出典:Pay3
Pay3(ペイスリー)は、暗号資産を使った決済サービスとして注目を集めています。
しかし、以下のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
- Pay3の特徴や利点が知りたい
- 複数のカードを一括管理できるのか気になる
- 安全性の面で不安がある
結論から言うと、Pay3は利便性と安全性を両立した暗号資産決済アプリです。
ユーザーの資産を預からないノンカストディアル設計を採用し、Telegram上で直感的に操作できる点が魅力です。
今回の記事では、Pay3の5つの特徴を詳しく解説します。
まだリリース前ではありますが、具体的な始め方も画像つきで紹介するので、Pay3の全体像を把握したい方はぜひ参考にしてみてください。
Pay3(ペイスリー)とは?5つの特徴を紹介

Pay3(ペイスリー)は、暗号資産対応の決済ソリューションとして、多くの利便性を提供しています。以下の5つの特徴が魅力です。
- Pay3では複数カードを一括管理可能|初期リリース時は1種類
- Telegramミニアプリに対応
- ノンカストディアル設計で資産を安全に管理
- リアルタイムで法定通貨に変換して支払い
- 主要暗号資産に幅広く対応
Pay3なら、一度の登録で複数のカードを管理し、Telegramミニアプリ上で手軽に操作できます。リアルタイムで暗号資産を法定通貨に変換できるため、実生活での利用がスムーズです。
多くの暗号資産に対応しているため、投資家から初心者まで幅広く活用できます。
1. Pay3では複数カードを一括管理可能|初期リリース時は1種類
Pay3はAurora Cardなど、複数の暗号資産対応クレジットカードやデビットカードをまとめて管理できるアグリゲーション機能を備えています。
従来ならカードごとにKYC(本人確認)やウォレット連携をやり直す必要がありましたが、Pay3上で一度手続きをすれば、複数のカードを一括して発行・管理できるのがポイントです。
カード発行元やブランドごとにログイン情報を切り替える手間がなく、チャージ作業も同じ画面で完結するため、暗号資産を日常で使いたい方にとって非常に便利な仕組みです。
こうした「一度の登録で複数サービスを使い分けられる」設計によって、ユーザーは時間や手間を大幅に削減できます。Pay3なら、多彩なカードを目的に合わせて切り替える自由度の高さが魅力です。
初期リリース時は1種類のカードのみ対応予定ですが、今後対応するカードが増える予定です。


2. Telegramミニアプリに対応
Pay3(ペイスリー)は、Telegram上で動作するミニアプリとして提供されており、追加のアプリをダウンロードする必要がありません。
利用者は既存のTelegramアカウントから直接ログインし、カード発行や残高管理ができる点が大きな特徴です。チャットをしながら送金・入金操作などをスムーズに行えるため、暗号資産を初めて使う方にもハードルが低く、大変便利です。
特にウォレット操作に不慣れなユーザーでも、ステップガイドに沿って操作が可能です。複雑な手続きやアドレス入力を極力省き、従来のアプリ感覚で暗号資産を管理・決済できるのは大きなメリットでしょう。
これにより、初めて暗号通貨を触る方でも安心して利用を始められるのが魅力です。
3. ノンカストディアル設計で資産を安全に管理
Pay3はノンカストディアル型サービスを採用しており、ユーザーの暗号資産をサービス側で預からないのが大きな特徴です。
ウォレット連携時も、資産の保有権限はあくまでユーザー側にあり、必要なときに必要な分だけカードへチャージする形となります。
もし運営元に障害やハッキングリスクがあっても、ユーザー自身の暗号資産ウォレットが直接侵害される可能性を最小限に抑えられるため、資産管理の安心感が高いです。
さらに、アプリやブラウザの両方で高度な暗号化技術を活用しているので、個人情報や取引データが第三者に漏れにくい仕組みになっています。
資産を預けるサービスに抵抗がある方でも、Pay3なら自分のウォレットを守りながら決済に使える点が支持されています。
4. リアルタイムで法定通貨に変換して支払い
Pay3に対応したカードを使うと、暗号資産をリアルタイムで法定通貨(円やドルなど)に変換して支払えるのが特徴です。
通常、暗号資産を使ってカフェやコンビニで買い物をするには、取引所での換金や銀行への送金といった煩雑な手順が必要でした。
しかし、Pay3は暗号資産をカードへチャージしたタイミングで自動的に両替処理を行うため、ユーザー側が手動で売却や出金をする必要がありません。
世界中のVisaやMastercard加盟店で利用できるカードが揃っているため、オンラインショッピングや海外旅行先でも一般的なクレジットカード感覚で暗号資産を使えます。
こうしたシームレスな支払い体験により、「暗号資産が実生活で使いにくい」という課題を解消しているのです。
5. 主要暗号資産に幅広く対応予定

