ビットコイン(BTC)が史上初めて10万ドルを突破し、採用の拡大と価値の認識が高まっています。
アナリストたちは現在、次の目標として15万ドルや20万ドルを視野に入れ、今後の価格動向に注目しています。
市場は冷静に反応しているため、さらなる成長の余地があるでしょう。
この10万ドル突破には、いくつかの重要な背景があります。
トランプ氏、SEC委員長にアトキンス氏を正式に指名
トランプ次期大統領は、米証券取引委員会(SEC)の新しい委員長にポール・アトキンス氏を指名しました。
アトキンス氏はブッシュ政権下でSECの委員を務めた経験があり、金融規制や監督に詳しい人物です。
彼は暗号資産推進派として知られており、現在の厳格な規制を取っているゲンスラー委員長とは異なるアプローチが期待されています。
トランプ氏はアトキンス氏を「実績のあるリーダー」と評価。
デジタル資産やイノベーションが米国経済の成長に不可欠であると強調しました。
もしアトキンス氏が承認されれば、彼は規制緩和や罰則軽減に重点を置き、金融業界に柔軟な対応を取ると見込まれています。
日本語訳:
私は、ポール・アトキンス氏を次期証券取引委員会(SEC)の委員長に指名することを発表できることを嬉しく思います。
ポールは常識的な規制の実績あるリーダーです。彼は、投資家のニーズに応え、米国経済を世界一にするための強固で革新的な資本市場の可能性を信じています。また、デジタル資産やその他のイノベーションが「アメリカをかつてないほど偉大な国にする」ために重要であることも認識しています。
ポールは、リスク管理コンサルタント会社パトマック・グローバル・パートナーズのCEO兼創設者です。2017年からデジタルチャンバーのトークンアライアンスの共同議長として、デジタル資産業界に関する研究や活動を行ってきました。2002年から2008年までSECの委員を務めた経験があり、その間、透明性や投資家保護を強く支持しました。彼はバンダービルト大学法科大学院で法学博士号(J.D.)を取得し、ウォフォード大学で優秀な成績(summa cum laude)で学士号(A.B.)を取得しました。
パウエル議長の発言
米FRB(米連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長の発言が好感されたことも5日の反発要因となったとの見方がされています。
3日から4日にかけて、韓国の政情不安を背景にビットコインは売りが優勢となっていました。
しかし、パウエル議長はビットコインを「デジタルゴールド」と表現し、仮想通貨に対する見解を明確にしました。この発言を受けてビットコインは急騰し、再び99,000ドルに達しました。
彼はビットコインを投機的資産と位置づけ、その高いボラティリティが価値保存手段としての利用を妨げていると指摘。
また、ビットコインを国家の準備資産として使用する可能性については、「FRBの目的は銀行システムの健全性を保つことであり、仮想通貨がその脅威になってはいけない」と強調しています。
BREAKING: 🇺🇸 Fed Chair Jerome Powell says #Bitcoin is a competitor to gold, not the US dollar. pic.twitter.com/YQHFiThTBo
— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) December 4, 2024
日本語訳
速報:パウエルFRB議長、#ビットコインはドルではなく金の競合相手と発言。
パウエル氏の発言は、中央銀行トップが仮想通貨に対してより寛容な姿勢を示す兆しとも解釈されました。
過去の懐疑的な立場からデジタル資産としての可能性を認める姿勢に変化したと見られています。
ビットコインとアルトコインの関係性
ビットコインの市場シェアが上昇すると、一時的にアルトコインへの投資が減少する場合があります。
過去の傾向から、ビットコインの価格上昇が安定した後にアルトコインの価格が上昇しています。
投資家はビットコインが最高値に達すると、さらに上昇を見越して投資する傾向にあります。市場に出回る資産がビットコインに集中するため、短期的にアルトコインの価格が下落する可能性があります。
ビットコインの上昇が落ち着くまでは、アルトコインへの投資は慎重になる必要があるでしょう。
2025年以降の展望と注意点
2025年に向けて、長期予測ではアルトコインが注目と勢いを取り戻す前に、ビットコインが新たな最高値を更新すると予想されます。
ただし、仮想通貨は価格が大きく変動する特徴があります。万が一、価格が下がることも念頭に取引するようにしましょう。
※為替レートは2024年12月05日時点での1ドル=149.75円で計算