2022年にNFTブームが起こり、NFTアートを制作・販売して大きな利益を得る人も増えてきました。
SNSでそういった投稿を見かけて、自身でもNFTアートを販売したいと考える方もいるでしょう。
しかし、
- どのような種類のNFTアートがあるか知りたい
- NFTアートの作り方を知りたい
- 便利なアプリがあるか知りたい
などの疑問も出てきますよね。
結論からお伝えすると、NFTアートは主にドット絵・イラスト・ボクセルアートの3種類が存在します。
デジタルアートを作成すれば、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでNFT化できます。
無料でデジタルアートを制作できるアプリも多数存在するため、手軽にNFTアートを作れますよ。
NFTアートを作成できるおすすめアプリ7選を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
3種類のNFTアートの作り方を紹介
NFTアートとして販売される物として、主に以下の3つが挙げられます。
- ドット絵NFT
- イラストNFT
- ボクセルアートNFT
NFTとして販売する前に、まずはデジタルアートを準備する必要があります。
これからデジタルアートを作成しようと考えている方は参考にしてください。
デジタルアートと聞くと難しいと思うかもしれないのですが、実際は簡単に作成可能です。
基本的な作り方として、次のような方法が挙げられるでしょう。
- スマホアプリを利用する
- IllsutratorやPhotoshopを使う
- 画像生成AIで作る
- 外注する
もっとも簡単なNFTアートの作り方は、スマホアプリを使う方法です。
IllsutratorやPhotoshopを使えない人でも、簡単にNFTアートを作成できるアプリが増えています。
中には、プロも利用するようなアプリもあり、本格的なNFTアートの作成が可能。
ほかにも画像生成AIの活用、プロイラストレーターへの外注などさまざまな方法があります。
この記事では、もっとも簡単なNFTアプリを使った作成方法を説明していきます。
1.ドット絵NFT|スマホアプリでも簡単に作成可能
ドット絵NFTとは、ピクセルを視認できる程度の解像度で作成されたNFTアート。昔のゲームキャラクターのような、レトロな雰囲気が人気です。
代表的なドット絵NFTとして、CryptoPunks(クリプトパンクス)が挙げられます。
CryptoPunksは、世界初のジェネレーティブNFT。人気スポーツ選手やセレブ層に人気が広がり、1体数億円以上で取引されることもあります。
コンピューターによって自動生成されたNFTアート。
リリース当初は無料で配布されましたが、年々金額が高騰し、2021年8月には平均価格約19万ドル(約2,000万円)となりました。
CryptoPunksが注目されたことで、NFTアート業界ではドット絵アートが数多く出品されています。
CryptoPunksについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
ドット絵イラストの作り方
ドット絵イラストの一般的な作り方は次のような流れです。
- ドット絵を作成できるアプリをインストールする
- 線を描いていく
- 色を塗る
- 作品をダウンロードする
ドット絵イラストの作り方はシンプルで、対応しているアプリをインストールしたあと線を引いて色をぬりつぶしていくだけ。
出来上がったイラストをダウンロードして、OpenSeaにアップロードすればNFTにできます。
2.イラストNFT|デジタルイラストをNFT化
イラストNFTとは、手書きもしくはイラスト制作ツールを使って描いたイラストをNFT化した作品のこと。
手軽に制作できるドット絵NFTとは違い、イラストを描く技術が求められます。普段からイラストを描いている方であれば、NFTとして販売してみるとよいでしょう。
代表的なイラストNFTアートとして、BŌSŌ TOKYO -暴走東京が挙げられます。
BŌSŌ TOKYO -暴走東京-とは、日本を代表するイラストレーターである天神英貴が作成したイラストアートNFT。
日本の暴走族カルチャーと、サイバーパンクの世界観を融合したコレクションを展開しています。
暴走東京について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
デジタルイラストの作成方法
デジタルイラストを作る方法は、一般的には次のような流れ。
- イラストを作成できるツールを選ぶ
- 下書きを書く
- ペン入れをしていく
- カラーリングをする
- ダウンロードする
デジタルイラストを作成するためには、制作したいイラストのスタイルに合わせたツールを選ぶことが重要です。
