Xverse Walletとは?特徴、作り方・使い方について解説

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ビットコインNFTを保管できるウォレットとして話題のXverse Wallet(エックスバースウォレット)。

最近ではビットコインチェーン上でトークンを発行できるRunes規格にも対応したことで、ますます注目を集めています。

しかし、

  • Xverse Walletの特徴を知りたい
  • MetaMaskとの違いが何か知りたい
  • Xverse Walletの始め方を知りたい

などの悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと、Xverse WalletはビットコインやStacks(STX)、BRC-20など、ビットコインネットワークで発行された仮想通貨に対応するウォレットです。

本記事ではXverse Walletの特徴や始め方、使い方などをわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

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目次

Xverse Walletの3つの特徴

Xverse Walletとは?特徴、作り方・使い方について解説
出典:Xverse Wallet

Xverse Walletの3つの特徴について説明します。

  1. ビットコイン版NFT(Ordinals)を保管できる
  2. BTC、Stacks(STX)、BRC-20にも対応している
  3. ライトニングネットワークにも対応予定である

順番に見ていきましょう。

1.ビットコインNFT(Ordinals)を保管できる

Xverse Walletは、スマートフォン用アプリとWebブラウザ用の拡張機能から利用できる多機能なノン・カストディアルウォレットです。

ノン・カストディアルウォレットとは?

ユーザーが秘密鍵を管理する形式のウォレット。ウォレットプロジェクト側はユーザーのデータを収集または保管しない

ビットコインのレイヤー2ソリューションであるStacksネットワーク上の仮想通貨STXや、BRC-20規格で発行されたトークンなど、さまざまな仮想通貨に対応しています。

Stacks(STX)とは?

ビットコインのレイヤー2ネットワーク。ビットコイン上にアプリ開発を可能とする。

STXはStacksチェーン上で使用される仮想通貨。

BRC-20規格とは?

ビットコインのブロックチェーン上で新しい種類の仮想通貨を発行・管理できる規格。

OrdinalsやSATSなどの有名な仮想通貨にも対応していますよ。

BRC-20規格やORDI、SATSについては以下の記事で詳しく解説されています。

興味のある方はぜひチェックしてみてください。

ビットコインレイヤー2はスケーラビリティ問題へのソリューション

ビットコインのレイヤー2とは、メインネットワーク(レイヤー1)の上に構築された追加のネットワーク層のこと。

レイヤー2はビットコインの2つの課題である「取引処理の遅さ」と「高額な手数料」を解決できます。

2つの課題のことをスケーラビリティ問題といいます。

たとえば、ビットコインのレイヤー2であるLightning Networkなら、1秒間に最大100万件の取引が処理でき、取引手数料は約0.001ドル(約0.16円)と非常に安価です。

高速で低コストな取引が可能になれば、ビットコインを日常的な個人間送金や店舗の支払いに利用しやすくなります。

レイヤー2を活用することで、ビットコイン上で分散型金融(DeFi)やNFT、さまざまな分散型アプリ(DApps)を利用できるようになるのも魅力。

レイヤー2は、ビットコインのスケーラビリティを高め、より広範な用途に活用できる重要な技術基盤といえるでしょう。

ビットコインのレイヤー2として有名なものは、Lightning Networkの他にMerlin、Stacks、Rootstockなどがあります。

2.BTC、Stacks(STX)、BRC-20にも対応

MagicEden
出典:MagicEden

Xverse WalletはOrdinals(ビットコイン版NFT)の保管が可能です。

Ordinalsとは

2023年1月にローンチされた技術。

ビットコインチェーンに画像やデータなどのデジタルアイテムを書き込める。

Ordinalsはビットコインの最小単位Satoshiにデータを追加する仕組みであり、Inscription(インスクリプション)とも呼ばれています。

Ordinalsを購入する際、MetaMaskなどイーサリアム系ウォレットでは保管できないため、Xverse Walletなどのビットコインネットワークに対応したウォレットが必要です。

3.ライトニングネットワークにも対応予定

2024年4月にXverse WalletはRunesトークン規格に対応しました。

Runesトークン規格とは?

