海外の大手仮想通貨取引所といえば、Binanceを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
BNB（ビルドアンドビルド）は、Binanceが独自発行する仮想通貨。
Binance Japanのサービス開始に伴い、日本国内で購入できるようになりました。
しかし、
- BNBの特徴を知りたい
- 何が魅力なのかを知りたい
- どこで購入できるのかを知りたい
などの悩みを抱えている人も多いはずです。
結論から言うと、BNBはBinanceが提供するBNBチェーン上で使用される通貨。Binanceを使用する際にBNBを保有していると優遇が得られます。
そこで今回は仮想通貨BNBの特徴や魅力、購入方法や将来性などをわかりやすく解説します。
BNBが気になる人はぜひ最後までお読みください。
仮想通貨BNB（ビルドアンドビルド）とは？3つの特徴を紹介
| 通貨名 | Build and Build |
| シンボル | BNB |
| ネットワーク | BNBチェーン |
| 総発行枚数 | 2億枚 |
| 公式サイト | https://www.bnbchain.org/en |
BNBの特徴について解説します。
主なポイントは以下の通り。
- 仮想通貨取引所Binanceが発行する独自通貨
- BNBチェーン上で開発されている
- 定期的にバーン（焼却）が行われる
順番に見ていきましょう。
１.仮想通貨取引所Binance（バイナンス）が発行する独自通貨
BNBは、Binanceが発行する独自通貨。Binanceとは、2017年に設立された世界最大手の仮想通貨取引所です。
BNBは時価総額4位を誇り、国内外で多大な人気のあるコインと言えるでしょう。人気の秘密は、その使い勝手のよさ。
具体例としては下記の通り。
- Binance Japanで、BNBを使用して取引手数料を支払うと最大25％の割引を受けられる
- BNBチェーン上にあるゲームやサービスが多数開発されているため、ガス代などで使用機会が多い。
Binanceの開発したブロックチェーン。
その他、BNBの保有量が一定以上になるとBinanceのIEOにも参加ができます。
Initial Exchange Offeringの略。一般に取引所を介した仮想通貨の先行販売を指す。
このようにBNBは保有しておくとメリットの多い仮想通貨と言えます。
ちなみに、以前はバイナンスコインと呼ばれていましたが、ビルドアンドビルドと名称が変更されました。
Binanceが日本へ進出
Binanceは2023年8月1日に、日本人向けにBinance Japanのサービスを開始しました。
2022年11月に日本の仮想通貨取引所で金融庁に認可を受けているサクラエクスチェンジを買収し、本格的に日本進出を進めていました。
Binance Japanの最大の魅力は、取引銘柄の多さ。2023年11月20日時点で、合計47銘柄を誇ります。
これまで海外の仮想通貨取引所でしか購入できなかったBNBが、国内で購入できるようになったのは大きなメリットと言えそうです。
２.BNBチェーン上で開発されている
BNBはBNBチェーン（BNB Smart Chain）上で開発されています。
BNBチェーンのガス代の支払いに使われる通貨でもあります。
BNBチェーンとは、Binanceが開発したブロックチェーンネットワーク。ガス代が安価で決済速度が速く、多くのゲームやDeFiサービスがBNBチェーン上に開発されている。
BNBチェーンの最大の魅力は、多くのゲームが開発されている点です。
代表的なゲームは下記の通り。
- STEPN
- Yuliverse
- JobTribes（PlayMinigにも内部リンク）
- Splinterlands
- My Neighbor Alice
それぞれ特徴や始め方について詳しい記事がありますので、気になるゲームのある人はぜひチェックしてみてください。
送金時は一般的にBNB Smart Chainを利用する
海外の取引所などでBNBを購入して、自分のウォレットへ送金するときは、出金ネットワークに注意しましょう。
ポイントは、BNB Smart Chain（BEP20）を選ぶことです。
BNBチェーンは2020年にリブランドされ、今の名前になりました。
取引所によっては、出金ネットワークの選択肢として「BNB Beacon Chain」が表示されている場合があります。しかし、現在は使用されていないチェーンです。
必ずBNB Smart Chain（BEP20）を選ぶようにしましょう。
３.定期的にバーン（焼却）が行われる
BNBは定期的にバーン（焼却）が行われるのが特徴です。
運営がトークンの総供給量を減らすため、仮想通貨を流通から永久に取りのぞくこと。株式市場での自社株買いに近い。市場での総量が減るため、仮想通貨の希少性が増す。
バーンが行われるとデフレーション効果があるため、BNBの保有者にとって利益となると考えられるでしょう。
BNBのバーンの方法は以下の2種類です。
- 自動バーン
- ユーザーが使用したBNBの一部をガス手数料としてバーンする
