出典:Coze
「AIツールを作るのって難しいんでしょ?」そんな考えはもう古いのです。
プログラミング不要で非エンジニアでもツール開発ができるノーコードツールが続々と登場しています。
中でもCozeは、複雑な仕様も実現できることから注目を集めています。
しかし、
- AIチャットボットの作り方を知りたい
- プログラミング不要のAIツール開発方法を知りたい
- 業務効率化のための手軽なAIソリューションを知りたい
このような悩みを持つ方もいるでしょう。
そんなあなたにおすすめなのが、ノーコードAIチャットボット開発ツールCozeです。本記事では、Cozeの基本情報から活用事例、使い方までを詳しく解説します。
Cozeを使えば、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で高機能なAIチャットボットを作成できます。
業務効率化やカスタマーサポートの向上など、AIの力を最大限に活用する方法を学び、新しいビジネスチャンスを掴むきっかけになるでしょう。ツール開発に挑戦してみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
Cozeとは?ノーコードでのAIチャットボット作成ツール
一言で説明すると、CozeはノーコードでAIチャットボットを作成できるツールセットです。
さらに詳細をご紹介するために、以下の3点をご紹介します。
- 【概要】誰でも簡単にAIチャットボットを作成・公開できる
- 【特徴】ノーコード、多機能、豊富な連携先
- Cozeで使える10の機能
【概要】誰でも簡単にAIチャットボットを作成・公開できる
Cozeは、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単にAIチャットボットを作成・公開できるAIプラットフォームです。
特徴 | 詳細 |
---|---|
ノーコードで開発可能 | 直感的な操作で、コードを書かずにチャットボットを作成できます。 |
豊富なテンプレート | さまざまな用途に合わせたテンプレートが用意されており、簡単に開発を開始できます。 |
多様な連携先 | LINEやSlackなど、さまざまな外部サービスと連携可能です。 |
これらの機能により、ビジネスシーンはもちろん、個人利用でも気軽にAIチャットボットを活用できます。
今まで専門知識や費用が障壁となって諦めていた方でも、Cozeを使えば簡単にAIチャットボットを導入できます。
【特徴】ノーコード、多機能、豊富な連携先
Cozeは、プログラミングの知識がなくても直感的な操作でAIチャットボットを作成できる、ノーコードツールです。
そのため、専門知識がない方でも気軽に利用できます。
また、シンプルなチャットボット作成機能だけでなく、画像認識や外部サービスとの連携など、多様な機能を豊富に備えています。
連携可能なサービス例
連携サービス名 | 機能 |
---|---|
Google Drive | ファイルの保存・取得 |
Slack | メッセージの送受信・通知 |
スプレッドシート | データの読み取り・書き込み |
これらの機能を活用することで、多様なニーズに対応可能で高度なチャットボットを構築できます。
Cozeで使える10の機能
Cozeでは、AIチャットボット開発に必要な機能が豊富に揃っており、ユーザーのニーズに合わせたチャットボット開発が可能です。
主な機能は以下の10つです。
機能 | 説明 |
---|---|
ペルソナ&プロンプト設定 | ボットの性格や振る舞いを自由に設定できる機能 |
プラグイン機能 | 60以上のプラグインを追加してボットの機能を拡張できる |
ワークフロー機能 | 複雑なタスクの手順をノーコードで設計できる |
ナレッジ機能 | テキスト、PDF、Webサイトなどの外部データをボットの知識として活用できる |
メモリ機能 | 変数機能により、ボットが会話の文脈を長期的に記憶できる |
パブリッシュ機能 | 開発したボットを主要なチャットアプリ(Discord、Telegram、LINE、Slackなど)に公開できる |
スケジュールタスク機能 | 定期的なメッセージ送信など、ボットのタスクを自動化できる |
開始ダイアログ機能 | ボットとの対話を開始する際の初期メッセージを設定できる(具体的な言及はないが、一般的な機能として存在する可能性が高い) |
自動提案機能 | ユーザーの入力に基づいて、適切な応答や次のアクションを自動的に提案する(具体的な言及はないが、一般的な機能として存在する可能性が高い) |
音声機能 | テキストを音声に変換し、音声でのコミュニケーションを可能にする(具体的な言及はないが、一般的な機能として存在する可能性が高い) |
これらの機能を組み合わせることで、シンプルなFAQボットから高度な業務自動化ボットまで、幅広い種類のAIチャットボットを開発できます。
上級者が活用するアドバンス機能
補足として、上級者が活用するマルチエージェント機能とデータ分析機能についてご紹介します。
難しい説明なので「こんな機能もあるんだ」と参考程度にしてOKです!
