIの特徴として、コミュニティアクセスなどのユーティリティ要素があり、保有者に特別感を与えていることも挙げられます。

Neo Tokyo Punks|日本発ジェネラティブNFTコレクション

Neo Tokyo Punksは、日本のイラストレーターであるNIKO24氏が手がけたコレクションです。

見た目ではAZUKIと似ていますが、Neo Tokyo Punksには日本独特の文化要素があり、国内外で高い評価を得ています。

2022年3月にNFTのプレセールが行われ、2,222体が販売されましたが、たったの2分で完売しました。

Neo Tokyo Punksの人気の秘密は、そのストーリー性にあります。

近未来の東京を舞台に、メタバースが普及した世界を富裕層や権力者が支配する中、Neo Tokyo Punksはかつての東京を取り戻そうとしています。

80年代風のサイバーパンクとアニメが融合した世界観を持っており、日本独自のスタイリッシュさに惹かれる人にとって魅力的なものと言えるでしょう。

興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてください。

CryptoNinja Partners|イケハヤ氏プロデュースの忍者NFT

CryptoNinja Partners(CNP)は、インフルエンサーイケダハヤト氏の手がけるNFTコレクション。

このコレクションは、CryptoNinjaのサブキャラクターたちから成り立っています。

CNPはOpenSeaで非常に人気があり、総取引額はなんと165ETH(約4億1,240万円)

CNPの成功要因について、イケハヤ氏自身がTwitterで以下のように語っています。

端的に言うと、CNPの成功要因は、才能のあるメンバーのチームワークです。

彼らの企画力、デザイン力、そしてコミュニティへの貢献がCNPを作り上げた要素と言えます。

また、イケハヤ氏の営業力とマーケティング手腕も大きなリーダーシップを発揮したことは否定できません。

これらのポイントを参考に、自身のNFTコレクションに取り入れてみるのがおすすめです。

NFTアート市場の現状と将来性

続いてNFTアート市場の現状と将来性について説明します。

ポイントは以下の通り。

  • 2022年と比較すると市場規模は減少傾向
  • NFTアート市場の将来
  • 今後の投資と成長のポイント

順番に見ていきましょう。

2022年と比較すると市場規模は縮小傾向

NFT市場の規模は、以下のグラフを見てわかる通り、縮小傾向です。

NFTの取引高推移
出典:DuneAnalytics

この理由は複数考えられますが、NFTアートに限らず、NFT市場全体が縮小したのには、仮想通貨相場が大きく関わっています。

  • 米FRBの金融引締政策が米株式市場の低迷だけでなく仮想通貨市場の低迷も引き起こした
  • 2022年5月に安定銘柄と考えられていた仮想通貨テラが大暴落した
  • 2022年11月には仮想通貨取引所大手FTXが破綻し、仮想通貨市場がさらに低迷した

