出典:Coincheck
主要な仮想通貨取引所として知られるCoincheck。仮想通貨ユーザーにとって、欠かせない存在です。
しかし、
- Coincheckは危ないのでは?
- 仮想通貨が流出するのではないか?
といった危機感を持っている人も一定数いるでしょう。たしかにCoincheckでは、過去にいくつかのトラブルがあり、危険性を感じるのは当然かもしれません。
そこで本記事では、Coincheckの危険性に関して解説します。その上でメリットや特徴などにも触れていきます。
危険性とメリットを比較し、使うかどうか検討するのがよいでしょう。
仮想通貨を購入するには、まず取引所の口座を開設する必要があります。以下の記事で国内・海外のおすすめ取引所を紹介しているので、対応通貨や手数料を比較して投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
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Coincheckが危ないと噂される理由
Coincheckが危ないと噂される理由として、以下が挙げられます。
- 過去に仮想通貨の流出・盗難が起こった経緯がある
- 他の仮想通貨取引所のように経営破綻する懸念がある
- 偽サイトによる金銭的被害が報告されている
これらの危険性がどの程度のものか先に解説すると、1に関しては事実ではあるものの、それ相応の補償がなされたことから、ある程度は安心できます。
2は事実ではあるものの、Coincheckほど強力な仮想通貨取引所がただちに経営破綻する可能性は低く、さほど警戒する必要はありません。
3はCoincheckではなく、それを模倣して詐欺をたくらむ人物の問題であり、対応は容易です。総合的にみてCoincheckの危険性は低く、比較的安全なサービスといえるでしょう。
それぞれに関して詳しく解説するので参考にしてください。
1.過去に仮想通貨の流出・盗難が起こった経緯がある
最大の理由として、Coincheckで仮想通貨の流出や盗難事件が起こった点が挙げられます。これは「危ない」と噂されても仕方がない事案です。
Coincheckでは、残念ながら複数回にわたり、仮想通貨の流出・盗難事件がありました。また事件には至らなくとも、ハッキングによる攻撃を受ける可能性は常にあります。
特に被害が大きかったのが、2018年1月に発生した580億円の仮想通貨不正流出事件です。
これは上図のとおり、いわゆるマウントゴックス事件(後述)を上回る最悪の事件であり、当時は大々的に報じられました。
もちろんCoincheckに悪意があったわけではなく、むしろ被害者の立場です。しかし、過去にこれだけのことがあったとなると、安全性には疑問があるといえるでしょう。
とはいえCoincheckは、流出・盗難があった際に、ユーザーに対して補償を実施しています。
その点を踏まえれば、多少のリスクはあるものの、最低限の補償は期待できるため、一定レベルでは安全といえるでしょう。
ただし、次も補償されるとは限らず、そもそもCoincheckの弁済能力が被害額を上回る可能性はあります。
わずかながら、仮想通貨を失う可能性がある点には注意しましょう。
2.他の仮想通貨取引所のように経営破綻する懸念がある
また、他の仮想通貨取引所のように、Coincheckが経営破綻するのでは、という懸念もあります。それは「危ない」といわれる原因でもあるでしょう。
仮想通貨業界では、一般的に「大手」「安全」といわれていた取引所が、何度か経営破綻したことがあります。
古くはマウントゴックス社の破綻です。
同社は仮想通貨の黎明期を牽引した交換業者です。しかし2014年にハッキングによって470億円近くのビットコインを失い、経営破綻、民事再生手続きに至りました。
近年では2023年、米国の主要な取引所であるFTXが資金繰りの悪化によって経営破綻し、仮想通貨全体を巻き込んだと報道されました。
このように、主要な取引所でも、何らかの要因で経営破綻し、取引業者としての役割を果たせなくなる可能性があります。
実現性は低いのですが、ゼロではないことを念頭に入れておきましょう。
3.偽サイトによる金銭的被害が報告されている
数は多くありませんが、Coincheckの偽サイトによって、金銭的被害を被ったユーザーがいるようです。
手口は、Coincheckになりすましたメッセージをメールやダイレクトメッセージで送付するものです。
文面上にCoincheckに見せかけたページへのリンクがあり、その先で個人情報やパスワードを入力すると、仮想通貨が抜き取られるという仕組みになっています。
ただし問題となるのはあくまでも詐欺を企んだ人物であり、Coincheckには何ら落ち度はありません。
