仮想通貨ソラナはオワコン？将来性と今後について解説！

2023年から急成長を遂げているソラナ。2024年11月には過去最高値である260ドルを更新しました。

しかし、

• ソラナはオワコンではないのか
• ネットワーク障害が多い印象を抱いている
• ソラナは本当に復活したのかを知りたい

このような疑問を持っている人は多いでしょう。

結論からいうと、ソラナはオワコンではありません。

2022年のFTX破綻による暗黒期を乗り越え、現在は目覚ましい復活を遂げています。

ステーブルコイン、DePIN、ミームコインなどの多様なプロジェクトが次々と立ち上がり、エコシステム全体が活気に満ちています。

本記事では、過去にソラナがオワコンと呼ばれた理由、ソラナの将来性、最新動向についてわかりやすく解説しました。

ぜひ最後までご覧ください。

仮想通貨ソラナ（SOL）がオワコンだといわれていた理由

ソラナはオワコンだといわれていた時期がありました。

オワコンとは、かつては人気があったものの、現在では時代遅れとなったり、魅力を失ったりしたものを指します。

2021年11月に過去最高値である約260ドルを更新したソラナは、なぜ最近までオワコンと呼ばれていたのでしょうか。

主な理由は以下の通りです。

• FTX経営破綻の影響
• 複数回発生したネットワークの稼働停止
• 度重なるハッキング被害

順番に見ていきましょう。

FTX経営破綻の影響

ソラナが一時期停滞した主な理由は、大手仮想通貨取引所FTXの破綻でした。

2019年に設立されたFTXは、当時29歳のサム・バンクマン＝フリード氏が率いる新興企業として急成長を遂げ、同氏は1.6兆円もの資産を持つ業界の寵児となりました。

しかし2022年11月、FTXは突如として経営破綻。

その原因は経営陣による重大な不正行為でした。

顧客から預かった約160億ドルの資産のうち、約100億ドルを関連会社のアラメダ・リサーチに不正に流用。

さらに90億ドルの負債に対し、流動性資産はわずか9億ドルという危機的な状況に陥っていたことが明らかになりました。

トークン価格とTVLが急落

FTX破綻後、ソラナの価格は約12ドル前後まで急落しました。

さらに、TVLが約100億ドルから約3億ドルまで減少しました。

FTXの破綻によって、Solanaだけではなく仮想通貨全体が影響を受けました。

下図は仮想通貨全体の時価総額推移です。

2025年1月FTXは債権者への返済を開始

2024年3月28日、ニューヨーク連邦地裁はFTX創業者のサム・バンクマン＝フリード元CEOに対し、禁錮25年の判決を下しました。

同年10月には、米国連邦破産裁判所がFTXの返済計画を正式に承認。

これにより、FTXは2025年1月3日から債権者への返済を開始します。

FTXの破綻は仮想通貨業界に大きな影響を与え、重要な転換点となりました。

この出来事を教訓として、業界は今後、透明性の確保とより健全な発展を目指すことが期待されています。

NEWS: United States Bankruptcy Judge John Dorsey approved FTX’s reorganization plan, allowing 98% of users to receive roughly 119% of their claimed account value. pic.twitter.com/fIijJtaBmD

— CoinGecko (@coingecko) October 8, 2024

複数回発生したネットワークの稼働停止

2022年、ソラナは複数回のネットワーク停止障害が発生し、信頼性に疑問が投げかけられました。

停止の理由は、主にボットによる大量のトランザクションやソフトウェアのバグによるものです。

部分的または完全な停止が8時間から18時間に及ぶ場合もありました。

2022年5月1日には、NFTミントに関連するボットが1秒間に40万件ものトランザクションを生成し、ネットワークが7時間にわたり完全停止に陥りました。

参考：Cointelegraph ボットがネットワークに侵入し、Solana が 7 時間の停止に見舞われる

2023年のネットワーク障害は1回のみ

しかし、ソラナのネットワーク障害の回数は近年減少しています。

2023年の障害は2月25日の1件のみで、それ以降は309日間の無障害記録を達成しました。

この改善は、主に以下の3つの技術や仕組みによるものです。

• QUICプロトコル（データ転送が高速化）の導入
• 取引にかかる手数料をアカウントごとに調整
• 複数のバリデータークライアント（Agave、Jito-Solana、Firedancer）の使用（安定性向上）

