出典:cluster
日本発のメタバースプラットフォームcluster(クラスター)では、自分好みのアバターを作成して自在に操作できます。しかし、
- アバターをどこで手に入れられるか知りたい
- オリジナルアバターの作り方を知りたい
- アバターを作るのは難しそう
このように思っている人も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、clusterでは無料で使えるデフォルトパーツを使って、簡単にアバターを作成できます。
そのほかライブ配信アプリREALITYから連携したり、有料アバターなどを購入して使用できたりします。
ある程度の知識や技術があれば自作もできるでしょう。
今回はアバターの作り方や使い方を解説します。自作したアバターの販売方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メタバースとは、オンライン上でアバターを使ってコミュニケーションをとれる仮想空間のことです。
ゲームだけでなくビジネス、教育、建築など、さまざまな分野で活用されています。
メタバース内ではアバターやアイテムがNFT化され、仮想通貨を使って取引されるケースも。
Meta(旧Facebook)や、マイクロソフトなどの大手企業がメタバース事業に参入しており、世界的に注目を集めています。
メタバースについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
【初心者向け】cluster(クラスター)アバターの作り方・使い方
clusterアバターの作り方・使い方は、大きく分けて4つあります。
- デフォルトパーツでアバターを作成する
- 無料配布アバター使用する
- REALITY(リアリティ)アバターを連携して使用する
- 有料販売アバターを購入する
それぞれの使い方と作り方を解説するので参考にしてください。
clusterについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
1.デフォルトパーツでアバターを作成する
アバターを作成するもっとも簡単な方法は、用意されているデフォルトパーツを活用することです。
デフォルトパーツだけでも、髪型や髪色、トップスやボトムスなど、豊富なバリエーションから選択可能。オリジナリティのあるアバターを作成できます。
アクセサリーも利用可能です。お金をかけたくないなら、デフォルトパーツだけでアバターを作成するとよいでしょう。
2.無料配布アバター使用する
無料配布アバターを使用する方法もあります。
Web上には、制作したアバターを無料公開しているユーザーや企業が存在します。
上記はWebデザイン会社infiniteloopが提供する女性型3Dモデルあいえるたんです。データをダウンロードすれば、そのままアバターとして設定できます。
「あいえるたん」は、商業利用しなければカスタマイズ(服装の着せ替えや髪型の変更など)も可能です。
そのほかにも「アリシア・ソリッド」や「東北ずんこ」など、さまざまな3Dモデルが存在します。
気に入ったものがあればダウンロードして使ってみましょう。
配布されているアバターは、多くの場合無料で利用でき、カスタマイズが認められています。
ただし、思わぬトラブルを避けるためにも、事前に利用規約には目を通しておきましょう。
3.REALITY(リアリティ)アバターを連携して使用する
REALITY(リアリティ)で利用するアバターを連携する方法もあります。
clusteでは、REALITYで使用したアバターをそのまま利用できます。連携する方法は以下のとおりです。
- clusterのメインメニューから「アバター」を選択する
- 「REALITY連携」をタップする
- 「トークンをコピーする」を選択する
- REALITYアプリを開き、設定を開く
- 「cluster連携」を選択する
- コピーしたトークンを入力してアップロードを選択する
- clusterの公式サイトを開く
- 画面右上にある自分のアイコンをクリックする
- 「REALITY連携トークン」を開き、「トークン作成」を選択する
