MetaMask(メタマスク)にBSC(バイナンススマートチェーン)を接続する方法を解説

出典:Binance

BSC(バイナンススマートチェーン)とは、海外仮想通貨取引所Binanceが提供するブロックチェーンネットワークです。

  • BSCとは何かわからない
  • MetaMaskに接続する方法がわからない
  • 接続してみたけど、どうやって使うのかわからない

など、MetaMaskでのBSC利用方法を難しく感じる方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、MetaMaskとBSCは簡単に接続できて使い方もシンプルです。

そこで今回は、初心者でもわかりやすいように以下の点を解説します。

  • BSCの特徴
  • MetaMaskにBSCを接続する方法
  • BSCの使い方
  • BSCを利用した主なサービス

この記事を読めばBSCの接続方法から使い方まで理解できるのでぜひ最後までご覧ください。

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目次

BSCとは?3つの特徴を解説

BSCは、海外最大級の仮想通貨取引所Binanceが提供するブロックチェーンネットワークです。

仮想通貨の名称ではなく、あくまでネットワークなので注意しましょう。

BSCには主に以下のような特徴があります。

  1. BSCで構築されたブロックチェーンサービスが利用できる
  2. ガス代(手数料)が安く処理速度が速い
  3. ガス代にBNB(バイナンスコイン)が必要

1.BSCで構築されたブロックチェーンサービスが利用できる

BSCの特徴1つ目は、BSCで構築されたブロックチェーンサービスが利用できることです。

利用できるサービスには以下のようなものがあります。

  • BSCトークンをスワップできる分散型取引所
  • BNB(バイナンスコイン)で取引するNFTマーケットプレイス
  • BSCネットワークで構築されたブロックチェーンゲーム

以上のサービスはMetaMaskとBSCを接続しておけば利用できます。

2.ガス代(手数料)が安く処理速度が速い

BSCの特徴2つ目は、ガス代(手数料)が安く処理速度が速い点が挙げられます。

BSCはプルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)と呼ばれるアルゴリズムを採用しており、取引の承認処理の負担がすくないため低コストでの利用が可能です。

実際にかかるガス代の例を挙げると、2023年3月時点でMetaMaskからBNBを送金する際のガス代は0.03ドル(約5円)です。

同時期にイーサリアム(ETH)を送金する際には0.83ドル(約100円)必要だったので、BSCなら約20分の1のガス代で済むことになります。(※ガス代は状況によって変動します。)

ETHチェーンのガス代
BNB送金時のガス代
BSCチェーンのガス代
ETH送金時のガス代

3.ガス代にBNB(バイナンスコイン)が必要

BSCの特徴3つ目は、ガス代にBNB(バイナンスコイン)が必要なことです。イーサリアムチェーンで仮想通貨を送る際などにETHが必要なように、BSCではガス代をBNBで支払います。