Pay3では複数の資産を同時に管理しながら、必要な銘柄だけをカード残高に反映させられるのがメリットです。
ステーブルコインと値動きの大きい暗号資産を使い分けることで、相場変動のリスクを抑えながら日常的に暗号資産を決済に活用できます。
2025年9月時点で、入金できる通貨はステーブルコインのUSDTとUSDCのみ。それぞれ対応するネットワークは以下の通りです。
USDTに対応するネットワーク
- Avalanche
- イーサリアム
- トロン
- TON
- ソラナ
USDCに対応するネットワーク
- Avalanche
- イーサリアム
- Arbitrum
- MATIC(Polygon)
- Optimism
将来的に、Pay3では以下44通貨に対応予定です。
Pay3が対応予定の通貨
- TON
- TRX
- SOL
- ZRX
- XRP
- XDC
- USDT
- USDC
- UNI
- SHIB
- SAND
- REP
- QLINDO
- QASH
- OMG
- MKR
- MATIC
- MAPS
- MANA
- LYO
- LTC
- LINK
- GLEEC
- GALA
- EVER
- EURS
- ETH
- DOGE
- DASH
- DAO
- DAI
- CRPT
- CHO
- BTCV
- BTC
- BNB
- BCH
- BAT
- AVAX
- ARTEQ
- ANW
- ALGO
- NNN
- NVM
※対応通貨は変更する可能性があります。
手持ちの資産をそのまま活かせるため、投資家から初心者ユーザーまで、誰でも気軽に利用できる点がメリットです。
Pay3の始め方を画像つきで解説|バーチャルカードの発行方法

ここからは、Pay3のバーチャルカードを発行するまでの流れをステップ形式で解説します。暗号資産初心者の方でも迷わないよう、具体的な手順を順番に確認していきましょう。
- Telegramミニアプリにアクセス
- 本人確認認証(eKYC)を実施
- 発行するカードを選択・発行手数料を入金、支払い
また、Pay3を利用するには、あらかじめTelegramをインストールしておく必要があります。詳しい使い方は以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

まずは、Pay3の公式サイトから「Get Started」をクリックして、Pay3のTelegramオフィシャルチャンネルにアクセスします。

Pay3オフィシャルチャンネルにアクセスしたら、「Launch Pay3 App」の下にあるURLをタップして、アプリを起動しましょう。

アプリが起動したら、画面右下の「Setting」メニューから「Language」ページに進み、日本語化しておきましょう。

ホーム画面に戻り、「今すぐカードを発行しよう!」をタップして、本人確認認証(eKYC)を実施しましょう。
「利用規約とプライバシーポリシーに同意する」にチェックを入れて「続行」をタップします。

居住国の確認ページが表示されるので「アメリカ合衆国を除くすべての国」を選択して「続行」をタップ。メールアドレスを入力して「認証コードを送信」をタップします。

メールアドレスに届いた認証番号を入力しましょう。

次のページで、個人情報を入力します。まずは連絡先電話番号を入力しましょう。日本(+81)を選択して、電話番号の1桁目を省略した形で入力します(例:090→90)。

次に、住所と氏名を英語で入力しましょう。日本語の住所から英語に変換する際は、JuDressなどの変換ツールを利用するとスムーズです。入力が完了したら「続行」をタップ。

次に、追加の質問を英語で入力します。入力する項目は以下の通り。
- 職業
- 推定年収(USD換算)
- Pay3カードの利用目的
- Pay3で月に利用する予定金額(USD換算)

次のページでは本人確認書類の発行国と書類の種類を選択します。2025年8月時点で、Pay3では以下の本人確認書類が利用可能です。
- パスポート
- 運転免許証
- IDカード(マイナンバーカード)
提出する本人確認書類をタップして「続行」をタップすると写真撮影ページが表示されます。画面の指示に従って写真をアップロードしましょう。