- トークンをコピーする
- REALITYアプリを開き、設定を開く
- 「cluster連携」を選択する
- コピーしたトークンを入力してアップロードを選択する
上記の方法で、REALITYで使用するアバターをclusterで利用できます。
REALITYを使っているなら連携して、アバターを使えるようにしておきましょう。
4.有料販売アバターを購入する
有料販売されているアバターを購入する方法もあります。
上図BOOTHのようなアバター販売プラットフォームで購入できます。有料販売アバターは高品質な作品が多い点が特徴です。
価格は出品者によりますが、3,000円ほどあればクオリティの高いアバターを手に入れられます。
【上級者向け】Vroid Studioでclusterアバターを作る方法
Vroid Studio(ヴイロイドスタジオ)というツールを使って、clusterアバターを作成する方法もあります。
アバターの作成手順は以下のとおり。
- Vroid Studioをダウンロードする
- 顔やヘアースタイルを決める
- 体型を設定する
- 衣装とアクセサリーを追加する
- clusterにアップロードする
各ステップをそれぞれ解説するので参考にしてください。
Vroid Studioをダウンロードする
まずはVroid Studioをダウンロードしましょう。
画面下部から利用環境に合ったバージョンをダウンロードします。
ソフトが立ち上がったら「新規作成」をタップしましょう。
同時に開かれるガイド「VRoidをはじめよう」も参考になります。
Vroid Studio以外にも、clusterアバターを作成できる外部ソフトは存在します。セシルへんしんアプリは使いやすいのでおすすめです。
セシルへんしんアプリを使えば、用意されたプリセットを組み合わせることで、可愛いアバターを簡単に作成できます。
作成したアバターは販売も可能です。
Vroid Studioを使うのが難しいのであれば利用してみましょう。
顔やヘアースタイルを造形する
最初にアバターの基本となる顔部分を造形しましょう。まずは性別を選択します。
顔部分が造形できたら、次にヘアースタイルを決めます。
画面左上の「顔」と「髪型」タブから、首より上の部分を造形しましょう。左側に並んだアイコンから、目や鼻、髪の流れやハネなど、細かく指定できます。
体形を設定する
ヘアースタイルが決まったら、体型を設定しましょう。右側のパラメーターを調整すれば、肌の色や身長、手足の長さや大きさなどを細かく設定できます。
衣装とアクセサリーを追加する
続いて衣装とアクセサリーを追加しましょう。左側のアイコンを選べば、トップスやボトムス、ソックスやネクタイなどを細かく調整できます。
衣装やアクセサリーは販売できる
Vroid Studioで作った衣装やアクセサリーは、販売することも可能です。BOOTHなどで公開すれば、誰かが購入するかもしれません。
アクセサリーの相場は200円から300円と決して高くありません。しかし一度登録すれば継続的に売れ、まとまった収入源になる可能性も。
BOOTHを利用した販売方法は後ほど解説するので参考にしてください。
clusterのアバターでは「しゃがんだときに、スカートがめくれる」問題が起こりがちです。これはUnity(ユニティ)を利用すれば解決できるとの情報がありました。
- Unity(ユニティ)とは?
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世界シェアNo.1を誇るゲームエンジン(ゲーム開発環境)。多くの3Dゲームに使用されている。
手順は以下のとおり。
- Unityでモデルの「secondary」を選択する
- 「VRM Spring Bone」のうち、「Skirt」を選択する
- Gravity Powerを選択し、0.8前後に指定する
この方法で想定する重力を調整し、スカートがめくれる問題を解消できます。なお詳しい手順は松xRのnote氏のnoteで解説されているので参考にしてください。
VRMをエクスポートする
アバターが完成したら右上のメニューから「VRMエクスポート」を選択します。
- VRMとは?
