BTCに世界経済の逆風|中国のデフレとリスク回避で上値重く

Bitget Research チーフアナリストのRyan Lee氏によると、現在ビットコイン(BTC)は上値が重く価格上昇しにくい展開が続いているとのこと。

目次

世界経済の不安定さによるBTCへの影響

BTCの最近の値動きは、主に中国が関連する以下のような動きに大きく影響されています。

  • 米中間における貿易交渉の不透明な先行き
  • 中国で進行するデフレ傾向

こうしたマクロ経済の逆風が、BTCに投資する流れを鈍らせ、価格上昇を抑えている状況です。

しかし、市場が不景気でも価値が下がりにくい「ヘッジ資産」として評価されているBTCは、これから価格上昇する可能性は十分にあります。

今後もし貿易摩擦が緩和されれば、押し目買いの投資家を引き付けて良い方向に向かうでしょう。

BTC価格の見通し

現在、BTCは10万~10万8,000ドル(約1,560~1,684万円)の間で推移しています。

出典:CoinMarketCap

価格が10万ドルを下回ると、9万6,000ドル(約1,497万円)まで下落するリスクがあるので注意が必要です。

一方で、10万7,000ドル(約1,668万円)の壁を超えられれば強気の流れが再燃し、11万ドル(約1,716万円)まで上昇する可能性も。

どちらに向かって変動するかは、継続的に実施されている貿易協議の結果や、ETF(上場投資信託)の資金流入状況によって決まるでしょう。

ETHの価格変動の見通し

イーサリアム(ETH)もBTCと同様に、貿易での緊張やデフレの圧力によって上昇が制限されつつ価格が推移する見込みです。

具体的には、2,400~2,800ドル(約37万4,400~43万6,800円)の範囲で推移すると予想されています。

出典:CoinMarketCap

市場全体で売り圧力が強まった場合、2,300ドル(約35万8,900円)の支持線を下回るかどうかが試されるでしょう。

ただし、ネットワークのアップグレードやETFへの資金流入により、2,700ドル(約42万1,200円)まで価格が押し上げられる可能性もあります。

まとめ

BTCとETHはともに世界的な経済不安と貿易リスクの中で、上昇の勢いを欠いています

ただし、経済が好転すれば、これらの仮想通貨は再び注目を集めるかもしれません。

価格を左右する大きなカギとなる、貿易協議の行方やETFへの資金流入に注視しましょう。

AIによるテクニカル分析【短期】

BTC

日本語訳:

過去1時間で最も言及されたティッカー: $BTC
BTCは現在、主要移動平均線を上回って取引されており、短期的な市場構造は強気であることを示唆しています。106,000ドル付近にレジスタンスが見られ、102,000ドル付近にサポートがあります。RSIは買われ過ぎの領域に近づいており、MACDは最近強気のクロスオーバーを示しており、これらの水準が維持されれば上昇モメンタムが継続する可能性を示唆しています。

ETH

日本語訳:

過去1時間で最も言及されたティッカー: $ETH
ETHは2,500ドルから2,550ドルの横ばい圏内で推移しており、直近の値動きは2,514ドル付近で推移しています。RSIは中立ゾーン付近で推移しており、強いモメンタムが欠如していることを示唆しています。一方、MACDは収束傾向を示しており、潜在的な安定を示唆しています。主要なサポートラインは2,500ドル、レジスタンスラインは2,550ドルで、移動平均線は価格とほぼ一致しています。

※ドル円の価格レートは1ドル=156円として計算しています。

引用ソース:Bitget Research

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