出典:Rarible
Rarible(ラリブル)は、中央集権の運営をもたない分散型NFTマーケットプレイスです。
誰でも簡単にNFTが出品できるため、多くのNFTユーザーから人気があります。
しかし、
- Raribleでなにが売れるのかわからない
- NFT作成方法がわからない
- NFTの売り方がわからない
などの悩みをもつ方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、Raribleは手順さえわかれば簡単に使いこなせます。
そこで、今回は初心者でもわかりやすいように、Raribleの特徴や代表的なNFTアートを紹介します。
NFTの作成と販売方法を画像付きで詳しく解説しているので、RaribleでNFTを販売してみたい方はぜひ最後までご覧ください。
Rarible(ラリブル)とは?4つの特徴と将来性を解説
Raribleには主に以下の特徴があります。
- 4種類のブロックチェーンに対応
- 購入者だけが閲覧できるコンテンツを設定可能
- 独自トークンRARIを発行
- lazy mintingを採用しておりガス代が安価
1.4種類のブロックチェーンに対応
1つ目の特徴は、Raribleは4種類のブロックチェーンに対応していることです。
Raribleでは4つのブロックチェーンごとにNFT作品が出品されており、それぞれ特色があります。
Raribleが対応しているブロックチェーンは以下の4種類です。
- ETH(イーサリアム)
- Tezos(テゾス)
- Polygon(ポリゴン)
- Immutable X(イミュータブル X)
将来的にSolanaチェーンにも対応予定です。
出品時も4種類のブロックチェーンを選択できるため、ETHとPolygonチェーンでしか出品できないOpenSeaよりも豊富なNFTに対応しています。
2.購入者だけが閲覧できるコンテンツを設定可能
2つ目の特徴は、購入者だけが閲覧できるコンテンツを設定できることです。
NFTを出品する際に、購入者限定のコンテンツを設定できることで、NFTに付加価値をつけられます。
追加コンテンツはURL形式で設定できるため、作品のURLやサービスへのパスワードなどさまざまな特典がつけられます。
OpenSeaにはないRarible独自のサービスです。
3.独自トークンRARIを発行
3つ目の特徴は、独自トークンRARIを発行していることです。
以前はRaribleでNFTを取引すれば獲得できましたが、現在配布は終了しています。
2022年11月のアップデートで、RARIをRaribleにロックすることで特典が得られるようになりました。
RARIをロックすることでveRARIトークンが獲得でき、RARI公式Discordでの運営方針への投票に利用できます。
さらに、100ドル以上のRARIをロックすることで販売手数料無料になり、プライベートDiscordチェンネルへの参加権が得られます。
Raribleをメインに出品する方にとって、販売手数料無料は嬉しいサービスと言えるでしょう。
2023年4月現在、RARIは以下の分散型取引所で購入できます。
- Uniswap
- Sushiswap
RARIをロックするには、ページ下部に移動して「RARI token」ページにアクセスします。
次のページで「Lock $RARI」をクリックしましょう。
ロックするRARIの数量を入力して、ロック期間を設定したら「Approve to lock」をクリックします。
以上でRARIのロックは完了です。
4.lazy mintingを採用しておりガス代が安価
4つ目の特徴は、lazy mintingを採用しておりガス代が安価なことです。
lazy mintingを簡単に説明すると、NFTを作成した際にはまだ厳密にNFT化されておらず、購入された際にはじめてNFTとして発行される仕組みです。
NFT発行時に必要だったガス代が不要になり、出品者の負担が軽減されました。
出品者の負担が軽減することで、クリエイターがより活発なNFT創作活動が可能になります。
Raribleの使い方を初心者向けに解説
Raribleの使い方を初心者でもわかりやすいように解説します。
- NFT購入用の仮想通貨を購入
- 仮想通貨ウォレットMetaMaskを作成
- Raribleとウォレットを連携
- NFT作品を購入
NFT購入用の仮想通貨を購入
RaribleでNFTを購入するためには、仮想通貨が必要です。
購入したいNFT作品の価格を調べておき、必要な金額分を購入しておきましょう。
仮想通貨は、ETHであればほとんどの作品が購入できます。
ETHはどの国内取引所でも購入可能です。
仮想通貨ウォレットMetaMaskを作成
Raribleを利用するためには、仮想通貨やNFTを保管する仮想通貨ウォレットが必要です。