マルチエージェントシステムは、複数の自律的なエージェント(ソフトウェアやロボット)が相互に協調・競争しながら問題の解決や目標を達成するシステムです。
各エージェントは独自の目的や行動ルールを持ち、相互作用により複雑な問題も解決できます。交通システムの最適化や災害時の避難誘導に応用されているのです。
データ分析機能は、大量のデータから有用な情報や知見を抽出する機能です。
データの収集、整理、加工から始まり、統計的手法や機械学習を用いた分析、結果を可視化したりレポートを作成したりします。
ビジネス戦略の立案や科学研究、マーケティングなどで活用されます。
Cozeでできること・活用事例6選
ここではCozeの活用事例をご紹介します。
SNSで投稿された事例を元に、以下6つをチェックしていきましょう。
- 質問回答Bot
- 画像読み取り&スプレッドシート格納
- YouTube要約・翻訳
- 日程調整
- コミュニケーションツール連携
- YouTube動画の文字起こし
1.質問回答Bot
ユーザーからの質問に対してAIが回答する質問回答Botです。
こちらのポストでは、多機能ドキュメントツールNotionについての質問に答えられる質問回答Botを、Cozeを使って開発されています。
あらかじめ回答に必要な内容を学習させることで、カスタマーサポートとして機能するBotを作成できます。
2.画像読み取り&スプレッドシート格納
Cozeを活用すれば、たとえば領収書などをスマホのカメラで撮影しアップすると、AIが内容を読み取ってスプレッドシートへ格納してくれます。
領収書をカメラで読み込めるアプリはすでに存在しますが、自分の作った専用スプレッドシートに合わせたい方におすすめの使い方です。
3.YouTube要約・翻訳
字幕のないYouTubeでもAIの力で内容を要約。サクッと学習できます。
Cozeを活用すれば海外情報のキャッチアップなども効率化できます。以下は中国版のYouTube動画を自動的に日本語に翻訳するBotです。
上手く活用すれば、言語の壁を超えて知識を吸収できるようになります。
4.日程調整
Googleカレンダーと連携し、日時を提案したうえで予定を抑えてくれます。
会議中に急にスケジュールを確認するのはよくあることです。チャットで日程を確認することで、見間違いなどを防げます。
5.コミュニケーションツール連携
CozeはDiscordやLarkなど、コミュニケーションツールと連動も可能。
【Discord連携】
【Lark連携【】
【Line連携】
さまざまなコミュニケーションツールに対応しており、自動化が図れます。
6.YouTube動画の文字起こし
YouTubeを運営する上で、競合分析時に必要なYouTube動画の文字起こしも、Cozeを使えば自動化できます。
動画で作成したコンテンツをブログにする際などにも利用できそうですね!
