出典:AppStore
Ethereumの共同創設者であるヴィタリック・ブテリンが使用していることで注目されている新しいWeb3型SNSサービスWarpcast(ワープキャスト)。
2024年1月にはWarpcastから生まれたミームコインDEGENの価格が高騰し、話題となりました。
しかし、
- Warpcastがどのようなアプリか知りたい
- 始め方を知りたい
- どのような使い方をすれば良いか知りたい
などの悩みを抱えている方も多いはず。
結論から言うと、WarpcastはX(Twitter)のようなSNSアプリ。他の人の投稿に投げ銭して配り合う文化が特徴です。
本記事では、Warpcastとは何か、その特徴と始め方について詳しく解説します。新感覚のWeb3型SNSに興味がある人はぜひ最後までご覧ください。
Warpcast(ワープキャスト)とは?5つの特徴を紹介
Warpcast(ワープキャスト)の特徴について解説します。
Warpcastとは一言で言うとブロックチェーンを活用した分散型のSNSで、主なポイントは下記の通りです。
- Farcasterが提供するブロックチェーンを活用したSNSアプリ
- 新機能Framesによってユーザー数が増加
- コミュニティトークンはDEGEN
順番に見ていきましょう。
1.Farcasterが提供するブロックチェーンを活用したSNSアプリ
Warpcast(ワープキャスト)とは、Web3型のSNSアプリ。良いと感じた投稿に対して、仮想通貨DEGENを投げ銭することが可能です。また、投稿にNFTを組み込めるのも特徴のひとつ。
Web3ならではの機能が搭載されているのが従来のSNSであるX(旧Twitter)と異なる点と言えるでしょう。
FarcasterはWeb3ソーシャルプラットフォーム
FarcasterはSNSアプリであるWarpcastのアカウントを管理する「プラットフォーム」のようなもの。
ユーザーはFarcasterのアカウントでWarpcastにログインすることで、文章の投稿や「いいね」「リポスト」が可能です。
なお、Farcasterの創設者であるDan Romero氏は、元Coinbaseの幹部です。彼の実績に基づく信頼性が、Farcasterに対する期待を高めている要因の一つと言えるでしょう。
2:新機能Framesによってユーザー数が増加
Farcasterでは、2024年1月26日にFramesと呼ばれる新機能をリリースしました。
下図からは、Framesが導入された時期からFarcasterのアクティブ度が大きく上昇したことがわかります。
Framesとは、Warpcastでの投稿を双方向にやりとりできるミニアプリのように変えられる機能。
たとえば、タイムライン内からNFTを発行することが可能です。また、タイムライン上の投稿に搭載されたゲームをクリアすることでもNFTが発行されます。
3.コミュニティトークンはDEGEN
DEGENは、2024年1月にWarpcastのコミュニティによって立ち上げられたERC-20トークンです。
イーサリアムチェーン上でトークンを簡単に発行するために作られた規格。
DEGENには、ポイントとして利用されるタイプと、仮想通貨として利用されるタイプの2種類が存在します。主な違いは以下の通り。
種類 | 用途 |
---|---|
DEGEN(ポイント) | Warpcast内で「○○ $DEGEN」のようにコメントして相手のユーザーへ送付可能(投げ銭に利用できる) 送付するしないに関わらず毎日リセットされる |
DEGEN(仮想通貨) | BASEチェーンのトークンUniswapやBybitなどの海外取引所で取引が可能 条件を満たせばエアドロップで受取可能 |
その他、Warpcastには特定のFrames(プログラム)を実行する際に利用するアプリ内トークンWARPSが存在します。
WARPSはアプリ内で購入できますが、2024年4月29日現在DEXや取引所には上場していないので注意しましょう。
DEGENはリリースされた2024年1月の設立当初は約0.0002ドルと低価格でしたが、Warpcastの盛り上がりにより大きく高騰しました。
2024年3月末のエアドロップの際には約0.056ドルをつけるなど、2ヶ月で30倍も上昇しました。
新規ユーザー獲得のため、仮想通貨を配布するイベント。WarpcastではDEGENポイントをもつユーザーに仮想通貨DEGENが配布された。
コミュニティに支えられ、今後も更に成長する可能性があると言えるでしょう。
一旦価格が落ち着いたタイミングで購入し、価格上昇を狙うのもおすすめです。
Warpcastの始め方・使い方を解説
Warpcastの始め方と使い方を解説します。手順は下記の通り。
- ウォレットの作成・準備
- アプリをダウンロード
- Warpcastアカウントを作成
順番に見ていきましょう。
Warpcastは有料のSNSです。アプリをダウンロードしアカウントを開設するタイミングで年間5ドルの支払いが必要となります。
ウォレットの作成・準備
Warpcastにウォレットアプリを連携させれば、エアドロップの受取やタイムライン上でNFTの発行が容易になります。
そこで、はじめてウォレットを作るなら、日本語に対応していて使いやすいMetaMaskがおすすめ。Google Chromeの拡張機能としてインストールできて便利です。
