2024年10月15日、ビットコイン価格は6万6000ドル(約987万円)を超え、再び上昇トレンドの兆しを見せています。9月に5万4000ドル台まで下落したものの、その後力強い回復を見せ、アナリストの間では前回高値の壁を突破する期待の声も上がっています。
Bitget Research チーフアナリストRyan Lee氏によると、価格上昇の要因は主に以下3つの理由によるものだとのことです。
- 暗号資産業界にポジティブな政策の影響
- 潜在的な売り圧力の低下
- 大規模な上場投資信託(Exchange Traded Fund)資金流入
1.暗号資産業界にポジティブな政策の影響
米国副大統領のカマラ・ハリス(Kamala Harris)氏が、デジタル通貨の規制枠組みへの支持を表明したことで、月曜日の暗号資産市場のパフォーマンスが向上しました。
日本語訳:
民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス氏は、暗号通貨やその他のデジタル資産に関する規制枠組みへの支持を表明する予定です。プレスリリースによると、アメリカの黒人の20%以上が暗号資産を保有または保有した経験があるとされており、彼女は市場参加者を保護する規制枠組みを通じて、暗号資産の保有者や投資家が利益を享受できるようにする方針を示しています。引用:https://twitter.com/WuBlockchain/status/1845984757160738857
2.潜在的な売り圧力の低下
破産した仮想通貨取引所Mt. Goxが先週、債権者への最終返済期限をさらに1年延期しました。これにより、返還されるビットコインが市場にあふれ、過度の売り圧力を生み出す懸念が緩和されました。
日本語訳:
速報:マウントゴックスの返済期限が2025年10月まで延長。市場は、大規模な売却への懸念が和らぎ、安心感を示す。引用:https://twitter.com/BreakingWhale/status/1844349810192822531
3.大規模な上場投資信託(Exchange Traded Fund)資金流入
過去24時間で、ビットコインETF全体に5億5,500万ドル(約8,278億円)、イーサリアムETF全体に1,700万ドル(約25億円)の大規模な資金流入がありました。
これは、ウォール街の機関投資家が暗号資産に対して楽観的な見方をしていることを反映しています。この純資本流入が直接的に短期的な価格急騰を引き起こしました。
さらに、過去10年間の歴史的データの集計によると、暗号資産市場は年間の第42週、第43週、第44週に大幅な上昇と高い上昇確率を示しています。
最近、暗号資産市場において多くのポジティブな動きが発表されていることから、ブロックチェーン上での取引増加に伴う価格上昇の可能性は高いと言えるでしょう。ただし、地政学的問題や米国大統領選挙に伴うブラックスワンリスク(予測困難で影響の大きいリスク)には、引き続き注意が必要です。
※為替レートは2024年10月15日時点での1ドル=149.48円で計算