米FRBは、2021年末よりインフレを抑えるため、金利を引き上げています。

その結果、市場全体で投資を控えるムードが続いています。

特にNFT市場は、仮想通貨市場に大きく影響を受けるため、現在の市況は悪いと言わざるを得ません。

イーサリアムのガス代とミームコインの登場

最近では、イーサリアムネットワークのガス代の高騰が逆風として挙げられます。

イーサリアムチェーン上のNFTを購入するには、イーサリアムでガス代を支払う必要があります。

現在、ガス代が高騰しており、NFTの買い控えが発生しています。

この高騰の原因の一つは、最近のミームコインブームによる取引の急増です。

ミームコインとは

ジョークにより流行している仮想通貨のこと

2023年5月にミームコインであるPEPEが流行し、価格が150%以上高騰、取引が殺到しました。

多くの投資家がその利益にあやかろうと、こぞってPEPEを購入しようとしました。

PEPEはイーサリアム上に発行されたコインであるため、イーサリアムのガス代が急増

これらは以下2点を引き起こしました。

  • NFTコレクターは、NFTのガス代が高いため、買い控えるようになった
  • 投資家による投機の対象がNFTアートからミームコインへ変わった

そのため、2023年5月現在、NFT市場は冬の時期と言えるでしょう。

NFTアート市場の将来

しかし、NFTアート市場の将来には、ポジティブな展望が見られます。

以下はNFTの将来に関する予測です。

  • NFTアートのユーティリティ化が進む
  • NFTを基盤としたコミュニティが活発化する
  • NFTアート市場は幻滅期を経て安定期に入る

現在、NFTアートにはユーティリティ要素が加わる流れが存在しています。

一部のNFTは、コミュニティへの参加券や実物との交換に用いられる引換証のような役割を果たしています。

この傾向が進むと、NFTアートの所有は一種のステータスとなり、需要が一層高まるでしょう。

さらに、NFTを基盤としたコミュニティは、デジタル上の新たなコミュニティの形として成長しています。

運営者とファンがNFTを通じて交流を活発に行うことで、強い絆が生まれるケースも。

NFTアートを所有することで、この絆を基盤にしたコミュニティの魅力を感じるコレクターは、今後もNFT市場を支え続けるでしょう。

最後に、NFTの将来性について、ガートナーのハイプサイクルを紹介します。

ガートナーのハイプサイクルとは

ガートナーはIT調査企業であり、ハイプサイクルはガートナーが発表する曲線の図

この図は、新しい技術への関心がどのように変化するかを表しています。

技術の黎明期を経て、過度な期待によりピークが訪れ、その後幻滅期に至ります。その後、徐々に回復し、社会に受け入れられ、安定期に入るとされています。

現在のNFTは2022年のバブル期を経て幻滅期にあると言えます。

ガートナーのハイプサイクルを参考にすると、将来的にはNFTが社会的により受け入れられ、安定的に使用されると考えられるでしょう。

ガートナーハイプサイクル

出典:CoinPost

今後の投資と成長のポイント

NFTは今後、社会インフラの役割を果たすと考えられます。

NFTへの造詣の深いインフルエンサーpaji(@paji_a)さんは、NFTを電気と似たものだと述べています。

現在わたし達が自然にインターネットを使用するように、将来的にはNFTの存在も特別なものではなくなるでしょう。

NFTアートの購入も、今よりもっと身近になっていくと考えられます。

ブルーチップNFTが安泰の可能性

NFTに投資するのであれば、ブルーチップNFTが安泰と言えるでしょう。

ブルーチップNFTとは

株式市場でたとえると、優良株。収益性や成長性が信頼できる安全性の高いNFT

ブルーチップNFTが投資において、安泰であると言える理由は次の通りです。

  • ブルーチップNFTは有名なアーティストによる作品で、市場で信頼されている
  • ブルーチップNFTは市場の変動に比較的強く、リスクを抑えられる

ブルーチップNFTの代表的なものには、Bored Ape Yacht Club、Azuki、CryptoPunksなどがあります。これらのNFTはOpenSeaのTOP10にランクインしています。

NFTアートが売れない悩みに関するQ&A

ここからは、NFTアートが売れない悩みに関するよくある質問を紹介します。

  • 作品が売れない理由は何ですか?
  • NFTアートに将来性はありますか?
  • どうやったら売れますか?
  • 作品を出品する際のガス代はいくらくらいですか?
  • NFTアートの作成と販売の流れを教えてください

ぜひ気になるものをチェックしてみてください。

作品が売れない理由は何ですか?

NFTが売れない原因として以下のような要素が考えられます。

  • NFTコレクションの知名度不足
  • 販売促進不足のためのTwitterの活用不足
  • 高額な価格設定
  • 需要と供給のバランスの調整ミス

これらの要素が絡み合い、NFTが売れない状況が生じます。

自身のNFTコレクションを多角的な視点で再評価することが重要です。

本記事を通じて、それぞれの要素について考え直してみましょう。

NFTアートに将来性はありますか?

NFTアートには将来性があるといえるでしょう。

今後のNFTアートは、ユーティリティNFTが支えていくだろうというのが主流の見方です。

ユーティリティNFTの普及により、NFTアートはコミュニティの入場ライセンスのような存在となり、より身近な存在となる未来が期待されます。

ユーティリティNFTとは何ですか?

NFTを単に保有するだけでなく、実用的な用途があるものを指します。
たとえば、コミュニティの入場パス、リアルのアイテムの引換証になるなどです。

どうやったら売れますか?

NFTアートを売るには、需要と供給のバランスや価格設定の検討、SNSでの販売促進やマーケティング活動をするなど、たくさん行うべきことがあります。

本記事を読んで、まだトライしていない取り組みから、1つずつ試していくと良いでしょう。

作品を出品する際のガス代はいくらくらいですか?

OpenSeaでは、イーサリアムネットワークでNFTを出品する場合、ガス代はかかりません。Polygonネットワークで出品する場合は、わずかにガス代がかかります。

NFTアートの販売の流れを教えてください

OpenSeaでのNFTアートの販売の流れは以下の通りです。

  1. 作品画像をOpenSeaのNFT作成画面にアップロード
  2. 作品の詳細情報(価格など)を入力し、NFTとして発行する
  3. 発行したNFTを出品する

他のマーケットプレイスでも、同様に上記の3ステップがあります。

まとめ

本記事では、NFTアートの売れない原因と売るためのコツ、NFTの成功事例や将来性について解説しました。

最後に重要な点をおさらいしてみましょう。

  • NFTを売るには、知名度を高める必要がある
  • コンセプトやストーリー性など、ユーザーにとってのわかりやすさが大切
  • SNSでの販売促進は効果的
  • 付加価値としてのユーティリティ要素が今度ますますNFTには求められる
  • NFTの価格設定を最初は安くしたほうがよい
  • 人気のコレクションを様々な方法(コミュニティ、Twitter、Voicyなど)で研究するのが大切
  • NFTの最初の出品数は需要と供給を慎重に検討して決める
  • NFTの販売前からコミュニティを構築し、貢献してくれたメンバーに対してNFTを安価に販売する

NFTを売るのは決して簡単なことではありません。

しかし、本記事で紹介した方法を地道に行えば、冬の時代でもほしいと思えるNFTコレクションを売り出していけるでしょう。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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