はじめて仮想通貨ウォレットを作るのであれば、日本語対応で使いやすいMetaMaskがおすすめです。
Google Chrome拡張機能としてインストールできるので、以下のリンクからダウンロードしてください。
MetaMaskのインストール方法と使い方については、以下の記事を参考にしてください。
Raribleとウォレットを連携
MetaMaskが用意できたら、Rarible公式サイトにアクセスしてMetaMaskを連携します。
Rarible公式サイトにアクセスして、画面右上の「ウォレットを接続」をクリックしましょう。
ウォレット選択画面が表示されるので「MetaMask」を選択します。
MetaMaskが起動するので「署名」をクリックすればRaribleとウォレットの接続は完了です。
NFT作品を購入
Raribleとウォレットの連携が完了したら、NFT作品を購入しましょう。
欲しいNFT作品を選択して、購入ページに進みましょう。
購入ページの「Buy now for ETH」をクリックします。
支払いの合計金額が表示されるので「支払いに進む」をクリックしましょう。
MetaMaskが起動して取引に必要なガス代が表示されるので、問題なければ「確認」をクリックします。
以上でNTFの購入は完了です。
Raribleで購入できるNFT作品4選
Raribleで購入できる代表的な作品を、ブロックチェーン別に紹介します。
- ETH/Azuki
- Tezos/Tezzardz
- Immutable X/Gods Unchained
- Polygon/Trump Digital Trading Cards
1.ETH/Azuki
Azuki(アズキ)は日本のアニメ作品をイメージした、合計10,000点のNFT作品です。
個性的なキャラクターの横顔が描かれており、刀や酒、提灯など日本にまつわるアイテムを持っていることが特徴。そのコレクションはRaribleで購入可能です。
リリース当初は1ETHで購入可能でしたが、2023年4月時点のRaribleでの最低価格は15.89ETH(約450万円)です。
NFT作品の中でも、大きく人気を伸ばしたコレクションの一つだと言えるでしょう。
AzukiNFTを保有しているユーザーは、限定コミュニティ「The Garden」への参加権が与えられます。
「The Garden」に参加できれば、新しいサービスの開発などに参加可能です。
2.Tezos/Tezzardz
TezzardzはTezosブロックチェーンプログラムによって生成された、4,200点のコレクションです。
かわいい恐竜のキャラクターがジャケットを羽織ったイラストで、97の手書きの特徴を組み合わせて作られています。そのコレクションはRaribleで購入可能。
コレクションの中には、すべて手書きでつくられたレアなキャラクターが6体隠されています。
2021年9月には、NFTオークションサイト「objkt.com」で、レアなスケルトンTezzardzが22,000XTZ(当時約1,600万円)で販売されたことが話題となりました。
2023年4月現在は160XTZ(約2万3,000円)から購入可能です。
3.Immutable X/Gods Unchained
Gods Unchainedは、世界的な人気をもつ「マジック:ザ・ギャザリング」の元ディレクターが開発に参加しているNFTトレーディングカードゲームです。
ゲームは無料で始められ、対人バトルに勝利することで仮想通貨GODSが得られます。そのゲーム内で使えるカードをRaribleで購入可能。
2023年4月現在も多くのユーザーにプレイされており、毎日2,000万円以上のカードが取引されています。
Gods Unchainedについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
4.Polygon/Trump Digital Trading Cards
Trump Digital Trading Cardsは、アメリカの元大統領ドラルド・トランプ氏をモチーフにしたNFTカードコレクションです。そのカードはRaribleで購入可能。
政治家がNFTを利用したことで、大きな注目を集めました。
トランプ氏がNFT発行に直接関わっているわけではなく、NFT INT LCCという会社がトランプ氏の画像使用権を買い取り運営しています。
アメリカ在住のユーザー限定ですが、NFTカードの購入枚数に応じてトランプ氏との会食やZoomでの会話、トランプ氏とゴルフにいけるなどの特典に応募可能です。
RaribleでのNFT作成/出品方法を解説
RaribleでのNFT作成、出品方法を画像付きで解説します。
- NFT作成ページにアクセス
- 出品するネットワーク、出品タイプを選択
