無料版ChatGPTには回数制限がある? 制限がかかったときの対処法を解説!

無料版ChatGPTには回数制限がある? 制限がかかったときの対処法を解説!

2025年2月27日、ChatGPTの新モデルGPT-4.5がリリースされました。これまでもモデルは順調に進化しており、より多くの注目を集めています。

また、無料版のGPT-3.5の性能も高まっており、課金せずとも十分なAIによる支援を得られます。

しかし、

  • ChatGPTの無料版で回数制限があって困っている
  • どういう基準で回数制限がかかるのかわからない
  • 回数制限を避けるにはどうすればよいか

このように考えている人も多いのではないでしょうか?

無料版のChatGPTには、一定の回数制限が設けられており、これが利便性を下げています。

そこで本記事では、ChatGPTの回数制限のしくみを解説します。また、回数制限がかかったときの対処法や、制限がかかっても利用する方法に関して紹介するので、参考にしてください。

目次

ChatGPTにおける無料版・有料版の回数制限の基本

ChatGPTにおける無料版・有料版の回数制限の基本

まずは、ChatGPTにおける無料版・有料版における回数制限の概要を解説します。

  • 無料版ChatGPTの回数制限予測値
  • 回数制限をかける必要性
  • 回数制限に到達した場合の動作
  • 無料版におけるそのほかの制限について

これを踏まえたうえで、無料版ChatGPTを利用すれば、回数制限を避けやすくなります。また、有料版に移行する場合の判断もつけやすくなるでしょう。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

無料版ChatGPTの回数制限予測値

無料版ChatGPT(GPT-4o)はモデル、課金形態ごとに、異なる回数制限の基準が設けられています。

無料版の場合は、約10回で制限がかかり、1時間後に再度利用できます。

ただしOpen AIは回数制限に関して明言しておらず、おおよその予測値である点に注意してください。

なお、ChatGPT Plusに課金すれば、以下の回数制限が設定されると見られます。

モデル回数制限予測値
o3100回/週
o4100回/週
o4-mini300回/日
o4-mini-high100回/日

頻繁に回数制限に引っかかるなら、有料版への切り替えを検討するのがよいでしょう。

有料版には、以下の2種類が存在します。

出典:OpenAI

ChatGPT Plusは、月々20ドルで利用できます。

回数制限の解除を待つ必要がなくなるため、作業の生産性が向上するでしょう。

回数制限をかける必要性

以下の理由で、回数制限がかけられています。

  • サーバーにかかる負荷をおさえて、安定してサービスを提供するため
  • 不正な操作や過度なチャットの要求を防止するため

回数制限がなければ、サーバーダウンしたり不正に操作されたりするでしょう。

したがって、回数制限をかける必要があるのです。

回数制限に到達した場合の動作

回数制限に到達した場合、以下の挙動が確認できます。

  • プロンプトを送信しても、回答が生成されなくなる
  • 「回数制限がかけられた」とする趣旨の文章が表示される(モデルや時期によって文言に若干の違いあり)

別のチャットを開いても、プロンプトは送信できません。

ただし、別のモデルを選択した場合はプロンプトが送信できるうえ、回答が生成されるケースがあります。

無料版におけるそのほかの制限について

無料版ChatGPTでは、チャットの回数以外にも、以下が制限されます。

  • ファイルアップロード・データ分析の速度
  • 音声モードの品質
  • o4-mini、o-3など、特殊なモデルの利用
  • Sora動画生成の利用
  • Deep Researchの利用
Deep Researchとは?

ChatGPTに追加された新しい検索機能のひとつ。

通常よりも詳細な分析と信憑性の高い情報を活かして、より充実したリサーチ結果を回答する。

Deep Researchとは?

無料ユーザーの場合、月5回までしか利用できない。

無料版のままだと、相当な機能が制限されています。課金すると、より高いパフォーマンスが発揮され、作業や業務の生産性が向上するかもしれません。

無料版ChatGPTの回数制限に到達した場合の対処法

無料版ChatGPTの回数制限に到達した場合の対処法

無料版ChatGPTの回数制限に到達した場合、いくつかの対処法があります。

  • 指定された時間を待ってから再度利用する
  • 新しいアカウントを作成して利用する
  • 接続する回線を変更する
  • ChatGPT以外のAIチャットサービスを利用する

基本は、指定された時間を待ってから再度利用しましょう。

しかし、新しいアカウントの作成や接続する回線の変更により、引き続き利用することも可能です。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

