ハイパーリキッドのJELLY上場廃止が浮き彫りにしたDeFiのリスク

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2025年3月27日(日本時間)、暗号資産JELLY(ジェリー)がHyperliquid(ハイパーリキッド)で上場廃止となりました。

Bitget ResearchチーフアナリストのRyan Lee(リャン・リー)氏によると、この出来事はDeFi(分散型金融)におけるリスクと不透明性に関する議論を呼んでいるとのこと。

今回の騒動がDeFiにもたらした影響を読み解いていきましょう。

出典:Hyperliquid
目次

JELLY騒動が示す投機型プロジェクトのリスク

HyperliquidがJELLYを上場廃止したことで、話題先行型のDeFiプロジェクトにおけるリスクが顕在化しています。

2025年3月26日、JELLYの価格が悪意あるトレーダーによって230%も不自然に急騰し、1,063万ドル(約106億円)の財務損失を被りました。

出典:Hyperliquid

Hyperliquidは分散型の先物取引所を自称していますが、異常な値動きと損失を受けた結果、JELLYの上場廃止に踏み切りました。

日本語訳:疑わしい市場活動の証拠が見つかったため、バリデーター集団が招集され、JELLY の犯人を上場廃止にすることに投票しました。-後略-

この事件は、投機によって盛り上がるプロジェクトの持続可能性に疑問を投げかけています。

ファンダメンタルズではなく、話題性に頼るプロジェクトが市場変動の激しい中で勢いを保ち続けるのが難しいことを示唆しているでしょう。

分散の名に潜む「中央集権的」との批判

JELLYの上場廃止をめぐる騒動は、新興DEXに対するユーザーの信頼を揺るがしかねません。

Hyperliquidの対応は、「分散型」を掲げる理念に反して中央集権的だと批判されており、投資家の間では、他の同様のDEXにも不信感が広がる恐れがあります。

日本語訳:$JELLY事件への対応は未熟で、非倫理的で、非専門的であり、ユーザーの損失を引き起こし、その誠実性に重大な疑問を投げかけました。大胆なビジョンを持つ革新的な分散型取引所として自らを表現しているにもかかわらず、Hyperliquid は KYC/AML のないオフショア CEX のように運営されており、違法なフローと悪質な行為者を許しています。

$JELLY市場を閉鎖し、有利な価格でポジションを強制的に決済するという決定は、危険な前例となります。資本ではなく信頼があらゆる取引所 (CEX と DEX の両方) の基盤であり、一度失うと回復することはほぼ不可能です。-後略-

補償プランによって被害が緩和される可能性はあるものの、Binanceのような中央集権型取引所との関係が取り沙汰されています。

「操作されやすい」という印象が強まれば、ユーザーの警戒感はいっそう高まると考えられるでしょう。

DeFiに突きつけられた不正対策と信頼の課題

今回の騒動は、DEXが価格操作などの不正行為を防ぐために、最優先で対策を強化すべき課題を示しています。

そもそも、DEXには取引量が少なく価格が動きやすいことや、不正を監視する仕組みが十分でない弱点があります。

このような状況を踏まえると、なおさら対策の強化が必要です。

一方で、価値の低いプロジェクトが淘汰される仮想通貨業界の健全な成長の流れとして捉えることもできるでしょう。

中央集権的な企業の関与が明らかになったことで、DeFiの信頼性(資産の安全性や不正を防ぐ仕組みなど)と技術革新が迫られる業界全体の緊張感が高まっています。

AIによるテクニカル分析【短期】

HYPE

日本語訳:$hypeわずかに上向きのバイアスを伴い横ばい傾向にあります。主要なサポートは 13.50 ドル、レジスタンスは 16.00 ドルです。最近の 14 ドル前後の強気エングルフィング パターンは反転の可能性を示唆しています。rsi は 40 前後で、上昇の勢いがある可能性を示していますが、macd は弱気の勢いが弱まっていることを示しています。

JELLY

日本語訳:$jellyは現在、わずかに上向きのバイアスを伴った横ばいの動きにあります。サポートは約 0.05、レジスタンスは約 0.07 です。rsi は中立で、macd ラインは収束しており、クロスオーバーの可能性を示しています。ボリュームは低く、強い勢いがないことを表しています。

引用ソース:Bitget Research

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