ビットコインの将来に関して、不安や期待を抱える投資家は多いでしょう。特に、
- これから下落するのか
- それとも上がっていくのか
- 10年後にはいくらになっているのか
このように感じている人は多いはず。結論からいうと、10年後には現状よりも大幅に価格が向上すると見込まれます。
本記事では、ビットコインの10年後の価格予測や、実際の投資戦略に関して解説します。ぜひ参考にしてください。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
海外取引所のmetaland専用キャンペーンは「【2024年8月最新】海外仮想通貨取引所のキャンペーン情報をカテゴリー別に紹介」記事で紹介しているので、ぜひ活用してください。
また、仮想通貨を実生活で手軽に利用したい方は、仮想通貨を含む複数資産を入金可能なクレジットカードAurora Cardもおすすめですよ。
10年後のビットコイン価格における3つのシナリオ
【ビットコインの現在価格】
ビットコインの10年後の価格予測について、世界経済の動向や規制環境、技術革新の観点から3つのシナリオを検証してみましょう。
ここでは、
- 世界経済の混乱でビットコインは100万ドルを突破する
- 制度化と規制強化で5万ドル前後に収束する
- 新技術台頭で存在価値が低下し1万ドル以下に下落する
この3つに関して解説します。基本的に上昇傾向を予想する専門家やAIが多く、ビットコインの今後は明るいといえます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1. 世界経済の混乱でビットコインは100万ドルを突破する
まず「ビットコインは100万ドルを突破する」という予想があります。
元Twitter社(現X社)CEOであり、現在は金融事業会社ブロックを経営するジャック・ドーシーがこのように発言しました(参考:COINPOST)。
海外仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)のCEO、ジェシー・パウエルも1BTC=100万ドル説を訴え、以下のような成長曲線を予想しています。
IMFによれば、2025年までに主要20カ国の平均インフレ率は年率8%を超える見通し。インフレが起こると、自国通貨の魅力が損なわれ、相対的に、仮想通貨の需要が高まるわけです。
このような状況下で、機関投資家の間でビットコインへの資金シフトが加速すると予想されます。
また世界経済の不安定化が深刻化する中、ビットコインは法定通貨に代わる、安定した通貨として注目を集めています。
さらに、主要国の中央銀行による金融緩和政策の継続で、世界的なインフレ圧力が一段と強まっているのです。
大企業もビットコインで資産運用
特に注目すべきは、世界中の大企業たちが運用資産としてビットコインを選択している点。
マイクロストラテジー社、12月2日から8日にかけて21,550 $BTC を取得(Bloomberg)📈 https://t.co/pJ5vzKwAZJ
— 仮想通貨AI翻訳ニュース (@CryptoJPTrans) December 9, 2024
このような大規模な資金流入により、ビットコインの時価総額が急激に高まると予想されます。そうすると、1BTCあたり100万ドルという水準も視野に入ってくるでしょう。
ただし、こうした急激な価格上昇には相応のリスクも伴うことに留意が必要です。
「何千万円になる」「1億円の大台に到達する」といった楽観的な見方は、現在の大勢を占めています。もちろん、それ以上の値上がりが起こるかもしれません。
2. 制度化と規制強化で5万ドル前後に収束する
また、制度や規制によって5万ドル前後、つまり2020年代と同じくらいの水準で収束することも予想されます。
各国の金融当局がビットコインへの規制フレームワークを整備した結果、価格の乱高下が抑制される可能性があります。
さらに米SEC(米国証券取引委員会)が承認したビットコイン現物ETFも登場。機関投資家の参入障壁が低下し、適正価格での取引が主流になると予想されます。
また、金融商品としての制度化が進む中、以下の要因により価格の安定化が期待されるでしょう。
- マネーロンダリング対策の強化による投機マネーの流入抑制
- 取引所への厳格な規制適用による価格変動幅の最小化
- 機関投資家の長期保有志向による価格の下支え