本人確認書類の撮影が完了したら、次は顔写真の撮影に進みます。画面の指示に従って認証を完了させてください。

電話番号認証を完了させましょう。電話番号は個人情報入力時のものが反映されています。

本人確認の認証まで数分待ちましょう。編集部が実施した際には、1分ほどで確認が完了しました。

認証が完了したら、利用規約への同意ページが表示されます。利用規約等を確認し、問題なければすべてのチェックボックスにチェックを入れて「続行」をタップします。

以上で本人確認(eKYC)の認証は完了です。
本人確認認証が完了したら、カード選択画面が表示されます。2025年9月時点ではPhysicalカード(物理カード)は未実装のため、Virtualカードを選択しましょう。

「カード発行画面に進む」をタップすると、Virtualカードの発行手数料の支払い画面が表示されます。カード発行手数料は30USD相当のUSDTまたはUSDCです。

手数料をチャージする場合は、ステーブルコインのUSDT、またはUSDCが選択できます。

2025年9月時点で、Pay3では以下のネットワークでの入金に対応しています。
USDTに対応するネットワーク
- Avalanche
- イーサリアム
- トロン
- TON
- ソラナ
USDCに対応するネットワーク
- Avalanche
- イーサリアム
- Arbitrum
- MATIC(Polygon)
- Optimism
例えば、USDTをソラナチェーンで入金する方法を選択すると、QRコードと入金用アドレスが表示されます。仮想通貨ウォレットや取引所にアドレスを入力して、Pay3に入金しましょう。

入金時はネットワークを間違えると資金を失ってしまうため、Pay3で選択したネットワークと、ウォレットや取引所で送金する際のネットワークが間違っていないか必ず確認しておきましょう。
入金反映後「カードを発行」をタップすればVirtualカードの発行は完了です。

Pay3に関するQ&A
ここからはPay3に関するよくある質問について回答します。疑問をお持ちの方は参考にしてください。
- Pay3は日本在住者でも利用できますか?
- カードの発行手数料や年会費はかかりますか?
- Pay3を使うときは必ずKYCが必要ですか?
- 暗号資産の対応銘柄にはどんなものがありますか?
- ウォレットを間違えて連携すると、資産が移動してしまうことはありますか?
- Pay3は日本在住者でも利用できますか?
-
多くの場合、日本を含む様々な地域で利用可能ですが、カードブランドや発行元によって対応エリアが異なる場合もあります。
Pay3公式サイトやアプリ上に表示される「利用規約」や「対応地域情報」を必ずご確認ください。
- カードの発行手数料や年会費はかかりますか?
-
発行費用や年会費の有無は、提携するカードブランドごとに異なります。
一部のカードは無料で利用できる場合もありますが、カード発行手数料やATM使用手数料、年会費などが発生するカードもあるため、申請前に料金表をチェックしてください。
- Pay3を使うときは必ずKYCが必要ですか?
-
はい。通常、暗号資産を法定通貨に換金できるカードサービスを利用する場合、本人確認(KYC)が必要です。
Pay3でも、規制やセキュリティの観点からKYCを完了しなければカードをフル機能で使えないことがあります。
KYCを済ませることで、利用限度額の拡大や機能制限解除などのメリットも得られます。
- 暗号資産の対応銘柄にはどんなものがありますか?
-
Pay3はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ステーブルコイン(USDT・USDC)といった主要通貨に幅広く対応する予定です。
さらに、TON関連のトークンや、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)など複数のトークンにも対応予定。
- ウォレットを間違えて連携すると、資産が移動してしまうことはありますか?
-
何らかの誤操作で別ウォレットと連携しても、勝手に資金が移動することはありません。
ノンカストディアル型であるPay3では、運営側がユーザーの資産を預かりません。資金は自分のウォレットから必要なときだけチャージします。
ただし、ウォレット接続時のアドレスやネットワークは十分に確認し、誤送金が起きないよう注意してください。
まとめ
本記事では、暗号資産対応の決済ソリューションPay3の特徴と利用方法について解説しました。最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。
- Pay3は複数の暗号資産カードを一括管理できるプラットフォーム
- Telegramミニアプリとして提供され、ノンカストディアル設計により資産を安全に管理
- 暗号資産のリアルタイム法定通貨変換に対応し、44種類の主要暗号資産をサポート予定
- 利用にはTelegramアプリからミニアプリを起動しウォレットを連携する必要がある
- カードによって対応地域や手数料体系が異なり、本人確認(KYC)が必要
Pay3は、暗号資産ユーザーにとって利便性の高い決済ソリューションであり、セキュリティ面でも安心して利用できます。
今後、さらに多くの暗号資産ユーザーに広く活用されることが期待されます。暗号資産の決済にご興味のある方は、ぜひPay3の利用を検討してみてください。