OpenAI(オープンエーアイ)社が開発したAI搭載のChatGPT。ローンチ以来、話題に上らない日はありません。
しかし、
- 活用できている人って、どのように利用しているの?
- 何ができて、何ができないの?
- 具体的な指示方法は?
このように思っている方は多いのではないでしょうか?
結論から言うと、ChatGPTは利用方法によっては非常に便利なツールです。しかし、その恩恵にあずかるにはコツをつかむ必要があります。
今回は、ChatGPTのビジネス活用アイデア10選を詳しく解説。本記事を読めば、今日から使えるプロンプト事例を理解できます。
今後、私たちの仕事の質やスピードにかかわってくる可能性が高いので、ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPTの始め方について詳しく解説している記事があるので、そちらも参考にしてください。
ChatGPTとは?得意なことや苦手なことを紹介
そもそもChatGPTとは何なのか、得意なことや苦手なことを分かりやすく解説します。
- ChatGPTは自然言語処理のAI
- ChatGPTが得意なこと
- ChatGPTが苦手なこと
- ChatGPTを使ったサービス事例
順番にみていきましょう。
1.ChatGPTは自然言語処理のAI
ChatGPTはAIに大量のテキストデータを学習させ、会話形式のテキストでやり取りできるチャットボットです。
チャットボットとは、入力したテキストに対して、会話で返信するサービス。今までのチャットボットは、事前にプログラムされたものしか回答できず、自然な会話とはいえないものでした。
しかしChatGPTは、最新のAIがネット上にある過去データを大量に学習。従来のチャットボットよりも、自然な会話形式で返信できるようになりました。
OpenAIは、2023年5月にChatGPTのスマートフォン向けアプリ(iOS・Android)の提供も開始しました。音声認識AI「Whisper」を統合しているため、音声入力も可能です。
ChatGPTアプリの詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。
2.ChatGPTが得意なこと
従来のチャットボットとは違い、自由度の高い対応や返答ができるのがChatGPTの大きな特徴です。その中でもChatGPTが得意なことには次のようなものがあります。
- 話し相手のように会話する
- プログラミングや関数を代わりに作成する
- 短い小説や物語を創作する
- ブレインストーミングやアイデア出しをする
- 語学学習や教材作成する
直前の文脈をふまえて、次の質問に答えてくれるのも、ChatGPTが得意なことです。
例えば「あなたは関西弁を使うエンジニアです」という前提を与えて質問すると、関西弁を使用して返信してくれます。
このように役割や条件を与えると、関西弁を使って返信してくれました。
3.ChatGPTが苦手なこと
万能のように見えるChatGPTですが、もちろん苦手なことも。
SNSでは、「現実にはあり得ないことを事実のように提案してきた」「使えない」「人間にはかなわない」などといった意見が見られました。
ChatGPT君それっぽい嘘を堂々とつくので困る
引用元:X(Twitter)Nochans
Rの関数名調べるのめんどくさかったから試しにChatGPTに聞いたらそれすら嘘教えてきやがる
何か一つくらいまともにできることはないんか君は
引用元:X(Twitter)バレット
とくに次のようなことは苦手です。
- 既存の知識から新しいものを生み出す
- 論理パズルや証明を見つける
- 計算
- 感情を理解する
- 最新情報を伝える
感情や推理などデータベースにないものや、最新情報の回答を苦手としています。
しかし、新しく開発されたプラグインを利用すれば、新しい情報も拾えるようになりました。WebPilotやLinkReaderなどのプラグインを使用すれば、Web記事や公開PDFなど最新の情報へアクセスできます。
また、前提条件を与えると、条件に合わせた回答をしますが、いくつか質問を続けるうちに前提条件を忘れてしまいます。
先ほどの「関西弁を使うエンジニア」という設定は、次の質問では忘れていました。