グローバルな規制の調和が進めば、ビットコインは金や株式のような伝統的な金融商品と同様の扱いを受けるようになるでしょう。
その結果、市場の成熟度が増し、5万ドル前後での取引レンジに収束すると考えられます。
ただ、2024年12月時点でも1BTC=1500万円ほどに到達しています。これは次期トランプ政権に対する規制緩和の期待感が影響したものでしょう。
それだけの価格変動力が、制度や規制によっておさえつけられるとは、考えにくい部分もあります。
3. 新技術台頭で存在価値が低下し1万ドル以下に下落する
一方で、わずかながら下落を予想する向きもあります。
量子コンピューティングの実用化が現実味を帯びてきた今日、ビットコインの根幹を支える暗号技術の脆弱性が深刻な課題になりつつあります。
IBMの試算によると、2030年代には現在の暗号を突破できる量子コンピュータが実用化される見込みです。
さらに世界各国で中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発が加速しており、すでに11カ国でCBDCが導入済み、約60カ国が実証実験の段階にあります。
法定通貨に裏付けられたCBDCやステーブルコインの普及により、決済手段としてのビットコインの魅力は急速に失われつつあります。
技術的課題 | 想定される影響 |
量子暗号解読 | セキュリティー信頼性の崩壊 |
CBDC普及 | 決済機能の代替 |
このような環境下では、ビットコインの価格は向上しにくいでしょう。その結果、1万ドルを割り込むことも考えられます。
ただし、それでもビットコインの値上がりを予想する企業や専門家のほうが多いようです。今の時点では「値上がりするだろう」と考えて問題ないでしょう。
継続的なセキュリティの向上も重要になる
セキュリティは、時代の変遷に合わせて向上させるのが重要です。
セキュリティが進化するように、それを突破するハッキングやクラッキングの技術も向上するからです。
たとえば先ほど触れたように、Microsoftにおける量子コンピューターの実用化が目前に迫ってきました。Googleも量子コンピューティングチップのWillowの開発を進めています。
量子コンピューターは、現行の仮想通貨にかけられたセキュリティを突破できるほどの力を持っているといわれています。
つまり、量子コンピュータが実装されれば、ビットコインそのものが仕組みとして破綻しうるわけですね。
だからこそ、ハッキングやクラッキングの技術向上に対して対抗できるよう、最新鋭のセキュリティを取り入れるのが重要です。
現在は安全圏だとされているハードウェアウォレットでさえも、安全ではないかもしれません。常にセキュリティをどのように高めていくのか、考えるようにしましょう。
とはいえ、2024年現在の量子コンピュータは、BTCのセキュリティを突破できるほどのレベルではなく、当面は問題ないといわれています。
ビットコイン投資で失敗しない!3つの重要戦略
先述のとおり、ビットコインは今後も値上がりすると予想されます。一部ネガティブな推察もありますが、基本的には値上がりを期待してよいでしょう。
ただし利益を出すためには、ビットコイン投資における重要な戦略をおさえる必要があります。
まず、適切なリスク管理とセキュリティ対策は大前提です。そして戦略的に売買するタイミングの把握も不可欠です。そのうえで、以下のポイントをおさえましょう。
- リスク分散と長期保有で市場変動に備える
- 信頼できる取引所選びでセキュリティを確保する
- 定期的な利確と再投資で収益を最大化する
これを理解しておけば、より高い確率で利益を得られるようになります。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1. リスク分散と長期保有で市場変動に備える
ビットコイン投資では、価格変動リスク対策がもっとも重要な課題です。
保有資産全体に占めるビットコインの割合は、投資家の年齢や投資の方向性にもよりますが、5-20%程度におさえるのがよいでしょう。
少なくとも「全財産の大半をビットコインに注ぎ込んでいる」といったことは避けるべきです。
$BTC 含み益300万くらいあったのに🥲
— ばしばしくん💰BTC×米国株🇺🇸全力ぱぱ (@bashibashikun58) August 5, 2024
もう破産だ。 pic.twitter.com/HIh5dRYCAJ
