2025年5月、新たな仮想通貨ローンサービス「CryptoPawn(クリプトポーン)」が登場しました。
しかし、次のような疑問を持っている方も多いでしょう。
- 仮想通貨を売らずに現金を得る方法はあるのか?
- 本当に即日で借入できるのか?
- 金利や返済条件は安心できるものなのか?
結論からいうと、CryptoPawnは仮想通貨を担保に最短即日で日本円を借入できるサービスで、売却による税負担を回避しつつ、スピーディーな資金調達が可能です。
今回は、CryptoPawnの基本情報や特徴、登録方法、利用時の注意点、よくある質問まで幅広く解説します。
仮想通貨を手放さずに資金を得たい方や、急な資金ニーズに対応したい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
CryptoPawnの特徴

CryptoPawnには、他の仮想通貨ローンサービスとは異なる多くの魅力があります。
サービスの特徴を正しく理解することで、より安心して活用できるはずです。
以下のポイントを順番に確認してみましょう。
- 仮想通貨を担保に借入できる
- 最短即日で融資が受けられる
- 借入金利は月0.1%から5%
- 個人でも少額5万円から借入可能
- 高度なセキュリティ体制を構築
1.仮想通貨を担保に借入できる
CryptoPawnは、保有している仮想通貨を売却せずに、そのまま担保として日本円を借り入れできるサービスです。
BTCやETHなど主要な仮想通貨を担保にすることで、資産価値を維持しながら現金化できます。
資産の売却に伴う税負担を回避できる点も、仮想通貨投資家にとって重要なポイントです。
スマートコントラクトを利用する分散型ローンとは異なり、運営企業が審査や融資を実行するので、安心して利用できます。
仮想通貨を「売らずに活用する」選択肢として、有効な手段といえるでしょう。
公式サイトでは、担保と借入額の関係をシミュレーションできる機能も用意されています。
対応通貨は20種類以上の予定

CryptoPawnでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)の3銘柄を担保として利用できます。
いずれも2025年6月時点で対応が確認されている主要通貨です。
また、XRP(リップル)、SOL(ソラナ)、ADA(エイダ)などを含む20種類以上の通貨も、順次対応に向けて準備が進められています。
今後さらに多くの通貨が担保として使えるようになれば、利用者にとっての選択肢が大きく広がります。
自分が保有する仮想通貨の種類に合わせて柔軟な借入ができる点は、CryptoPawnの大きな魅力です。
2.最短即日で融資が受けられる
CryptoPawnでは、申し込みから最短でその日のうちにお金を借りることができます。
スマートフォンやパソコンから申し込み、本人確認(KYC)と仮想通貨の担保送付を完了させれば、すぐに審査が始まります。
審査が通れば、そのまま日本円が銀行口座に振り込まれる仕組みです。
申し込みから振込までが比較的スムーズなため、資金ニーズが発生した際にも対応しやすいのが魅力でしょう。
3.借入金利は月0.1%から5%
CryptoPawnの金利は月0.1%〜5%**の範囲で設定されており、借入金額や担保とする仮想通貨の種類、契約内容によって変動します。
月利が0.1%の場合は年利換算で1.2%なので、他社のローンサービスよりも低いといえるでしょう。
サービス名 | CryptoPawn | 汐留トラスト | デジタル資産担保ローン |
---|---|---|---|
金利(月利/年利) | 月利0.1%~5%(年利換算:1.2%~60%) | 年利6.0%~15.0% | 年利4.0%~8.0% |
しかし、契約内容(金利と借入期間)によっては年利換算で高い利率となり、利息の合計額が大きく増える可能性もあります。
金利の仕組みを理解し、必要な金額だけを計画的に借りることが重要といえるでしょう。

CryptoPawnには、担保にする仮想通貨の量に応じて借入可能な金額を自動で計算できるシミュレーターが用意されています。
このツールを使えば、仮想通貨をどれだけ預けると、いくら借りられるのかが事前に分かります。
担保にする通貨と希望する金額を入力するだけで、借入可能額が即座に表示される仕組みです。
融資前に無理のない資金計画を立てるうえで、役立ちます。
「どのくらいの仮想通貨が必要か」の見通しを立てるために、活用してみましょう。
4.個人でも少額5万円から借入可能
CryptoPawnは、法人だけでなく個人でも利用できる仮想通貨ローンサービスです。
多くの他社では、法人や個人事業主に限られ、最低借入額が500万円以上と高額で、利用のハードルが高い傾向にあります。
それに対してCryptoPawnは、個人でも5万円から借入が可能なため、大きな担保を用意する必要がありません。
少額の仮想通貨しか保有していない方でも、急な医療費や家電の故障など、生活費の補填や短期的な資金ニーズに柔軟に対応できます。
競合サービスとなる汐留トラストやデジタル資産担保ローンとの比較表は以下のとおり。
サービス名 | CryptoPawn | 汐留トラスト | デジタル資産担保ローン |
対応者 | 個人・法人 | 法人・個人事業主 | 個人・法人 |
最低借入額(個人) | 5万円~ | – | 30万円~ |
最低借入額(法人) | 30万円~ | 500万円~ | 30万円~ |
金利(月利/年利) | 月利0.1%~5% | 年利6.0%~15.0% | 年利換算4.0%~8.0% |
担保通貨 | BTC、ETH、USDT20種類以上予定 | BTC | 最大20種類程度 |
5.高度なセキュリティ体制を構築