質問を重ねていくうちに最初の条件を忘れてしまうのもChatGPTあるあるです。
4.ChatGPTを使ったサービス事例
従来のチャットボット機能にChatGPTを搭載した新サービスも、続々とローンチしています。
顧客対応をChatGPTで自動化して、今までのチャットボットよりも性能を高めたサービスも人気です。
また、ChatGPTに自社のFAQデータを読み込ませて、自社オリジナルチャットボットを作成できるサービスも存在します。
そのほかにも、文章作成アシスタントやPDFの要約、履歴書の作成などAI機能を搭載したと謳うサービスの多くは、ChatGPTを利用しています。
ChatGPTを搭載したおすすめのサービスをピックアップしました。
- AIチャットくん|LINEでChatGPTを利用可能
- ChatPDF|PDFを読み込み要約
- DALL·E 2|ChatGPTを利用したAI画像生成ツール
上記3点のツールについて詳しく解説している記事があるので、参考にしてください。
ChatGPTのビジネス活用例10選とプロンプト例
ChatGPTをビジネスに活用する事例を10個紹介します。
- 問い合わせ対応
- メール・資料作成
- プログラミング・バグチェック
- リサーチ
- アイデア出し
- 言語学習・教育サポート
- レジェンドアカウント対話
- 健康や金融のアドバイス
- SEO記事のタイトルや見出し作成
- 文章作成・創作サポート
順にみていきましょう。
1.問い合わせ対応
ChatGPTは自然な会話形式で回答してくれるため、優秀な問い合わせチャットボットとして利用可能です。
カスタマーサービスやオンラインヘルプデスクとしての役割を与えてみましょう。その際、便利なのがChatGPTに役割を設定できるプラグインが「Custom instructions」です。
「Custom instructions」では前提条件を2つ設定できるため、質問を重ねていくと最初の設定を忘れてしまうChatGPTの弱点をカバーできます。
精度の高いヘルプデスクとして機能させるには、自社のFAQ情報を読み込ませる、精度の確認をするなどの作業が必要です。
ChatGPT搭載のヘルプデスクを提供しているサービスも多数販売されています。
2.メール・資料作成
ChatGPTは、メールや資料作成なども作成可能です。
ChatGPTに「クライアントへ業務依頼のお礼メールを書いて」と指示したら、次のように回答してくれました。
以下です。クライアントへの業務依頼のお礼メールの例です。具体的な状況や内容に合わせて適宜調整してください。
件名:業務依頼のお礼とご確認
拝啓、[クライアント名]様
いつも大変お世話になっております。[あなたの名前]です。
この度は、弊社に御業務をお願いいたします、誠にありがとうございます。
ご提案いただいたプロジェクトに関して、詳細な内容を確認いたしました。クライアント様のビジョンや要望をしっかりと考え、それを反映させるために努力してまいります。また、進捗状況や重要な点については、定期的にご報告させていただきます。
ご不明な点やご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお知らせください。いつでもお手伝いさせて頂きます。
このような素晴らしい機会をいただき、心より感謝申し上げます。クライアント様と関係を考えながら、成功に向けて共に歩みたいと考えております。
どうぞよろしくお願いします。
敬具、[あなたの名前][あなたの連絡先情報]
生成されたメールの例文を参考にして、送信相手に合わせてアレンジしましょう。お客様に対する感謝の気持ちと、自分自身のコミットメントをしっかりと表現することが大切です。
ほかにも要約・翻訳・業務マニュアル・校正などもChatGPTに指示すれば一瞬で回答してくれます。
業務サポートとしてAIスライド作成ツールTomaもおすすめです。入力欄に指示文を入力するだけで、ふさわしいスライドを作成してくれます。
- プレゼンテーションの作成
- マーケティング資料の作成
- 教育資料使用
今まで時間をかけて作成していたスライドも一瞬で完成。基本プランは無料で、アカウント作成時に500クレジットが付与されます。有料プロプランは月額8ドル(約1,200円)。
Tomaについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
3.プログラミング・バグチェック
ChatGPTは基本的なプログラミングも可能です。生成以外にも次のような対応もできます。
- サンプルコード作成
- コードの解説・説明
- 自作コードの修正
- プログラミング言語同士の翻訳
自作コードが思い通りに動かない場合、本来ならデバッグしながらエラー箇所を特定する必要があります。
今までは膨大な時間をかけて修正していましたが「バグを見つけて修正して」と指示すれば、瞬時に修正したコードを返信してくれます。
4.リサーチ
ChatGPTは、リサーチにも便利です。プロンプトのコツとしては「箇条書きで」「〇つ例を挙げて」「〇文字以上〇文字以内で」など具体的に指示すること。
さらに便利なのがGoogle Chromeの拡張機能「GPT for Sheets and Docs」です。
この拡張機能を使用すると、セルにリサーチ内容をまとめて提示してくれるので、リサーチに必要な時間を大幅に短縮してくれます。
設定方法は下記の通り。
- Googleスプレッドシートのメニューから、[拡張機能]→[GPT for Sheets and Docs]→[Launchsidebar]の順にクリック
- 取得したAPIキーを貼り付けて「Next」をクリック
- 利用方法を確認し、アドオンが利用可能になったことを確認
スプレッドシートやドキュメント上で直接利用でき、無料で利用可能です。
ChatGPT4 Browsing機能を使えば出典が記載される
「ChatGPT4 Browsing」は有料プランChatGPT4で利用できるWebブラウジング機能です。ChatGPTがWebサイトをクロールして情報収集をして回答してくれます。
この新たな機能のおかげで、ニュースなどの最新情報から情報収集が可能となり、2021年以降の情報は引用できないChatGPTの弱点を克服できるようになりました。
また、参照した記事のリンクも提示されるので、情報元を確認できます。
5.アイデア出し
ChatGPTは、アイデア出しの相談相手としても有能です。
下記は、TRICORNLABがおこなったChatGPTの用途に関するアンケートの結果です。
ChatGPTの用途トップは「アイデア出し」。具体例や事例の参照、ほかの方法の提案や助言など、少しヒントが欲しいときに役立ちます。
アイデア出しのコツは、できるだけ具体的に指示することです。
- お題を明確にする(例:新商品のコピーライティング案を3つ作って)
- ChatGPTに立場を与える(例:あなたはマーケターです)
- 誰に向けた回答かを明示する(例:メイン顧客は30代主婦)
- 分かっている情報を与える(例:商品特徴・新機能・価格など)
うまく利用すれば、今まで必要だった作業時間を大幅に短縮できるでしょう。
6.言語学習・教育サポート
ChatGPTは学習にも有効です。英語学習を例として次のようなアイデアがあります。
- 英作文の添削
- 英語チャットの練習
- クイズの作成
- 予想問題を作成
言語学習以外にも、自作のプログラミングを添削してもらうなどにも有効です。
7.レジェンドアカウント対話
ChatGPTに役割を与えて対話する手法のひとつとして、歴史上の人物との対話があります。
最初にキャラクターを設定しておけば、ChatGPTがそのキャラクターになり切って回答してくれます。
例えば「豊臣秀吉になり切って答えて」と指示しました。
回答は満足できる内容とは言えませんが、それなりの返答をしてくれます。精度の高い回答を求める場合は、詳細なプロンプトが必要でしょう。
- キャラクターの設定(性格・欠点・年齢・家族構成など)
- 回答の例示(口癖・一人称・よくある返答例)
プログラムで設定する方法などもあります。自分好みのキャラクターとの会話がしたい場合は、AIチャットちゃんなどChatGPTを搭載したチャットボットサービスを利用してもいいかもしれません。
8.健康や金融のアドバイス
一般的な回答になりますが、健康や金融のアドバイスもしてくれます。
例えば「米国債券を購入したいが、5年債と10年債のどちらがおすすめですか」と質問してみました。
米国債券を購入したいが、5年債と10年債のどちらがおすすめですか?