たとえば、BSCチェーンで作られた通貨でNFTを購入しようと思っても、BNBがウォレットに無ければ購入はできません

そのため、BSCで作られた仮想通貨を送金やサービスを利用する際には、BNBを保有しておく必要があります。

BNBは国内取引所では取り扱いがないので、海外取引所で購入しましょう。

MetaMaskにBSCを接続する方法/ブラウザ・スマホ別に解説

MetaMaskにBSCを接続する方法をブラウザ・スマホ別に解説します。そして最後に使い方も順を追って見ていきましょう。

まだMetaMaskをインストールしていないという方は、MetaMaskの始め方について解説している記事を参考にしてください。

MetaMaskブラウザ版でのBSC接続方法

Google Chrome拡張機能のMetaMaskでBSCを接続する方法を解説します。

BSCの接続は以下の手順で進めましょう。

  1. MetaMaskにログイン
  2. 設定ページにアクセス
  3. BSCネットワークを追加
STEP
MetaMaskにログイン

ブラウザ画面右上の拡張機能マークからMetaMaskを起動させましょう。

パスワードを入力してログインします。

MetaMaskのログイン画面
STEP
設定ページにアクセス

画面上部の「イーサリアムメインネット」を選択して「ネットワークを追加」をクリックすれば、ネットワーク追加ページが表示されます。

ネットワーク追加をクリック
STEP
BSCネットワークを追加

BSCネットワークを追加

ネットワーク追加ページから「BNB Smart Chain」欄の「追加」をクリックします。

BSCネットワークを追加

以上でBSCネットワークに接続できました。

以降はMetaMask画面上部の「イーサリアムメインネット」をクリックすれば、BSCネットワークに切り替えられます。

MetaMaskスマホ版でのBSC接続方法

MetaMaskスマホ版でのBSC接続方法は以下の手順で進めます。

  1. MetaMaskアプリにログイン
  2. 設定ページにアクセス
  3. BSCネットワークを追加
STEP
MetaMaskアプリにログイン

MetaMaskアプリを起動させ、パスワードを入力してログインしましょう。

MetaMaskにログイン
STEP
設定ページにアクセス

ログインが完了したら、メニューから「設定」をタップして「ネットワーク」ページにアクセスします。

メニューの設定からネットワークを選択
STEP
BSCネットワークを追加

ネットワークページが表示されるので「ネットワークを追加」をタップします。

ネットワーク追加をクリック

「BNB Smart Chain」欄の「追加」をタップして、承認ボタンを押せばBSCネットワークの追加は完了です。

BSCネットワーク追加を承認

以降はMetaMask画面上部の「Ethereum Main Network」をタップすればBSCネットワークに切り替えられます。

MetaMaskでBSCを使う方法

続いてMetaMaskでBSCを使う方法を紹介します。

MetaMaskでBSCを使う際は以下の手順で進めましょう。

  1. MetaMaskのネットワークをBSCに切り替える
  2. 海外仮想通貨取引所でBNBを購入
  3. MetaMaskにBNBを入金
  4. MetaMaskをBSCサービスに接続
STEP
MetaMaskのネットワークをBSCに切り替える

まずはMetaMaskのネットワークをBSCに切り替えておきましょう。

画面上部の「イーサリアムメインネット」をクリックして、先ほど追加した「BSC Mainnet」を選択すればネットワーク切り替えは完了です。

BSCネットワークを選択してネットワークを切り替える
STEP
海外取引所でBNBを購入

BSCサービスを利用するためには、ガス代としてBNBが必要です。BNBは国内取引所では購入できないので、海外取引所で購入しましょう。

BNBが購入できる主な海外取引所は以下のとおりです。

  • Binance(バイナンス)
  • Bybit(バイビット)
  • Bitget(ビットゲット)
  • MEXC(メクシー)
  • KuCoin(クーコイン)

Binanceは2022年12月から日本人ユーザーの新規登録を停止しているので、未登録の方は注意しましょう。

国内取引所から海外取引所への送金は、リップル(XRP)を利用すれば送金手数料が抑えられます

送金したXRPはUSDT(テザー)に交換して、BNBを購入しましょう。

STEP
MetaMaskにBNBを入金

購入したBNBをMetaMaskに入金します。MetaMaskのウォレット名と入金用アドレスが一緒に表示されているので、クリックすればコピーされます。

入金用BSCアドレスをコピー

コピーした入金用アドレスを取引所に登録し、BNBをMetaMaskに送金しましょう。

アドレスを間違えるとBNBを失ってしまうので注意が必要です。

STEP
MetaMaskをBSCサービスに接続

BNBが入金できたら、MetaMaskをBSCサービスに接続しましょう。

ここではBSCでつくられた分散型取引所「PancakeSwap」を利用して解説します。

PancakeSwapにアクセスしたら、画面右上の「Connect Wallet」をクリックします。

pancakeswapのウォレット接続場所

ウォレット選択画面が表示されるのでMetaMaskをクリックしましょう。

ウォレット選択ページ

以上でMetaMaskとPancakeSwapの連携は完了です。

MetaMaskへBNBを送金する方法にについてはぱんだくりぷとさんの「【初心者向け】メタマスクのBNBをお得に購入/送金する方法を解説!」記事もわかりやすいのでぜひ参考にしてください。

BSCを利用した主なサービス

続いてBSCを利用した主なサービス5つを紹介します。

  1. Thetan Arena
  2. PancakeSwap
  3. AlpacaFinance
  4. Venus Protocol
  5. tofuNFT

1.Thetan Arena/スマホでプレイできるPvPゲーム

Thetan Arena/スマホでプレイできるPvPゲーム
出典:Thetan Arena

Thetan Arena(シータンアリーナ)はNFTキャラクターを使ってチーム戦で戦い、バトルに勝つと仮想通貨がもらえる「Play to Earn」ゲームです。

Thetan ArenaのNFTキャラクターは、BSCネットワークで構築されたゲーム内通貨「THC」を使って購入します。

NFTキャラクターを使わないとゲームに勝っても仮想通貨は獲得できないので、事前にキャラクターを購入しておく必要があります。

Thetan Arenaの始め方を詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。

2.PancakeSwap/BSCチェーンで構築された分散型取引所

PancakeSwap/BSCチェーンで構築された分散型取引所
出典:PancakeSwap

PancakeSwapはBSCチェーンで構築されたDEX(分散型取引所)です。主にBSCチェーンで作られた通貨のスワップや、独自通貨cakeをステーキングして報酬を得るサービスが利用できます。

