ビットコインの半減期とは?なぜ売却益を得るチャンスと言われるのか?

2024年4月20日、ビットコインの半減期が到来し、仮想通貨投資に取り組むユーザーから注目を集めました。過去には価格が2倍になるなどの経緯もあったため、それを期待するユーザーによる買い注文が増えています。

しかし、

  • そもそも半減期とは何か?
  • なぜ半減期は稼げるチャンスなのか?
  • 何のために半減期が設定されているのか?

このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?

ビットコインの半減期は、BTCの価値を維持する方法として重要であるとともに、その仕組み上、投資益を出しやすい要因になります。

本記事ではその点に関して解説するので参考にしてください。

目次

ビットコインの半減期の定義と利益を出すチャンスである理由

まずは半減期がどのようなものか理解するため、以下の点を確認しましょう。

  • 一般的な定義
  • 半減期が設定される理由

そのあと、ビットコインの半減期が利益を出すチャンスである理由などに関して解説します。

半減期がどういうものかきちんと理解しておけば、投資判断時に有利でしょう。

半減期=マイニング報酬が半分になる時期

一言でいえば、半減期とはマイニング報酬が半分になる時期です。

マイニングとは?

ビットコインをはじめとした仮想通貨の運営に関する複雑な演算作業に助力すること。マイニングに貢献したユーザーは、その報酬として新規発行された仮想通貨を獲得できる。

ビットコインマイニングの仕組み
出典:GOLDMAN

そしてマイニングに参加したユーザーに対するビットコインこそが、新規発行分となります。それが半分になるのが半減期なわけですね。

半減期はおおむね4年に一回、これまでに4回実施されました。このままのペースでいけば33回目の半減期にマイニングに対する報酬はゼロになり、マイニング自体が終了します。

プログラム上では2140年に新規発行が完了する予定です。

半減期が設定されている理由

半減期が設定されている理由は、ビットコインの急激な値動きを抑止するためです。

ビットコインの発行上限枚数は2100万枚。そして2024年5月現在まで少しずつマイニングされ、およそ1900万枚がすでに発行されています。

このように小分けし、需要に対して供給過多にならないように価値を保ってきたわけですね。

ビットコインの新規発行数とインフレ率
出典:DMMBitcoin

しかし、一定のペースでビットコインを発行すると、どこかで供給量が多くなり価値が暴落するなどのリスクが生じます

そこでマイニングの報酬、つまり新規発行量を減らすことで供給を落とし、需要とのバランスを取ります。

そうすると市場の原理にしたがって、ビットコインの不要で急激な値動きが起こりにくくなるわけですね。

ビットコインの価値を守ることが、半減期が設定されている理由です。

アノマリーとは?

ビットコインに関して調べていると、アノマリーという言葉を見かけることがあります。

アノマリーとは、理屈では証明されていないが、経験、体感的に見てとれる価格変動のこと

値動きは、確実に言い当てるのは不可能なものの、ある程度過去のデータや既存の理論に沿って起こるものです。

たとえば「半減期が来ると値上がりしやすい」のは、データや理論に基づいた現象といえるでしょう。

しかし、値動きには根拠はよくわからないものの、あらわれる傾向があります。これがアノマリーですね。

アノマリーは根拠がない以上、完全に信用するものではありません。しかしそれを知っていることが、投資判断を助けることもあります。

ビットコインの半減期が利益を出すチャンスである理由

ビットコインが利益を出すチャンスだと言われるのは、以下の背景があるからです。

  • 供給量が減り、希少性が高まり、手持ちのビットコインが値上がりしやすい
  • 半減期の実施によりビットコインの認知度が高まり、需要が高まる
  • 過去のデータを見ると、半減期を経て、大小あれども値上がりした経緯がある