BNBは発行上限である2億枚すべてを発行済みです。
以前は四半期に1度、運営による定期的なバーンが行われていました。
2021年12月からは、運営を介さない自動バーンが行われています。BNBの価格に応じてバーン量が調節されます。
このような仕組みで価格が安定するのがメリットと言えるでしょう。
バーンの履歴はBNBBurn.infoで確認できますよ。
これまでのBNBの価格推移・チャート
上図は仮想通貨の価格情報サイトCoinMarketCapでの、BNBの価格動向です。
2023年11月21日現在、BNBは約3万8,200円前後で推移しています。
時を遡ると、2017年にリリースしたBNBは、2021年まで約3,000円前後で推移していました。
BNBの価格推移は、ビットコインの動きと似ています。
2021年にはビットコインの価格が急騰し、影響される形でBNBの価格もいっきに上昇しました。
2021年4月に、米仮想通貨取引所のCoinbaseがナスダックに上場したタイミングでは、ビットコインもBNBも価格が大きく上昇しました。
2021年の好況と打って変わり、2022年は仮想通貨市場全体が低迷し、BNBも影響を受けます。2022年は、米FRBの金融政策（利上げ）により金融市場は不安定な幕開けでした。
5月にはステーブルコインのテラ（USD）のディペッグによる大暴落、11月には大手仮想通貨取引所FTXの破綻などネガティブな出来事がかさなりました。
さらに2023年11月21日、Binanceの最高経営責任者（CEO）のチャンポン・ジャオが米司法省が調査していた反マネーロンダリング法違反による罪を認め、辞任を発表。
結果、BNBが急落。仮想通貨市場全体も影響を受ける形で下落しました。
これまで、BNBは様々な要因で一時的に価格が急落することはありましたが、その後迅速に盛り返してきました。
悲観しすぎる必要はありませんが、今後しばらくBinanceの動きは注視が必要と言えるでしょう。
仮想通貨BNB（ビルドアンドビルド）の買い方・始め方
仮想通貨BNBの買い方・始め方の流れについて説明します。
基本的な流れは下記の通りです。
- MetaMaskウォレットの導入
- 国内取引所bitbankの口座開設
- 仮想通貨BNBを購入
- MetaMaskへ送金
- DEX（分散型取引所）やNFTゲームで使用
順番に見ていきましょう。
MetaMaskウォレットの導入
購入したBNBをゲームなどで利用する場合、仮想通貨ウォレットが必要です。
仮想通貨ウォレットは日本語に対応しており、使いやすいMetaMaskがおすすめ。
下記の記事では、MetaMaskの詳しい使い方が解説されていますので、ぜひ参考にしてください。
BNBチェーンを追加しておく
MetaMaskをインストールしたら、BNBが利用できるBSCチェーンを追加する必要があります。
追加方法は以下の通り。
- ネットワーク選択画面から「ネットワークを追加」ページにアクセス
- ネットワーク一覧から「Binance Smart Chain」を追加
以上でBNBチェーンの追加は完了です。
さらに詳しい方法については、下記の記事でわかりやすく解説しているので、参考にしてください。
国内取引所bitbankの口座開設
2023年11月19日現在、国内でBNBを取扱しているのはBinance Japanとbitbankです。
今回はbitbankを使って解説します。
bitbank公式サイトを開いたら、赤枠の箇所をクリックして口座開設をしましょう。
仮想通貨BNBを購入
bitbankの口座開設をしたら、ログインしましょう。
取引所の通貨検索欄に「BNB」と入力し、BNB/JPYをクリックします。
取引になれていない人は、すぐに取引が約定する成行取引がおすすめです。
注文時の市場価格が高いと感じるのであれば、指値注文を利用して購入希望価格を指定しておきましょう。
約定するまでに時間がかかりますが、成行注文よりも安く購入できる可能性があります。
BNBの購入数量を入力し「注文」をクリックします。
MetaMaskへ送金
bitbankでBNBを購入したら、MetaMaskウォレットへ送金しておきましょう。
なお、bitbankからのBNBを送金するときの送金ネットワークは、BNB Smart Chain（BEP20）です。
事前にMetaMaskにBSC（バイナンススマートチェーン）を追加し忘れないようにしましょう。
DEX（分散型取引所）やNFTゲームで使用
BNBはDEX（分散型取引所）やNFTゲームで使用することが多い仮想通貨です。
特にDEXのPancakeSwapでのステーキングや、他の通貨と両替する際の取引手数料（ガス代）に利用します。
中央管理者が存在せず、金融機能がブロックチェーンによって自動的に機能する取引所。
NFTゲームを始めるときに必要な仮想通貨も、PancakeSwapの両替機能（スワップ）を使用すればすぐに入手できます。
詳しくは下記の記事をチェックしてみてくださいね。
仮想通貨BNB（ビルドアンドビルド）の将来性・今後の見通し
仮想通貨BNBの将来性と今後の見通しにおけるポイントは下記の通りです。