MetaMaskの使い方を詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
アプリをダウンロード
次に、Warpcastを以下のリンク先からダウンロードしましょう。
Warpcastアカウントを作成
アプリをダウンロードしたら「Create account」をタップしてメールアドレスを入力し「Continue」をタップしましょう。
次に入力したメールアドレスの受信トレイをチェック。メール本文にある「Verify email」ボタンをクリックします。以上でメール認証は完了です。
Warpcastのアプリに戻ると、年間5ドル(約700円)の課金が促されます。「Create account」をタップし、支払いを行いましょう。
なお、支払いはそれぞれのモバイル端末に設定したクレジットカード支払いとなります。
アカウントを開設したらやること
Warpcastのアカウントを開設したら以下の設定をしておきましょう。
- ウォレットアドレスの紐付け
- ディスプレイネーム・プロフィール・PFPの設定
ウォレットアドレスの紐付け
ウォレットアドレスの紐付けは、プロフィールアイコンをタップした後に表示される画面の右上の設定(歯車)アイコンから行います。
設定画面が表示されると「Verified address」欄をタップし、Connectボタンをタップしましょう。
次にアドレスの認証画面が表示されます。「Ethereum」を選んで「ConnectWallet」をタップ。MetaMaskが起動するので連携手続きを済ませましょう。
続けて「Sign message」をタップして、MetaMaskで署名すればウォレットの紐付けは完了です。
ディスプレイネーム・プロフィール・PFPの設定
Warpcast左上のアイコンをタップすると「Edit Profile」ボタンが表示されるので、ディスプレイネーム変更できます。
X(Twitter)と同様に表示名、プロフィール画像(PFP)を変更したり、自己紹介文を記載したりできます。
Warpcastの主な使い方
Warpcastの主な使い方は下記の通りです。
- Cast(投稿)する
- 投稿するときはチャンネルを選択する
- DEGENの贈る
順番に見ていきましょう。
Cast(投稿)する
Warpcastでは、自分の気に入った投稿や有益だと感じる投稿に対して、DEGENと呼ばれるチップを贈ることが可能です。
投稿内容は、毎朝の挨拶から美味しかった食べ物の写真まで自由です。
Warpcastの使い方のTIPSや仮想通貨投資に関する情報など、有益な内容をCast(投稿)すれば、いいねやRecast(再投稿)される可能性が高まります。
有益な情報の投稿や目を惹く素敵な画像の投稿は、他の多くの人の目に留まります。相手からDEGENが贈られる場合もあるので、積極的に取り組むと良いでしょう。
投稿するときはチャンネルを選択する
Warpcastにはチャンネルと呼ばれる概念があります。チャンネルとは、同じ興味や属性を持つ仲間が集うグループのようなもの。
Cast(投稿)するときにどこのチャンネルに向けて投稿するかを選択できるようになっています。たとえば、Warpcast初心者の方へのおすすめのチャンネルは「japanese」です。
日本語で会話が行われているため、挨拶したりわからないことを質問したりするのに便利な上、日々様々なトレンドの話題で盛り上がっています。
反対に海外のチャンネル(ethereum、zk、jobsなど)では英語がメインで使用されるため、投稿するときは英語で行うと良いでしょう。
DEGENを贈る
Warpcastでは、自分の気に入った投稿、有益だと感じる投稿などに対してDEGENと呼ばれるチップを贈ることが可能です。
他のユーザーのCast(投稿)に対して、たとえば下記のような形式の「数字+半角スペース+ドルマーク+DEGEN」を入力すれば相手に数値の分だけのDEGENを贈れます。
例:100 $DEGEN
数字と$の間に半角スペースをいれなければ無効になるため注意しましょう。
上記の数値は自分が保有するDEGENポイントの量以内であれば自由に決定できます。
たとえば1,000ポイント保有しているのであれば、有益であると感じた投稿にすべてを贈っても良いでしょう。また、その一部の250ポイントを贈るのも自由です。
実際にmetaland編集部では、BOOKSチャンネルで投稿されていた本の共有投稿に対して、下図のように50DEGENを贈りました。
初心者ユーザーにおすすめなのは、japaneseチャンネルなどの日本語の投稿の中で、有益と感じたものにDEGENを贈る方法です。
有益な投稿をする人は多くのユーザーからポイントが贈られるため、一日にDEGENコミュニティから付与されるDEGENの量が多い傾向があります。
コミュニケーションを交わす中で親しくなれば、相手が自分の投稿にDEGENを贈ってくれる可能性が高くなるでしょう。
DEGENを贈り合うためには条件を満たす必要がある
DEGENを贈り合うためには、以下の条件を満たす必要があります。
- MetaMask(Baseチェーン)に10,000DEGEN以上保有する
- Warpcastで投稿を3回以上行う
10,000DEGEN以上保有しないと、贈り合えるDEGENポイントが付与されません。
つまり相手に「100 $DEGEN」などの返信を行っても、実際に配布はできていないので注意が必要です。
DEGENを送ることはできませんが、他のユーザーから投げ銭を貰うことは可能ですよ。
