ChatGPTでは文章や画像の生成、翻訳などさまざまなことができます。英会話の習得を目的としてChatGPTを使いたいと考えている人もいるでしょう。
しかし、
- ChatGPTを使って英会話する方法が知りたい
- 活用方法を知りたい
- 注意点を知りたい
といった疑問を持っている人は多いでしょう。結論から言うと、ChatGPTではさまざまな機能を使って英会話習得に役立てられます。
本記事では、ChatGPTを使った英会話を習得できる方法を紹介していきます。ChatGPTを英会話の勉強に活かしたいと思っている方はぜひ参考にしてください。
ChatGPTで英会話を学習する5つの方法
ChatGPTで英会話を学習できる方法は以下の通り。
- 日常英会話の練習
- ビジネス英会話の練習
- フィードバック機能を活用
- 翻訳機能を活用
- 添削機能を活用
1. 日常英会話の練習
ChatGPTと英語でコミュニケーションをとる練習ができます。ChatGPTに英語で話しかけることで、自然な流れで返答をしてくれます。
このように会話を続けることによって、日常英会話のスキルアップが可能です。日常英会話には友人や家族との会話や買い物、学校などでよく使われる言葉が含まれます。
返答した英会話に対してChatGPTが回答することで、自然な英語でのコミュニケーション能力を高められます。
2.ビジネス英会話の練習
ChatGPTはビジネス英会話にも対応することが可能です。ビジネスシーンで必要なメールや商談で使う文章などの添削に使うことで、スキルを向上できます。
ほかにも、プレゼンテーションやミーティング、電話対応などさまざまなビジネスの場面に対応できます。
また、ユーザーのレベルに合わせて会話内容を生成してくれるため弱点克服に使うことも可能です。
3.フィードバック機能を活用
ChatGPTでは入力したテキストに対して、フィードバックをもらえる機能があります。
例えば、「次の文章について間違っている点を教えてください。He take a picture.」と入力すると、次のように修正してくれ、修正した理由も説明してくれてます。
「間違っている点は、動詞と主語の一致です。正しい形は次の通りです。He takes a picture.」
このように文章や単語などに自信のない場合は、ChatGPTからフィードバックをもらうことによって英語力アップが可能です。
4.翻訳機能を活用
翻訳機能を使うことで、英会話の勉強につなげることも可能でしょう。
例えば、「次の文章を英語に翻訳してください。私は来週動物園へ行きます。」とテキストを入力すると、ChatGPTは「I am going to the zoo next week.」と答えてくれました。
英語での資料やブログなどを書くときに、ChatGPTの翻訳機能を使うことで英語力を高められるでしょう。
また、音声入力機能を使うことでスピーチやプレゼンテーションなどスピーキングの練習にもなります。
5.添削機能を活用
ChatGPTを使って英語の文章を添削することが可能です。例えば次のように、「次の文章を正しい英語に添削してください。 I is Japanese」と入力すると、正しく添削してくれます。
「I is Japanese」を「I am Japanese」に修正してくれました。
英語でレポートや長文などを書くときもChatGPTを使って、文章をブラッシュアップできます。
英会話学習でChatGPTを活用する5つのメリット
英会話学習でChatGPTを活用することで、次のようにさまざまなメリットがあります。
- 適切なレベルに合わせた学習ができる
- 正確な発音を身につけやすい
- コストを削減できる
- 時間の融通が利く
- スマホでも勉強できる
1.適切なレベルに合わせた学習ができる
ChatGPTでは文章を入力したユーザーのレベルに合わせて答えを生成することが可能。ChatGPTと英会話する前に、「中学生レベルの英語で回答してください」や「ビジネスシーンレベルの英語で回答してください」などと指示を出すと、指示に応じたレベルの回答が生成されます。
英会話初心者であればスムーズに勉強を始められるほか、上級者でもレベルにあった知識を身につけられるでしょう。
2.正確な発音を身につけやすい
ChatGPTの音声機能や発音入力機能を使うことで、正確な発音を身につけやすくなります。英語で音声入力する際は、正しく発音しなくてはテキストが入力できません。
ChatGPTに正しく音声入力することを意識することで、自然と正確な発音が身につくでしょう。
