Bitget Research チーフアナリストのRyan Lee氏によると、ハイパーリキッド(HYPE)をはじめとするアルトコインの急伸は、投資家のリスク志向が戻りつつあることを示しているとのこと。
HYPEが示す回復の兆し
HYPEは最近の取引で市場シェアを着実に伸ばし、その基礎的な強さが注目されています。
6月7〜12日の期間で、HYPEの価格は33ドル(約4,719円)前後から43ドル(約6,149円)まで上昇しました。

エコシステムを利用するための買いも見られるため、単なる短期的な投機にとどまらない持続性が期待されます。
価格変動のリスクはあるものの、プロジェクトの採用例が増えることで価格の下支え要因が強まるでしょう。
投資家のリスク選好と市場動向
今回の上昇は、投資家の志向や市場の動向の変化によるものと考えられます。
投資家は、より高いリターンを狙うために資金を投じるリスク志向に戻りつつあります。
そのため、ビットコインのような安定性のある大型通貨よりも、これから成長する見込みのあるアルトコインへ資金を移す投資家が増えているようです。
とくに技術革新を重視する姿勢が強く、新規アイデアを打ち出す革新的なDeFi(分散型金融)プロジェクトに資金が集まりやすくなりました。
HYPE以外にも広がる注目の新興プロジェクト
プレセール段階にもかかわらず高い成長を示しているトークンには「次のHYPE」となる可能性が期待されています。
その一例に挙げられるのはMutuum Finance(MUTM)です。

自己管理型の融資プロトコルを展開するこのプロジェクトは、CertiK監査での高評価や資金調達額の多さが信頼感を呼んでいます。プレセール中にもかかわらず今週20%以上の価格上昇を記録しました。
また、Qubetics(TICS)も注目の一角です。

複数のブロックチェーンに対応した開発ツールを提供しており、ユーティリティ性の高さが支持されています。こちらもプレセール価格が約20%上昇しており、早期参加者の間で期待が高まっています。
こうした新興トークンへの関心の広がりは、市場のリスク志向回復を裏付ける動きと言えるでしょう。
まとめ
HYPEをはじめとした新興プロジェクトの高騰は、投資家がリスクを許容できる状態に回復しつつあるサインと捉えられます。
今後プロジェクトの需要が増し、取引所のサポート体制が整うことで、価格の上昇傾向を維持できる可能性も。
HYPEに続くプロジェクトが誕生する可能性もあるので、いち早く情報をキャッチできるよう市場全体の動きをチェックするとよいでしょう。
※ドル円の価格レートは1ドル=143円として計算しています。
引用ソース:Bitget Research