指定された時間を待ってから再度利用する

基本的に、指定された時間を待ってから再度利用しましょう。

1時間の制限がかかるケースが大半です。それ以後は再度自由にプロンプトを入力できるようになります。

特に急ぐ必要がないなら、そのほかの対処法にやや手間がかかることも考えると、待ったほうがよいでしょう。

ただし、24時間制限がかかる場合もあります。それでもすみやかに機能を利用したいのなら、後述の新しいアカウントの作成などを活用しましょう。

新しいアカウントを作成して利用する

新しいアカウントを作成すれば、ただちに無料版ChatGPTを利用できます。

ChatGPTは、ユーザーが同一かどうかを「登録したメールアドレス」のみで判断しているからです。

つまり、新しいメールアドレスで登録すれば、同一ユーザーとはみなされません。回数制限もかかっていないので、再度、無料版ChatGPTを利用できます。

ただし、アカウントの乱立は、OpenAIの利用規約違反に該当する可能性があるため、何らかのペナルティを受けるかもしれません。

ペナルティを理解したうえで、かつ自己責任のもと、この対処法を利用しましょう。

接続する回線を変更する

また、インターネットに接続する回線を変更すると、再度無料版ChatGPTを利用できるケースがあります。

Wi-Fiからモバイル回線に切り替える、VPNを通すなどを検討しましょう。

そうすると、新規のセッションが開始されたと判断され、回数制限を無視できる場合があります。

ただし、新しいアカウントの作成同様、規約違反に該当するかもしれません。また、VPNにはセキュリティ上のリスクもあります。

リスクに関しては以下の動画が参考になります。

この対処法も、自己責任のもと利用しましょう。

ChatGPT以外のAIチャットサービスを利用する

ChatGPT以外のAIチャットサービスを利用する方法もあります。Open AI環境下ではないものの、引き続きAIチャットを使えます。

代替えのAIチャットサービスの一例として、Geminiが挙げられるでしょう。

Gemini

GeminiGoogleが開発したAIチャットサービスです。

ChatGPTと比較して、Googleのデータベースを活用した検索連携がスムーズな点が長所として挙げられます。また、画像やファイルを読み込んだり、マルチモーダルに対応していたりする点も評価されています。

無料版ChatGPTの利用制限に到達したら、Geminiなどを使いましょう。

これなら規約違反などを心配する必要もありません。

ただし、それまでの学習内容を引き継げない、複雑なプロンプトを使うなら組み替える必要がある点などに注意してください。

無料版ChatGPTの回数制限到達を避けるためのポイント

無料版ChatGPTの回数制限到達を避けるためのポイント

無料版ChatGPT利用時、回数制限に到達するのを避ける方法は以下の通りです。

  • 最適なプロンプトを用意して適切な回答を得る
  • 一つのプロンプトでより多くの回答を得る
  • 複数ブラウザやデバイスを利用して制限を避ける
  • 普段からChatGPT以外のAIチャットサービスを併用する

これらを意識すれば、回数制限に到達するのを避けながら、ある程度は延長して無料版ChatGPTを利用できます。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

最適なプロンプトを用意して適切な回答を得る

まず、最適なプロンプトを用意して適切な回答を得るのが大切です。

プロンプトの完成度が低いと、意図しない回答が返され、チャット回数を消費してしまいます。

そこで、プロンプトを見直したり詳細にしたりして、適切な回答を一度で得られるようにしましょう。

また、プロンプトに「関連した情報も合わせて解説してほしい」という趣旨の指示を盛り込めば、次に予定していた質問にあらかじめ回答させることも可能です。

プロンプトは、GPT-TEmplatorというジェネレータを使うと簡単に生成できます。

GPT-TEmplator
出典:SHINOBI

一つのプロンプトでより多くの回答を得る

また、一つのプロンプトでより多くの回答を得るのも大切です。

これを使えば、チャットの回数を減らし、回数制限の到達を回避しやすくなるでしょう。

たとえば、AとBに関して質問したい場合、個別に聞くのではなく「AとBを解説したうえで比較し、両方の関係性に関して分析した」と述べます。

そうすれば、AとB、そして関係性に関する回答を得られます。

うまく質問を総合したプロンプトを活用するとよいでしょう。

一問一答を繰り返していると、あっという間に回数制限に到達します。一度のやり取りで、できるだけ多くの情報が得られるよう工夫しましょう。

複数のブラウザやデバイスを利用して制限を避ける

複数のブラウザやデバイスを利用して、制限を避ける方法もあります。

ChatGPTは、基本的に登録時のメールアドレスを用いて、ユーザーを区別しています。

しかしブラウザやデバイスを変えることで、セッションが初期化され、回数制限がなくなる場合も。

たとえば、パソコンではGoogle Chromeを、スマートフォンではSafariを使うなどの方法が考えられます。二種類のブラウザを使い分ければ、チャット回数が2倍になるため、回数制限には相当に到達しにくくなるでしょう。

