Braveは、広告ブロック機能によって安全かつ高速なブラウジングを実現するWebブラウザです。
さらに、Brave独自の広告を閲覧することで仮想通貨BATを得られる仕組みが注目を集め、1日のアクティブユーザーは1,500万人を超えています。
一方で、Braveの設定について次のような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
- Braveを導入したらまず何をすればいいのか知りたい
- セキュリティを高めるには特別な設定が必要か知りたい
- 仮想通貨を得るためにはどのような設定が必要か知りたい
結論として、Braveの設定は決して難しくありません。
この記事では、Braveの基本的な設定からセキュリティ、報酬獲得のための設定まで、各項目をわかりやすく解説します。Braveに興味をお持ちの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
Braveの基本設定

Braveを使い始めるためには、以下のような基本設定を順に進めることで、快適かつ効率的に利用できます。
- インストールから初期設定
- デフォルトブラウザへの設定
- 外観のカスタマイズ設定
- Brave統計データ
- ショートカット登録
- Brave News
- カード
- 検索エンジンの設定
Braveはプライバシー保護を重視しつつ、見た目や機能を細かく調整できるのが魅力です。初期設定で使用環境を整えたら、自分好みにカスタマイズして使いやすさを高めましょう。
インストールから初期設定
まず、Brave公式サイトからインストーラーをダウンロードします。

サイトにアクセスし、「Windows版Braveを入手」ボタンをクリック。

ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら「はい」をクリックしてインストールを進めましょう。
インストールが完了すると、現在使用している他のブラウザから設定をインポートする画面が表示されます。

デフォルトブラウザへの設定
Braveを日常的に利用するために、まずはデフォルトブラウザに設定しましょう。
「Braveをデフォルトのブラウザとして設定」をクリックすることで設定が完了します。

次に、ブックマークやパスワードなどを他のブラウザから引き継ぐためのインポート設定です。インストールの初期設定で完了している場合は不要です。
インポート元のブラウザは、以下の選択肢から選べます。
- Microsoft Internet Explorer
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Chromium-based browser
この機能を使えば、ブックマーク、拡張機能、保存したパスワードなどを簡単に移行できるため、Braveでもすぐに普段通りの環境を再現できます。
ここでは例として、Google Chromeのプロフィールを選択してインポートします。複数のプロフィールがある場合は、以下のような選択画面が表示されます。

プロフィールを選択してインポートが完了すると、Google Chromeで登録していたお気に入りなどがBraveのブックマークバーに表示され、これまでと同様に利用できます。
外観のカスタマイズ設定
Braveでは、ツールバーの表示や新しいタブページの背景などを自分好みにカスタマイズできます。
Braveのトップページ(ダッシュボード)右下にある「カスタマイズ」をクリックします。

以下の項目について、表示のオン・オフや内容の変更が可能です。
- 背景画像
- Brave 統計データ
- トップサイト
- Brave News
- 時刻表示
- カード
- 検索

背景は、以下の4種類から選択できます。
- Braveの背景
- 無地
- グラデ―ション
- カスタム
デフォルトでは「Braveの背景」が設定されています。
他にも、グラデーションや無地のほかに、デバイスからアップロードすることで好きな画像を背景に設定できます。

注意点として、Braveが提供する背景画像には広告が含まれる場合があり、これを他の画像に変更すると、その分の報酬が得られなくなる可能性があります。
Brave統計データ
Braveの大きな特徴である統計データもトップページに表示できます。これまでにブロックした広告・トラッカーの数、削減できたデータ使用量、短縮できたページの読み込み時間などを一目で確認できます。
ショートカット登録
Braveのトップページには、よくアクセスするサイトをショートカットとして登録できます。
「お気に入り」に手動でサイトを登録するほか「よく閲覧するサイト」としてアクセス頻度の高いWebサイトが自動で推奨されます。
Brave News
Brave Newsを有効にすると、トップページでニュースを閲覧できるようになります。

主要なニュースサイトを選択したり、以下のジャンルから興味のあるカテゴリを選んだりできます。
- Brave
- ビジネス
- 芸能
- 仮想通貨
- 教育
- エンタメ
- 映画・テレビ
- フード
- ゲーム
- 健康
- 生活
- 音楽

一度設定しておけば、トップページを下にスクロールするだけで、関心のあるニュースを手軽にチェックできます。Brave Rewardsの対象となる広告はニュースフィード内にも表示されるため、効率的に仮想通貨BATを貯めたい方は、興味のあるニュースを読めるように設定しておくと良いでしょう。
カード
「カード」とは、トップページに表示される各機能(統計データ、トップサイト、Brave Newsなど)のまとまりを指します。
この設定で、各カードの表示・非表示を切り替えられます。
検索エンジンの設定
検索バーで使用する検索エンジンを、以下の候補から選択できます。
- Yahoo!Japan
- Brave
- DuckDuckGo
- Qwant
- Bing
- Startpage
普段利用しているGoogleやYahoo! Japanはもちろん、プライバシー保護を重視するDuckDuckGo、Qwant、Startpageなど、多様な選択肢が用意されているのもBraveの特徴です。
セキュリティ設定