Warpcastでは、毎日決まった時間に他のユーザーへ配布可能なDEGENポイントがリセットされます。
ユーザーが日々アクティブに投稿したり他のユーザーとやりとりをするのを動機付けるための仕組みと言えるでしょう。
具体的なリセットの時間は公開されていませんが、日本時間では17時前後が多いようです。
毎日新しいDEGENポイントの割り当てを受け取るためには、前日のトークンを使い切ることが推奨されています。
DEGENポイントはあくまでポイントであり、仮想通貨とは異なります。他のユーザーへ贈る、またはリセットされても仮想通貨が失われるわけではないので安心してくださいね。
Warpcastの稼ぎ方
Warpcastでの稼ぎ方について解説します。
- DEGENの売却益で稼ぐ
- エアドロップで稼ぐ
順番に見て行きましょう。
DEGENの売却益で稼ぐ
DEGENは2024年4月28日現在、約4.49円で推移しています。
今後、Warpcastのユーザー増加や新しいサービス、プロダクトの展開などにより将来性が注目されれば、価格がさらに上昇する可能性があります。
2024年4月28日現在、市場は半減期到来やビットコインETF承認への期待による高騰が一服し、やや下降基調です。
このタイミングを安値で購入できる好機と見て、長期的な視野でDEGENに投資するのも一つの手段と言えるでしょう。
エアドロップで稼ぐ
Warpcastでは10,000DEGEN以上を保有していれば、毎月末に仮想通貨DEGENがエアドロップされるイベントが継続中です。
もらえるDEGENの量は、Castへのいいね、Recast(再投稿)、フォロワーからDEGENポイントを受け取った状況が加味されます。
Warpcastで稼ぎたい人は、まずはDEGENを10,000トークン以上購入し、MetaMaskのBaseチェーンに保有しておくのがおすすめ。
DEGENを贈り合ったり有益な投稿をするなどして、他のユーザーからDEGENをもらうことができれば、エアドロップされるDEGENの量が多くなりますよ。
購入方法は以下の通りです。
- Uniswapで取引
- BybitでUSDTと取引
おすすめの購入方法は、Uniswapで他の仮想通貨とDEGENを交換する方法です。
下記の記事で仮想通貨の交換方法を詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみましょう。
なお、毎月末のDEGENの受取のClaim(請求)は以下のリンク先から行えます。
毎月末にCLAIM(請求)できるので、チェックして見ると良いでしょう。
Warpcastに関するよくある質問
Warpcastに関するよくある質問と回答を紹介します。疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- 無料で始められますか?
- 今から始めても稼げますか?
- シャドウバンとは何ですか?
- パソコンでも閲覧できますか?
- 無料で始められますか?
-
Warpcastは無料では利用できません。アカウント登録時に年間5ドルの支払いが必要です。登録料を支払わなければ投稿できないだけでなく、他のユーザーの投稿も閲覧できません。
- 今から始めても稼げますか?
-
新機能やサービスがリリースされて注目を集めれば、WarpcastのコミュニティトークンであるDEGENが値上がりする可能性があります。
2024年4月時点でもエアドロップイベントは開催されているため、今から始めるのであれば10,000DEGEN購入して他のユーザーとDEGENを贈り合いましょう。
- シャドウバンとは何ですか?
-
シャドウバンとは、自分のフォロワー以外にアカウントが表示されなくなる現象です。この状態になると、自分の投稿が多くの人に表示されにくくなります。
下記の投稿によると、たとえばBooks(本)チャンネルに動物の画像を貼るなど、投稿先が正しくなければシャドウバンとなりやすいようです。
- パソコンでも閲覧できますか?
-
Warpcastはスマホアプリでもパソコンでも利用可能です。スマホアプリと同様にタイムラインは閲覧可能、Framesなどの機能も利用可能です。
まとめ
本記事では、Warpcastの特徴、始め方、稼ぎ方についてわかりやすく解説しました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- WarpcastはWeb3型SNSで使い方はX(Twitter)と似ている
- Farcasterと呼ばれるプラットフォームでアカウントを作成し、Warpcastアプリで投稿を楽しむ仕組み
- 新機能「Frames」によってユーザー数が増加した
- 過去にコミュニティトークンのDEGENが高騰した
- DEGENを贈り合って他のユーザーとの親睦を深め合ったり、有益な投稿に投げ銭することでプラットフォーム全体の活性化を狙う
- 10,000DEGEN保有して、3回以上CASTすれば贈り合えるDEGENポイントが付与される
- DEGENを贈り合ったり有益な投稿をするなどして、他のユーザーからDEGENをもらえれば、エアドロップされるDEGENの量が多くなる
WarpcastはDEGENの投げ銭機能が功を奏し、SNSとしては雰囲気や治安の良い魅力的なアプリです。
使用するには年間5ドルかかりますが、気になる人はぜひこの機会に始めてみてください。