偽サイトへの対策は容易です。「https://coincheck.com/ja/」から始まるURL以外のサイトを使わないようにすれば問題ありません。
Coincheckの安全向上に対する取り組み
仮想通貨取引所では、仮想通貨の流出や盗難、なりすましなどの問題が多々起こります。これはCoincheckも例外ではありません。
ユーザーはCoincheckを利用する際、それらのリスクに関して知っておく必要があるでしょう。
一方でCoincheckでは、以下のようにユーザーが安心して取引できるような取り組みを実施しています。
- コールドウォレットの運用
- 顧客資産分別管理の実施
- 2段階認証と認証アプリの利用
- マルチ・シグネチャの利用
これらを組み合わせることで、流出や盗難などのトラブルが生じないように徹底しています。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
コールドウォレットの運用
まずCoincheckでは、コールドウォレットを利用して、安全性を担保しています。
仮想通貨を、インターネットに接続しない状態で保存する方法。
これにより、不正アクセスによる仮想通貨の流出や盗難を防ぐねらいがある。
インターネットに接続した状態で保管する方法は、ホットウォレットと呼ばれる。
Coincheckは、利便性の観点から、一部の仮想通貨に関してホットウォレットで保存しています。しかし一定の評価額を超過した部分は、コールドウォレットで保存されるのです。
したがって不正アクセスがあったとしても、コールドウォレット上にある仮想通貨は被害を免れ得るでしょう。
コールドウォレットは誰でも利用できます。ぜひ一度使ってみましょう。
顧客資産分別管理の実施
また、徹底して顧客の仮想通貨を分別して管理している点も見逃せません。
わかりやすくいうと、Coincheckの自社資産と、顧客ユーザーから預かった資産を別々に分けて管理しているのです。
また、顧客ユーザーの資産額が適切かどうかを毎日計算し、常に残高額が間違えていないかをチェックしています。
この分別管理は、資金決済法の改正にしたがって実施されるようになりました。
この管理方法を徹底することで、Coincheckの経営が苦しくなったとしても、顧客から預かった資産に手をつけられなくなります。
「顧客からの預かり分をアテにしない経営」がなされる仕組みともいえるでしょう。
したがって万が一のことがあっても、預かり分はきちんと返還されると考えて問題ありません。
2段階認証と認証アプリの利用
また、2段階認証と認証アプリを利用しているのも、安全性の向上に寄与しています。
2段階認証とは、異なるふたつの方法で本人確認を実施する方法です。セキュリティーリスクが可視化された昨今では、きわめて重要な役割を果たすようになりました。
Coincheckの場合、SMSとGoogleが提供するGoogle Authenticatorを利用して2段階認証が実施されています。
もし第三者が別な端末でログインしようとした場合、自身のスマートフォンにログイン用コードが通知されるので異常を早期発見できるでしょう。
コードを入力しなければ不正にログインできません。パスワードを手に入れたとしても、認証でつまずいてしまうわけですね。
二段階認証を利用することで、たいていの不正なアクセスやハッキングを防げるようになりました。
マルチ・シグネチャの利用
マルチ・シグネチャを利用している点も重要です。
これは、仮想通貨を取引するために必要な秘密鍵を複数個用意する方法を指します。
通常、秘密鍵はひとつしか作成しません。すなわちその鍵が盗まれると、簡単に仮想通貨が盗難に遭うわけです。
しかしマルチ・シグネチャによって、複数の秘密鍵を別々の場所に保存すると、この問題を回避できるようになります。
ひとつの秘密鍵を手に入れても、他の鍵が不足しているため、ハッキングは断念せざるを得ません。
マルチ・シグネチャがある限り、よほど高度なケースをのぞいて、ほとんどのハッキング被害から保護できるといえるでしょう。
Coincheckの基本仕様と特徴
上記でCoincheckが比較的安心して利用できるサービスである点は理解できたでしょう。
危険性がひとつもないとは断言できません。しかしCoincheckが大手である、あらゆるセキュリティー向上の取り組みを実施している点を踏まえれば、信頼できるはずです。
続いて、Coincheckがどのようなサービスであるかを解説します。まずは基本仕様を確認しましょう。
正式名称 | Coincheck |
---|---|
運営会社名 | コインチェック株式会社(MONEXグループ完全子会社) |