QUICプロトコルを使用することで、多数のユーザーが同時に利用しても滑らかに動作するようになりました。

また、取引にかかる手数料をアカウントごとに調整する仕組みを導入し、ネットワーク混雑時でも適切な料金で取引可能になりました。

ソラナ設立当初は単一バリデーターの使用でしたが、複数のクライアントを併用することで、安定した高速処理を実現しています。

さまざまな取り組みを積極的に行い、現在のソラナは高速性と安定性を両立しているといえるでしょう。

度重なるハッキング被害

ソラナがオワコンと揶揄された主な理由の一つに、2022年に発生した複数のハッキング事件があります。

2022年には以下の大規模なハッキング被害が発生しました。

• 2月：Wormholeブリッジ攻撃で約3億2,600万ドルが盗難
• 8月：約8,000のホットウォレットから500万ドルが流出
• 12月：Raydium DEXが攻撃を受け、440万ドル相当の資金が失われる

The wormhole network was exploited for 120k wETH.

ETH will be added over the next hours to ensure wETH is backed 1:1. More details to come shortly.

We are working to get the network back up quickly. Thanks for your patience.

— Wormhole (@wormhole) February 2, 2022

上記の被害によって、ソラナは投資家や開発者の信頼を大きく損ないました。

特に8月のホットウォレット攻撃は、多数のユーザーに直接影響を与え、ソーシャルメディア上で大きな話題となりました。

soranaヤバいわ…🥺オワコンか❓#SOL #solana #ハッキング

— がんスペ（NEW） (@NEWganspe) August 3, 2022

しかし、これらの攻撃の多くはソラナ自体の問題ではなく、エコシステム上のアプリケーションやウォレットの脆弱性が原因でした。

ソラナ財団とコミュニティは、問題に迅速に対応し、以下のようなセキュリティ強化に取り組んでいます。

• セキュリティ監査の強化
• ウォレットプロバイダーとの連携
• リアルタイム監視と迅速な対応

例えば、2024年7月9日、ソラナのバリデータークライアントである「Firedancer」は100万ドルのバグ報奨金プログラムを開始しました。

🚨 BREAKING: @solana's first version of @jump_firedancer v0.1 is entering its initial bug bounty program on July 10th. pic.twitter.com/AF6OZmQETb

— SolanaFloor (@SolanaFloor) July 8, 2024

一連の取り組みにより、2023年以降、大規模なハッキング事件は大幅に減少しており、ソラナエコシステムのセキュリティは着実に向上しています。

仮想通貨ソラナ（SOL）の将来性｜オワコンではない

一時期はオワコンと揶揄されていたソラナ。

しかし、今その評価は大きく変わりつつあります。

さまざまな技術革新と戦略的なパートナーシップによって、ソラナは再び注目を集めています。

• 独自の技術基盤｜プルーフ・オブ・ヒストリー（PoH）
• DePINとコラボ｜現実世界のデジタル化を加速
• ステーブルコインと連携｜決済の未来を実現
• リアルデバイスの統合｜スマートテクノロジーの革新
• BreakPoint｜革新と成長を示す年次イベントの盛況