前提として、2024年前後の時点でビットコインの需要は成長し続けています。

一方で半減期により新規発行数が低くなるため、需要が大きくなりがち。そうすると市場の原理に則り、ビットコインは値上がりしやすくなります。

さらに半減期にはビットコインの注目度が高まるため、より需要が増加し、価格が上昇しやすくなります。

このように「供給が需要を下回る要因が多々ある」ため値上がりしやすく、売却益が得やすいため、利益を出すチャンスだと言われるわけですね。

そして過去のデータでは、大小の差こそあれ半減期のおよそ2年後には値上がりが起こりました。うち3回は、過去最高の価格に到達しています。

半減期と最高値更新グラフ
出典:DMMBitcoin

4度あった半減期のすべてで値上がりが発生した事実は、半減期が利益を出すチャンスだという主張を、もっとも強力に支える根拠のひとつです。

次回のビットコイン半減期は2028年ごろ

次回のビットコインの半減期は2028年ごろと考えてまず問題ありません

ビットコインに限らず、半減期を採用している仮想通貨は、その周期をおおむね4年に一回としています。またビットコインの場合、2012年から起算してそのペースを守ってきました。

半減期を前倒ししたり先送りしたりすることは、ビットコイン側にとってメリットがありません

したがって、次のビットコイン半減期は2028年ごろであると考えて問題ないでしょう。

ビットコインに半減期を設定するメリットとデメリット

ビットコインに半減期を設定することには、さまざまなメリットがあります。

メリット
  • 利益を得るチャンスに恵まれる
  • 発行量を調節してインフレーションを防止できる
  • 長期的な保有が促進される

一方で以下のようなデメリットもあります。

デメリット
  • 高掴みする可能性がある
  • 高騰後に下落する傾向にある
  • マイニングの報酬が半減される

半減期に関しては「実施されると値上がりする」という部分だけに着目されがち。しかしそれ以外にもメリットがあり、またデメリットがある点にも注意しなければいけません。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

【メリット①】利益を得るチャンスに恵まれるチャンスに恵まれる

一般的なユーザーの視点では、ビットコインの売買による利益を得るチャンスが発生します。

過去のデータを見ても、半減期のあとビットコインは値上がりする見方が一般的です。またその上がり幅も大きく、過去には数十倍にまで急成長したケースも。

保有量や成長幅次第では、数百万、数千万円の利益が出ることもあります。

ただし相場は常に予想外の出来事が起こる可能性を秘めています。「半減期=かならず稼げる」とは限らない点に注意しましょう。

【メリット2】発行量を調節してインフレーションを防止できる

インフレーションを防止できるのが最大のメリットです。

ビットコインを際限なく発行していると、上述のとおり供給が需要を上回り、インフレーションが発生するかもしれません。

しかし少しずつ新規発行することで、そのバランスを正常に保っています。これによりビットコインは、基本的に安定した価値を維持することが可能になるわけです。

これをユーザー視点で考えると「必ず儲からないにしても暴落は避けられる」というメリットにつながります。

ビットコインにしても常に価格は動き続けますが、仮想通貨にありがちな「突如として紙屑当然になった」といったトラブルはそうそう起こりません

たとえばTITANという仮想通貨は、前日まで100万円前後で取引されていたのに、翌日には200円ほどまで下落しました。仮想通貨では、時折このような出来事が起こります。