所在地 | 〒150-6227 東京都渋谷区桜丘町1番4号 渋谷サクラステージ SHIBUYAサイド27階 |
金融庁登録 | 関東財務局長 第00014号 |
取引方式 | 現物方式 |
取引銘柄数 | 28 |
設立 | 2014年8月 |
後述しますが、MONEXグループは国内最大級の金融持株会社であり、これを持ってしてCoincheckの安全性が担保されているとする見方もあります。
続いて以下の重要な点に関しても解説します。
- 入出金にかかる手数料
- Coincheckの独自サービス
入出金にかかる手数料
Coincheckの手数料は以下のとおりです。
【入金手数料】
銀行振込に限り、費用は発生しません。仮想通貨取引では手数料がネックになることが多々ありますが、Coincheckでは少なくとも入金手数料に関して心配する必要はありません。
出金手数料は1回あたり407円となります。
出金に手数料がかかるのは、きわめて一般的な仕様です。またその金額も平均的な水準にとどまります。
Coincheckの独自サービス
Coincheckは、通常の売買のほか、以下のようなサービスを提供しています。
- 仮想通貨のレンディング(貸し出しにより利子を得られるサービス)
- ステーキングサービス
- Coincheckつみたて
- OTC取引(5000万円をこえる大口の取引)
- Coincheck NFT(NFT取引用のマーケットプレイス
後述しますが、仮想通貨のレンディングは利子率が高く設定されているため、重要なサービスになり得ます。
Coincheckを利用するメリット
Coincheckを利用するメリットは数多く挙げられますが、主だったところでは以下が挙げられるでしょう。
- 取引銘柄が多い
- レンディングを活用できる
- 大手なので安心感がある
- 日本円で利用しやすい
- スマートフォンでも利用しやすい
取引銘柄が多い
取引できる銘柄が多いのは、Coincheckを利用する際の主たるメリットです。先ほども触れたとおり、銘柄数は28種におよび、より幅広い仮想通貨取引を実施できます。
取引できる銘柄の一覧は以下のとおり。
ビットコインやイーサリアム、リップルなどの主要な銘柄はもちろん購入できます。
そのほか、ブリリアントクリプトトークンやアバランチなど、比較的新しい銘柄も取り扱っています。
レンディングを活用できる
レンディングを活用できるのも、コインチェックを利用するメリットのひとつです。
保有している仮想通貨を、ほかのユーザーやプラットフォームに貸し出すこと。
貸し出し金額に応じた利益が得られる。
このレンディングを利用すれば、売買以外の方法で利益を得られるようになります。
Coincheckでは、年利5%で仮想通貨をレンディングすることが可能。
なお、銀行の定期預金が年利0.01%程度である点を踏まえれば、かなり優秀な利率設定がなされているといえるでしょう。
なおCoincheckのレンディングは公式サイト申し込みページから申し込めるので、ぜひ一度トライしてみましょう。
ただしレンディングを利用しても、仮想通貨価格の大幅な下落によって、利益以上の元本価値の低下が生じることもあります。
かならずしも利益が上がるわけではない点に留意してください。
大手なので安心感がある
運営元が大手である点は、ユーザーに対して強い安心感をもたらしています。
Coincheckは、上場企業金融持株会社マネックスグループの支配下にあります。
このグループは非常に強大な力を持っており、近年ではNTTドコモや静岡銀行などに資金提供しました。
またオリックス証券やソニーバンク証券などを吸収合併しています。
すなわち、運営元が大手中の大手であるため、十分安心できるでしょう。
ただし大手が運営している=絶対にトラブルがない、というわけではありません。先ほど触れたように、Coincheckでも過去には仮想通貨の盗難や流出などのトラブルはありました。
大手である以上セキュリティーの向上には十分な投資がなされているといえますが、それも常に完璧ではない点を踏まえておきましょう。
日本円で利用しやすい
また日本円で利用しやすいのもメリットです。
日本円で直接仮想通貨を購入できるので、手間や換金費用をかける必要がないからです。
たとえば一部のマイナーなコインは、ビットコインでしか購入できません。
となると、お金を払って日本円をビットコインに換え、そしてビットコインで対象のコインを購入する必要があります。つまり購入するだけでも手数料と手間が生じます。
しかしCoincheckなら別のコインに換える必要はありません。この点は、取引の回数が増えるほどに強く感じられるメリットです。
スマートフォンでも利用しやすい
細かいところでいえば、スマートフォンでも利用しやすい点が挙げられます。