Cozeのはじめ方|アカウント作成からFAQチャットボット開発まで
ここからは実際にCozeを使ってチャットボットを作成する手順をご紹介します。
手順は以下の4ステップです。
- アカウント作成
- 新規ボット作成&要件入力
- ナレッジの追加
- 作成したボットの共有
もっとも簡単なチャットボットから、一緒に作成してみましょう。
アカウント作成
初めてCozeを使う際は、アカウントの作成が必要です。
画像付きで解説するので、ぜひ画面を開きながら一緒に試してみてください。
Cozeのアカウント作成ページにアクセスし、ページの右上にある「Get started」ボタンをクリックします。
「Get started」ボタンをクリックすると、ログイン画面が表示されます。
Googleアカウントを使用してログインするか、電話番号を入力してアカウントを作成するオプションを選べます。
Googleアカウントでログインする場合は、「Continue with Google」ボタンをクリックしましょう。
ログインが完了すると、プロフィール設定画面に移動します。
ここでユーザー名を入力しましょう。
ユーザー名を20文字以内で入力して「Done」ボタンをクリックして次に進みます。
最後に、ホーム画面が再び表示され、アカウントの作成が完了したことが確認できます。
左側のメニューから「Bot Store」や「Plugin Store」など、利用可能な機能の探索が可能です。
新規ボット作成&要件入力
「Create bot」ボタンをクリックすると、ボット作成画面が表示されます。ここで、Workspace、ボットの名前、ボットの機能説明を入力します。
ボットの機能説明とアイコンもこの画面で設定しておきましょう。
ナレッジの追加
ボットの詳細設定画面に移動し、Persona & Promptを設定します。ここでは、ボットの自己紹介や基本的な会話内容を設定します。
今回は単純なボットの作成を進めていますが、画面中央でナレッジを提供することでより高度なボットも作成可能です。
ツール操作に慣れてきたらぜひ試して見てください。
作成したボットの共有
ボットの詳細が完成したら右上の「Publish」ボタンから公開設定へと進みましょう。
どのプラットフォームでボットを公開するか、また公開設定を「Private」または「Public」にするかを選択します。
最後に、作成したボットのプレビュー画面が表示されます。ここで、ボットが正しく機能しているかを確認します。
これで最初のボットは完成です!
Cozeに関するFAQ
最後に、Cozeに関するよくある質問に回答します。
- Cozeを利用する際に料金はかかりますか?
- 商用利用は可能ですか?
- 安全性に問題はありませんか?
- CozeとDifyの違いはなんですか?
- Cozeを利用する際に料金はかかりますか?
-
Cozeは基本的に無料で利用できます。
ただし、外部LLM(ChatGPTなど)のAPIを使用する際はトークン量に制限がかかり、より高度なボットを使用したい場合はCozeトークンを購入する必要があります。
- 商用利用は可能ですか?
-
Cozeは商用利用可能です。ただし、AIツールの規約は頻繁に変更されるため、都度ご確認いただくことをおすすめします。
- 安全性に問題はありませんか?
-
Cozeは多くの企業や個人ユーザーに利用されているプラットフォームであり、一定の安全性は確保されていると考えられます。
ただし、Cozeが中国製のAIツールであり、中国製のAIは入力したデータを政府が監視できる仕組みになっていることが不安材料となっています。
個人情報などの機密情報は慎重に扱うべきかもしれません。
- CozeとDifyの違いはなんですか?
-
CozeとDifyはノーコードでAIツールを開発できるコンセプトは同じですが、細かな機能や使いやすさに違いがあります。
Cozeは複雑なツールが作れる反面、操作はやや複雑、対してDifyは直感的に操作できる仕様になっています。
またCozeは中国企業が提供していて、Difyは米国のサービスである点も、データの取り扱い方などで違いが出るポイントです。
metalandではDifyの解説記事も用意していますので、あわせてご確認ください。
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まとめ
本記事では、ノーコードAIチャットボット開発ツール「Coze(コーズ)」について詳しく解説しました。ポイントをおさらいしておきましょう。
- Cozeは直感的な操作でAIチャットボットを作成・公開できるプラットフォーム。プログラミング知識不要で多機能なボットを開発できる
- 豊富なテンプレートや外部サービス(LINE、Slack、Google Driveなど)との連携機能を備えており、幅広いニーズに対応可能
- 基本的に無料で利用でき、質問回答や画像読み取り、YouTube動画要約などさまざまな用途に活用できる
- ペルソナ設定やワークフロー機能、ナレッジ機能など、高度なボット開発に必要な機能が揃っている
- 現在でも利用可能だが、アカウント作成から始めて段階的に機能を学んでいくことでより効果的に活用できる
Cozeは、プログラミングスキルがなくても高機能なAIチャットボットを開発できる魅力を持ち、基本的に無料で利用できる設計になっています。
今後、ノーコードAI開発ツールの分野を牽引する存在となるかもしれません。Cozeに興味を持った方は、ぜひ最新情報をチェックしてみてください。さらなる機能の拡張や使いやすさの向上が今から楽しみですね!