本格的なイラストを描きたいのであれば、プロも使用するMediBang Paint(メディバンペイント)など、機能面が充実したツールがおすすめ。
これからデジタルイラストを練習したい方は、Ibis Paint Xなどの機能面がシンプルで使いやすいアプリを利用するとよいでしょう。
イラストを描けないのであれば、プロのイラストレーターに外注するのも一つの手段です。
3.ボクセルアートNFT|3Dの立法体を組み合わせて作成
ボクセルアートNFTは、3Dの立法体を組み合わせて作成するNFTアート。平面的なイラストと違い、奥行きのあるデザインが魅力です。
代表的なボクセルアートNFTとして、The Sandbox(サンドボックス)が挙げられます。
メタバースゲームの代表とも言えるThe Sandboxのキャラクターやアイテムは、ボクセルアートで構築されています。
ユーザーは無料ツールを使ってボクセルアートを作成可能。作成したNFTはゲーム内で使用でき、NFTマーケットプレイスで販売可能です。
ボクセルアートの作り方
ボクセルアートを作るには、一般的に以下のような流れとなります。
- ボクセルアート制作ツールをインストール
- 作品の全体像を決める
- ボックスを組み合わせる
ボクセルアートはドット絵やイラストと違い、奥行きのある立体的なデザインです。通常のイラストを描くのとは違った難しさがあります。
まずは出品されているボクセルアートを真似して作ってみるとよいでしょう。
OpenSeaなどに出品されているボクセルアートNFTは、マウスを使って回転・拡大ができるため、細かい所まで観察できますよ。
NFTアートを作成できるおすすめアプリ・ツール7選
NFTアートにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、アートの種類に合ったおすすめアプリ・ツールを7種類紹介します。
- 【ドット絵】8bit painter|シンプルで使いやすい初心者向けアプリ
- 【ドット絵】Pixelable|レイヤー編集など豊富な機能が使えるアプリ
- 【ドット絵】dotpict|ドット絵のアニメーション制作が可能
- 【イラスト】ibis Paint X|15,000種類以上の画像素材を利用可能
- 【イラスト】MediBang Paint|1,000種類以上のトーンを利用可能
- 【ボクセルアート】Voxel Paint|小さいサイズのボクセルアート向け
- 【ボクセルアート】MagicaVoxel|PC向けの高機能ツール
ドット絵・イラスト・ボクセルアートに分けて紹介するので、参考にしてください。
1.【ドット絵】8bit painter|シンプルで使いやすい初心者向けツール
8bit painter(8ビットペインター)は、シンプルで使いやすく、無料でダウンロードできるため初心者におすすめ。
SNSアイコン用のドット絵制作に向いており、CryptoPunksのような作品を手軽に制作できますよ。
8bit painterを使ってNFTを制作している方の動画があるので、参考にしてください。
アプリは以下のリンクからダウンロードできます。
2.【ドット絵】Pixelable|レイヤー編集など豊富な機能が使えるドット絵エディター
Pixelable(ピクセラブル)は、豊富な機能を備えたドット絵エディター。レイヤー機能や図形機能、塗りつぶしなどを利用可能です。
拡大・縮小・回転などの操作が直感的にできるため、細かい部分を作り込むことができます。
スマホアプリはiOS版のみリリースされており、Android版はリリースされていません。
3.【ドット絵】dotpict|ドット絵のアニメーション制作が可能
dotpict(ドットピクト)は、ドット絵のアニメーション制作にも対応しているアプリです。
無料版では5枚のドット絵を組み合わせてアニメーションを作成可能。有料版(月額550円)に登録すれば、100枚のドット絵を組み合わせたアニメーションが制作できます。
以下の動画では、実際にdotpictを使ってドット絵を制作する様子が配信されています。
アニメーション画像もNFTとして出品できるため、人とは違うドット絵を販売したい方におすすめです。
アプリは以下のリンクからダウンロードできます。
4.【イラスト】ibis Paint X|15,000種類以上の画像素材を利用可能
ibis Paint X(アイビスペイントX)は、スマホやタブレットで本格的にイラストを描けるアプリです。
アプリのほかにWindows版もリリースしており、PCでイラストを作成したいユーザーにもおすすめ。
無料で始められるため初心者でも利用しやすいうえに、ブラシやフォント、レイヤー機能が豊富であるなど多機能であることも特徴です。
15,000種類以上の画像素材が用意されており、服の柄や質感を表現する際に役立ちます。
ibis Paint Xは以下のリンクからダウンロードできます。