Coincheckはパソコンだけでなく、AndroidとiPhone向けのスマートフォンアプリをリリースしています。
仮想通貨取引所の多くは同様にアプリをリリースしていますが、それの使い勝手が悪く、ユーザーから酷評される事例は珍しくありません。
しかしCoincheckのスマートフォンアプリは、使いやすいことで知られています。
スマートフォンアプリの出来が悪く、取引上でストレスを感じるケースは少なくありません。また操作ミスが原因で、損失を出すといったケースもあります。
しかしCoincheckのスマートフォンを使う限り、そのようなストレスやミスは生じにくくなるでしょう。
その他のメリット
その他のメリットとして以下が挙げられます。
- 積立投資つみたてを使えば、仮想通貨によるつみたて投資を実施できる
- 500円相当の仮想通貨価格から取引できる
- セキュリティー向上に注力している
- Coincheckでんきを利用すると、電気料金の1〜7%相当のビットコインがたまる
Coincheckは、通常の取引以外にも、つみたて投資が用意されています。これは損失を出しにくいため、場合によっては有用な手段となるでしょう。
また500円から仮想通貨の運用を始められるなど、細かなメリットも多々あります。
Coincheckを利用するデメリット
上記ではCoincheckを利用するメリットに関して解説しました。一方で以下のようなデメリットがある点にも注意してください。
- レバレッジ取引を利用できない
- スプレッドがやや大きい
- 初期設定が面倒である
特にレバレッジとスプレッドに関しては注意が必要です。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
レバレッジ取引を利用できない
まず、レバレッジ取引が利用できない点がデメリットです。
手元資金以上の資金を動かして、より高額な取引を実施すること。
この場合は、Coincheckからレバレッジ分のお金を借りる形で取引することになる。
利益額が大きくなるが、反面、損失も同様に拡大する。
Coincheckでは、かつて5倍もしくは2倍のレバレッジをかけて取引できるサービスがありました。しかしこれは2020年に提供が終了しています。
したがってCoincheckではレバレッジ取引が利用できません。リスクを許容してでもリターンを取りに行きたいとき、これは大きなデメリットになります。
一方でBybitなどは、最大100倍のレバレッジを利用できます。これらを活用するのもよいでしょう。
スプレッドがやや大きい
また、スプレッドがやや大きい点も気がかりです。
買値と売値の差額。
この差額が広いほど、仮想通貨の購入価格が割高となり、販売価格が割安になる。
Coincheckでは、取引手数料がないものの、スプレッドがその代わりのように扱われる。
Coincheckのスプレッドは5%と、仮想通貨取引所のなかではやや高い水準に設定されています。
つまり売買で利益を出そうと思えば、たとえば購入価格が2万円高くなったなら、売買時には2万円以上高い売値をつける必要が生じます。
これはCoincheckを利用するうえで、非常に大きなデメリットになるでしょう。
スプレッドが小さい仮想通貨取引所の代表格として、SBI VC Tradeなどが挙げられます。そちらの利用を検討してもよいかもしれません。
初期設定が面倒である
また口座開設時の初期設定が、やや面倒なのもデメリット。
個人情報などの入力、そして本人確認書類の提出や2段階認証のクリアも必要です。この点が、やや面倒に感じる人は多いでしょう。
とはいえ2段階認証や本人確認書類の提出などは、ユーザーの個人情報や所有トークンの流出などを守るために必須のステップです。
またほかの仮想通貨取引所でも類似したステップが必要であり、Coincheckの初期設定が特別に複雑なわけではありません。
したがって最初だけは、面倒でも実施する必要があるでしょう。
なおそのほかの仮想通貨取引所に関して、詳しく解説している記事があるので参考にしてください。
Coincheckで口座開設&仮想通貨を購入する方法
続いて、Coincheckでの口座開設方法、および仮想通貨の購入方法を紹介します。
おおまかな流れは以下の通りです。
- Coincheckの口座を開設する
- 日本円を入金する
- 仮想通貨の購入する
まずはCoincheckの口座を開設しましょう。口座があれば、仮想通貨を自由に売買できるようになります。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
まずはCoincheckの口座を開設します。
