BTCとETHに重要局面、トランプ氏の関税発表で市場動揺

Bitget Research チーフアナリストのRyan Lee氏によると、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、価格の変動幅を圧縮する重要な局面に差し掛かっているとのこと。

目次

トランプ大統領の関税発表で市場全体が不安定に

トランプ大統領が4月2日の「解放の日」に発表した関税強化政策が4月5日から発効されました。これをきっかけに、世界的な貿易摩擦への懸念が再び高まり、米ドルの価格や米国債の金利が上昇しました。

こうした動きにより投資家たちのリスクを避ける姿勢が強まりました。仮想通貨市場もその影響を受け、4月7日中にはBTCの価格が82,000ドル(約1,189万円)台から77,000ドル(約1,118万円)台まで下落しています。

ビットコイン(BTC)価格チャート
出典:CoinMarketCap

ETHで大規模な売り発生か

一方ETHは、1,300~2,000ドル(約18万8,500〜29万円)の範囲で取引されています。

イーサリアム(ETH)価格チャート
出典:CoinMarketCap

1,550ドル(約22万4,750円)という重要な水準を下回ったETHは、約4億8,000万ドル(約696億円)相当のポジションが自動的に清算された可能性があるとのこと。実際に1,450ドル(約21万250円)まで下落したことから、今後も売り圧力が一段と高まる恐れがあります。​

さらに、オンチェーンでの活動が低迷し、ガス代が安い状態が続いていることから、イーサリアムに対するユーザーの関心が薄れていると考えられます。加えて、投資家の慎重な姿勢も続いており、価格の下落リスクは依然高い状況です。​

BTC価格の下支えとなる2つの要因

BTCは現在、68,000〜85,000ドル(約986万~1,232万5,000円)の幅広いレンジ内で推移しており、70,000ドル(約1,015万円)付近で踏みとどまっています。

BTCの価格がこの水準を保っている背景にあるのは、以下2つの要因です。

  • マイニングにかかるコスト
  • BTC長期保有者の蓄積傾向

最新のマイニング用マシン(ASICハードウェア)を使って1BTCを手に入れるために必要なコストは約60,000〜65,000ドル(約870万~942万5,000円)とされています。この価格よりもBTCの価格が低くなると採算が取れなくなるため、売りが控えられて下落しにくくなるそうです。

また、BTCの長期保有者は、市場が不安定でも買い増しを続ける傾向があります。買い増しは市場全体に安心感を与え、ETHを含めた他の通貨の支えにもなる可能性が高いです。

まとめ

トランプ大統領の関税政策をきっかけに、世界的な経済の不透明感が高まり、仮想通貨市場にも動揺が広がっています。

BTCはマイニングコストと長期保有者の存在によって支えられているものの、依然として外部要因に大きく左右されやすい状況です。

マクロ経済の逆風がリスク資産に引き続き影響を与える中、今後の市場の動きは、投資家が政策の変化や流動性状況をどう解釈するかにかかっているでしょう。

AIによるテクニカル分析【短期】

BTC

日本語訳:

過去 1 時間で最も言及されたティッカー: $BTC

BTC/USDT は下降トレンドにあり、84,000 付近の主要サポート レベルを下回り、76,337.58 付近に新たなサポートがあります。RSI は売られ過ぎの状態を示しており、反発の可能性を示唆していますが、MACD は引き続き弱気で、下降の勢いが続いていることを示しています。ボリュームが大幅に増加しており、強い売り圧力を示しています。

ETH

日本語訳:

$ethは下降トレンドにあり、サポートは 1450 ドル付近、レジスタンスは 1550 ドル付近です。RSI は売られ過ぎをわずかに下回っており、反転の可能性があることを示唆しています。MACD は弱気の勢いを示しており、価格はボリンジャー バンドの下限付近にあります。私はわずかに弱気な見方で中立的な見方を維持しています。

※ドル円の価格レートは1ドル=145円として計算しています。
引用ソース:Bitget Research

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