ただし、あまりにも多くのブラウザやデバイスを使用すると、OpenAIから何らかの利用制限がかかる可能性はあります。

普段から無料版ChatGPT以外のAIチャットサービスを併用する

無料版ChatGPT以外のAIチャットサービスを併用すれば、回数制限に悩まされなくなります。以下のサービスの利用を検討しましょう。

  • Gemini:Google提供
  • Microsoft Copilot:Microsoft提供
  • Perplexity AI:OpenAI創設チームメンバー提供

いずれもChatGPTと同等もしくはそれに近い機能を有しています。

またGeminiはGoogle検索連動が、Microsoft CoplitotはOffice製品との連携に秀でるなど、独自の強みを有しているのも重要。

Perplexity AIは検索結果をすみやかにまとめる機能があり、Web上の情報を取得するうえでは、ChatGPTよりも便利です。

Perplexity AI

無料版ChatGPT以外のAIチャットサービスを併用し、回数制限を回避しましょう。

また、各サービスで役割分担などすれば、さらに作業や業務を効率化できるかもしれません。

無料版ChatGPTの回数制限に関するよくある質問

無料版ChatGPTの回数制限に関するよくある質問

本記事では、ChatGPTの回数制限に関して解説しました。

ここでは、よくある質問に回答します。

  • ChatGPTは有料版を利用したほうがよい?
  • 有料版だと利用やアクセスも優先される?
  • アカウントをたくさん作れば無制限に利用できる?

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

ChatGPTは有料版を利用したほうがよい?

頻繁に回数制限に到達するなら、有料版に切り替えたほうがよいでしょう。

ChatGPTは、基本的に「できるだけ多くのプロンプトを与えることで回答精度が上がる」性質を持っています。つまり、回数制限がある限り、ChatGPTそのもののパフォーマンスの成長が制限されます。

したがって、ChatGPTを有効に利用できません。また、回数制限の解除を待つ、デバイスを切り替えるなどの対処を繰り返すことには時間と手間がかかり、結果として生産性が落ちると考えられます。

回数制限に到達する頻度が高いのなら、有料版を利用するのがよいでしょう。

OpenAI
出典:OpenAI

有料版だと利用やアクセスも優先される?

アクセスが集中している場合、有料版ChatGPTを利用しているユーザーが優先されます。つまり、無料版だと不便を被る可能性があるのです。

ChatGPTに莫大なアクセスがあり、混雑するケースがあります。その場合は、無料版のユーザー処理を後回しにするため、応答速度が遅くなるなどの問題が起こります。

ただし、アクセス集中による制限は頻繁に起こるものではありません。使用頻度によっては、無料版ChatGPTの利用を継続してもよいでしょう。

反面、毎日使ったり、チームでChatGPTを活用したりする場合は、課金してアクセスとパフォーマンスを安定させるのがおすすめです。

アカウントをたくさん作れば無制限に利用できる?

新規に作成するアカウントの数が多ければ、より多くの回数、無料版ChatGPTを利用できます。

しかし、アカウントを作成するには手間がかかります。何度も繰り返していると、かえって生産性が落ちるかもしれません。

また、アカウントを切り替えて利用する方法に関しては、現在、制限がないものの、今後不可能になるかもしれません。そのうえ、何らかのペナルティが課される可能性もあります。

別の、もしくは新しいアカウントの利用は、一時的に回数制限を回避するうえで有効です。しかし、大量のアカウントを用いて永続的に利用するのは、あまり現実的ではありません。

まとめ:無料版ChatGPT利用時は回数制限到達を避けるのが大切

本記事では、無料版ChatGPTの回数制限に関して解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 無料版ChatGPTには回数制限がある
  • たとえばo3モデルは、週100回しか使えない(予測値)
  • 回数制限に到達したら、制限解除まで待つのが基本
  • ただし、新しいアカウントを作成するなどの回避手段はある
  • ブラウザやデバイス、インターネット回線を変える方法もある
  • ただし、規約違反にならないように節度は保ちたい
  • 一度のプロンプトで複数の情報を得るようにすれば、回数を節約できる
  • ほかのAIチャットサービスを使うのも有効になる

便利なChatGPTですが、無料版の範囲だと回数制限に引っかかるのが心配です。

使用頻度が少ないのなら、さほど問題にはなりません。しかし、頻繁に使用する場合、重要なタイミングで回数制限がかかり、困ってしまうこともあります。

そのような場合は、無料版から有料版ChatGPTへの移行を検討しましょう。ChatGPT Plusなら、月々20ドルから利用することが可能です。

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この記事を書いた人

「Metaland編集部」は、Web3.0、メタバース、AIといった最新のトピックを皆様にお届けします。専門知識がない方でもご心配は不要です。情報を深くかつ分かりやすく解説することを重視し、新しいデジタル時代への案内役となることを目指しています。一緒に新たなステップを踏み出しましょう!

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