このように大敗することもあります。
急激な価格変動に対応するためには、一般に以下の戦略が有効です。
- 急落時でもパニック売りを避け、保有を継続する
- 毎月定額を積み立てて、ドルコスト平均法を活用し続ける
- 現金や株式など、他の資産とのバランスを定期的に見直す
ビットコイン投資は積み立てがおすすめ
仮に過去5年間、毎月1万円ずつビットコインを積み立てていた場合のシミュレーションを見てみると、250万円以上の利益を得られる計算になります。
そのような点を踏まえれば、やはり長期保有できるかどうか、そのリスクを許容できるかがポイントとなるでしょう。
もっとも重要なのは、価格が大きく下落した際にも、冷静な判断で長期的な視点を保つこと。
ビットコインは価格変動が比較的安定しているものであり、一時的に急落しても持ち直す傾向が強いようです。
価格の値動きに一喜一憂しないようにしましょう。
ただし長期保有したからといって、絶対に儲かるわけではありません。
あくまでも、リスクを許容しながら保有するのを基本として、将来的な収益を狙う戦略である点に注意してください。
2. 信頼できる取引所選びでセキュリティを確保する
ビットコイン投資において、取引所の選定は資産を守る上で最も重要な判断の一つです。
国内では金融庁に登録された取引所のみが合法的に営業できるため、まずはこの登録の有無を確認するのが大切です。
金融庁が発表する「暗号資産交換業者登録一覧」に、利用する予定の取引所が登録されているか確認しておきましょう。
国内で登録されていない取引所はすべて詐欺だと思って間違いありません。
また、セキュリティ対策として、以下の3つのポイントを必ず押さえておきましょう。
- 取引所の分散利用:複数の信頼できる取引所に資産を分散して保管し、リスクを軽減
- コールドウォレットの活用:取引に使用しない長期保有分は、オフラインのハードウェアウォレットで保管
- セキュリティ設定の徹底:2段階認証の設定、APIキーの使用制限、出金アドレスのホワイトリスト化を実施
特に大手取引所でも過去にハッキング被害が発生していることから、すべての資産を単一の取引所に預けるのは避けるべきです。
日常的な取引に必要な額のみを取引所に預け、余剰分はコールドウォレットで自己管理するのがおすすめです。
ハードウェアウォレットの利用もおすすめ
ハードウェアウォレットも役立つでしょう。これは、ハッキングの手が及ばないインターネットとは切り離された部分で、重要なパスコードなどを保存するデバイスです。
また、取引所が提供するセキュリティ機能は、面倒に感じても必ずすべて有効活用してください。これらの対策を組み合わせることで、資産の安全性を大幅に高めることができます。
3. 定期的な利確と再投資で収益を最大化する
ビットコイン投資で継続的な収益を上げるには、適切なタイミングでの利益確定(利確)と再投資のバランスが重要です。
市場の上昇局面では、欲張りすぎず、計画的な利確を心がけましょう。
以下の表は、利確と再投資の基本的な考え方を示しています。これらの数値は、過去の市場データと専門家の知見に基づく一般的な指標として参考にしてください。
アクション | タイミング | 実行量 |
---|---|---|
利確 | 上昇相場時 | 総資産の20-30% |
再投資 | 20%以上の下落時 | 保有量の10%ずつ |
あくまでも基本的な戦略にすぎませんが、このような考え方ができていれば、大きな問題は起こりにくいでしょう。
投資タイミングはテクニカル指標も活用するのが効果的
投資のタイミングを判断する際は、RSI(相対力指数:価格の過熱感を測る指標)などの複数のテクニカル指標を併用することで、判断の精度を高められます。
RSIが70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎの目安です。
つまり、買われすぎの際は利益を確保するために一部を売却する、または新規購入は避け下落の可能性を見極める。
売られすぎの際は、割安と判断し買いを検討する、または下落トレンドが続くリスクもあるため慎重に分散投資することが効果的です。
ビットコインに関するよくある質問
本記事では、ビットコインの将来性に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。
- 1億円、10億円になる可能性はある?
