ビットコインが2025年に入ってから高騰を続け、7月には12万ドルに到達したことで新たな歴史的高値を更新しました。
しかし、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。
- ビットコインの高騰はいつまで続くのか?
- テクニカル分析のサインは今でも強気なのか?
- そろそろ利確すべき時期なのか?
結論からいうと、現在は中長期的な上昇トレンドが続いており、主要なテクニカル指標にもまだ伸びしろが見られるため、相場の上昇はしばらく続くと見られます。
今回は、5つのチャートサインから今後の高騰継続期間を分析し、次の天井、さらに売りタイミングまでを解説します。
2025年7月時点での市場動向を確認したいトレーダーや投資家の方は、ぜひ最後までご覧ください。
ビットコイン高騰はいつまで続く?チャートから見える5つのサイン

ここでは、5つのテクニカル指標に基づき、高騰継続の可能性を判断します。以下の順で解説します。
- 200日移動平均線が上昇トレンドを示唆
- MACDが強気クロスで買いが優勢
- RSIは70手前でまだ買いが続く
- 長期的な上昇チャネルが形成されている
- カップ・ウィズ・ハンドルが見られる
1.200日移動平均線が上昇トレンドを示唆
ビットコインは2025年7月時点で、200日移動平均線の上に位置しており、明確な上昇トレンドが続いています。
このラインは中長期の相場判断に使われ、現在の価格が上回っていれば強気ムードが優勢と判断されます。

さらに、2025年5月には短期の50日線が200日線を上抜ける「ゴールデンクロス」も発生。
これは過去の上昇局面でも現れた重要な買いサインであり、上昇継続の裏付けとなる材料です。

2.MACDが強気クロスで買いが優勢
MACDが強気クロスを示し、買いの勢いが強いため、高騰が継続する可能性があります。
過去の価格の動きから勢い(モメンタム)を読み取り、上昇や下落の始まりを予測する指標。
ビットコインのMACDでは、2025年6月下旬にシグナルラインを下から上に突き抜ける「強気クロス」が発生しました。
この現象は買いの勢いが増していることを示し、上昇トレンドの始まりと見なされる重要なサインです。
その後、MACDがゼロライン付近で強気クロスが発生した後に、上昇の勢いが一段と強まっています。

3.RSIは70手前でまだ買いが続く
RSIが高すぎず、買いが続いているため、高騰が継続すると予測されます。
2025年7月時点のRSI(相対力指数)は一時的に70台へ達していますが、平均としては70未満で推移しています。
RSIが80を超えると「買われすぎ」とされますが、現在はまだその水準には至っておらず、過熱感は限定的です。
このため、投資家は様子見しながらも買い姿勢を維持しやすい状況にあります。
ただし、今後RSIが80を超えるようなら、短期的な調整が想定されるため、一部利確を検討するとよいでしょう。
「調整」とは、一時的に価格が下落して過熱感を解消する動きのことです。

4.長期的な上昇チャネルが形成されている
ビットコインの価格は、2024年10月頃から2025年7月にかけて、右肩上がりの上昇チャネル内で推移しています。
ローソク足チャートで価格が一定の幅で上下に動いているときに引かれる2本の平行線のこと。
- 上の線:抵抗線(レジスタンス)=価格が上がりにくくなるライン
- 下の線:支持線(サポート)=価格が下がりにくくなるライン
このチャネル内での高値と安値がともに切り上がる動きは、買い意欲の強さを示すポジティブなサインです。
レジスタンスラインを明確に上抜けすれば、さらなる価格上昇が期待できます。
一方で、サポートラインを下抜けした場合はトレンド転換となり、下降トレンドに移行する可能性もあるため、利確判断の重要な参考となるでしょう。

5.カップ・ウィズ・ハンドルが見られる
ビットコインは現在「カップ・ウィズ・ハンドル」と呼ばれる強気のチャートパターンを形成しています。
一度下落した後にお椀型の回復(カップ)を描き、短期的な横ばい(ハンドル)を経て上昇に転じる形のこと。
2025年7月時点で、Xでは「カップ・ウィズ・ハンドルが形成され、目標価格は32万ドル」といった強気予想も見られます。
実際、目標価格としては32万ドル(約4,800万円)を指摘する声もあり、今後の展開に注目が集まっています。
#Bitcoin は長期のカップ・ウィズ・ハンドルを形成しており、目標価格は320,000ドルと予想されています📈 pic.twitter.com/IZWz0tGp6m
— Mr.₿itcoin (@coinspace_) July 8, 2025
ビットコインの次の天井はいつ?ピーク到来を示すシグナル