5.【イラスト】MediBang Paint|1,000種類以上のトーンを利用可能
MediBang Paint(メディバンペイント)は、直感的な操作感で簡単に利用できる無料アプリです。
機能面が充実しており、1,000種類以上のトーンや180種類以上のブラシを利用できます。
プロのイラストレーターや漫画家も利用しているアプリのため、本格的な作品を制作したい方におすすめ。
Apple StoreやGoogle PlayのほかにWindowsやMacOSにも対応しています。以下のダウンロードページからアプリをダウンロード可能です。
6.【ボクセルアート】Voxel Paint|小さいサイズのボクセルアート向け
Voxel Paintは、スマホでも利用可能な無料のボクセルアートエディターです。大きなサイズの作品は制作できませんが、キャラクターや小さな建物であれば簡単に制作できます。
スマホからだけでなく、PCブラウザからでも利用可能。ユーザー登録不要で、Voxel Paintにアクセスすれば、すぐにボクセルアートを作成できます。
初めてボクセルアートを制作する初心者におすすめのツールです。
7.【ボクセルアート】MagicaVoxel|PC向け高機能ツール
PCでボクセルアートを作成するのであれば、MagicaVoxel(マジカルボクセル)がおすすめ。
無料で手軽に利用できるにもかかわらず、機能面が充実している点が特徴です。
ゲームで使うキャラクターから、壮大な建造物まで幅広く制作可能。
本格的なボクセルアートを制作したい、中・上級者向けのツールです。
MagicaVoxelは以下のページからダウンロードできます。
デジタルアートをNFT化する方法|OpenSeaを活用
デジタルアートが完成したら、NFT化してNFTマーケットプレイスで販売しましょう。
OpenSeaを活用すれば、簡単にNFTを作成できますよ。
手順は以下の通り。
- 仮想通貨取引所でETHを購入・MetaMaskに移動
- 仮想通貨ウォレットMetaMaskを準備
- OpenSeaとMetaMaskを連携
- デジタルアートをNFT化
- 作成したNFTを出品
順番に解説します。
仮想通貨ウォレットMetaMaskを準備
作成したNFTを保管するためには、仮想通貨ウォレットが必要です。
はじめて仮想通貨ウォレットを作るなら、日本語対応で使いやすいMetaMaskをおすすめします。
MetaMaskはGoogle Chromeの拡張機能としてインストールでき、5分ほどでウォレットが作成可能です。
MetaMaskの使い方を詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
仮想通貨取引所でETHを購入・MetaMaskに移動
まずは国内取引所に登録して、ETH(イーサリアム)を購入しておきましょう。
OpenSeaではNFTの作成・出品時にガス代(手数料)は必要ありませんが、出品を取り消すなどの手続きの際にETHが必要になる場合があります。
あらかじめ用意しておけば、いざ必要になった際に慌てることが無くなりますよ。
以下の仮想通貨取引所は、ETHの送金手数料が無料なためおすすめです。
- DMM Bitcoin
- SBI VCトレード
購入したETHは、MetaMaskに入金しておきましょう。
MetaMaskにログインしたら画面中央に入金用アドレスが表示されます。コピーして取引所にアドレスを登録して、ETHを送金しましょう。
OpenSeaとMetaMaskを連携
MetaMaskが準備できたら、OpenSeaにアクセスして画面右上の「ログイン」をクリックして、OpenSeaとMetaMaskを連携しましょう。
個人情報の入力や本人確認書類の提出などは必要ありません。
デジタルアートをNFT化
MetaMaskを連携できたら、画面右上のアカウントマークから「Studio」ページにアクセスしましょう。
Studioページにアクセスしたら、画面右上の「作成」ページにアクセスして「NFTをミント」をクリックしましょう。
デジタルデータをアップロードして、作品名と発行数を入力しましょう。「Create」をクリックすればNFT化は完了です。
作成したNFTを出品
NFT化した作品の詳細ページにアクセスして画面右上「販売のため出品」をクリックしましょう。
以下の情報を選択・入力します。
- 販売価格を固定するかオークション形式にするか選択
- 販売価格を入力
- 販売期間を選択
以上でNFTの出品は完了です。
販売された際に、販売価格からOpenSea手数料2.5%が引かれた金額がウォレットに振り込まれます。
NFTアートの作り方に関するQ&A
NFTアートの作り方に関するよくある質問についてまとめました。
- NFTアートを作成するアプリは無料で利用できますか?
