Bitget Research チーフアナリストのRyan Lee氏によると、世界有数の金融機関JPモルガン・チェースが顧客によるビットコイン(BTC)の購入を認めた動きは、金融業界における仮想通貨の正当性を一段と高めたとのこと。
顧客主導で進むJPモルガンの方向転換
JPモルガンのCEOであるジェイミー・ダイモン氏は、仮想通貨に対して懐疑的な姿勢であることが知られています。
それにもかかわらず、19日の年次投資家説明会の場で、JPモルガンはBTCの購入を承認しました。
今回の方向転換は、顧客の強い要望と業界内の競争に押された結果です。
米国最大の銀行であるJPモルガンの判断は、BTCに新たな正当性を与えるでしょう。
他の大手金融機関も、遅れを取らないよう同様のサービス提供に踏み切る可能性があります。
依然として残る慎重な姿勢
JPモルガンは全面的に仮想通貨を受け入れたわけではありません。
あくまでBTCの取引を許可するのみであり、BTCを保管するカストディサービスは提供しないと発表されています。
「今回の動きは顧客主導の必要性であり、戦略的な支持ではない」と、ダイモン氏の姿勢は維持されたままです。
こうした慎重さからは、規制リスクを避けながらも、市場の高まる需要に対応しようとバランスをとっている状況がうかがえます。
米国の規制環境と仮想通貨の今後
現在の米国は、仮想通貨に対する明確な規制ルールが整っていない中で機関投資家からの資金流入が増加傾向にある状態です。
JPモルガンの今回の動きは、他の金融機関にとっても一つの指標となり、同様に仮想通貨を承認する動きを加速させるかもしれません。
しかし、この変化がどれほど広がるかは、政策の枠組みが技術革新と法令順守の両立をどれだけ迅速に実現できるかにかかっているでしょう。
引用ソース:Bitget Research