英会話を上達させるためには正確な発問を身につけることが必要不可欠です。しかし、英会話スクールにいかないと正しい発音で会話できる機会はそれほどありません。
そこで、ChatGPTの拡張機能「Voice Control for ChatGPT x Mia AI」を使えば、ChatGPTの回答が音声で読み上げられます。
英会話用の定型文ではなく、自然な会話形式での回答が得られるため、英会話力が高められるでしょう。
スマホアプリ版で音声読み上げ機能を使用する際は、ChatGPTの回答を長押しし「Read Alound」をタップしましょう。
読み上げ音声の声色は、設定メニューの「Voice」にアクセスすれば変更可能です。
3.コストを削減できる
ChatGPTを使って英会話の勉強をすることで、スクールに通う必要がないためコスト削減が可能。ChatGPTには無料プランと有料プランであるChatGPT Plusがあります。
有料プランは月20ドル(約2,900円)で、GPT-4を活用することで高度な回答生成機能が利用可能です。
そのため、英会話スクールに通ったりテキストを買ったりするよりもコスト削減ができるでしょう。
4.時間の融通が利く
ChatGPTは24時間365日どこでも利用できるため、時間に融通が効きます。そのため、忙しくて英会話スクールに通えない人にもおすすめです。
また、通勤や通学中や寝る前など隙間時間にも利用できるので効率よく勉強をできるでしょう。
5.スマホでも勉強できる
ChatGPTのスマホアプリを使って、スマホでも英会話を勉強できます。スマホアプリを使うことで、場所にとらわれることがありません。
また、スマホアプリであれば標準機能を使って音声入力を利用できるので、さまざまな方法で英会話を勉強できるでしょう。
ChatGPTのスマホアプリの使い方については、次の記事で詳しく説明しているのでご確認ください。
ChatGPTで英会話を勉強する時の注意点3つ
ChatGPTで英会話を勉強する時の注意点は次の3つ。
- 正しい情報とは限らない
- 不適切な表現をする場合がある
- 詳細に説明はできない
1.正しい情報とは限らない
ChatGPTは入力した情報に対して出来る限り適切な答えを生成しようとしますが、情報が正しいとは限りません。
そのため、必ず毎回ファクトチェックをおこなうようにしましょう。
最終的に情報が正しいかどうかは人間がおこなう必要があります。
例えば、「2024年の日本の総理大臣を教えてください」と聞いてみましたが知識には含まれていないそうです。
ChatGPTは無料版(GPT-3.5)であれば2021年9月まで、有料版(GPT-4)であれば2023年4月までの情報しか学習していません。
英会話に使用する際は、最新の話題をさけると良いでしょう。
2.不適切な表現をする場合がある
ChatGPTには、誹謗中傷や差別につながるような言葉は自動的に排除されますが、一部の人にとって不快になるような言葉が含まれる可能性があります。
カジュアルな話し方で回答されると不適切な内容が含まれる可能性があるため、あらかじめ「ビジネスシーンに適した言葉遣いでお願いします」など指示すると良いでしょう。
また、ChatGPTに限らずAIにはハルシネーションとよばれる問題があり、嘘の情報を生成したり間違えた言葉で説明したりする場合があります。
企業訴訟につながったこともあるため、生成した文章は十分に確認をするようにしましょう。
英語の文章を生成する場合、日本では問題がなくても海外では問題になる点にも注意が必要です。
3.詳細に説明はできない
ChatGPTは英会話講師のように「なぜそうなるのか」を説明できません。そのため、ChatGPTは正確である可能性がある情報を提供してくれますが詳しい理由までは教えてくれません。
さらに適切な表現がある場合でもアドバイスすることは不可能。より英会話を深く理解するためには英会話講師とChatGPTを併用することも1つの方法です。
ChatGPTは学んだ英会話を練習するツールとして利用すると良いでしょう。
ChatGPTを使った英会話に関するQ&A
ChatGPTを使った英会話の習得に関するよくある質問についてまとめました。
- Voice control for ChatGPT x Mia AIとは?
- ChatGPT英会話ではどのような勉強ができますか?
- スマートフォンのアプリでも利用できますか?
- 併用すると学習効果が高まるアプリはありますか?
- ChatGPTを導入している英会話レッスンはありますか?
- ChatGPTの他に英語力を鍛えられるAIツールはありますか?