CryptoPawnは、仮想通貨を担保に預けるユーザーの資産を守るため、業界でも高水準のセキュリティ対策を導入しています。
中でも特に注目されているのが、以下の2つの組み合わせです。
MCP | マルチパーティ計算技術 | 秘密鍵を分割して複数の場所で管理するしくみ |
HSM | ハードウェアセキュリティモジュール | 物理的な侵入や不正アクセスに強く、高い防御力を誇る |
その他にも、多要素認証や定期的なセキュリティ検査も実施されているため、資産を長期的に安心して預けられる環境が整っているといえるでしょう。
CryptoPawnの登録方法と使い方

CryptoPawnを利用するには、アカウント作成から契約申請までいくつかのステップがあります。
操作はスマートフォンやパソコンから簡単にできるように設計されており、初めての方でも安心です。
以下の手順に従って進めれば、スムーズに借入まで完了できます。
- 登録する
- 本人確認する
- 住所確認書類を提出する
- 銀行情報を登録する
- ウォレットを登録する
- 契約を申請する
登録する
CryptoPawnの公式サイトにアクセスし、新規アカウントを作成します。
メールアドレスとパスワードを登録し、認証メールを確認すれば初期登録は完了です。
この段階では、まだ借入できないため、続けて本人確認のステップに進みましょう。

本人確認する
本人確認(KYC)は、運転免許証もしくはマイナンバーカードを使います。
以下の画像のアップロードが必要です。
- 表面
- 裏面
- セルフィー
スマートフォンで操作する場合はカメラ機能で自身の顔と書類を撮影し、システム上で提出するだけで完了します。

通常、審査には数時間から1営業日程度かかります。
住所確認書類を提出する
次に、住所確認書類を提出します。
名前と住所が記載された以下のいずれかの書類を撮影してアップロードします。
- 住民票
- 公共料金の領収書
- クレジットカード会社の請求書
- 携帯電話会社の請求書
発行日(3か月以内)が確認できる状態の書類を用意しましょう。

銀行情報を登録する
次に、日本円の振込先となる銀行口座を登録します。
指定のフォーマットに沿って銀行名・支店名・口座番号などを入力します。
口座は借入金を受け取るために必要なので、間違いのないように注意しましょう。

ウォレットを登録する
担保として預ける仮想通貨の送受信のため、ウォレットアドレスの登録が必要です。
2025年6月時点で、以下の仮想通貨がウォレットアドレスとして設定可能です。
- BTC
- ETH
- USDT (ERC20)
- USDT (BSC)
- USDT (TRON)
- USDT (Polygon)
誤ったアドレスを登録すると、資産の返却ができない恐れがあるため、必ず正確に入力しましょう。

契約を申請する
すべての準備が整ったら、借りたい金額と担保にする仮想通貨を指定して契約を申請します。
公式サイトにログインして左メニューから「契約申請」をタップ。
以下の項目を入力もしくは選択し「申請」をタップしてください。
- 融入額(円)
- 入金先仮想通貨種類(選択式)
- 入金先仮想通貨数量
- 借入の振込先銀行(選択式)
- 仮想通貨に関する振込先ウォレットアドレス(選択式)
すると、契約への「同意書」が表示されます。
内容を確認したら「同意する」をタップしてください。
CryptoPawn側の審査が完了すれば、最短即日で日本円が指定の銀行口座に振り込まれます。
参考:ユーザーマニュアル
CryptoPawnのメリット・デメリット