2021年9月には、Pancakeswapリリース1周年を記念してNFTマーケットプレイス「PancakeSwap NFT Market」がオープンしました。

PancakeSwap NFT Marketでは主にBNBトークンを使ったNFTが取引されています。

Pancakeswapのオリジナルキャラクターも出品されているので、気になる方はチェックしてみましょう。

2023年3月に、ツイートして仮想通貨が得られるゲーム「TwitFi(ツイートファイ)」の通貨TWTが、PancakeSwapに上場したことで話題になりました。

https://twitter.com/ussywebnagoya/status/1634848948761538561

3.AlpacaFinance/レバレッジ・イールドファーミングができる分散型取引所

AlpacaFinance/レバレッジ・イールドファーミングができる分散型取引所
出典:AlpacaFinance

AlpacaFinanceはPancakeswap同様、BSCネットワークで構築された分散型取引所です。特定の通貨ペアを預け入れ、レバレッジをかけて報酬が得られる「レバレッジ・イールドファーミング」が利用できます。

レバレッジ・イールドファーミングは通貨を借り入れてファーミングする仕組みで、少ない元手で大きな利益が得られる可能性のあるサービスです。

通貨の借り入れをするため、損失を抱えるリスクがある点に注意しましょう。

2023年3月には、最大50倍のレバレッジがかけられるパーペチュアル先物取引「Perp」がリリースされたことでも話題になりました。

https://twitter.com/saito_pickNEWS/status/1633305117041762310

4.Venus Protocol/BSCで作られた分散型レンディングサービス

Venus Protocol/BSCで作られた分散型レンディングサービス
出典:Venus Protocol

Venus Protocolは、Binanceが出資しているプロジェクトチームが運営している分散型レンディングサービスです。

仮想通貨の貸し借りができ、通常の金利とは別に貸付・借入のどちらでもXVSトークンが付与されます。

借り入れする際もXVSトークンが付与されるので、金利よりもXVSの利率が高いと仮想通貨を借りているのに金利がプラスになることも。

保有している通貨を担保にすることで米ドルと連動したステーブルコイン「VAI」を発行でき、ステーキング等に利用できます。

2023年3月時点で、USDT(テザー)を貸し出した際の年利(APY)が、6.84%と高利回りだったという口コミもありました。

5.tofuNFT/BNB取引量の多いNFTマーケットプレイス

tofuNFT/BNB取引量の多いNFTマーケットプレイス
出典:tofuNFT

tofuNFTは、株式会社COINJINJAが運営する日本のNFTマーケットプレイスです。主にブロックチェーンゲームに関する作品をメインに扱っています。

さまざまなブロックチェーンに対応しており、BSCで作られたNFTアートの豊富さが特徴です。

Twitterでつぶやくと報酬が獲得できるゲーム「TwitFi」や、他のプレイヤーと交流して仮想通貨が稼げる「Yuliverse(ユリバース)」のNFTが人気です。

Yuliverseは、2022年12月にBinanceのマンスリースターにも選ばれている注目のプロジェクトです。

https://twitter.com/BNBCHAIN/status/1604536975507296262

MetaMaskにBSCを接続する方法に関するよくある質問

MetaMaskにBSCを接続する方法に関するよくある質問と回答を紹介します。

MetaMaskでBSCネットワークを使う上での注意点は?

注意すべきは、ネットワークを間違えて入金すると、通貨を失う可能性があることです。

たとえば、海外取引所からMetaMaskに送金する際に、BSCネットワークに対応していない通貨を送ると通貨はなくなってしまいます。

MetaMaskに入金する際は、正しいネットワークが選択されているかを確認するようにしましょう。

BSC以外に接続できる他のネットワークはある?

MetaMaskではBSC以外にもPolygonやAvalancheなど、10種類以上のネットワークに接続できます。

接続方法はBSCの接続方法と同じなので、「ネットワークを追加」ページから追加したいネットワークを選択してください。

BSCネットワークで作られたトークンアドレスはどこで確認できる?

BSCで作られたトークンは、以下のサイトで確認できます。

Bsc Scan

MetaMask上で検索しても表示されないトークンはBsc Scanで探してみましょう。

Bsc Scanでトークンを見つけたら、「トークンをインポート」ページで以下の項目を入力します。

  • トークンコントラクトアドレス
  • トークンシンボル
  • トークンの少数桁数

以上を入力すればトークンの追加は完了です。

(まとめ)

この記事では、MetaMaskとBSCを接続する方法や使い方について解説しました。

最後に重要な点をおさらいしておきましょう。

  • BSCはガス代が安く、送金速度の速さが特徴
  • BSCはMetaMaskの「ネットワーク追加」ページから簡単に接続できる
  • BSCサービスを利用するにはガス代としてBNBが必要
  • BNBは海外仮想通貨取引所で購入する必要がある

Binanceが提供するBSCネットワークは手数料が安く送金速度が速いため、多くのユーザーが利用しています。

BSCは無料で利用できるので、初心者でも簡単に設定ができます。

この記事を参考にして、BSCで作られたブロックチェーンサービスをぜひ利用してみましょう。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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