Bitget Research チーフアナリストRyan Lee氏によると、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のビットコインETFが資金流入額の記録を更新したとのこと。
この節目は市場に対して重要な短期的影響をもたらしています。
機関投資家の参入で高まる市場の信頼性
10月30日、ブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)は、過去最大となる8.72億ドル(約1,330億円)の資金流入を記録しました。
この記録的な資金流入は、投資家たちのビットコインに対する期待と信頼の高まりを示していると考えられます。
世界最大級の運用会社であるブラックロックが2024年1月11日にビットコインETFに投資を始めたことで、大手金融機関もビットコインや暗号資産市場を信頼できる投資先として見るようになってきました。
この有名な金融機関が投資を始めたことで、新しい投資家たちの参入が期待でき、その結果ビットコインの価格が上がる可能性があります。
また、市場での資金の動きが活発になってきています。ビットコインETFへの投資が増えることで、ビットコイン市場全体での取引がスムーズになってきているのです。市場で動く資金が増えることで、取引の数が増え、手数料も下がると予想されます。このため、より多くの人が投資しやすい環境が整ってきていると言えるでしょう。
資金流入がもたらす価格変動リスク
一方で、急速な資金流入には注意も必要です。はじめのうちは投資資金の増加でビットコインの価格は上昇するものの、市場が値動きの変化に敏感になりやすいと指摘されています。
投資家心理や市場の将来性への期待が変化すると、ビットコインの価格が大きく変動する可能性があります。
ブラックロック、サトシ・ナカモトの保有量に迫る勢い
ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトは、現在112万5,250BTCを保有しているといわれています。(参照:Whale Alert)サトシは市場での取引を行っていないため、この保有量は変わっていません。
一方、ブラックロック(BlackRock)は順調に保有量を増やし続け、現在では約43万BTCを保有しています。
この調子で増え続ければ、ブラックロックの保有量がサトシを追い抜くのも近いかもしれません。
※為替レートは2023年11月01日時点での1ドル=152.59円で計算
引用ソース:Bitget Research