CryptoPawnは便利で柔軟なサービスですが、利用前に知っておくべきメリットとデメリットがあります。
【メリット】
- 仮想通貨を売らずに資金を確保できる
- 価格と種類で担保の量が変わる
- 仮想通貨を売らずに節税できる
- 暴落しても強制決済されない
【デメリット】
- 高金利の負担に注意が必要
- 価格の下落で借入額が減る
【メリット】仮想通貨を売らずに資金を得られる
CryptoPawnでは、保有しているビットコインやイーサリアムなどを担保として預けるだけで、日本円を借り入れることが可能です。
つまり、仮想通貨を売却する必要がありません。
この仕組みを活用すれば、相場が上昇するまで保有し続けながら、必要な資金を手に入れられます。
将来の値上がりを期待している方にとって、資産を手放さずにキャッシュを得られるのは大きなメリットです。
仮想通貨を長期保有したいと考えている方ほど、CryptoPawnの担保ローンは相性が良いといえるでしょう。
【メリット】価格と種類で担保の量が変わる
仮想通貨を価格が安い時期に購入して保有していれば、担保として預ける数量が少なくて済み、効率的に資金を借りることができます。
これは、仮想通貨の価値が上昇していれば、同じ数量でも担保としての評価額が高くなるためです。
たとえば100万円を借りる場合でも、ビットコインの価格が高ければ0.1BTC程度の担保で足りることもあります。
通貨 | 担保に必要な数量 | 概算レート(2025年6月時点) |
---|---|---|
BTC | 0.131 BTC | 約7,633,587円/BTC |
ETH | 5.46 ETH | 約366,300円/ETH |
USDT | 13,784.5 USDT | 約145円/USDT(円建て) |
※掛目(担保割合)50%計算
※公式サイト借入シミュレーション使用
つまり、含み益のある仮想通貨を担保に使うことで、実際に支払った購入額以上の日本円を借りられる可能性があるのです。
このように、購入タイミングの良い仮想通貨は、含み益を活かして少ない実質負担で多くの日本円を引き出せる可能性があります。
【メリット】仮想通貨を売らずに節税できる
CryptoPawnでは、仮想通貨を売却することなく担保として預けるだけなので、節税効果も期待できます。
たとえば日本円を用意したい場合、通常は仮想通貨取引所で売却するため、仮想通貨の譲渡益が発生し、最大55%とされる雑所得課税の対象になります。
しかし、CryptoPawnでは売却しないため「質預かり」と同様の扱いとなり、売却時の課税を回避することが可能です。
そのため、含み益を持つ仮想通貨を保持したまま、必要な資金だけを現金で確保できる可能性があります。
将来的な値上がりを期待している人にとっては、資産を減らさずに現金を得られる節税手段として有効でしょう。
【メリット】暴落しても強制決済されない
CryptoPawnでは、仮想通貨の価格が下落しても、担保が自動で売却されることはありません。
一般的な仮想通貨ローンでは、一定の担保割れが生じた時点で「ロスカット(強制決済)」が発生し、仮想通貨が強制的に売却されてしまいます。
しかしCryptoPawnは「強制決済なし」と明記されており、一時的な価格変動では担保を失わない仕組みです。
そのため、相場が下がった際に慌てて追加担保を入れる必要がなく、落ち着いて対応できます。
予期しない相場変動への備えとして、リスク管理のしやすさが大きな安心材料となるでしょう。
参考:よくある質問
【デメリット】高金利の負担に注意が必要
CryptoPawnでは、金利が最大で月5%になる可能性があり、長期間の借入になると利息が大きく膨らみます。
契約内容によっては、年利換算で高い利率となる場合もあるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。
そのため、長期での利用には注意が必要で、基本的には短期間で返済できる場合に適しています。
金利負担を最小限に抑えるためにも、事前の返済計画が重要です。

【デメリット】価格の下落で借入額が減る
仮想通貨の価格が下がると、担保としての価値も下がってしまいます。
CryptoPawnでは、担保の評価額に応じて借りられる金額が決まるため、相場が落ちると借入上限も減る仕組みです。
担保掛目(担保に対する融資割合)は30%から50%とされており、相場が大きく動いた際には借入可能額が減るリスクがあります。
そのため、価格の下落に備えて余裕のある資金計画を立てておきましょう。
CryptoPawnに関するよくある質問と回答