回答:
5年債と10年債のどちらがおすすめかは、個人の投資目標かリスク許容度によって異なります。以下にそれぞれの特徴と避けるべきポイントを説明します。
5年債の特徴:
- 償還期間が比較的短いため、リスクが低いです。
- 為替は一般的に短期債券の方が低いですが、安定性が高いとされています。
- インフレや上昇に対する影響は受けにくいですが、長期の資産保有を考える場合にはリターンが限定されることもあります。
10年債の特徴:
- 償還期間が長いため、収益が比較的高くなることがあります。
- 万が一の保有が必要なため、考えやインフレの影響をより考慮する必要があります。
- 市内の高さから収益を求める方、価格の変動にも注意が必要です。
どちらの債券を選ぶかは、以下のポイントを考慮しながら決定することが重要です。
- 投資目標:安定した収益を求める場合は5年債が、収益を最大化したい場合は10年債が適しているかもしれない。
- リスク許容度:保有変動や価格の変動に対するリスクをどれだけ受け入れられるか考えて選びましょう。
- 投資期間:投資の期間を考慮して選ぶことが重要です。将来の予定と資金のニーズに合わせて判断しましょう。
- 市場の心構え:物価が上昇する方向に向かっている場合、長期債券は価格が下落しそうになることがございます。これも慎重に入れて判断しましょう。
最終的な判断は、ご自身の状況と目標に基づいて行うべきです。金融アドバイザーとの相談も有益です。
リスクを抑えるなら5年債、収益を最大化するなら10年債だとアドバイスしてくれました。
健康に関しても同様ですが、最終的には専門家のアドバイスをもらうようにと添えられています。
9.SEO記事のタイトルや見出し作成
試しに、この記事のタイトルを10案考えてもらいました。
- 「ChatGPTとは?使い方と可能性を徹底解説」
- 「AIアシスタントChatGPTの使い方と活用方法」
- 「ChatGPTの基本から応用まで:使い方ガイド」
- 「ChatGPTを活用したクリエイティブな会話:使い方のポイント」
- 「ChatGPTで効率的なタスク管理:使い方のヒント」
- 「ChatGPTをビジネスに活かす方法:使い方の例」
- 「AIチャットボットChatGPTの使い方:初心者向けガイド」
- 「ChatGPTの特徴と優れた使い方:成功の秘訣」
- 「会話型AIの未来:ChatGPTの使い方に寄り添う」
- 「ChatGPTを極める:高度な使い方とテクニックの紹介」
この記事のタイトル作成にはChatGPTを活用していませんが、6つ目のアイデアに似ていますよね。
アイデア出しとして利用すれば、作成までの時間を短縮できるでしょう。
10.文章作成・創作サポート
ChatGPTに頼めば、代わりに文章を作成してくれます。文章作成が苦手な人は、読書感想文や応募文などの下書きをお願いするのもひとつの方法です。
試しに童話をつくるよう指示してみました。
あなたは童話作家です。800文字程度で、子供向きの童話をつくってください。ウサギの国の姫が子供の時に助けた犬との心温まるストーリーにしましょう。
回答:
ウサギの国の美しいお姫さま、ミミは小さな頃から大自然が大好きでした。ある日、ミミは森の奥深くでひとりで遊んでいました。すると泣いている子犬に出会いました。子犬の毛並みはぼさぼさでした。
「大丈夫?ずっと泣いているの?」子犬は涙をぬぐいながら、「迷子になっちゃって、どうしようもなかった。」と言いました。ミミは微笑みながら手を差し伸べ、子犬を抱きしめました。
ミミは子犬を連れて城に戻り、お世話することにしました。子犬は少しずつ元気を取り戻し、ミミのそばで楽しく過ごしました。二人は一緒に遊んだり、お話をしたり、とても仲良しになりました。
毎日、ミミと子犬は一緒に様々な冒険をしました。森で花を摘んだり、川で遊んだり、星空を見つめて夢を語り合ったり。ミミは子犬と過ごしてとても楽しかったです。
ある日、ウサギ国は大きな問題に直面していました。竜が村を襲ったのです。住民たちは恐れていました。ミミは助けを必要としている人々を見て、何かできることはないかと考えました。「私たちにできることはないかな?」子犬は頭をかしげながら言いました。