ビットコインが高騰を続ける中で、どこで天井を迎えるのかを見極めるのは非常に重要です。
ここでは、ピーク到来の可能性を示す5つのテクニカルシグナルを解説します。
- RSIが80を超えると天井圏へ
- 価格と出来高の逆行は注意サイン
- 価格上昇中に売られる形が続くと危険
- 下支えの価格を割ると弱気に
- ETFの資金流出は注意ポイント
RSIが80を超えると天井圏へ
RSIが80を超える状態は、ピーク到来を示すシグナルです。
RSI(相対力指数)は「買われすぎ」か「売られすぎ」かを判断する指標で、通常70を超えると過熱感が出始めます。
特に80を超えた状態が長く続くと、過去の例からもその後に反落する場合が多く、天井圏に達したと予測可能です。
よって、80に近づく局面では、今の価格上昇が持続するかを冷静に見極める必要があるでしょう。
数値 | 意味 | 次の展開 |
---|---|---|
70以上 | 買われすぎ(元気すぎ) | 調整(上昇の休憩)が来る |
30以下 | 売られすぎ(元気なし) | 反発(価格が上昇へ) |
50前後 | 通常の状態 | 大きな変化はない |
価格と出来高の逆行は注意サイン
価格の上昇に反して出来高が減少している状態は、ピーク到来のサインとして注意が必要です。
通常、健全な上昇トレンドでは価格とともに出来高も増加しますが、買いが細っているのに価格だけが上がる場合、上昇が持続しにくい傾向です。
過去の相場でもこうした逆行の後に利確売りが相次ぎ、急落に転じた例が複数あります。
このような動きは「勢いの失速」と捉えられ、天井圏に差しかかっているサインとして意識されています。

価格上昇中に売られる形が続くと危険
上昇相場でも、売りが目立つようになると天井のサインが考えられます。
特にローソク足チャートで「上ヒゲ」が連続する場合、買われてもすぐに売られて押し戻されている状態を意味します。
これは利確売りや機関投資家の売却が増えるなど、上値の重さが意識され始めた兆しです。
高値でのもみ合いが続いたあとに崩れるケースも多いため、見逃さないよう注意しましょう。

下支えの価格を割ると弱気に
ビットコインが重要なサポートラインを割り込むと、相場は弱気に転じる場合があります。
特に10万ドルや50日・100日移動平均線といった多くの投資家が注目する価格帯を終値で下回った際は、トレンド終了のサインとされます。
さらに、複数の指標が集中する価格帯を割ると「売りが売りを呼ぶ」展開になりやすく、大幅な下落に繋がる恐れがあるでしょう。
チャート上のサポートを失う動きは、天井形成のシグナルと考えられるため注意が必要です。

ETFの資金流出は注意ポイント
ビットコインETFからの資金流出が始まれば、相場のピークが近いサインと考えられます。
ETFはこれまで価格上昇の強力な支えとなってきましたが、流入が止まり始めると、機関投資家の買い意欲が後退していると考えられるでしょう。
2025年7月時点では資金流入が続いていますが、将来的に流出が大きくなると、需給が崩れて一気に売り圧力が高まる恐れがあります。
ETF残高の推移は今後の天井察知にも役立つ重要なデータです。

ビットコインをいつ売るタイミングの考え方

ビットコインが高騰を続ける中で、売るタイミングを知るのは非常に重要です。
ここでは、売り時の見極め方を解説します。
- 過熱サインが出たら一部売却する
- 価格よりもライン割れを意識する
- 上昇中でも段階的に利益確定する
過熱サインが出たら一部売却する
相場が「過熱」しているときは、すぐに全量を売却するのではなく、一部を利確して利益を確保する戦略が有効です。
過熱しているときは、価格が短期的に急騰し、投機的な買いが集中しています。
ビットコイン相場は一時的な調整後に再び上昇するケースも多いため、段階的に売却することでリスクを抑えつつ、収益チャンスを維持することが可能です。
例えば、RSIが70〜80を超えたり、日足・週足で長い上ヒゲが連続したりする場面は、短期的な過熱サインといえます。
ローソク足チャートで実際の高値と終値(または始値)の差を表す線のこと。一時的に高くなったが、すぐに売られて下がったことを示すサインでもある。
このようなタイミングでは、一部を利確し残りを保有するなど、柔軟に対応するとよいでしょう。
あくまでも一例ですが、加熱サインの見極め方については以下のような動向をチェックする方法もあります。
- SNSでビットコインに関する投稿が急増する
- テレビのニュースでビットコインの価格上昇が報じられる
- 仮想通貨取引所のCMがテレビで流れる
このような動きがあると、それまで仮想通貨を購入してこなかった投資初心者が「早く買わないと乗り遅れる」という心理状態になり、価格が一気に高騰する可能性があります。
大口投資家や上級者は、この買いが集中するタイミングで売却します。大量に売却することで一時的に価格が下落し、焦った投資初心者が売ることで「調整」と呼ばれる価格の下落が発生するのです。
加熱サインだと判断したら、価格が一気に急上昇する前に売り抜けてしまうのも一つの戦略です。
価格よりもライン割れを意識する
重要な価格のラインを明確に下回ったときは、売却判断をするタイミングのサインです。
移動平均線や過去の安値など「多くの投資家が注目する価格」を割ると、相場が崩れ始めるリスクが高まるからです。
たとえば、200日移動平均線や10万ドルといったラインを終値ベースで割ると「これ以上は上がらない」と感じた投資家が一気に売りに動く傾向にあります。
そのまま持ち続けると下落に巻き込まれるリスクが高まるため、あらかじめ「重要ラインを下回ったら売却する」などのルールを設けておくとよいでしょう。
【悲報】ビットコイン10万ドル割れ、全戻し!😭 pic.twitter.com/sYBEc3ClJm
— SOU⚡️仮想通貨 / ビットコイン (@SOU_BTC) January 7, 2025
そのまま持ち続けると下落に巻き込まれるリスクが高まるため「価格ラインを割れたら売る」というルールをあらかじめ決めて、感情に流されないようにしましょう。
上昇中でも段階的に利益確定する
ビットコインが上昇を続けていても、あらかじめ決めた価格に達したら少しずつ利益を確定していくのが堅実です。
どんなに強い上昇相場でも、突然の下落や調整局面は起きうるからです。
たとえば「10万ドルに到達したら10%売る」といったように目標価格ごとに一部を利確すれば、利益を確保しながら残りの資産で上昇の恩恵も受けられます。
上昇時に全てを売るのではなく、段階的に利確しておけば、下落局面でも安心して対応できます。
相場が好調なときこそ冷静な戦略を心がけましょう。
ビットコインの高騰はいつまで続くかに関するよくある質問

