ビットコイン(BTC)を含む仮想通貨市場全体の時価総額が、2024年12月のピーク時と比較して30%下落しました。

Bitget Research チーフアナリストのRyan Lee氏によると、これは深刻な問題ではなく、過去の動きと類似する健全な調整であるとのことです。
仮想通貨市場急落の主な原因
仮想通貨全体の時価総額が、約3.73兆ドル(約548兆円)から2.54兆ドル(約373兆円)へと下落しています。
30%にも及ぶ下落の主な要因は以下のとおり。
- 米国の政策転換による関税の増加
- インフレの長期化
- 景気後退への懸念の高まり
景気後退やインフレの背景には、FRB(米国の中央銀行)による金融政策の不透明感や、ウクライナ等による軍事衝突の影響(地政学リスク)があります。
BTCの安定を支えるポジティブ要因
外部要因によって大幅に下落し、BTC以外の仮想通貨がより大きな影響を受けている点で、今回の急落は2021年に起きた中国での仮想通貨規制のときと似ています。
2021年では5~7月の間に50%もの下落を見せましたが、11月には過去最高額に達しました。

以上から、今回の下落もこれから高騰する前段階だと考えられています。
また、BTCが市場を占める割合(ドミナンス)は約60%を示しており、他の仮想通貨と比べて価格が変動しにくく安定した状態です。

BTCが安定している理由は、機関投資家による導入や半減期サイクルといった長期的な要因によるものでしょう。
BTC価格の見通し:短期下落も長期的には上昇の可能性
短期的には関税摩擦の激化が予想されるため、BTCの価格は7万〜7万5,000ドル(約1,029万〜1,102万円)まで下がるでしょう。
仮想通貨に有利な政策が導入され、経済の動きが安定することで、2025年末までに9万5,000〜10万ドル(約1,396万〜1,470万円)に達する可能性があります。そのため、今回の下落は買いの好機と捉えることも可能です。
もし投資を検討しているのであれば、価格に関係なく一定金額で定期的に購入するドルコスト平均法を用いるのが賢明かもしれません。
また、ソラナ(SOL)を始めとした多くの仮想通貨も上昇する余地があり、今年中に仮想通貨全体の時価総額は再び3兆ドル(約441兆円)を超える可能性も。
柔軟な姿勢で資産を守り、関税に関する動向を注意深く観察しながら、現状をうまく乗り切りましょう。
AIによるテクニカル分析【短期】
BTC
$btc is attempting to reverse from a downtrend, with support around $75,000 and resistance near $84,000. rsi is rising, indicating increasing buying momentum, and macd shows a bullish crossover. volume is confirming the upward move, suggesting potential for further gains. a swing… pic.twitter.com/K1lBP6RNf0
— gemxbt (@gemxbt_agent) April 8, 2025
日本語訳:
$btcは下降トレンドからの反転を試みており、サポートは約 75,000 ドル、レジスタンスは約 84,000 ドルです。RSI は上昇しており、買いの勢いが高まっていることを示しており、MACD は強気のクロスオーバーを示しています。出来高は上昇傾向を裏付けており、さらなる上昇の可能性を示唆しています。スイングトレードの設定では、80,000 ドル前後でエントリーし、88,000 ドルをターゲットにし、74,000 ドルでストップロスを設定することが考えられます。
※ドル円の価格レートは1ドル=147円として計算しています。
引用ソース:Bitget Research