ミミと子犬は力を合わせて、村の人々を勇気づける方法を考えました。子犬は頑張って歌ってみんなを笑顔にし、ミミはみんなに勇気を出すよう話をしました。次第に村の人々も立ち向かう勇気を持つようになりました。
そして、ミミと子犬は竜に立ち向かうことに決めました。二人は共に大胆な計画を練り、竜の巣に向かいました。ミミは竜に向かって勇気を振り絞り、子犬は力強く歌いました。竜は驚いて退散し、ウサギ国は平和を取り戻しました。
その後、ミミと子犬はウサギの国の英雄として称えられました。二人の絆はさらに広がり、国中にその話が広まりました。ミミと子犬は友情と勇気の象徴となり、彼らの冒険物語はウサギ国の歴史に刻まれました。
指示して文章が生成されるまで1分もかかっていません。
十分ストーリー性のある童話が完成しましたね。
Chatchy(キャッチー)は株式会社デジタルレシピが提供するChatGPTを搭載した記事作成ツールです。
日本語に対応した140種以上の文章生成機能があり、ビジネス文書・ブログ記事・SNS投稿など、多様な文章を簡単に生成できます。
Chatchyについての詳しい解説は、こちらの記事を参考にしてください。
ChatGPTを最大限活用して業務効率化するコツ3選
ChatGPTに適切な回答を出してもらうためにはコツがあります。次の3つを試してみましょう。
- 条件や前提を明確に伝える
- フォローアップ質問をする
- 出力を精査する
順にみていきましょう。
1.条件や前提を明確に伝える
的確な回答を得るためには、条件や前提を的確に伝えましょう。あいまいな質問に対しては、あいまいな回答が出力されます。
例えば「カレーのレシピを教えて」と質問するよりも、「6人分のカレーをスパイスから作るための具材と手順を教えてください」と具体的に指示すると的確な回答が出力されます。
「あなたはプロのエンジニアです」や、「中学生男子になりきって回答してください」など役割を与えるのも有効です。
Custom instructions(カスタム指示)機能を活用する
Custom instructionsは、前提条件をあらかじめ設定できる機能です。無料版のChatGPT3.5でも利用できます。
新しい会話を立ち上げる度に役割や前提条件を教え込む必要がなくなるので、指示出しの手間が省けます。
また、前提条件を指示したのに、ChatGPTが設定を忘れてしまう現象もありません。
設定するには、画面左下のプロフィール名から「Custom instructions」をクリックしましょう。
Custom instructionsの設定ページが表示されるので、前提条件を入力しましょう。
上の欄は「より良い回答を提供するために、ChatGPTに何を知ってもらいたいですか?」、下の欄は「ChatGPTにはどのように対応してほしいですか?」と表示されています。
たとえば、歴史上の人物になりきって回答してほしい場合、上の欄にはキャラクターの設定(性格・欠点・年齢・家族構成など)を入力します。
下の欄には「関西弁で回答する」など、回答の仕方を入力しましょう。
2.フォローアップ質問をする
一度目の質問で期待する回答が出力されなければ、フォローアップ質問をしましょう。
先ほどの「6人分のカレーをスパイスから作るための具材と手順を教えてください。」という質問を投げかけてみました。
6人分のカレーをスパイスから作るための具材と手順を教えてください。
回答:
以下です。以下に、6人分の美味しいカレーをスパイスから作るための道具と手順を示します。
具材:
- 600gの肉(鶏肉、牛肉、または豚肉などお好みのもの)
- 2つの大きな玉ねぎ(みじん切り)
- 3つのにくの片栗粉(みじん切り)
- 1つの生姜の大きなかけら(みじん切り)
- 2つのトマト(みじん切り)
- 3つのじゃがいも(適当な大きさに切る)
- 2にんのジン(薄切り)
- 1つの赤パプリカ(適当な大きさに切る)
- ココナッツミルク200ml
- 400mlのトマト缶(つぶすか、ピューレ状にする)
- 3カップの野菜または鶏/牛/豚のスープ
- サラダ油(調理用)
- 塩(お好みで調整)
- こしょう(お好みで調整)