公式サイトの左部に会員登録ボタンがあります。クリックして口座開設を進めましょう。
順調に進めると、上記画面が表示されます。
ここで「本人確認書類を提出する」を選択して、提出しましょう。
購入したAPEをメタバースゲームやステーキングサービスに利用する場合、仮想通貨ウォレットに送金しておきましょう。
仮想通貨ウォレットは日本語に対応しており、使いやすいMetaMaskがおすすめです。
以下の記事で、MetaMaskの詳しい使い方が解説されていますので、ぜひ参考にしてください。
Coincheckが危ない問題に関するよくある質問
本記事では「Coincheckが危ないといわれる理由」を中心に解説しました。ここではよくある質問に回答します。
- 詐欺コインとは
- 口座開設は無料か
- 個人情報が流出する可能性はあるか
- ハッキングされた場合に保証はあるか
- 詐欺コインとは
-
詐欺コインとは「存在しない仮想通貨を購入させ、入金を詐取する」ことが目的の詐欺手法のひとつです。
これの手口はさまざまですが、たとえば以下のような方法が用いられます。
コイン自体が存在しないため、入金しても仮想通貨を獲得できません。
詐欺コインを運用しているように見せかけている人物は、一定の入金があったあとで連絡が取れなくなります。
このお金を回収するのは容易ではなく、ほとんどのケースで泣き寝入りすることとなります。
ただCoincheckを利用するにあたって、詐欺コインを購入させられることはありません。存在が確かなものしか、取扱銘柄になっていないからです。
- 口座開設は無料か
-
Coincheckの口座開設にかかる費用は無料です。
ただし入金と出金に手数料がかかる点に注意してください。
【入金手数料】
ただし銀行振込の場合、入金手数料は不要です。なるべく銀行から振り込むように心がけましょう。
一方でコンビニなどから入金する場合、相当な手数料が生じる点に注意してください。
出金手数料は1回あたり407円です。
なるべく入出金にお金をかけないのが大切です。
- 個人情報が流出する可能性はあるか
-
結論からいえば、個人情報が流出する可能性はゼロとは言い切れません。
たとえばハッカーが仮想通貨を奪い取ろうとするなかで、個人情報が抜き取られることはあります。
Coincheckは、そのような事態を避けるため、セキュリティーが保たれるよう、相当に努力しています。
しかしどのような取引所、あるいはWebサイトでも、個人情報流出のリスクを完全にはおさえられません。
近年では出版最大手のKADOKAWAがハッキング攻撃を受け、25万件以上の個人情報が流出しています。
その後ハッカーから「身代金を支払わなければ、個人情報を一般公開する」と脅迫され、実際に一部の情報は公開されてしまいました。
このようなことがCoincheckでも起こらない、とは言い切れません。
Coincheckのセキュリティー体制は比較的整備されている部類ではありますが、完璧ではないことに留意する必要があります。
- ハッキングされた場合に補償はあるか
-
Coincheckの利用規約には、ハッキングによって仮想通貨などが失われた際、それを補填すると記載があります(出典:Coincheck利用規約)。
実際、補償されたこともありました。2018年1月27日、Coincheckでは仮想通貨NEMの不正送金事件が起こり、NEMが大量に流出します。
その後Coincheckは、自己資金を使って、流出額相当の570億円を、日本円でウォレットに送金するという、対策を取りました。
その背景を考えれば、失われた仮想通貨に対しては補償がなされると判断できるでしょう。
まとめ
今回は「Coincheckが危ないといわれる理由」を中心に解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- Coincheckの安全性はむしろ高い部類
- コールドウォレットやマルチ・シグネチャなど、さまざまな安全策を実施
- 過去にはトラブルもあったが、被害額を補填するなどしている点は大きな安心材料
- 日本円であれば手数料無料なのが魅力的
- また取引銘柄の多さやレンディングの用意なども見逃せない
- 一方でレバレッジ取引ができない、スプレッドが大きいといった点には注意
- それらのデメリットが受容できるなら、非常にすぐれた取引所といえる
Coincheckには、過去にトラブルがありました。それは事実ですが、だからといって安全性がただちに否定されるわけではありません。
Coincheckは相当な安全対策を実施しており、よほど高度な攻撃を受けない限りトラブルが生じるとは考えにくいのです。
絶対に安全だとは言い切れませんが、基本的には安心して利用してよいサービスといえるでしょう。