一方で、半減期できちんとマネジメントされているビットコインは、比較的安心して購入できるわけですね。

【メリット③】長期的な保有が促進される

また半減期は、長期的な保有が促進されるメリットも有しています

仮想通貨で売却益を得るなら、売却するタイミングを正確に測ることが必要です。

しかし、保有しているあいだに暴落するなどして、損失を出すリスクを抱えることは避けられません。

しかし、半減期が存在するビットコインは、まったく危険がないとは言わないまでも、価格は比較的安定しています。

コロナ禍やTerraショックのような大きなイベントがあっても、ある程度価格を維持することが可能です。

このように投資対象としてある程度堅牢であるため、長期的な保有、そして売却タイミングを見極められるのです。

このような価格の安定性は世界的にも評価されており、エルサルバドルのようにビットコインを法定通貨とする国家も登場しています。

【デメリット①】高掴みする可能性がある

一方、デメリットとしてビットコインを高掴みする可能性が高くなります

先ほど触れたとおり、ビットコインの半減期が終わったあと値上がりするため、保有するBTCを売却すれば投資利益を得られます。

しかし、ビットコインを買いたいと思ったとき、まさに半減期由来の上昇傾向が到来し、高掴みとなるかもしれません

その後も上昇傾向が継続すれば問題ないのですが「買った直後に値下がりが始まる」という最悪のパターンも想定されます。

したがって、半減期に関しては「まだ上昇傾向が出ていないタイミングで購入する」といったコントロールが重要となるでしょう。

次の半減期や、別のイベントによる値上がりまで我慢するという道もあります。しかしそこまでは数年単位で待つケースもあり得るのです。

【デメリット2】高騰後に下落する傾向がる

半減期が訪れたあと、ビットコインが高騰する可能性は高い傾向にあります。しかし多くの場合、その後下落することも知っておきましょう。

ビットコインは、基本的に「半減期後に過去最高を超えるほどの価格高騰を経験する▶︎その後ゆるやかに下落する」というパターンを繰り返します。

そしてこの下落幅が問題で、過去のデータから考えるなら、8割ほど価格が安くなると見込まれます。たとえば一時的に200万円になったなら、40万円まで下落しても何ら不思議ではありません

つまり購入や売却のタイミング次第では、大損する可能性があるでしょう。この点を理解したうえで購入数やその時期を見極める必要があります。

とはいえその後持ち直して、最高価格には及ばないものの、ある程度の水準で推移し続けるのが今までのパターンです。一時的に下落しても、悲観しすぎる必要はないでしょう。

【デメリット③】マイニングの報酬が半減される

マイニングの報酬が半減されるデメリットもあります

ビットコインの運営にはマイニングという作業が必要で、これはマイナーと呼ばれるユーザーが実施していました。彼らは作業に協力する対価としてビットコインを獲得します。

ビットコインの新規発行数とインフレ率
出典:DMMBitcoin

しかし半減期の性質上、報酬は上図どおり毎回50%少なくなります。

したがって仮に自身がマイニングに参加する場合、半減期はやっかいな存在となるでしょう。

とはいえマイナーになる必要性は低いため、さほど大きなデメリットにはなりません。

ビットコインの購入方法

半減期の存在を知るなどし、ビットコインを購入したいと考えた人もいるでしょう。

  1. 現在の価格動向を確認しておく
  2. CoinCheckアプリをインストールする
  3. アカウントを作成する
  4. ビットコインの購入費用を入金する
  5. ビットコインを購入する

