bitbankは、アルトコインの取り扱いが多くセキュリティ水準が高いことから注目を集めている取引所です。
しかし、bitbankの手数料について次のような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
- bitbankの手数料は高いといわれているが実際はどうなのか知りたい
- bitbankはどの手数料が高いのか知りたい
- 手数料を安くする方法を知りたい
- 手数料が高くてもbitbankを使う価値はあるの?
結論からいえば、手数料によっては他の取引所よりも高めの設定です。しかし、bitbankを使うメリットのあるトレーダーもいるでしょう。
そこで、この記事では、bitbankの手数料について詳しく説明していきます。bitbankに興味を持っている方はぜひこの記事を参考にしてください。
bitbankで発生する手数料とは|他の主要取引所と比較

bitbankの利用時には、主に5種類の手数料が発生します。それぞれの内容は以下のとおりです。
- 入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
- 販売所方式での取引手数料
- 取引所方式での取引手数料
これらの手数料が、他の主要な取引所と比較して実際に高いのかを見ていきましょう。
bitbankと主要取引所の手数料比較表を作成したので、参考にしてください。
入金手数料 | 出金手数料 | 送金手数料(ビットコインの場合) | 取引手数料(取引所を使う場合) | |
---|---|---|---|---|
bitbank | 無料 | 3万円未満の場合 550円3万円以上の場合 770円 | 0.0006 BTC | Maker: -0.02%Taker: 0.12% |
bitFlyer | 330円(住信SBIネット銀行は無料) | 220円~770円 | 0.0004 BTC | 約定数量 × 0.01 ~ 0.15% |
SBI VCトレード | 無料 | 無料 | 無料 | Maker: -0.01%Taker: 0.05% |
BitTrade | 無料(クイック入金の場合) | 330円 | 0.0005 BTC | 無料 |
GMOコイン | 無料 | 無料 | 無料 | Maker: -0.01%Taker: 0.05% |
入金手数料
bitbankの日本円入金手数料は無料です。ただし、銀行振込を利用するときの振込手数料は自己負担となります。
この点は、他の主要な取引所の多くも同様です。そのため、入金手数料に関してはbitbankが特別不利というわけではありません。
出金手数料
bitbankの出金手数料は、3万円未満で550円、3万円以上で770円です。これは、出金手数料が無料のGMOコインやSBI VCトレードと比較すると高い設定です。
頻繁に日本円を出金すると、手数料がかさみ利益を圧迫する恐れがあります。なぜなら、出金するたびに手数料が発生するため、少額を何度も引き出すと負担が大きくなるからです。そのため、bitbankの場合は、ある程度まとまった金額を一度に出金するのがよいでしょう。
送金手数料
送金手数料とは、仮想通貨を他の取引所やウォレットへ移動させるときにかかる手数料です。bitbankの送金手数料は、送る通貨の種類によって異なります。
例えば、ビットコイン(BTC)を送金する場合、0.0006 BTC(約1万円:2025年7月29日時点)の手数料が必要です。これは送金無料のGMOコインやSBI VCトレードと比較すると割高です。
しかし、リップル(XRP)を送金する場合の手数料は0.1 XRP(約45円:025年7月29日時点)と比較的安価です。
このように、送金に使う通貨によって手数料は大きく変わるため、送金時はXRPを使うことで手数料を抑えられます。
販売所方式での取引手数料
仮想通貨の売買には、ユーザー間で取引する「取引所」と、運営会社を相手に取引する「販売所」の2種類があります。販売所での取引手数料は一般的に無料ですが、実質的なコストとしてスプレッドが発生します。
スプレッドとは、購入価格と売却価格の差額のことです。この差が小さいほど、ユーザーにとって有利に取引できます。
以下に、主要な取引所のスプレッドの参考値をまとめました。
取引所 | BTCスプレッド | ETHスプレッド | XRPスプレッド |
---|---|---|---|
bitbank | 4.94 | 4.88 | 5.02 |
bitFlyer | 3.01 | 3.5 | 5 |
Coincheck | 5.87 | 6.88 | 22.4 |
SBI VCトレード | 5.41 | 5.46 | 4.96 |
BitTrade | 5.43 | 4.93 | 3.39 |
GMOコイン | 4.8 | 4.79 | 4.78 |
BITPOINT | 4.61 | 6.85 | 8.74 |
LINE BITMAX | 3 | 3.93 | 10.94 |
楽天ウォレット | 4.57 | 4.63 | – |
Zaif | 6.05 | 11.75 | – |
2025年4月12日調査時点
この表からわかるように、bitbankのスプレッドは全通貨で最安値というわけではありません。しかし、他の主要取引所と比較して極端に差があるわけではなく、おおむね平均的な水準にあることがわかります。
仮想通貨取引所のスプレッド比較については、以下の記事を合わせてお読みください。