ビットコイン上でトークンが発行できる新しい仕組みのこと。

Ordinalsの改良版であり、ビットコイン上でのトークン発行を効率化した新技術

Runesトークンはビットコイン半減期が実施された2024年4月20日に誕生。

最近ではRune誕生記念として「RuneStone」と呼ばれるNFTがリリースされ、Ordinalsユーザーにエアドロップされるなど話題となった。

話題のRunesに対応したため、Xverse Walletでは以下の機能が利用可能になりました。

  • Runesトークンの残高確認
  • トークンの転送
  • Runes関連アプリへの接続
  • Runes入金アドレス取得

Xverse WalletのライバルであるUnisat WalletもRunesに対応している他、MagicEdenでもRunesトークンに対応したマーケットプレイスをオープンしています。

Xverse Walletはトレンドに敏感に対応していると言えるでしょう。

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Xverse Walletの作り方・始め方

Xverse Wallet

Xverse Walletの始め方を説明します。

主な流れは以下の通り。

  1. アプリのダウンロード
  2. アプリの起動・ウォレットの作成
  3. シードフレーズの保存
  4. ロック解除方法の選択
  5. Webブラウザ版と連携

順番に見ていきましょう。

STEP

アプリのダウンロード

アプリのダウンロード

Xverse Walletのアプリを利用するスマホにダウンロードします。

公式サイトもしくはアプリストアにアクセスしてダウンロードしましょう。

STEP

アプリの起動・ウォレットの作成

アプリを起動したら、新規ウォレットを作成します。

「Create a new wallet」>「Accept>「Back up now」の順でタップしましょう。

アプリの起動・ウォレットの作成
STEP

シードフレーズの保存

シードフレーズが表示されるため、紙などに書き留めて絶対に紛失しない場所に保管しましょう。

シードフレーズとは?

12語からなる英単語のセットのこと。このフレーズがあれば、スマートフォンを紛失したり、盗まれたりした時、またはウォレットアプリを削除した後でも、ウォレット内の資金を回復可能。

表示される12語を書き留めたら「Continue」をタップ。すると全12語が表示され順番通りにタップして並べ替えるよう促されます。順番通りに入力して「Next」をタップしましょう。

シードフレーズの保存
STEP

ロック解除方法の選択

次にロック解除の方法の選択を促されます。スマホにFaceIDやTouchIDの機能があれば「Biometric(生体認証)」を選びましょう。

機能がなければ「Password Security」をタップし、パスワードでロック解除する方法を選びます。

6桁のPINコードを求められるので入力します。最後にBiometoric Authenticationを設定するかどうか質問されるので「Yes」をタップしましょう。

これでモバイル版Xverse Walletのセットアップは完了です。

ロック解除方法の選択
STEP

Webブラウザ版と連携

次にXverse WalletのWebブラウザ版とアプリを連携します。

Chromeウェブストアから「Chromeに追加」をクリックしてXverse Walletの拡張機能をダウンロードしましょう。

Chrome版Xverse Wallet

ブラウザの右上の拡張機能一覧からXverse Walletを起動し「Restore an existing wallet」をクリック。Legal画面に変わったら「Accept」をクリックしましょう。

Chrome版Xverse Wallet

アプリ版Xverse Walletを作成したときに保管したシードフレーズを順番通り入力して「Continiue」をクリック。

Chrome版Xverse Wallet

パスワードの設定を求められるので、入力して「Continue」をクリック。確認入力も求められるので、入力したら同様に「Continue」をクリックしましょう。

これでアプリとブラウザ版Xverse Walletの連携は完了です。

Chrome版Xverse Wallet

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Xverse Walletの主な使い方

Xverse Walletの主な使い方

Xverse Walletの主な使い方を解説します。

  • XverseWalletへの入金・出金
  • 仮想通貨をスワップ(交換)
  • スタッキング

1.XverseWalletへの入金・出金

ビットコインなどをXverse Walletへ入金、別のウォレットや取引所へ出金する際の手順を解説します。

Xverse Walletへの入金

Xverse Walletを起動し「Receive」をタップ。すると、ビットコインなどをウォレットへ入金する際のアドレスが表示されます。

ビットコインの横の四角の重なったマークをタップすると、ビットコインの入金アドレスをコピーできます。

なお、Xverse Walletには以下の3種類の入金アドレスがあります。

  • ビットコイン
  • Ordinals(BRC-20トークンも含む)
  • Stacks(StacksNFTも含む)

仮想通貨取引所で購入したビットコインをXverse Walletへ保管したい場合はビットコインのアドレスをコピーして、取引所の送金アドレス欄に貼り付けると良いでしょう。

Xverse Walletへの入金

Xverse Walletからの出金

Xverse Walletを起動し「Send」をタップ。すると、どの仮想通貨を出金するか選択する画面が表示されます。

たとえばビットコインを他のウォレットや取引所へ出金したい場合は、BTCをタップしましょう。

次に送金数量を入力して手続きを進めれば、Xverse Walletからの出金は完了です。

Xverse Walletからの出金

2.仮想通貨をスワップ(Webブラウザ版のみ)

Xverse Walletでは仮想通貨のスワップ(交換)も可能です。

ブラウザのXverse Walletを起動し「Swap」をクリック。保有している仮想通貨(交換元)を別の仮想通貨へ交換できる画面が表示されます。

上の「Convert」欄に交換元の通貨を下の「To」欄に交換先の通貨を選択して「Continue」をクリックしましょう。

仮想通貨をスワップ

スワップの際にガス代が表示されるので、確認してからスワップするようにしましょう。

3.スタッキング

Xverse Walletでは仮想通貨STXをスタッキングし、報酬としてビットコインを受け取れます

スタッキングとは?