手順自体はさほどむずかしくありません。それぞれのステップに関して解説するので参考にしてください。

STEP

現在の価格動向を確認しておく

まず現在の価格動向を確認しておきましょう。以下のケースに該当する場合、本当に購入すべきか検討し直すのを推奨します。

  • 半減期後、すでに価格上昇が始まっているように見える
  • 半減期後であるが、価格下落が見受けられる
  • その他、突如として暴落しているように見える

まず半減期が過ぎたあとで価格上昇が始まっている場合、購入することが高掴みになるかもしれません。

そうすると購入後にすぐ値下がりする、きわめて少額の売却益しか得られないといった状態に陥るかもしれません。またすでに価格下落が始まっているケースもあります。

それだと半減期の恩恵を受けられないので、購入するかどうかきちんと検討する必要があります。さらに半減期を持ってしても跳ね返せない暴落が生じている可能性も。

このような悪条件が重なっていないか確認したうえで、購入手続きを進めましょう。

STEP

CoinCheckアプリをインストールする

まずはCoincheckをインストールしましょう。

STEP

アカウントを作成する

続いてCoincheckのアカウントを作成します。

アプリを立ち上げて、メールアドレスとパスワードを入力しましょう。

その後、下図のような画面の指示に従い、本人確認を進めます。

Coincheckの口座登録画面

本人確認書類の提出方法は以下の動画が参考になります。

正しい方法で提出しても、撮り方などを理由に否認されることがあります。

何度かトライする必要があるので、時間があるときに手続きしましょう。

STEP

ビットコインの購入費用を入金する

続いて、Coincheckに購入費用を入金しましょう。まずは画面下にある青枠内のウォレットを選択します。

(画像)

その後は以下のように操作します。

  1. ウォレットの画面で日本円を選択する
  2. 入金額を選択する
  3. 入金方法を選択して手続きする

より詳しい手順を知りたい場合は、Coincheck公式ガイドが参考になります。

ビットコインは、0.001BTC=500円程度で購入できます。ただし1枚だけ持っていても、値上がりしたときの恩恵を受けられません。

売却益を狙うなら、できるだけ多くのBTCを購入しましょう。

STEP

ビットコインを購入する

最後に以下の手順でビットコインを購入しましょう。

  1. 画面左下の販売所をタップする
  2. BTCを選択する
  3. 購入をタップする

以上でXBTCの購入は完了です。ウォレットには、購入履歴が反映されているので、念のため確認しておきましょう。

【補足】買い時はいつか?

過去の半減期では「1〜2年後に高騰」もしくは「直後から高騰」しています。その事実を踏まえるなら、半減期前、もしくは終了直後に購入するのがよいでしょう。

この時期は特別なイベントがない限り価格が急落することはなく、むしろ値上がりが十分に期待できるタイミングです。

そして半減期の終了直後であれば、過去最高価格を更新するほどの機会を逃す可能性もほぼありません

したがって半減期が終わった直後くらいには、購入するのがよいでしょう。

高騰が始まってから手を出すと高値掴みして、むしろ損する可能性が高いので注意しましょう。

過去のビットコイン半減期の動向一覧

ビットコインの半減期は、以下で過去4回ありました。

  • 2012年|小規模ながら安定した値上がり
  • 2016年|長い低迷期を打ち破るサイドの値上がり
  • 2020年|コロナ禍の影響で暴落しつつも半減期で回復
  • 2024年|4回目の半減期が到来