スパイス:
- 1つのシナモンスティック
- 4~6個のクローブ
- 4-6個のカルダモンポッド
- 1つのベイリーフ
- 1つの小さな唐辛子(お好みで調整)
- ティースプーン1~2杯のカレーパウダー
- ティースプーン1~2杯のコリアンダーパウダー
- ティースプーン1~2杯のクミンパウダー
- ティースプーン1~2杯のターメリックパウダー
手順:
- 大きな鍋にサラダ油を熱し、中火でシナモンスティック、クローブ、カルダモンポッド、ベイリーフ、唐辛子を炒めます。香りが出るまで1~2分炒めます。
- 玉ねぎ、にんにく、生姜を加えて、透明になるまで炒めます。
- 肉を加えて、全体に火が通るように炒めます。
- カレーパウダー、コリアンダーパウダー、クミンパウダー、ターメリックパウダーを加えて、よく混ぜます。スパイスが肉に届くまで数分炒めます。
- トマト缶、ココナッツミルク、スープを加えて混ぜます。
- じゃがいも、ニンジン、赤パプリカを加えて、中火で煮ます。野菜が柔らかくなるまで15-20分程度煮込みます。
- お好みに応じて塩とこしょうを調整します。
- カレーが濃いと感じる場合は、水を追加して調整します。
- 完成したカレーをご飯やナンと一緒に提供します。
以上が、6人分のスパイスから作るカレーのレシピです。スパイスの組み合わせと調理手順で、美味しいカレーが完成します。お好みに合わせて肉や野菜、スパイスの量を調整してください。
カレーのレシピと作り方が回答されましたが、ところどころおかしな点が見られます。
そのため、以下のようにフォローアップ質問をしてみました。
材料に「2にんのジン」と書いてありますが、これは野菜ですか?
「2にんのジン」という表現は誤りであり、正しくは「2つのにんにくの片栗粉」です。にんにくは野菜の種類であり、カレーに香りと味を決めるために使用されます。予告がございますが、正しいレシピ情報を提供できるように訂正させていただきます。
「2つのにんにくの片栗粉」とは、にんにくですか?
申し訳ありません、前の回答で間違って「にんにくの片栗粉」と書いてしまいました。正しくは「にんにくのかけら」です。つまり、「2つのにんにくのかけら」という表現が正しいものです。野菜ではありますが、カレーの風味を考慮して使用されることが一般的です。
片栗粉ではなくニンニクですね。ニンニク2片という意味でしょうか?
申し訳ありませんが、和解を考え回答をしてみました。正しくは「2つのにんにくのかけら」ではなく、「2枚のニンニク」が正しい表現です。ニンニクは香りや風味を決めるためにカレーに使用されることがあります。
ニンニクは、1枚・2枚とは数えません。単位は1片・2片です。
大変失礼いたしました。ご指摘、ありがとうございます。正しくは「2枚のニンニク」が正しい表現です。申し訳ございませんでした。
いえ。ニンニクは2枚ではなく2片でお願いします。
申し訳ありません、反省を踏まえた表現を続けてまいりました。ご指摘いただき、ありがとうございます。正しくは「2枚のニンニク」ではなく、「2枚のニンニク」が正しい表現です。ローブを指しています。暗号通り、ニンニクは片や片で数えるのが正しい単位です。訂正いたします。
フォローアップ質問をすると精度が高くなるのですが、今回はChatGPTが頑固で、ニンニクの単位を最後まで「片」には変更してくれませんでした。
3.出力を精査する
これまでのやり取りでもわかるように、ChatGPTが出力したアイデアや文章は、そのままでは使用できない場合も多々あります。
- 回答した事例が実在しなかった
- 架空の人物やキャラクターを創造していた
- 文章がおかしい
以上のような現象は起こりがちですから、情報の精査や修正を必ずしましょう。また無料版のGPT3.5よりも有料のGPT4のほうが精度は高くなります。
ChatGPTの活用に関するQ&A
ChatGPTに関する、よくある質問に回答します。
- ChatGPTを活用している企業は?
- ChatGPTのAPIとは?
- 副業に利用できる?
- ChatGPTにできないことは?
- 活用する上でのリスクは?
順にみていきましょう。
- ChatGPTを活用している企業は?