Stacksブロックチェーンをサポートして報酬を得る仕組み。STXトークンを一時的に預けて、報酬としてビットコインを受け取る。

Xverse Walletを起動したら、画面下部中央のグラフマーク>「Start Stacking」の順でタップ。

スタッキングの最小数量は100STXです。100STX以上の数量を入力したら「Next」をタップしましょう。手続きを進めればスタッキング処理は完了です。

スタッキング

なお、Xverseのスタッキングは2週間ごとのサイクル制。サイクル終了時に報酬を獲得できる仕組みです。スタッキング期間中はSTXがロックされ、追加でスタッキングできないので注意しましょう。

スタッキング量を増やすにはサイクル終了後、再度STXをスタッキングする必要があります。

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Xverse Walletに関するよくある質問と回答

Xverse Wallet

Xverse Walletに関するよくある質問と回答を紹介します。

  • Ledgerと接続可能ですか?
  • MetaMaskとの違いは何ですか?
  • OrdinalsWalletやUnisatWalletとの違いは何ですか?
  • 対応しているネットワークは何ですか?

Ledgerと接続可能ですか?

Xverse WalletはLedgerと接続可能です。

Ledgerとは?

インターネットに接続せずに仮想通貨やNFTを保管できるハードウェアデバイス。

オフライン状態であるため、ハッキングの恐れがない。

Ledgerとの接続方法を簡単に説明します。

Xverse Walletを起動しAccount1の箇所をクリック。「Connect hardware wallet」>「Get started」の順でクリックしましょう。

Ledgerと接続可能ですか?

次に「Bitcoin & Ordinals(default)」>「I use ledger Live with the device.」>の順でContinueをクリックします。

するとリスクに関する説明が表示されるため、内容をよく読み、問題なければContinueをクリック。

Ledgerと接続可能ですか?

最後に「Connect Your Ledger」と画面に表示されるので「Connect」をクリックして、処理を進めましょう。これでLedgerウォレットとの接続は完了です。

MetaMaskとの違いは何ですか?

MetaMaskは、イーサリアムベースの仮想通貨やNFTを保管するためのウォレットです。

Xverse Walletは、ビットコインネットワークのトークンやOrdinalsの保管に特化しているため、ビットコインを保有したい人におすすめと言えるでしょう。

OrdinalsWalletやUnisatWalletとの違いは何ですか?

OrdinalsWalletやUnisatWalletとの大きな違いは、対応デバイスの幅広さです。

Xverse WalletはChromeブラウザ拡張機能、スマホアプリ(iOS、Android)に対応しています。

一方、OrdinalsWalletはブラウザ拡張機能以外に対応していません。よってモバイルで利用したい人にはXverse Walletがおすすめです。

また、2024年5月16日時点においてUniSatWalletはiOSに対応していません。iPhoneから使用したい人も、Xverse Walletが適していると言えるでしょう。

XverseWalletOrdinalWalletUnisatWallet
Chrome拡張機能
iOS××
Android×

対応しているネットワークは何ですか?

2024年10月29日現在、Xverse Walletは以下のネットワークに対応しています。

  • ビットコイン
  • Ordinals(BRC-20)
  • Stacks(SIP-10)
  • Runes

イーサリアム系のチェーンは追加できないため、注意しましょう。

まとめ

本記事では、Xverse Walletの特徴や始め方、使い方をわかりやすく解説しました。

最後に重要な点をおさらいしておきましょう。

  • Xverse Walletはシンプルなノン・カストディアルウォレット
  • 入金・出金・交換などシンプルに操作できるのが魅力
  • ビットコイン、Stacks(STX)、BRC-20の保管が可能
  • ビットコインNFTであるOrdinalsの保管にも対応
  • Runes(ビットコイン上でトークンが発行できる新しい仕組み)にも対応
  • ブラウザ版Xverse Walletでは仮想通貨のスワップ(交換)も可能

Xverse Walletはモバイルアプリに対応しているのが魅力です。手軽にStacks(STX)をスタッキングして、報酬としてビットコインを受け取ることができます。

ビットコインやSTX、Ordinalsなどに興味のある方は、セットアップしておくと便利なウォレットです。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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