そのすべてで、大小あれども値上がりしていました。それぞれでどの程度値動きがあったかなどを解説するので参考にしてください。

2012年|小規模ながら安定した値上がり

最初の半減期は2012年11月28日、ビットコインの新規発行枚数は50BTCから25BTCに半減しました。

半減期を迎えるまで、ビットコインの価格はおよそ800円から900円で推移。しかし、11月28日には大台の1,000円に到達しました。

しかし、半減期直後の値上がりはこの程度に限定されました。

しかし2013年には120,000円に達するなどのバブルが到来し、過去最高価格を更新しました。

半減期と最高値更新グラフ
出典:DMMBitcoin

これにより、いち早くビットコインに目をつけていた先進的なユーザーは、大きな利益を出すに至りました。

このあたりから「半減期のあとには値上がりが来る」というのが、ひとつの法則として認識されるようになったのです。

2016年|長い低迷期を打ち破るサイドの値上がり

2013年に最高額を更新して以降、ビットコインバブルは崩壊。高掴みしたユーザーが多額の損失を出すなど、低迷期が到来します。

しかし2016年に再び半減期が到来。そこからはほぼ一貫して値上がり傾向が続きました

半減期と最高値更新グラフ
出典:DMMBitcoin

2018年12月には当時最高値となる1BTC=200万円を記録。2015年には1BTC=4万円ほどを記録したことを踏まえれば、相当な値上がりがあったといえます。

一方で2019年ごろは中国国内での暗号資産取締りなどのイベントが発生、一時的に20万円以上の値下がりが生じるなどしました。

とはいえそれも一時的なものであり、基本的には安定した値動きが継続しました。

このあたりから、仮想通貨などで億単位の利益を出した投資家を「億り人」などと呼称するようになります。

2020年|コロナ禍の影響で暴落しつつも半減期で回復

2020年はコロナ禍により、仮想通貨のみならずあらゆる相場が打撃を受けました

ビットコインも例外ではなく、のちに「暗黒の木曜日」と呼ばれる2020年3月12日には、およそ38万円の価格下落を記録し、市場はパニック状態に陥ります。

しかし2020年予定どおり半減期を実行、すぐさまチャートは復調しました。

これまでの半減期後の値動きは、1年から2年ほど遅れて生じました。しかし2020年のものに関しては、ただちに上昇傾向に転じた点が特徴的です。

半減期と最高値更新グラフ
出典:DMMBitcoin

上昇傾向は2021年ごろまで続き、パンデミックがやや落ち着いたころには、ふたたび過去最高の価格を更新。仮想通貨としては異例となる1BTC=776万円ほどに到達しています。

2024年|4回目の半減期が到来

2024年5月現在、直近の半減期は2024年4月20日でした。

完了後、わずかながらの価格上昇が見られました。しかし、4月末から5月頭にかけて100万円近い値下がりがあり、ここで保持を諦めたトレーダーは一定の損失を出したものと思われます。

直近のビットコインの価格上昇
出典:SBI VC Trade

しかし5月半ばになると再び復調。20日には1,117万円ほどに値上がりし、半減期バブルの効果が数字に現れました。以後も比較的安定、もしくは緩やかな上昇傾向を見せています。

とはいえ、まだ半減期の効果がはっきり出たとはいえません。

過去の事例では、半減期が訪れてから1〜2年後に大幅な値上げが起こっています。そしてその際、過去最高の価格に到達することも珍しくありません。

そのように考えれば、2024年5月現在、半減期の効果は得られていないでしょう。しかしあと1年ほどすれば、すさまじい値上がりによって利益を出せる可能性があります。

したがって今のうちにビットコインを仕入れておくのも、ひとつの方法となるでしょう。

ビットコインの半減期に関するよくある質問

本記事ではビットコインの半減期に関して解説しました。ここではよくある質問に回答します。

  • ビットコインが0BTCになるのはいつですか?
  • 半減期後の価格予測は信用できますか?
  • カウントダウンはどこで見られますか?
  • ビットコイン以外に半減期が設定されている銘柄は?
  • ビットコインは半減期を迎えると何倍になると見込まれますか?
  • 今からでも億り人になれますか?

ビットコインが0BTCになるのはいつですか?

2140年にすべてのビットコインの発行が完了します。すなわちマイニング作業が不要になるため、報酬も0BTCとなります。

なおビットコインの発行総量は2100万枚と決められており、今後変動することはありません。かならず2140年に発行が終了します。

ただしマイニング報酬の有無は、マイニング作業に取り組むマイナー以外には、あまり関係のない話ではあります。

半減期後の価格予測は信用できますか?

結論から言うとあまり信用できません

ビットコインの半減期後の価格は、これまでも「上がる」と言われて、実際に上がってきました。

しかし「いくら上がるか」という予測が立っても、それがずばり的中したケースはほとんどありません。

そもそも半減期以外にも、現実世界において、法規制や紛争、大企業の倒産など、さまざまなイベントが起こり得ます。

それを予測するのは、ほとんど不可能と考えられるでしょう。

したがって「半減期後には価格が上がる」という経験則は信用できても、価格予想は信用に値しないと考えられます。

カウントダウンはどこで見られますか?

ビットコインの半減期に対するカウントダウンは、CoinGeckoなどで確認できます。

ビットコイン半減期のカウントダウン
出典:CoinGecko

ただし本書執筆時点で2024年の半減期が終わった直後なので、まだ見る必要はなさそうです。

ビットコイン以外に半減期が設定されている銘柄は?