- ビットコインは2040年にはどうなる?
- 10年前に買っていたらどうなっていたか?
- ビットコインは発行上限数に到達したらどうなるか?
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1億円、10億円になる可能性はある?
1億円になる可能性は、先述のとおり考えられます。
ジャック・ドーシーらの楽観的な考え方に基づけば、その水準にまで値上がりするでしょう。
一方で10億円まで値上がりするのを想定する専門家はほとんどいません。いたとしても、どちらかというと「そうあってほしい」願望を述べており、信ぴょう性はさほどありません。
したがって向こう10年で1BTC=10億円になるのは、かなり考えにくいでしょう。
ビットコインは2040年にはどうなる?
10年後ではなく2040年のビットコインの価格に関しても、やはり値上がりが期待されています。
1BTC=1,000万円以上と予想するケースが多く確認できます。
カナダのフィンテック企業Cryptomusによれば、以下のように予想されていました。
同社の予想は非常に強気であり、日本円にして最低でも3億6000万円にまで伸びるとのこと。
ここまでインパクトのある価格上昇が現実に起こるかはわかりません。
しかしながらそのような予想が出るほど、価格上昇が期待できるともいえるでしょう。
10年前に買っていたらどうなっていたか?
本記事執筆時2024年12月20日の10年前にビットコインを購入した場合、以下のようになっていました。
<2014年12月20日>
<2024年12月20日>
10年前は1BTC=37,952円。その十年後は14,761,217円。
つまり1BTC買っていたら、1,400万円以上の利益が出た計算になります。
10年前に購入していなかったとしても、諦める必要はありません。これから10年間の価格上昇により、もう一度大きな収益を得られるチャンスがあります。
ビットコインは発行上限数に到達したらどうなるか?
ビットコインの発行上限数が上限に到達したら、新たに発行されることはありません。
まず、ビットコインが4年に一回新規発行されるのは、マイニングによるものです。そのマイニングには一般ユーザー、いわゆるマイナーが、コストを支払いながら協力しているわけです。
彼らはマイニングの報酬として、新規発行されたビットコインを受け取ります。
マイナーはコストを回収するためにビットコインを売却しなければいけません(保有するケースもあり)。
しかしマイナーに行き渡るビットコインは、4年に一回のマイニングごとに、半分ずつになるように設定されています。
つまり、マイニングのたびに新規に流通するビットコインが少なくなるため、価格が維持、もしくは上昇するわけですね。
そして発行上限に達した場合は、新しいビットコインは決して発行されません。上限枚数2100万枚だけが取引されるのです。
なお、最後の1枚が発行されるのは、2140年ごろとのことです。
まとめ
本記事では、ビットコインの将来性に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- ビットコインの将来性は高く、10年後には値上がりしているのが大方の予想
- 1BTC=数千万円、もしくは1億円以上になると予測する専門家もいる
- 一方でわずかに値下がりを予測する勢力もある
- 投資に失敗しないよう、戦略的に行動するのが重要である
- リスク分散や長期保有、セキュリティ確保などがカギとなりそう
- 10年のスパンで考えるとセキュリティ更新の重要性が高まる
かつてビットコインは、何度も価格が高騰し、いわゆる「億り人」を何人も輩出しました。これからの10年間、ベストな戦略を選択できれば、億単位の収入が得られるかもしれません。
市場を見ながら、ビットコインへの投資を検討してみましょう。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
海外取引所のmetaland専用キャンペーンは「【2024年8月最新】海外仮想通貨取引所のキャンペーン情報をカテゴリー別に紹介」記事で紹介しているので、ぜひ活用してください。
また、仮想通貨を実生活で手軽に利用したい方は、仮想通貨を含む複数資産を入金可能なクレジットカードAurora Cardもおすすめですよ。