取引所方式での取引手数料
bitbankの取引所方式を利用する場合の取引手数料は、注文方法によって他の取引所よりもお得になる場合があります。詳しくは次の章で解説します。
bitbankの手数料を抑える方法

bitbankの手数料は、いくつかの工夫で安く抑えることが可能です。ここでは、具体的な5つの方法を紹介します。
- 取引所方式を使う
- 送金手数料が低い通貨を選ぶ
- まとめて出金・送金する
- Maker注文を利用する
- 割引キャンペーンを活用する
取引所方式を使う
手数料を抑えるには「販売所」ではなく「取引所」で売買しましょう。前述のとおり、販売所はスプレッドが広く、実質的なコストが高くなる傾向にあります。
一方、取引所はスプレッドが狭く、有利な価格で取引しやすいのが特徴です。操作に慣れは必要ですが、コストを意識するなら取引所の利用が不可欠です。
送金手数料が低い通貨を選ぶ
仮想通貨を他の取引所に送金する際は、送金手数料の安い通貨を選びましょう。例えばビットコイン(BTC)の手数料は比較的高いのですが、リップル(XRP)などは安価な手数料で送金できます。
もし特定の通貨で送金する必要がないのであれば、一度手数料の安い通貨に交換してから送金することで、全体のコストを削減できます。
まとめて出金・送金する
bitbankの日本円出金手数料や仮想通貨の送金手数料は、回数ごとにかかります。そのため、こまめな出金・送金は、その都度手数料が発生し、トータルの負担が大きくなります。
手数料を節約するためには、できるだけ一度にまとめて手続きを済ませるのが賢明です。
Maker注文を利用する
取引所での注文方法には、Maker(メイカー)注文とTaker(テイカー)注文の2種類があります。
- Maker注文:取引板にない価格で指値注文を出す方法です。市場に新たな流動性を提供するため、手数料が優遇されます。
- Taker注文:取引板にすでにある価格で注文を出す方法です。すぐに約定しやすい半面、手数料はMaker注文より高くなります。
bitbankでは、Maker注文の手数料が「-0.02%」に設定されています。これは、取引が成立すると、約定金額の0.02%が報酬として受け取れることを意味します。手数料を支払うどころか利益が出るため、積極的に活用しましょう。
割引キャンペーンを活用する
bitbankでは、不定期で手数料割引キャンペーンを実施することがあります。公式サイトや公式SNSをチェックし、キャンペーン期間を狙って取引することで、手数料負担を軽減できる場合があります。
手数料が高くてもbitbankで取引する理由

一部の手数料が高めであるにもかかわらず、多くのトレーダーがbitbankを選んでいます。その理由は、手数料以外の部分に大きなメリットがあるからです。
- 初心者から上級者まで使いやすい環境が整っている
- 40種類以上の豊富な銘柄を購入できる
- セキュリティ対策が充実している
- リアルタイム出金に対応している
- さまざまな投資スタイルに対応している
順番に解説します。
初心者から上級者まで使いやすい環境が整っている
bitbankは、仮想通貨投資初心者でも簡単にビットコインやイーサリアムを購入できるシンプルな販売所を提供しています。
アプリのインターフェースも直感的でわかりやすく、日本円を入力して「購入」ボタンをおすだけで簡単にビットコインなどの仮想通貨が購入可能です。

また、PC版の取引ツールに高性能チャート「TradingView(トレーディングビュー)」を採用しています。
70種類以上のテクニカル分析に対応しており、本格的な相場分析が可能です。上級者でも満足のいく機能が備わっています。
40種類以上の豊富な銘柄を購入できる
bitbankは、40種類以上の仮想通貨を取り扱っており、そのすべてを日本円で直接売買できます。これは国内の取引所の中でもトップクラスの品揃えです。
多様なアルトコインに投資したい人にとって、この点は大きな魅力です。
セキュリティ対策が充実している
bitbankは、情報セキュリティの国際規格である「ISMS認証」を国内で初めて取得しました。
また、顧客資産をオフラインで管理するなど多層的な防御策により、創業以来一度もハッキングによる資産流出被害を出していません。大切な資産を預けるうえで、この安心感は非常に重要です。
リアルタイム出金に対応している
bitbankは、業界で初めて日本円のリアルタイム出金に対応しました。土日祝日や夜間を問わず、24時間365日いつでも出金手続きができ、即座に銀行口座へ着金します。
急に現金が必要になった場合でもすぐに対応できるこのスピード感は、bitbankならではの強みです。
編集部でも実際にbitbankを使っています。出金申請から銀行口座への反映が早いので、すぐに現金が必要な際に役立っています。
さまざまな投資スタイルに対応している
bitbankは、現物取引だけでなく、仮想通貨を貸し出して金利を得る「レンディング」サービスも提供しています。