順番に見て行きましょう。

独自の技術基盤｜プルーフ・オブ・ヒストリー（PoH）

ソラナの将来性を支えるのが、独自のコンセンサスアルゴリズム「プルーフ・オブ・ヒストリー（PoH）」です。

PoHはネットワーク全体で一貫した時系列を構築し、トランザクションの順序を正確に記録します。

これにより、ソラナは高速かつ低コストな処理を実現。スケーラビリティの課題を解決する革新的な仕組みとして注目されています。

DePINとコラボ｜現実世界のデジタル化を加速

ソラナは、DePIN（分散型物理インフラネットワーク）プロジェクトの重要なプラットフォームとして注目を集めています。

ソラナの高速性と処理能力が、DePINプロジェクトに必要な複雑な計算を効率的に行えるためです。

2024年12月現在、ソラナ上には44のDePINプログラムが存在し、その中には大規模なプロジェクトも含まれています。

DePINの具体例として、以下のようなプロジェクトがあります。

• Helium：Wi-Fi提供サービス
• Hivemapper：地図作成サービス
• Render：コンピューターの処理能力を提供するサービス

DePINのプロジェクトでは、一般の人々が協力してサービスを運営し、その貢献に応じて仮想通貨で報酬を得られます。

ソラナ上のDePINプロジェクトの規模は急速に拡大しており、主要な3プロジェクト（Render、Helium、Grass）の時価総額合計は約80億ドル（約1兆3,200億円）に達しています。

ソラナは今後もDePINプロジェクトの成長を支えていく存在となりそうです。

DePINやRenderについて理解を深めたい人は、以下の記事をチェックしてみましょう。

ステーブルコインと連携｜決済の未来を実現

ソラナ上のステーブルコインが急速に普及し、次世代のWeb3決済の重要な要素となっています。

2024年12月20日現在、ソラナ上のステーブルコインの時価総額は48億ドル（約7,600億円）に達し、2024年1月と比較して約2.5倍に増加しました。

この急速な成長の主な理由は、世界的な決済企業PayPalが発行したステーブルコインPYUSDがソラナに参入したことです。

PayPalという信頼性の高い企業がソラナを選んだことで、多くの人々や企業がソラナ上でのステーブルコイン利用に興味を持ち、その結果、利用者が大幅に増加しました。

2024年12月20日時点で、PYUSDはソラナ上で3番目に大きなステーブルコインとなり、総供給量は約4億9,239万ドルに達しています。

PayPalのような世界的な決済企業との連携は、ソラナの信頼性と将来性を裏付けるものといえるでしょう。

リアルデバイスの統合｜スマートテクノロジーの革新

ソラナは、単なる仮想通貨ではなく、革新的な技術と実用性を兼ね備えたスマートテクノロジーのプラットフォームとして進化しています。

その代表例が、Web3スマホ「Solana Seeker」とスマートリング「CUDIS」です。

2つのデバイスは、私たちの日常生活とブロックチェーン技術を結びつける画期的な役割を果たしています。

たとえば、Seekerは従来のスマートフォンの機能に加え、仮想通貨の安全な管理や取引、NFTの購入・表示が簡単に行えます。

さらに、独自のアプリストアを通じて、仮想通貨を使ったゲームや各種サービスを手軽に利用可能です。

2023年に初代モデル「Saga」が登場し、2024年にはより使いやすさを追求した後継機「Seeker」が発表されました。

1/ We’ve been deep in build mode for months, and we’re excited to show you what we've been working on.

Introducing the next chapter of Solana Mobile: the Solana Seeker 🧵👇 pic.twitter.com/2UW3Wqhymw

— Seeker | Solana Mobile (@solanamobile) September 19, 2024

スマートリング「CUDIS」は、ユーザーの歩数や運動量などの健康データを記録し、その活動に応じてトークン（デジタル報酬）を獲得できる仕組みを採用しています。

現在販売中の新バージョン「002」では、より正確な健康データの測定と、使いやすいインターフェースが実現されています。

これらの取り組みは、ソラナがエコシステムを通じて実用的な価値を生み出していることを示しています。

特に、仮想通貨やWeb3技術に詳しくない人でも直感的に利用できる環境を整えているといえるでしょう。

BreakPoint｜革新と成長を示す年次イベントの盛況

2021年から年に1度開催しているソラナの定期イベント「BreakPoint」は、エコシステムの将来性に大きく貢献する役割を果たしています。

このイベントは、開発者、投資家、ユーザーが一堂に会し、新技術やプロジェクトの発表、交流を通じてソラナエコシステムの成長を促進します。

2024年のBreakPointでは、新しいバリデータープロトコル「Firedancer」やSolanaMobile Chapter2から「Seeker」へのリネームの発表がされ、大きな注目を集めました。