ChatGPTを使った英会話について疑問を持っている場合は参考にしてください。
- Voice control for ChatGPT x Mia AIとは?
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Voice control for ChatGPT x Mia AIとは、PCブラウザ版のChatGPTで音声入力を可能にするChromeブラウザの拡張機能です。
元々、ChatGPTのブラウザ版は音声入力に対応していないため、拡張機能をインストールする必要があります。
スマホアプリ版であれば、スマホ標準機能の音声入力機能を利用すれば、簡単に音声入力が可能です。
- ChatGPT英会話ではどのような勉強ができますか?
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ChatGPTでは、一般の英会話からビジネス英会話など幅広い分野で勉強できます。テキストや音声入力で入力した文章に対して、英語で返信をしてくれます。
テキストでも音声でも返信をしてもらえるので、さまざまな勉強方法に活用できるでしょう。英語でテキストを入力する際は、言語設定を「English」に変更しておきましょう。
- スマートフォンのアプリでも利用できますか?
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ChatGPTのスマートフォンアプリを使うことで、場所を問わず英会話の勉強が可能。アプリを使うと設定なしで音声入力が可能であるため、スムーズに勉強ができるでしょう。
ChatGPTのスマートフォンアプリに関しては、次の記事に詳しく書いているので興味のある方はぜひ読んでください。
ChatGPTのスマホアプリの使い方|日本語化設定方法や無料で使う方法を解説 | meta land 2023年5月26日にChatGPTのiOS版のアプリが日本でリリースされました。本記事ではiPhoneユーザーにはアプリの使い方、AndroidユーザーにはスマホのブラウザでChatGPTを利用… - 併用すると学習効果が高まるアプリはありますか?
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Hello Talk(ハロートーク)やVoice Recorder(ボイスレコーダー)などほかのアプリと併用することで、より効果的に英会話を学習できます。
Hello Talkは、ネイティブスピーカーと交流をできるアプリであり、英会話をできる機会を得られます。
Voice Recorderは、ChatGPTと音声機能を使って会話した内容を録音できるアプリです。
会話した内容を後から聞き直すことで、アクセントや発音などを改善しやすくなります。
ほかにもさまざまな特徴を持つアプリがあり、ChatGPTと併用することで効率よく英会話を取得できるでしょう。
- ChatGPTを導入している英会話レッスンはありますか?
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DMM英会話は、ChatGPTを導入したDMM英会話AI Beta版を無料で提供しています。
24時間無料で使えるため、気軽に英会話を勉強できます。有料のDMMオンライン英会話を受講する前に、練習したいといった方にもおすすめです。
また、DMMオンライン英会話を受講している方でもレッスンとレッスンの間にDMM英会話AI Beta版で勉強できます。
これから英会話を始めたい人にも、本格的に勉強したい人にもおすすめです。
- ChatGPTの他に英語力を鍛えられるAIツールはありますか?
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英語力を鍛えられるAIツールとして、Chrome拡張機能のGrammary(グラマリー)が挙げられます。
拡張機能としてインストールするだけで、入力した英語の校正・校閲をしてくれます。有料プランに加入すると高いレベルの英語のチェックが可能ですが、日常会話程度であれば無料プランでも十分です。
Grammaryについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
Grammarly(グラマリー)とは?使い方や料金・英文チェックの方法を徹底解説 | meta land Grammarly(グラマリー)は、ブラウザやアプリなどで利用できる英文添削ツール。始め方や使い方を画像つきで解説します。
まとめ
この記事では、ChatGPTを使って英会話を習得できる方法についてまとめました。
最後に重要な点をおさらいしておきましょう。
- ChatGPTを使って一般英会話の勉強をできる
- ChatGPTを使ってビジネス英会話の勉強をできる
- 翻訳機能や添削機能を利用できる
- スマホでもChatGPTを使った英会話の習得ができる
ChatGPTは、入力した文章に対して回答をしてくれることから英会話の習得が可能。
さらに、翻訳機能や添削機能などがあり一般英会話からビジネス英会話まで幅広く勉強に利用できます。
ChatGPTは有料版でも月20ドル(約2,900円)であり、コスト削減にもつながるでしょう。
英会話スクールのように場所を選ばない点もChatGPT活用の大きなメリットです。
本記事を参考にして、ChatGPTを使って英会話の勉強を始めてみましょう。