レンディングは、保有している仮想通貨をbitbankに貸し出すだけで、最大年率5%の利用料を受け取れるサービスです。
トレードをせずに、長期保有している通貨を有効活用して資産を増やしたい人に適しています。
bitbankの手数料に関するQ&A

bitbankの手数料やサービスに関する、よくある質問とその回答をまとめました。
- bitbankはどのような取引所ですか?
- 入出金の負担を減らす方法はありますか?
- bitbankはどのような人に向いていますか?
- 手数料を抑えたい人はどの取引所を選ぶべきですか?
- bitbankの取引手数料を計算する方法を教えてください
- bitbankはどのようなチャートツールを採用していますか?
- Maker手数料がマイナスなのはなぜですか?
- Maker注文にデメリットはありますか?
- bitbankはどのような取引所ですか?
-
bitbankは、日本のビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所です。金融庁の認可を受けており、40種類以上の豊富なアルトコインを取り扱っている点が特徴です。
- 入出金の負担を減らす方法はありますか?
-
できるだけ一度にまとめて入出金し、回数を減らしましょう。bitbankでは入金時の振込手数料や、出金時の出金手数料がその都度発生します。そのため、計画的に資金を移動させることが負担軽減に繋がります。
- bitbankはどのような人に向いていますか?
-
bitbankは、以下のような人に向いています。
- リアルタイムに日本円を出金したい人
- Maker取引で手数料を抑えたい人
- セキュリティを重視する人
- ビットコイン以外の仮想通貨を購入したい人
- 手数料を抑えたい人はどの取引所を選ぶべきですか?
-
入出金や送金の手数料を総合的に抑えたい場合は、GMOコインやSBI VCトレードがおすすめです。
これらの取引所は、各種手数料が無料であることが多く、コストを重視するユーザーに向いています。
ただし、取引所の使い勝手や取扱銘柄数なども考慮して、自身の投資スタイルに合った取引所を選ぶことが重要です。
- bitbankの取引手数料を計算する方法を教えてください
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取引手数料は「約定数量 × 取引価格 × 手数料率」で計算します。例えば、1BTC=500万円のときに、0.1BTCを購入した場合の手数料は以下のとおりです。
注文方法 手数料率 計算式 取引手数料 Maker -0.02% (0.1×500万円)×-0.02% 100円の報酬 Taker 0.12% (0.1×500万円)×0.12% 600円の支払い - bitbankはどのようなチャートツールを採用していますか?
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bitbankはチャートツールにTradingView(トレーディングビュー)を採用しており、70種類以上のテクニカル分析ができます。
トレンドラインや一目均衡表の表示はもちろん、通貨ペアごとの比較分析も可能です。そのため、上級者の高度な分析ニーズにも応えられます。
出典:bitbank - Maker手数料がマイナスなのはなぜですか?
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Maker手数料がマイナスなのは、市場に流動性を提供することへの報酬だからです。
Maker注文は、取引板に新たな注文を並べることで、他のユーザーが取引する機会を作り出します。
取引所は、活発な取引を促すために、Makerに対して手数料を支払う(マイナス手数料)インセンティブを与えています。
- Maker注文にデメリットはありますか?
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Maker注文のデメリットは、すぐに取引が成立しない可能性があることです。指定した価格に達するか、その注文に応じる相手が現れるまで待つ必要があります。
そのため、価格が急激に変動している場面では、希望の価格で約定できないリスクがあります。
まとめ
この記事では、bitbankの手数料について、他社との比較や安く抑える方法を解説しました。最後に重要な点をおさらいしましょう。
- bitbankは出金手数料と送金手数料が比較的高め
- 取引手数料を抑えるには「取引所」で「Maker注文」を利用するのが効果的
- 取引通貨によっては送金手数料が安くなる
- 出金や送金はまとめれば送金手数料を抑えられる
- 手数料は高くても、豊富なアルトコインや高いセキュリティなど独自のメリットある
bitbankの手数料体系と特徴を正しく理解すれば、コストを管理しながらそのメリットを最大限に活用できます。
本記事を参考に、ご自身の取引スタイルにbitbankが合っているかを見極め、仮想通貨取引を始めてください。