BreakPointは、Solanaの技術的進化を示すだけでなく、新たなプロジェクトやパートナーシップを通じてエコシステム全体を成長させる重要な役割を担っています。

2025年のBreakpointは、12月11日から13日までアブダビで開催予定です。

Developers, creators, founders, pfps

All united by @solana ☀️ pic.twitter.com/gPAALlVwsS

— Solana Breakpoint ☀️ ABU DHABI Dec. 11-13 (@SolanaConf) September 20, 2024

ソラナ（SOL）の最新動向

2024年、ソラナは仮想通貨市場で最も注目を集めるブロックチェーンの1つとなっています。

ソラナの最新動向をつかむためのポイントを順番に見ていきましょう。

• 価格の回復と新たな高値
• ミームコイン市場での成長
• ソラナ現物ETF承認への期待
• 米国仮想通貨準備金への選定と信頼性の向上
• ネットワーク性能の向上：Firedancerアップグレード

価格の回復と新たな高値

2022年11月のFTX破綻直後、ソラナの価格は32ドルから13ドルまで約60%下落しました。

しかし、2024年11月22日には260ドルを超え、新たな最高値を更新しました。（12月時点でソラナの価格は約180ドル前後で推移）

暴落から急騰への流れをまとめると以下のようになります。

• 2022年11月…FTX破綻直後、SOLの価格は32ドルから13ドルまで約60%下落
• 2023年初頭…10ドル前後で推移
• 2023年後半…徐々に上昇、100ドルを超える
• 2024年初頭…上昇を続け、3月に200ドルを超える
• 2024年4月から7月…120ドルから170ドルの間を推移
• 2024年11月…急上昇し11月22日に263ドルを達成 

ソラナが復活できたのは、技術的な課題の解決によるものが大きいといえるでしょう。

2023年に大規模なネットワーク障害がなかったことが投資家の信頼回復に繋がりました。

2024年のソラナは年初から2倍以上の価格上昇を達成し、特に後半に大きな成長を見せました。

この上昇は、ソラナのエコシステムの成長、機関投資家の関心の高まり、そして全体的な仮想通貨市場の好調さに支えられています。

特に、同年11月の最高値の更新は、仮想通貨に友好的なトランプ氏の当選による仮想通貨市場全体の高騰に影響を受けています。

ミームコイン市場での成長

2023年からソラナ上のミームコイン市場は急速に拡大しました。

2024年11月11日にはソラナ上のミームコインの時価総額が初めて150億ドルを突破しています。

たとえば、ソラナで人気のあるミームコインは下記のXの投稿でランクインしているようなものです。

• BONK (BONK)
• dogwifhat (WIF)
• Fartcoin (FARTCOIN)

Another explosive week of memecoins on #Solana 🔥
There are position changes from some tokens.

Let's overview Top 10 Memecoins by Market Cap on Solana 👇

BONK | @bonk_inu
WIF | @dogwifcoin
FARTCOIN| @FartCoinOfSOL
PNUT | @pnutsolana
ai16z | @ai16zdao
POPCAT | @POPCATSOLANA
MEW… https://t.co/VK0oKwhDuz pic.twitter.com/3c0smxa1Dt