ビットコインの高騰はいつまで続くかに関する、よくある質問と回答を紹介します。
- 半減期の後はどれくらい高騰が続きますか?
- ビットコインは過去にどんな高騰の歴史をたどってきたの?
- 利確は何割程度がベスト?
- 2026年まで高騰が続きますか?
- 調整が来たらどこまで下がりますか?
- アルトコインに乗り換えるタイミングは?
- 半減期の後はどれくらい高騰が続きますか?
-
過去のビットコイン相場では、半減期から12〜18か月後にピークを迎える傾向です。
今回も同様のタイムラグを想定すれば、2025年4月の半減期から見て、2026年の夏頃までは高騰局面が続くと予想されます。
ただし、過去と全く同じパターンになるとは限らないため、あくまで目安として考えましょう。
- ビットコインは過去にどんな高騰の歴史をたどってきたの?
-
ビットコインは2013年、2017年、2021年と約4年周期で大幅な高騰を経験してきました。
これは半減期による供給減少と金融政策などのマクロ要因が重なった結果といえます。
短期的な下落もあるものの、長期では右肩上がりに成長してきた資産として注目されています。
- 利確は何割程度がベスト?
-
利確に正解はありませんが、一般的には保有資産の2〜4割を段階的に売却する方法がよく使われます。
全額を一気に売ると、その後の上昇時に再エントリーしづらくなるからです。
逆に、まったく売らなければ含み益が確定せず、リスクが残ります。
そこで「少しずつ利確する」戦略が有効です。
一部だけ売却しておけば、上昇時のチャンスも下落時の安心感も得られ、心理的にも冷静に判断しやすくなるでしょう。
- 2026年まで高騰が続きますか?
-
2026年までビットコインの高騰が続く可能性は十分に考えられます。
主な根拠としては、以下の3点が挙げられます。
- ビットコインETFによる継続的な資金流入
- 米国の利下げ観測による金融環境の緩和
- 2024年の半減期後に始まる上昇サイクル
これらの要因が組み合わさると、中長期的な上昇トレンドが継続するかもしれません。
- 調整が来たらどこまで下がりますか?
-
ビットコインの価格が一時的に下がる「調整」が生じた場合、どのくらい下がるかを予想する方法があります。
よく使われるのが「フィボナッチ」という分析ツールや「200日移動平均線」と呼ばれる長期の平均価格のラインです。
これらを目安にすると、2025年7月時点では、ビットコインの価格が下がっても9万ドルや8万5,000ドルくらいで止まる可能性があります。
ただし、これはあくまで過去のデータをもとにした目安なので、実際にはチャートを見てそのときの状況を確認するのが大切です。
- アルトコインに乗り換えるタイミングは?
-
アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)への乗り換えは、ビットコイン価格が一時的に下落し、そこから資金がアルトコイン市場へ流れ込み始めるタイミングが狙い目です。
これは「アルトシーズン」と呼ばれ、ビットコインの優勢が薄れ、イーサリアムなどが独自に上昇する時期を指します。
ビットコインが天井を打つと、資金がアルトコインに循環する傾向にあります。
この資金循環を見極められれば大きなリターンも期待できますが、アルトコインは値動きが激しいため、慎重に銘柄を選んだりリスクを管理したりしましょう。
まとめ
本記事では、ビットコインの高騰がいつまで続くかについて解説しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- ビットコインはテクニカル的に強気サインが多数確認されている
- 200日移動平均線の上抜けやゴールデンクロスなど、上昇トレンドの継続が示唆されている
- RSIはまだ過熱感が限定的で、上昇の余地を残している
- カップ・ウィズ・ハンドルや上昇チャネルなど、さらなる高騰を示すチャートパターンが形成中
- 一方で、RSI80超えやサポートライン割れ、ETF資金流出などは天井の兆候になるため注意が必要
ビットコインの高騰は、強気のテクニカル指標と投資家心理が支えています。
ぜひ相場のサインを見極めながら、自分に合った売買判断をしてみてください。