-
VRコンテンツ向けの3Dデータを取り扱うファイルセット。
VRMエクスポートの詳細を設定しましょう。基本的に「必須」とされる部分だけ入力すれば問題ありません。
販売を前提としている場合は、連絡先をはじめ、すべての項目に入力してくことをおすすめします。
完了したら、画面最下部の「エクスポート」をクリックします。
あとはclusterにログインして、マイページからアバターをアップロードしましょう。
VRMのアップロード方法はcluster公式動画を参考にすると、わかりやすいですよ。
自作したclusterアバターを販売する方法
作成したclusterアバターは、自分で使うだけでもかまいません。しかし、それだけの技術があれば、ぜひ販売も検討してみましょう。
うまく行けばまとまった収入を得られるかもしれません。
自作したclusterアバターの販売手順は以下のとおり。
- BOOTHを開く
- ユーザー登録する
- 出品準備をする
- ショップを作り出品する
- ショップを公開する
アバター販売プラットフォーム「BOOTH」を利用して解説します。
ユーザー登録する
ログイン画面から、ユーザー登録をしましょう。
すでにpixivアカウントを持っているなら、「pixiv IDでログイン」をクリックしてログインします。
新規登録するのであれば、「pixiv IDを作ってログイン」からIDを発行しましょう。
GoogleやTwitterアカウントでも登録可能です。
pixiv IDを作成したら、BOOTHトップページに戻ります。
出品準備をする
トップページ右上のユーザー名をクリックし、メニューから「作品を出品しよう」を選択します。
次の画面でページ最下部まで移動し、「登録スタート」をクリックします。
ショップを作り出品する
続いてサブドメインを指定して、ショップを作成します。
ショップのトップページを開いたら、「商品を登録」で3Dモデルデータをアップロードし、商品情報を入力しましょう。
商品名や商品画像は、売り上げを左右する重要なポイントです。
商品を見たユーザーが興味を持つように、魅力が伝わる名称と画像を設定しておきましょう。
ショップを公開する
最後にショップのトップページを開き「ショップを公開」を選択します。
最後にショップ情報を編集し、画面最下部の「更新する」をクリックし、3Dモデルを公開しましょう。
以上で手続きは完了です。
アバター販売時には手数料が発生する
BOOTHを利用する際に注意したいのは、以下の方式で手数料がかかる点です。
たとえば1,000円の3Dモデルを販売したら、78円が売り上げから引かれます。
高すぎる手数料ではありませんが、念のため覚えておきましょう。
clusterアバターの元となる3Dモデルは、思った以上に高く売れることもあります。
上記のアバター「Amaneさん」は8,800円(税込)で販売されていますが、200以上の「いいね」を獲得しており、相当数の販売実績があると思われます。
また、1点限りのアバターであれば、50,000円の「シャチ娘」が売り切れ状態となっていました。
高品質なアバターを作成して、高価での販売を狙ってみましょう。
clusterアバターに関するQ&A
本記事ではclusterアバターの使い方や作り方を解説しました。最後によくある質問に回答します。
疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- アバターマーケットとはどのようなイベント?
- アップロードできないのはなぜ?
- アバターが表示されないのはなぜ?
- アバターマーケットとはどのようなイベント?
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アバターマーケットとは、clusterが開催するアバター展示即売会です。自作したアバターを販売でき、他のユーザーが作成したアバターを購入できます。
直近では2023年2月25日から3月31日に、アバターマーケット2023 春が開催されました。
2021年から年2〜3回ほどのペースで開催されています。次回開催は未定ですが、例年どおりであれば2024年冬が開催されるでしょう。
アバター販売のほか、有名VTuberとの交流や限定アクセサリー配布などもおこなわれています。
- アップロードできないのはなぜ?
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アバターをアップロードする際に「アップロードに失敗しました」と表示されることがあります。
cluster公式によれば、Unityを使ったVRMモデルとして出力すればこの問題を回避できるとのことです。
VRMモデルの出力方法は、clusterが運営するCreatorsGuideでわかりやすく解説されています。
- アバターが表示されないのはなぜ?
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アバターが表示されないときは、以下の原因が考えられます。
- clusterサーバー上での一時的な不具合が生じている
- プロバイダーやポートが制限されている
アバターが表示されない原因の大半は一時的な不具合です。時間をおいて再度表示してみましょう。
それでも改善しないなら、プロバイダーセキュリティの解除やポート解放が必要かもしれません。
専門的な知識が求められるので、詳しくはclusterヘルプを参考にしましょう。
まとめ
本記事ではclusterアバターの作り方、使い方に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- clusterではデフォルトパーツが多数利用できクオリティの高いアバターを作成できる
- 無料配布アバターなどを利用できる
- REALITYアバターの連携や有料販売されているものを購入する方法もある
- スキルに自信があるならVroid Studioを使って高品質なアバターを作成できる
- 自作したアバターは販売可能、アクセサリー1点からでも販売できる
- BOOTHなどのプラットフォームで出品してみるのがおすすめ
- うまく行けばまとまった収入を得られる可能性がある
clusterでは、デフォルトパーツによるカスタム、無料配布をはじめ、いろいろな方法でアバターを作成できます。
スキルに自信があるなら自作も可能です。自分だけのアバターを作りたいなら、Vroid Studioをダウンロードし、作成してみましょう。
また、作成したアバターやアクセサリーは販売もできるので、一度チャレンジしてみましょう。