Braveは、プライバシー保護とセキュリティ機能に特に力を入れています。適切に設定することで、より安全で快適なWeb環境を構築できます。
Braveの主なセキュリティ機能は以下の通りです。
- Brave Shields|トラッカーブロックの設定
- HTTPS by Default|自動的にアップグレード
- Cookieの管理
- VPNの設定(有料)
Brave Shields|トラッカーブロックの設定
「Brave Shields」は、Webサイト上の広告やユーザーの行動を追跡するトラッカーを自動的にブロックするBraveの中核機能です。これにより、ページの読み込み速度が向上し、プライバシーが保護されます。
Shieldsのブロック強度はサイトごとに調整可能です。
設定画面からすべてのCookieやJavaScriptをブロックする最強レベルに設定することができますが、サイトのレイアウトが崩れる原因となります。
まずはデフォルト設定のままで利用することをおすすめします。
HTTPS by Default|自動的にアップグレード
「HTTPS by Default」は、Webサイトへの接続を可能な限り安全な「HTTPS」に自動でアップグレードする機能です。
HTTPSで接続すると通信が暗号化されるため、入力した情報や閲覧履歴などの漏洩リスクを大幅に軽減できます。
Braveが非対応と判断したサイトや、HTTPSで接続すると正しく機能しないサイトのみ、例外的に暗号化されていない「HTTP」で表示されます。
Cookieの管理
Cookieはログイン状態の維持などに利用される便利な仕組みですが、一方でプライバシー侵害につながるリスクも持ち合わせています。
Braveでは、サイト越しの追跡に使われるサードパーティCookieを標準でブロックするほか、サイトごとにCookieの許可・ブロックを細かく設定できます。
VPNの設定(有料)
Braveは、月額または年額の有料プランで利用できる内蔵VPN(仮想プライベートネットワーク)機能を提供しています。
世界40以上の地域にある数百のサーバーを利用でき、IPアドレスを隠して通信を匿名化することで、プライバシー保護をさらに強化できます。
BraveのVPNは、ユーザーのIPアドレスや閲覧履歴といった活動記録を一切保存しない「ノーログポリシー」を採用しており、1つの契約でPCやスマートフォンなど、複数のデバイスで利用可能です。
Brave Rewardsの設定|報酬を得られるシステム

Braveで報酬を得るためには、以下のように設定することで、仮想通貨BATを効率よく獲得できます。
- Brave Rewardsの有効化
- 広告表示設定
Brave Rewardsを有効にし、広告の表示頻度を調整することで、自分のペースでBATを貯めることが可能です。広告が煩わしくない範囲で最大表示数に設定すると効率的に報酬を得られます。
Brave Rewardsの有効化
Braveでは、プライバシーを尊重した独自の広告「Brave Private Ads」を閲覧することで、仮想通貨BAT(Basic Attention Token)を報酬として得られます。

まず、ブラウザ右上のBATアイコン(三角形のアイコン)をクリックし「リワード」へ進みます。

次に「Brave Rewardsの使用を開始」をクリック。

利用する国を選択し、次に進みます。

以上でBrave Rewardsの有効化は完了です。

広告表示設定
Brave Rewardsの設定画面では、広告の表示頻度を調整できます。

「1時間に表示される広告の最大数」を1件から10件まで選択可能です。効率的にBATを貯めたい場合は「1時間に最大10件」に設定しましょう。

Braveの設定に関するQ&A
Braveの設定に関するよくある質問についてまとめました。疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- Braveはどのような特徴を持つブラウザですか?
- Braveのデメリットはありますか?
- BATとはどのような仮想通貨ですか?
- BATはいつ入金されますか?
- Braveはデバイスの同期ができますか?
- BraveとGoogle Chromeの違いを教えてください
- Braveはモバイルでも利用できますか?
- Braveはどのような特徴を持つブラウザですか?
-
Braveの特徴は、不要な広告やトラッカーをブロックすることによる「高速表示」と「高い安全性」です。
さらに、独自の広告閲覧で仮想通貨「BAT」を稼げる「Brave Rewards」機能も備えています。
meta land【図解で簡単】Braveの使い方やブックマークの移行方法まとめ | meta land 本記事では次世代Web3型のブラウザBraveの特徴と、その基本的な使い方・カスタマイズ方法をわかりやすく解説します。 - Braveデメリットはありますか?
-
Braveのデメリットは、広告ブロック機能の影響で、一部のWebサイトのレイアウトが崩れる可能性がある点が挙げられます。
また、現時点ではiOS版アプリ(iPhone/iPad)ではBrave RewardsによるBATは獲得できません。
- BATとはどのような仮想通貨ですか?
-
仮想通貨BAT(Basic Attention Token)は、Braveを開発したBrave Software社が発行する仮想通貨です。
イーサリアムのブロックチェーンを基盤としています。
- BATはいつ入金されますか?
-
獲得したBATは、連携したbitFlyer(ビットフライヤー)のアカウントへ、原則として翌月の5日頃に自動で送金されます。
- Braveはデバイスの同期ができますか?
-
はい、可能です。PC、スマートフォンなどの複数デバイス間で、ブックマーク、パスワード、拡張機能、開いているタブなどを同期できます。
- BraveとGoogle Chromeの違いを教えてください
-
Google Chromeでは、ユーザーの閲覧履歴などに基づいてパーソナライズされた広告が表示されます。
一方、Braveはユーザーデータを収集せず、追跡を目的とした広告やトラッカーを標準でブロックするため、よりプライバシーが保護された環境でブラウジングできます。
- Braveはモバイルでも利用できますか?
-
はい、iOS版とAndroid版のアプリが提供されています。ただし、仮想通貨BATを獲得できるのは現在Android版のみです。
まとめ
この記事では、Braveの設定についてまとめました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- Braveは他のブラウザからブックマークやパスワードを簡単にインポート可能
- 基本的な設定は簡単ですぐに使い始められる
- トップページの外観やニュースフィードなどを自分好みにカスタマイズ可能
- 強力なセキュリティ・プライバシー保護機能は標準で有効
Braveは、Webサイトを閲覧するだけで仮想通貨BATを報酬として得られる、ユニークなブラウザです。
広告ブロックによる高速かつ安全なブラウジングも実現しており、設定も簡単です。
少しでも興味を持たれた方は、この機会にBraveを試してみてはいかがでしょうか。