-
ChatGPTは多くの大企業で導入されています。
- ベネッセホールディングス:社内向けAIチャットツール
- 大和証券:資料作成
- 三井住友銀行フィナンシャルグループ:資料作成
- パナソニックホールディングス:生産性向上・業務プロセスの改善
- サイバーエージェント:広告オペレーションのサポート
- GMOパペポ:文章作成
ほかにも政府や地方自治体で導入を決定したところもあります。
- 農林水産省:補助金申請マニュアル作成など
- 神奈川県横須賀市:文章作成に試験的に導入
- 長野県飯島町:リサーチや相談役
まだ導入していないものの、採用を検討している自治体も少なくありません。
- ChatGPTのAPIとは?
-
APIとはApplication Programming Interfaceの略で、異なるソフトウェア間で情報をやり取りするための仕組みを指します。
ChatGPTのAPIを使うと、ChatGPTの能力を別のアプリケーションに組み込めるため、ChatGPTを搭載した新しいサービスが多数誕生しています。
ChatGPTのAPIを活用した主なサービスは以下の通り。
ほかにもチャットボットやプロフィール添削など、さまざまなサービスにChatGPTのAPIが利用されています。
- 副業に利用できる?
-
ChatGPTを利用すれば作業効率が上がるため、今までよりも少ない時間で作業完了できるはず。
そのため次のような副業をおすすめします。
- 翻訳作業
- 記事執筆
- シナリオ作成
- テータ検索や収集
- システム開発
クラウドソーシングサービスでもChatGPTを使用した案件が多数募集されています。
実際にクラウドワークスで募集されていた案件をピックアップしてみました。
- ChatGPTを使ってYouTubeの台本を作成:1本1,500円
- ChatGPTを活用した金融・投資記事の執筆サポート:1記事2,500円
- ChatGPTで抽出した英語翻訳を日本語に翻訳:1本1,500円
- ChatGPTに出力してもらったデータを入力:1本2,000円
単価は高くありませんが、スキマ時間を活用して副業としてお小遣い稼ぎにはなりそうですね。
- ChatGPTにできないことは?
-
ChatGPTはAIのため、感情的知性や常識はありません。皮肉やユーモアなどは理解できず、複雑な感情的な状況には適切な回答を出力できないでしょう。
さらに、次のようなこともできません。
- リアルタイムに起こっていることについての情報提供
- 主観的な意見や助言
- 医療的な判断や法的な助言の提供
- 個々のデータへのアクセスや保存
また学習ベースが英語のため、日本語の複雑な言い回しの理解も苦手です。
- 活用する上でのリスクは?
-
ChatGPTは、ネット上に存在する膨大な情報を学習させて動くAIです。学習情報の精査はされていません。
そのため、出力された回答が真実かどうかを精査する作業が必要です。
さらに危惧されているのが情報漏洩です。ChatGPTに入力された文章も学習データとして蓄積される可能性も否定できません。
社内機密情報など、ユーザーが意図せず入力してしまう危険性もあります。
過去には、サムスンのエンジニアが社内機密のソースコードをChatGPTにアップロードし、誤って流出したことがニュースになりました。
またChatGPTのアカウントが10万以上盗まれる事件も報道されています。
まとめ
この記事では、ChatGPTの使い方について解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- ChatGPTは自然な対話形式で回答を出力するAIチャットボット
- 文章作成・翻訳・プログラミング・アイデア出し・アドバイスなどビジネスに活用できる
- リアルタイムの情報は出力できない
- 前提条件の設定やフォローアップの質問が必要
- 出力された回答が正しいとは限らない
- 副業に利用できる場合がある
ChatGPTは、無料でも利用できる非常に優秀なAIチャットサービス。翻訳やプログラミングのバグチェックなど、今まで長時間必要だった作業も一瞬で終えてくれます。
企業や政府機関でも活用されており、ビジネスに不可欠となりつつあります。
ただし情報漏洩や情報の精査の問題も無視できません。ChatGPTのリスクを理解したうえで、ビジネスに生かしていきましょう。