— Solana Daily (@solana_daily) December 19, 2024

ソラナ基盤のミームコインが発展した理由は、ソラナが提供する高速な取引処理能力と低コストな手数料にあります。

開発者やユーザーがミームコインを簡単に作成し取引できる環境が整っているのです。

たとえば、2024年1月には「pump.fun」のようなプラットフォームが登場し、ミームコインの新規プロジェクトの立ち上げを加速させています。

pump.funは月間1億ドル以上の収益と高い取引量をもたらし、エコシステムの成長を促進しています。

手軽な操作と高性能な技術の組み合わせで、多くの人々がソラナを利用するようになり、市場が大きく広がっているといえるでしょう。

ソラナ現物ETF承認への期待

2024年はビットコインとイーサリアム現物ETFが承認され、大きな進展を見せた一年でした。

一方で、ソラナETFは規制面での課題から承認には至りませんでした。

🚨SCOOP: I’ve confirmed that the @SECGov has notified at least two of the five prospective issuers that it will reject their 19b4 filings for the $SOL spot ETFs.

The consensus here, I’m told, is that the SEC won’t entertain any new #crypto ETFs under the current administration.

— Eleanor Terrett (@EleanorTerrett) December 6, 2024

SECはソラナを「未登録の証券」と見なす一方、ソラナ側はユーティリティトークンであると主張しています。

しかし、2025年にSEC長官が親仮想通貨派のポール・アトキンス氏に交代する予定で、規制方針が柔軟化する可能性があります。

アトキンス氏は、イノベーションと投資家保護のバランスを重視する姿勢を示し、2017年から仮想通貨推進団体「トークンアライアンス」の共同議長を務めています。

この交代により、SECの規制方針が柔軟化する可能性が高まっています

規制環境の改善と市場の成熟により、2025年はソラナ現物ETFにとって重要な年となるでしょう。ソラナエコシステム全体への影響にも注目が集まります。

米国仮想通貨準備金への選定と信頼性の向上

2025年3月、トランプ大統領は米国の戦略的仮想通貨準備金として、ソラナ（SOL）をXRPやADAとともに指定しました。

この発表により、SOLの信頼性と注目度は大きく上昇。実際に価格も急騰し、米国政府による公的な評価が明らかになりました。

国家戦略に選ばれたことで、ソラナの将来性はより強固なものとなっています。

ネットワーク性能の向上：Firedancerアップグレード

ソラナは2025年、ネットワーク性能を大幅に高める「Firedancer（ファイアダンサー）」アップグレードの導入を予定しています。

DePINプロジェクトの増加により、処理速度やスケーラビリティの向上が急務となっており、Firedancerはその鍵を握る存在です。

混雑や停止の課題を克服し、より安定したネットワーク運用を目指す重要な進化といえるでしょう。

ソラナに関するQ&A

ソラナに関するよくある質問と回答を紹介します。

• ソラナ価格は2025年にいくらになりますか？
• なぜ過去に暴落したのですか？
• ソラナはなぜ人気があるのですか？
• 高騰した理由は何ですか？

順番に見ていきましょう。

ソラナ価格は2025年にいくらになりますか？

VanEckは、ソラナの価格が2025年に500ドルを超えると予測しています。

VanEckとは？

1955年に設立されたアメリカの投資運用会社。主にETF（上場投資信託）を中心に、機関投資家向けの資産管理サービスを提供。

VanEck 🤝10 Crypto Predictions for 2025

Prediction #1: Crypto bull market hits a medium-term peak in Q1, sets new highs in Q4. We project Bitcoin to be valued at around $180,000, Ethereum to trade above $6,000, Solana to exceed $500, and Sui to surpass $10.

— VanEck (@vaneck_us) December 13, 2024

Bitwiseは、ソラナが2025年に750ドルに達する可能性があると述べています。

JUST IN: Bitwise predicts #Bitcoin, Ethereum, and Solana will all reach new all-time highs in 2025.