- 国内需要が高まる可能性が高い
- DeFi、ゲームなど使用用途が幅広い
- 定期的なバーンによって価値が担保されている
順番に解説します。
国内需要が高まる可能性が高い
Binance Japanのサービス開始に伴い、BNBは国内でも入手できる身近な仮想通貨となりました。
身近な仮想通貨になれば、国内企業がBNBチェーン上でゲームを開発をする可能性が高くなります。
BNB上でNFTゲームがリリースされ、プレイヤー数が増えれば、BNBの需要が増えます。
需要が増えれば価格も上昇しやすいため、BNBを保有するメリットは大きいと言えそうです。
DeFi、ゲームなど使用用途が幅広い
BNBチェーンでは多くのゲームが開発されています。下記のような人気NFTゲームもBNBチェーンを採用しています。
- STEPN
- Yuliverse
- JobTribes（PlayMinigにも内部リンク）
- Splinterlands
- My Neighbor Alice
また、以下のDEX（分散型取引所）がBNBチェーン上に構築されています。
- PancakeSwap
- Biswap
- ApeSwap
- Ellipsis Finance
2023年3月には、TVLベースで世界トップのDEX「Uniswap V3」もBNBチェーンに対応しました。
分散型取引所に預けられた仮想通貨の総数を表す指標。DEXの流動性の高さを示す重要な指標。
DEXだけではなく、OpenSeaやtofuNFT、RalibleなどのNFTマーケットプレイスにも対応するなど、BNBの使用機会は増えています。
BNBはWeb3.0の世界を堪能するために重要な仮想通貨と言えそうです。
定期的なバーンによって価値が担保されている
BNBは時価総額4位で、ビットコインやイーサリアム、テザー（USDT）に次ぐ人気の仮想通貨。
人気の秘密は、自動バーン機能により、価値が安定している点にあります。BNBの価格が下がれば、バーン量が自動的に増える仕組み。
ビットコインの値動きに影響されやすいものの、なんらかのネガティブ要因で価値が下落しても、すぐに価格が回復します。
BNBの価格は底堅いため、投資を見据えて保有するのもよい方法と言えるでしょう。
仮想通貨BNB（ビルドアンドビルド）に関するQ&A
仮想通貨BNBについてのよくある質問と回答を紹介します。
- 国内でBNBを購入できる取引所はありますか？
- Binance本社はどこにありますか？
- Binanceの日本進出で、BinanceGlobalは利用できなくなりますか？
- なぜBNBを保有すると便利なのですか？
疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- 国内でBNBを購入できる取引所はあります
-
2023年11月現在、国内ではBinance Japanとbitbankで購入できます。
- Binance本社はどこにありますか？
-
Binanceの本社の場所は謎につつまれています。
BinanceのCEOであるチャンポン・ジャオ氏（通称CZ）は本社の場所を明らかにしていません。
Decrypt（海外仮想通貨ニュースメディア）のインタビューで、「Binanceの本社はどこか？」という質問に対し、CZは「まだ発表していない」と答えています。（参照：Decrypt）
2017年にケイマン諸島、2019年にセイシェルに登録、2020年にはマルタに登録したと言われていますが真相は定かではありません。
- Binanceの日本進出で、BinanceGlobalは利用できなくなりますか？
-
Binance Globalは、Binance Japanのサービス開始に伴い、2023年11月30日で利用できなくなりました。
- なぜBNBを保有すると便利なのですか？
-
BNBチェーン上で開発されているゲームやサービスが多数あるためです。
ゲームをプレイしたりサービスを利用する際、ガス代の支払いのためにBNBが必要となります。
まとめ
本記事では、仮想通貨BNBの特徴や購入方法、将来性について解説しました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- BNBは仮想通貨取引所のBinanceが発行する独自通貨
- Binanceが開発するBNBチェーンの基軸通貨でもある
- BNBチェーンはDEXを始め様々なNFTゲームに採用されているため、ガス代としてBNBを使用する機会は多い
- BNBの価格に応じて自動バーンメカニズムが働くので、価格が下落しにくい
- Binance Japanのサービス開始に伴い、国内でもBNBを購入できるようになった
- Binanceの他にはbitbankに上場している
- STEPNやYuliverseなどの人気NFTゲームもBNBチェーンに対応している
BNBは時価総額4位で、多くの人が投資している人気コインです。
BNBチェーンで開発されているゲームが多いため、ガス代として使用する機会が多いと言えるでしょう。
興味のある人は、ぜひこの機会に購入してみてください。