以下の仮想通貨位には、半減期が設定されています。

  • MONA/モナコイン
  • ETC/イーサクラシック
  • LTC/ライトコイン
  • HNS/ハンドシェイク
  • QTUM/クアンタム
    etc.

半減期が設定されている仮想通貨は、ビットコイン同様にその期の直後の値上がりが期待できます。

ビットコインのみならず、他の仮想通貨にも着目すれば、さらにチャンスが拡大するかもしれません。

なお、このなかではMONA(モナコイン)が、2030年までに暴騰する銘柄の一角として挙げられています。

2030年までに暴騰すると予想される仮想通貨
出典:PRTIMES

ビットコイン以外に投資することは、大幅な値下がりが生じた場合のリスクを低減する効果がある、分散投資にもなります。

投資対象となる仮想通貨について詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。

ビットコインは半減期を迎えると何倍になると見込まれますか?

2016年、2020年のデータを参照する限り、おおむね2倍ほどになると見込めます。

ただ、データ数が少ないうえ、現実に起こるさまざまなイベントによって、値動きはいくらでも変動するもの。したがって、何倍になるか予想するのはかなりむずかしいでしょう。

なお、2012年の半減期では価格が90倍になるということもありました。

しかしこれに関しては、仮想通貨が黎明期だった、あるいはビットコインがまだ安価だったがゆえに起こった現象と見込まれます。

したがって今後、価格が何十倍にもなるようなことは起こりにくいといえるでしょう。

ビットコインの今後の値上がりについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。

今からでも億り人になれますか?

投資金額にもよりますが、ビットコインの売却益で1億円以上稼ぐ、つまり「億り人になる」のは相当むずかしいでしょう。

すでにそのような圧倒的な利益が発生する時期は過ぎているからです。

たしかに、かつてビットコインで億単位の収益を得た人はいました。しかしそれは、下図のように、ビットコインがまだ1,000円ほどで取引された時代のことです。

ビットコイン半減期と最高値更新のグラフ
出典:DMMBitcoin

その時期にバブルや半減期などのさまざまな偶然が重なり、暴騰した結果、ごく少数の億り人が生まれました。

しかし2024年もしくは現代は、1BTC=100万円以上の値段になることも当たり前にあります。そのなかで億単位の売却益を出そうと思うなら、そもそも億単位の投資が必要になるわけですね。

たとえばビットコインが、過去の2回の半減期同様、2倍に値上がりするなら、単純に1億円投資しないと、1億円のリターンは返ってきません。

したがって、少なくともビットコインで「億り人」になれる期待はほとんどないと考えられるでしょう。

まとめ

本記事ではビットコインの半減期に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • ビットコインの半減期とは、マイニング報酬≒新規発行枚数が半減する時期のこと
  • これによりビットコインの価値や値動きはある程度の安定を保っている
  • 新規発行枚数が減る関係で、ビットコインの値上がりとそれにともなう売却益が期待できる
  • 次回は2028年に半減期が訪れる見込み
  • ビットコインに半減期を設定することで、暴落を防ぐ、長期保有時のリスクを落とすといったメリットもある
  • 一方で高掴みなどのリスクもあるので注意
  • これまで半減期は3回あり、すべてにおいて値上がりが見受けられた
  • 過去のデータを見る限り、半減期直前直後は、特に買い時だと判断できる
  • かつての「億り人」ほどの利益を出すのはむずかしいが、それでも手堅く売却益を得られそう

半減期は、仮想通貨の課題である大幅な値動きとそれにともなうリスクを低減させるための画期的なアイデアです。同時に一般的なユーザーにとっては利益を出すチャンス。

これまでビットコインを購入したことがない人も、半減期以降の値上がりを期待して、少量でも買ってみるのをおすすめします。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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