Bitcoin: $200,000
Ethereum: $7,000
Solana: $750

— Watcher.Guru (@WatcherGuru) December 10, 2024

Bitwiseとは？

2017年に設立された仮想通貨に特化した米国の資産運用会社。

主に仮想通貨のインデックスファンドやETFを提供している。

ソラナの価格には、技術的な進展や市場の動向、特にETFの承認や機関投資家の参入が影響を与えると考えられています。

あわせて読みたい

SUI・SOLのトークンアンロックによる価格変動リスクを警告 Bitget Researchチーフアナリストのライアン・リー（Ryan Lee）氏は、暗号資産SUI（スイ）とSOL（ソラナ）を長期間保有している人が利益を確定（利確）させることを推奨…

なぜ過去に暴落したのですか？

ソラナが過去に大きく値下がりした理由は主に3点あります。

• FTXの破綻
• 技術的な問題
• 市場全体の影響

ソラナは米の仮想通貨大手取引所FTXと深い関係がありました。

2022年11月にFTXが破産した際、大量のソラナを保有していたため、投資家の間で不安が広がり価格が急落しました。

また、ソラナのネットワークは過去に何度か停止するトラブルを経験しており、これが信頼性への不安を引き起こしました。

特に取引量が増えた際にシステムが停止したことが価格下落を招きました。

その他、ソラナに原因があるというよりは、仮想通貨市場全体で価格が下落する局面で、値を下げる場面もありました。

複合的な要因が重なり、ソラナは2022年から2023年にかけて、大幅な価格下落を経験しました。

ソラナはなぜ人気があるのですか？

ソラナの人気は、高速なトランザクション処理能力と低い取引手数料にあります。

高速性や低い手数料ゆえに、DePINやリアルデバイス、ミームコインやステーブルコインといった分野で急成長を遂げています。

その結果、ソラナの需要が増して価格の上昇が期待されています。

また、ゲームやNFTの取引においても、ソラナ上では取引手数料が非常に安いのが魅力です。

高騰した理由は何ですか？

ソラナはこれまで2021年末と2024年末に大きく高騰しています。

2021年末の高騰は、ソラナ上でのNFTプロジェクトや仮想通貨ゲームのローンチが成功し、投資家や開発者の注目を集めたことが背景にあります。

また、前年から各国がコロナ対策として大規模な金融緩和を実施した結果、市場に大量の資金が流入し、その一部が仮想通貨市場に向かったことが大きな背景です。

こうした要因が重なり、ソラナは同年11月に過去最高値である約260ドルを記録しました。

2024年末に高騰した理由は、複数の要因が重なった結果と考えられます。

まず、SEC（米国証券取引委員会）のゲイリー・ゲンスラー委員長の退任が決定したことが市場にポジティブな影響を与えました。

On January 20, 2025 I will be stepping down as @SECGov Chair.

A thread 🧵⬇️

— Gary Gensler (@GaryGensler) November 21, 2024

ゲンスラー氏は仮想通貨に対して厳しい規制姿勢を取っていたため、その退任によって規制緩和への期待が高まりました。

また、米国大統領選で仮想通貨に友好的なドナルド・トランプ氏が再選を果たしたことも、仮想通貨市場全体の上昇を後押ししました。

まとめ

本記事では、ソラナがかつてオワコンといわれていた理由と、将来性があるといえるポイントや最新動向について解説しました。

最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

• FTX破綻による価格下落を乗り越え、2024年11月には過去最高値を更新
• 過去にネットワーク障害が課題となっていたが、技術的な改善により安定性が向上
• 高速性と安い手数料がDePINやミームコインのプロジェクトに適している
• PayPalが発行するステーブルコインPYUSDがソラナに参入し、ソラナ上のステーブルコイン市場が急速に拡大
• 現実世界とブロックチェーン技術を繋ぐデバイスとの統合を進めている

かつてはオワコンと称されていたソラナは、2023年末から2024年12月現在までに目覚ましい復活を遂げました。

ソラナエコシステムやプロジェクトが今後どのように発展していくのか楽しみに見守っていきましょう。