- 初心者でも簡単に作れますか?
- NFTを販売するコツは?
- NFTアートはどのようなものが売れますか?
疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- NFTアートを作成するアプリは無料で利用できますか?
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ドット絵を制作できる8bit painterをはじめ、無料で利用できるアプリもあります。
たとえばイラスト作成アプリibis Paint Xは、無料で簡単にNFTアートを作成可能。
無料でありながら15,000点の素材や15,000種類以上のブラシが揃っており、本格的にNFTアートを作れるでしょう。
- 初心者でも簡単に作れますか?
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NFTアートの作成方法は決してむずかしくありません。初心者でも簡単に作れます。
例えば、8bit painterを使えばドット絵イラストが制作でき、NFTとして販売可能です。
ほかにも、初心者向けのNFTアート向けのイラスト作成アプリは多数存在します。スキルに自信のない人でも、安心してNFTアートを作成できるでしょう。
- NFTを販売するコツは?
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NFTを売るためには次のようなコツがあります。
- 市場調査をしてトレンドを把握する
- SNSで拡散する
- 価格を上げすぎない
- 価値を追加する
- コンセプトをバラバラにしない
NFTはコレクションの認知度が低かったり、価値が高すぎたりすると売れないことがあるので注意しましょう。
より詳しく解説している記事があるので、そちらも参考にしてください。
OpenSea(オープンシー)でNFTが売れない?5つの理由と売るためのコツ 世界最大規模のNFTマーケットプレイス、OpenSea(オープンシー)。 誰でも簡単にNFTを出品できる反面、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょか。 OpenSeaでN… - NFTアートはどのようなものが売れますか?
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NFTアートにはさまざまな種類がありますが、イラストや画像、動画、画像などが販売できます。
OpenSeaで売れるものについて詳しく解説している記事があるので、そちらも参考にしてください。
OpenSeaで売れるもの11選を紹介|NFTの作成/売れるまでの流れを解説 出典:OpenSea 2023年4月、OpenSeaがNFTプロトレーダー向け機能、「OpenSea Pro」サービスをリリースし話題となりました。 NFTトレーダーのOpenSeaでの取引増加が期待さ…OpenSea以外にも、Blur(ブラー)やRarible(ラリブル)などのマーケットプレイスでもNFTアートを販売できますよ。
Rarible(ラリブル)とは?始め方・使い方・RARIのロック方法まで完全ガイド 出典:Rarible Rarible(ラリブル)は、中央集権の運営をもたない分散型NFTマーケットプレイスです。 誰でも簡単にNFTが出品できるため、多くのNFTユーザーから人気があ…
まとめ
この記事では、NFTアートの作り方についてまとめました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- 主なNFTアートはドット絵・イラスト・ボクセルアートの3種類
- ドット絵制作なら8bit painter、Pixelable、dotpictがおすすめ
- デジタルイラスト制作ならibis Paint X、MediBang Paintがおすすめ
- ボクセルアート制作ならVoxel Paint、MagicaVoxelがおすすめ
- デジタルアートはOpenSeaでNFT化できる
NFTアートはデジタルアートを作成できる方なら、誰でも簡単に制作可能。これからデジタルアートを制作する方は、まずは無料で使えるアプリを使って練習してみると良いでしょう。
今後、NFT市場は拡大していくと予想されているため、今からNFTアート制作を始めても遅くはありませんよ。
本記事を参考にして、NFTアート制作を始めてしましょう。