- コンテンツをNFT化
NFT作成ページにアクセス
Raribleにログインしたら、画面右上のアカウントマークをクリックしましょう。
アカウントメニューの「作成する」から「NFT」を選択します。
出品するネットワーク、出品タイプを選択
作成するブロックチェーンを選択しましょう。
今回はイーサリアムチェーンで作成します。
出品形式を「シングル」か「マルチ」から選択します。
NFTを1点だけ出品するなら「シングル」を、何点も出品したい場合は「マルチ」を選択しましょう。
コンテンツをNFT化/出品
NFT作成ページが表示されるので、コンテンツをアップロードしましょう。
対応形式はPNG、GIF、WEBP、MP4、MP3の5種類で、最大サイズは100MBです。
出品形式を定額出品の「Fixed price」か、オークション形式の「Timed auction」から選択します。
今回は定額出品の「Fixed price」で解説します。
販売価格を入力して販売期間を設定します。
購入者に特典を付与したい場合、「購入後にロック解除」のボタンをオンにしてリンクなどを入力しましょう。
コレクションの選択では「Rarible」を選択しましょう。ERC-721の独自規格でも作成可能ですが、詳細な設定が必要なため上級者向けです。
Free mintingをオンにするとNFT作成時のガス代が無料になるので設定しておきます。
NFT作品の名前と説明、2次流通時のロイヤリティーを設定します。
- ロイヤリティーとは?
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購入された作品がマーケットプレイスに出品され、購入された際にクリエイターに入る収益のこと。
Raribleでは0%〜50%まで設定可能。
以上の入力が完了したら「Create item」をクリックします。
MetaMaskが起動するので「署名」をクリックしましょう。
以上でNFTの作成と出品は完了です。
2023年4月時点での出品手数料は1%で、商品が売れた際に売上から支払います。
Raribleに関するQ&A
Raribleに関するよくある質問と回答を紹介します。
疑問を抱えている方は参考にしてください。
- Raribleは日本語に対応している?
- RaribleとOpenSeaの違いは?
- 仮想通貨RARIの価格は?
- Raribleは日本語に対応している?
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Raribleは一部日本語に対応していますが、ほとんどの情報は英語で表記されています。
利用する際はブラウザの翻訳機能を利用すると良いでしょう。
- RaribleとOpenSeaの違いは?
-
RaribleとOpenSeaには以下のような違いがあります。
スクロールできます内容 Rarible OpenSea 購入可能
ネットワークETH、Tezos、Polygon、Immutable X Arbitrum、Avalanche、BNB、ETH、Klaytn、Optimism、Polygon、Solana 出品可能
ネットワークETH、Tezos、Polygon、Immutable X ETH、Polygon 購入者限定特典の付与 可能 不可 販売手数料 1% 2.5% OpenSeaではNFTを作成してから販売しないことも可能ですが、RaribleではNFT作成と同時に出品となる点も大きな違いと言えるでしょう。
- 仮想通貨RARIの価格は?
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2023年4月現在、仮想通貨RARIの価格は1RARI=約220円です。
NFTマーケットプレイス「Blur」の急成長や、OpenSeaがプロトレーダー向けのサービス「OpenSea pro」をリリースした影響で現在は低迷しています。
まとめ
この記事では、Raribleとはなにか、またNFT作成と販売方法について解説しました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- ETH、Tezos、Polygon、Immutable Xチェーンに対応している
- イラスト、動画、音楽などのデジタルアートをNFTとして販売できる
- 仮想通貨ウォレットがあれば誰でもNFTは作成可能
- NFTの作成、出品にガス代は不要
- NFT作成時の最大サイズは100MBまで
イラストから動画など、さまざまなデジタルコンテンツをNFTとして販売できるRarible。NFT出品の際にガス代が不要なため、初心者でも簡単に始められます。
本記事を参考にして、この機会にぜひRaribleでNFT販売を始めてみましょう。