CryptoPawnに関する、よくある質問と回答を紹介します。
- 借入期間はどれくらいですか?
- 担保の価値が下がったらどうなる?
- 担保に入れた分すべて借りられる?
- どのように返済すればいいですか?
- 審査や担保送付で注意すべき点は?
- 預けた仮想通貨のステーキング報酬はもらえますか?
- 返済できない場合どうなりますか?
- アプリはありますか?
- 月利はどのように決まるの?
- どのように問い合わせすればよいですか?
- 借入期間はどれくらいですか?
-
CryptoPawnの契約期間は基本的に12か月です。
特に問題がなければ自動的に更新される仕組みなので、実質的には長期利用も可能です。
そのため、借入後にすぐ一括で返済しなくても、利息を支払い続けることで契約を維持できます。
ただし、更新のたびに担保の評価や条件が見直されることがあるため、定期的に状況を確認することが大切です。
長期で利用したい場合は、返済計画をしっかり立てておきましょう。
- 担保の価値が変わったらどうなる?
-
仮想通貨の価格は日々変動するため、担保としての評価額も常に変わります。
価格が上がれば借入上限も増えますが、下がった場合は借入可能額が減少する仕組みです。
すでに借入している場合、担保価値が不足すると追加の担保を求められることが想定されます。
CryptoPawnでは強制的に売却(ロスカット)されないものの、担保価値の下落分を補うことができない場合は、担保が返却されない可能性があります。
資産を失わないように、相場変動には十分注意して借入を検討しましょう。
- 担保に入れた分すべて借りられる?
-
担保に入れた仮想通貨の全額をそのまま借りられるわけではありません。
CryptoPawnでは「担保掛目」という基準があり、一般的に担保額の30%から50%までが借入可能な上限になります。
たとえば、10万円分のビットコインを預けた場合、最大でも3万円から5万円ほどしか借りられない仕組みです。
これは価格変動によるリスクを抑えるために設定された安全措置です。
無理な借入を防ぐためにも、担保と借入額のバランスには注意しましょう。
- どのように返済すればいいですか?
-
CryptoPawnでは、基本的に「元金一括返済方式(返済回数1回)」が採用されています。
ただし、返済方法は柔軟に選択できるのが特徴です。
ユーザーの希望に応じて、以下のような返済スタイルが可能です。
- 利息のみを毎月支払う
- 利息を3か月分まとめて支払う
- 元本と利息を一括で返済する
返済はマイページから申請できます。契約期間内であれば、いつでも全額返済が可能です。
あらかじめ返済計画を立てて、無理のないスケジュールで進めましょう。。
- 審査や担保送付で注意すべき点は?
-
CryptoPawnに限ったことではありませんが、本人確認(KYC)の書類に不備があると、審査に時間がかかる恐れがあります。
たとえば、提出情報と身分証の内容が一致していない場合、審査を通過できないこともあります。
さらに、CryptoPawnが対応していない仮想通貨を送ってしまうと、担保として受け付けられず、借入が不可能となる上に資産を失うリスクもあるでしょう。
ウォレットアドレスの入力ミスも自己責任となるため、送信前には必ず複数回確認してください。
- 預けた仮想通貨のステーキング報酬はもらえますか?
-
CryptoPawnに担保として預けた仮想通貨に関しては、ステーキング報酬やエアドロップといった追加の収益はユーザーには支払われません。
これらの付加価値は、あくまで運営側に帰属する形となります。
担保に預けるということは、一定期間その通貨を自分のものとして自由に動かせなくなるということでもあります。
将来的な報酬を重視する方は、どの通貨を担保に出すかを慎重に検討しましょう。
- 返済できない場合どうなりますか?
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返済が3ヶ月以上遅れた場合に「遅延損害金」として月利1.5%のペナルティが発生します。
この遅延金は、借入元本に対して加算されるため、長期間の滞納が続くと負担が一気に増える可能性があります。
ただし、3ヶ月未満の遅れには適用されないため、早めに支払えば追加の費用は発生しません。
返済期日の管理には十分に注意しましょう。
- アプリはありますか?
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2025年6月時点で、CryptoPawnのアプリはありません。
スマホやiPhoneからブラウザを通してCryptoPawnにアクセス可能です。
- 月利はどのように決まるの?
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CryptoPawnでは、月利0.1〜5%と記載されていますが、具体的な計算式や決定基準は公開されていません。
そのため、実際の金利は「申請してみないとわからない」仕組みとなっています。
事前に金利を把握したい場合は、CryptoPawnの公式サポートに、希望額・担保通貨・借入期間を伝えて見積もりを依頼するのがおすすめです。
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まとめ
本記事では、CryptoPawnについて解説しました。
最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- 仮想通貨を担保に、日本円を最短即日で借入できるサービス
- 個人は5万円から、法人は30万円から借入可能
- 金利は月0.1%〜5%で、契約は12ヶ月ごとの自動更新
- 担保掛目は30〜50%で、借入可能額は時価の一部に限定
- 強制売却はないが、返済できないと担保は質流れに
- ステーキング報酬は担保中受け取れない
- 返済の遅延にはペナルティがある
CryptoPawnは、仮想通貨を売却せずに現金化したい方にとって、新たな選択肢となるサービスです。
ぜひ余裕を持った担保設計と返済計画のもと、賢く活用してみてください。